新しいシャンソンを新しい言葉に乗せて

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ライヴ・コンサートのお知らせ

松峰綾音 ライヴ・コンサート・イベントのお知らせ
                     (2018. 4. 1 現在)
                                                               (通常のブログはこの下の記事から始まります)

<2018年4月>
   『綾音・達人夜話』4回シリーズが始まります
   『綾音・達人夜話』
      「ことばを超えるもの・・・シャンソン・哲学・文学・芸術」

   「綾音・達人夜話」第一夜、大勢のお客様にお出で頂き、
    好評のうちに終えることが出来ました。
    次回7月21日(土)の第二夜もどうぞご期待下さい。
                 
夜話
     第一夜
 4 / 7(土)18:00~  
ゲスト 山田弘明さん  名古屋大学名誉教授

    「 日本語で紡ぐ 」
 会場 四季AIR(京都 四条河原町から南へ7分
                    仏光寺公園近く)
 ワインを楽しみながら・・・参加費2000円

   
   KEY WORDは『 シャンソンって何? 』&『 だから翻訳は面白い 』
   「詩と哲学とでは翻訳の意味は違う?!」 
   デカルト研究者山田弘明さんと そんなお話も熱く展開させながら。
   そして、シャンソンの原曲や訳詞を聴きながら
   日本語でシャンソンを歌い聴くことの意味を探ります。

 
   『巴里野郎ジョイントコンサート』
巴里野郎パンフ

日時 4月27日(金)18:30開場 19:00開演 
出演 堀内環(vocal) 夏原幸子(vocal・朗読) 
    松峰綾音(vocal・朗読)
    坂下文野(piano) 
会場 巴里野郎KYOTO  
料金 5000円(ワンドリンク付)

  
 今回の巴里野郎ジョイントライヴは堀内環 夏原幸子の両ベテランとの共演。
 ジョイント4回目となるシャンソン界の重鎮、堀内環氏との息の合ったステージ。
 そして、演劇出身で豊かな経験をお持ちの夏原幸子さんとは初共演。
 素敵なお二人と共に、松峰綾音が贈る新しいシャンソンと朗読の世界を是非お楽しみ下さい。


<2018年6月>
「音楽の祭日京都Paris姉妹都市60年記念 記念座談会」
「音楽は国境を超える 世界友愛の祈り」

         2018年6月21日(木) 16:30~18:00
                 構成・司会 松峰綾音
                  於 京都 清水寺 成就院
                    料金 無料(要 申込み)
 パネリストに ジャン=マチュー・ボネル(フランス総領事) 山極壽一(京都大学総長) 杉木峯夫(東京芸術大学名誉教授) 秋尾沙戸子(ジャーナリスト)の各氏を予定しています
    
『「音楽の祭日」<一> 京都とParis』  (2017.6,24記)
『音楽の祭日<二> 座談会とコンサート』  (2017.6.25記)
              
<2018年9月>
「『採薪亭演奏会』松峰綾音訳詞コンサート in 東福寺」

       2018年9月23日(日) 12:00 開場 12:30開演
         於 京都 東福寺 大慧殿(だいえでん)=東福寺宗務本院
              料金 ¥3,000(お菓子・飲み物付)

2015年に続いて再び、初秋の京都、東福寺 大慧殿での『採薪亭演奏会』に「松峰綾音訳詞コンサート」の開催が決まりました。


<2019年6月> 
  「音楽の祭日 松峰綾音訳詞コンサート in 清水寺」

       2019年6月21日(金) 
          於 京都 清水寺 成就院
                                            料金 無料(要 申込み)

 清水寺でのソロコンサートは来年です。


ご予約・お問合わせは、いずれも管理者のメール(ブログ左下)、または WEB のコンタクトからお願い致します。

 詳細は、順次ブログにてお知らせして参ります。

 「ライヴ・コンサート決まりました」  (2017.7.24記)
 「コンサートの準備、順調です」 (2017.9.18記)



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「綾音・達人夜話」素敵な夕べとなりました

 4月7日(土)、『綾音・達人夜話』第一夜、お陰様で無事終了致しました。

ゲストとの対談の中で生れるものもとても刺激的で、私自身学ばせて頂くことが多くあったひと時でした。

   町家の風情
 高瀬川沿いにあるアートギャラリー四季AIR、「ご自由にお入りください」の文字の横に貼られた「綾音・達人夜話」のポスターです。
四季AIR 案内
 この日は「見立て展」という別の企画が催されていて、この開館時間が17時まで、その後を引き継ぐように、私の講演は18時からのスタートでした。

 少し早めに到着して二階に上がってみました。
二階
「見立て展」の作品が、まだそのまま窓際に飾られてあり、窓の外には柔らかい緑の葉に代わろうとしている桜の木々が美しく映っています。
 穏やかな時間、眼下に高瀬川のせせらぎがかすかに聴こえて、静かな町家に、春が流れます。
お客様 (1).
 一階に下りるとお顔馴染みのお客様が既にいらしていました。
 神戸からいち早く駆けつけて下さったのですね。
 いつものコンサートと違う今日の企画を楽しんでいただけるでしょうか。

窓の外、皆様が注目しているのはつがいの鴨、人慣れしているようで、すぐ傍の縁先に平気で近づいてきました。
つがいの鴨 桜の枝
 ライトアップのための照明器具に桜の一枝が掛かっていました。
 これも行く春の風情ですね。
スナップ

 連日の花粉症のダメージと、このところ重なったデスクワークとで、少し目が腫れていますね。気持ちは充実してとても張り切っていましたのに、「お疲れですか」と声を掛けられてしまい、こんなことではいけないと猛省。
作品用のライトの下にいるのに、作品としては今一つだった私です。

   第一夜 「日本語で紡ぐ」
 『綾音・達人夜話』のシリーズを通してのメインタイトルは「ことばを超えるもの・・・シャンソン・哲学・文学・芸術」

 初めは、「シャンソンって何?」というテーマで、フランスのシャンソンの草創期、そして和製シャンソンの誕生の歴史など、シャンソンの基本的な理解からお話を始めました。

 その上で、ゲストであるデカルト研究者の山田弘明先生に、フランス音楽、特にシャンソンとの出会いや、フランス的感性をどうご覧になるかなどを伺った後、この日の中心テーマである「翻訳すること」の話題に入りました。

 先生は、 「愛の賛歌」などに見る、フランス人の感情の流露の率直さなどに触れられた上で、
「翻訳は解釈に過ぎない。およそ翻訳などは正確にはできない。ましてや詩の翻訳はニュアンスが異なるので翻訳は不可能なことである。」
という敢然とした切り口で第一声。

 そして更に
 「これは言葉の翻訳のみならず、人と人とのコミュニケーションというレベルで考えても、厳密な意味で言葉が通じ合うということはあり得ない」
 という問題を提起されました。

 ハードルの高いスタートラインが敷かれ、その中で「ではそれでも何故敢えて、翻訳するのか」という命題を解きほぐしていくことになったのですが、とてもチャレンジングで楽しい時間でした。

 私としては「詩と哲学の翻訳の差異」「解釈するのでなく感覚を再現すること」等々、色々な側面から言及してゆくこととなり・・・そういう起爆剤をセッティングして下さったことこそ、対談の醍醐味でもあり、さすがだと敬服した次第です。

 ただ、90分という限られた時間の中で、まだお話足りなかったことも多く、夜更くるまでという気分でもありました。
 でもそうやって終えることができたのは、ある意味では成功だったのかもしれませんね。
 結論を導き出すことではなく、これをきっかけとして「ことばを超えるもの」「日本語で紡ぐ」ことを、何か問いかけられたなら嬉しいです。

 皆様も同じように感じて下さったようで、最後の質疑応答でも、また打ち上げのワインパーティーにも殆ど全員残られて、質問や感想など、熱くそして和気藹々と、各自の翻訳論など繰り広げられました。

 『お茶の時間』、『街』の二曲を、「翻訳の方法」の具体例として、全曲通して歌ってみました。
 ノーマイクで、簡便なCD機器でピアノ伴奏の録音を流すという方法でしたが、でも小さな画廊の中に歌が沁み通り、またいつもとは違ったしみじみとした余韻があったような気がします。

 このような良い機会を頂けましたことを幸せに思っていますし、お越し下さいました皆様に心から感謝申し上げます。

 この後三回続く「綾音・達人夜話」。
 次回は、7月21日(土)、「 シャンソンと演劇・・・ミュージカル・オペラ・バレエ 」というテーマで。
 そして三回目は11月4日(土)「 シャンソンに見るフランスとアメリカ そして日本 」と続きます。

 今回の経験を生かして、より楽しく充実したものにして行きたいと思いますので、どうぞ皆様是非お運びになって下さいね。

 今からお申込み受付を開始します。 




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『綾音・達人夜話』がスタートします

   京都 名残りの桜・・・吉野太夫の「常照寺」
 いつの間にか街中のソメイヨシノは葉桜となりました。
 でも、名残りの花吹雪がどこからともなく風に舞って流れてくる風情は、この季節ならではで、うっとりと遠く誘われる気がしますね。

 昨日は、洛北の山懐にある鷹峰(たかがみね)まで足を伸ばし、常照寺の桜を見てきました。
満開の桜
 常照寺は、伝説の名妓、数奇な運命を辿った島原の花魁(おいらん)吉野太夫の菩提寺として知られています。

 4月8日は彼女の慰霊の為、島原太夫による太夫道中と墓参、供茶法要が盛大に営まれるということで、境内は既に、その準備が整っていました。
 「日曜日の太夫さんの花供養まで、このしだれ桜が綺麗に咲いていると良いけど」と、ご住職の奥様と思しき女性が少し心配そうに話していらっしゃいました。

吉野太夫の寄進で建立されたという朱塗りの門には「吉野門」の名が掲げられています。
吉野門 常照寺
 常照寺は、観光客にはまだあまり知れ渡っていない為か、この時期とは思えないほど閑静な美しさを留めていました。
大窓

容姿は天下随一、百芸に秀で、品格教養並ぶものなしと称えられた佳人、吉野太夫が、殊の外好んだというこの大丸窓(吉野窓)に、春はどのように映ったのでしょうか。
 この吉野窓は、「自分はまだ完璧ではないから」と真円ではなく、下部が直線になっているのだそうです。

まだ美しいしだれ桜、桜、桜・・・・ 
桜、桜 椿

そして、 椿、躑躅、青もみじ。

つつじ 青もみじ

うさぎの瓦

 境内の片隅にこんなうさぎのおに瓦がありました。

 今年最後の桜花爛漫です。


 
   「綾音・達人夜話」
 突然ですが、あと3日後の4月7日(土)に『綾音・達人夜話』という新しい企画がスタートします。

 6月21日に「京都・Paris姉妹都市60周年記念『音楽は国境を越える』」で清水寺成就院にて行われる座談会の構成・司会を仰せつかっていることは既にお知らせした通りですが、この一連の流れの中で、新たに企画された講演です。
四季AIR
 会場は高瀬川沿いにある四季AIRというアートギャラリー(アクセスは下の地図をクリックしてご覧ください)。
町家を改造し、その風情をそのまま残しながらも瀟洒なスペースが広がっています。
 画廊では、絵画・版画・陶芸を初めとする様々な作品展や室内音楽会等が随時に催されています。
四季AIR地図拡大
 一階は手を伸ばせば、流れる水の冷たさに触れることができますし、二階に上がると眼下にせせらぎ、川音を聴きながら、都人の古にタイムスリップしそうな心地よさがあります。
 このギャラリーのオーナーが、実は2018年~2021年に渡る清水寺でのイベントの実行委員長でもあり、そのご縁で、この度是非というご依頼を頂いたのでした。
綾音・達人夜話ご案内

 『綾音・達人夜話』のメインタイトルは「ことばを超えるもの・・・シャンソン・哲学・文学・芸術」
 それぞれの回に、フランスと関わりの深い学者やプロデューサー等をお招きしての対談を考えています。

 第一回目は4 / 7、その後、7 / 21、11 / 3、2019 / 4 / 6と続きます。

4回シリーズの詳細は右チラシをクリックすると拡大しますのでご確認ください。


とりあえず4月7日のご案内は次のようです。
 
4 / 7(土)18:00~  ゲスト 山田弘明さん  名古屋大学名誉教授
   「 日本語で紡ぐ 」
 KEY WORDは『 シャンソンって何? 』&『 だから翻訳は面白い 』
 「詩と哲学とでは翻訳の意味は違う?!」 
 デカルト研究者山田弘明さんと そんなお話も熱く展開させながら。
 そして、シャンソンの原曲や訳詞を聴きながら
 日本語でシャンソンを歌い聴くことの意味を探ります。


 そして二回目は「 シャンソンと演劇・・・ミュージカル・オペラ・バレエ 」
 三回目は「 シャンソンに見るフランスとアメリカ そして日本 」と続きます。

 全く異なった分野のエキスパートと対談できる機会を得て、非常に刺激的でもあり、予期せぬ化学反応も生れて来るのではと、私自身、心ときめいています。

 今回のゲストはデカルト研究がご専門の山田弘明先生、哲学とシャンソンとの違いはありますが、数多くのフランス語の原典を翻訳されていらっしゃる先生と、「翻訳」の持つ様々な問題と可能性について考えてみたいと思っています。
 そして、「音楽の中のフランス人の心・感性をどうとらえているか」等を伺いながら、「日本語で紡ぐ」ことについて、考えを深めてゆきたいです。
 折角ですから、シャンソンも数曲用意して・・・!

 先日、打ち合わせを兼ねて四季AIRをお訪ねしてみました。
 名残りの桜が風に舞って、高瀬川に花びらが流れていました。

 7日土曜日!
 若干名ですが、まだご参加可能ですので、ご興味のおありの方はお問い合わせくださいね。


  

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ジョイントライヴのお知らせ

   桜花爛漫 
 桜満開になりましたね。

 昨年の今頃は『をみなごに花びら流れ』のコンサートを目前にして、坂口安吾の『桜の森の満開の下』を何度も読み返していたことなど、思い出します。
 4月16日の四谷でのコンサート、まだ散り際の桜が艶やかでしたから、それを思うと、今年は随分早い開花です。

  <桜があんなに美しいのは桜の樹の下に人の屍体が埋まっているからだ>
  <だから桜花は人を狂気に導くのだ>

 科学的には、<桜の花びらには覚せい剤にも似た作用を持つエフェドリンが含有されているからだ>などと聞きますが、それとは対極の、陶然とした美意識でいっぱいだったあのコンサートの雰囲気が、とても懐かしく感じられます。  
 <できればまたいつか再演したい>と今年の桜を見ながら、ふと思ったりしました。

 さて、その桜を写真で。

   <目黒川>
 スタートは一週間前の「目黒川お花見クルーズ」から。
ヤマツピア
 毎年お花見をご一緒するMさん、今回も彼女のアイディアで、最近人気の目黒川沿い桜スポットを船で楽しもうという話になりました。

 東品川の天王洲アイル駅近くに、ヤマツピア桟橋があり、ここから約70分のクルーズが出発します。
数日前、季節外れの雪が降った東京、でも、この日は陽射しも強く急に開花宣言が出されたのでした。
目黒川1 目黒川2
 品川、大崎、五反田、目黒、・・・山手線を追いかけるように、ビルが立ち並ぶ両岸を、筏のような覆いのない小さな舟で目黒川を進む小さな舟旅です。

 まだ3分咲き程でしょうか。辺りの様子を見ながらおずおずと咲き始めたという風情の固い桜です。

   <千鳥ヶ淵>
 目黒川クルーズの翌日、更に眩しい日差しの中で、千鳥ヶ淵を散策してみました。
 一晩で見違えるように開いた花、ニュースでは「今日は満開です」と言っていましたが、でもさすがにまだ花の風情は初々しくて、6分咲位に思えました。
千鳥ヶ淵1 千鳥ヶ淵2
 上野と並ぶ東京のお花見のメッカ千鳥ヶ淵、人出も半端ではなく、ボートハウスも順番待ちのようです。

   <京都・・・我が家の近くの小さな公園にて>
 これは一昨日の写真です。
 京都も東京より一足遅れて咲き始めました。
   桜1
 陽射しと桜に誘われて、いつもは静かな公園が親子連れで賑わっていました。
公園1
 後ろには図書館が隣接しています。
 小さな子供たちがシャボン玉に興じていました。懐かしくあどけない光景に、長閑な時間が流れます。
公園2

 光の中にキラキラした桜と、風を受けながら空に広がるシャボン玉が美しく調和していました。
 シャボン玉がかすかに撮れているのですが、確認できるでしょうか。

   <鴨川 木屋町 高瀬川>
鴨川
 いつもの散歩コースですが、これは昨日の写真です。

 朝陽を受ける四条大橋からの遠景。
 桜と柳が柔らかく両岸を彩って、岸辺に遊ぶ人たちを和ませています。

 四条木屋町は観光客の人並。
 千鳥ヶ淵の風情とはまた違うお花見の賑わいです。
  四条ー木屋町  木屋町3

 毎年親しんでいる高瀬川沿いの桜は満開に近く、殊の外華やかでした。
 お花見に備えて、川を浄化する方たちの姿が見えます。
木屋町2


 川の中央に規則的に、ライトアップのための照明器具がいくつも据えられています。




   
 

    ジョイントライヴが決まりました
 この高瀬川を少し行ったところにライブハウス「巴里野郎」があります。
 最近の京都での私のホームグラウンドとなっていますが、4月27日にジョイントライヴを開催することが決まりました。
巴里野郎パンフ

 日時 4月27日(金)18:30開場 19:00開演 
 出演 堀内環(vocal) 夏原幸子(vocal・朗読) 松峰綾音(vocal・朗読)
     坂下文野(piano) 
 会場 巴里野郎KYOTO  
 料金 5000円(ワンドリンク付)
 

 桜が散り、葉桜のさ緑色が風に揺れる頃、連休の前の週末、今回は通常のお店ライヴとなります。
 私はいつも自主企画のソロコンサートを中心に活動しています。
 その中で、たまにこうしてお店の企画で出演することもあり、これまで二人で共演ということもありましたが、今回のように三人でのライヴは初めての経験です。
 それぞれの個性がより面白く重なり合って楽しいステージになればと、思いが膨らみます。
 堀内環氏とはこれまでも時々ご一緒させて頂いており、今回は4回目の共演となります。
 夏原幸子さんとは初めてのジョイント、まだお目にかかったことはないのですが、演劇出身の方で朗読も取り入れたステージをなさる大ベテランと伺っています。
 新しい出会いの中で、きっとたくさんの刺激を頂けるのではと今からワクワクします。

 ひと月後、よろしかったら皆様どうぞお出かけくださいね。
 お申込み、お問い合わせはいつものようにWEB松峰綾音までお願い致します。



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「京の冬の旅」 その三 「東福寺・即宗院」

 さて、前回、前々回に引き続きまして、<京の冬の旅 非公開文化財特別公開 観光バスの旅>、今回で最終回、今日は「東福寺 即宗院」を詳しくガイドしてみることにします。束の間の京都歴史探訪をお楽しみください。

 その前に、まだお読みになっていらっしゃらない方は、「京の冬の旅」その一 序章「京の冬の旅」 その二 幕末の足跡を先にご覧下さい。
 
   「東福寺 即宗院」 
   <続く道>
 2015年9月、もう2年半前となりましたが、「東福寺即宗院」主催の「採薪亭演奏会」に出演させて頂く機会を得ました。
 (その折掲載したブログ記事1ブログ記事2、はこちらです)

 「採薪亭(さいしんてい)」とは、東福寺の塔頭(たっちゅう)、即宗院(そくしゅういん)の境内にあった茶亭(焼失して現存しない)で、西郷隆盛が新撰組や幕府の追っ手を逃れて参謀の隠れ家とした場所、月照上人と幕府転覆の密議を交わした庵でもあります。
 これに因み、即宗院では、年に一度「採薪亭演奏会」という音楽会を開催なさっています。
 私はこれまでに東福寺を何度か訪れているのですが、ただ、コンサート絡みの打ち合わせでしたので、この度、即宗院でも非公開文化財の特別公開があることを知り、改めてその史跡を味わってみたいと思ったのです。

ガイドの旗

 「即宗院」に向かいます。

 ガイドさんの旗の後を離れず歩き続けることに、いつの間にかすっかり慣れてきました。 

 三門に向かう足取りをふと止めて目を上げると、遠くに通天橋。
 苔が青々と白塀に映え美しく続き、やがて東福寺境内へ。
通天橋 白壁

 広大な境内の北東側に「偃月橋(えんげつきょう)」が現れ、この橋を渡ると「即宗院」の山門です。
えん月橋  即宗院山門

   <即宗院 庭園・宝物>
 室町時代に薩摩の大名・島津氏久の菩提を弔うために創建されたという東福寺の塔頭寺院「臥雲山(がうんざん) 即宗院」。
 島津藩の菩提寺として、とりわけ幕末・維新の歴史に深い関わりを持ってきた寺院で、その史跡が今も多く残されています。 
小門
 更に小門を進むと、端正な美しい庭園が開けます。

 近衛家が御所の東御堂として建立し、その子である藤原兼実が、この地を山荘「月輪殿(つきのわどの)」と名づけた。
 現在の即宗院の庭園は、その跡地であり、寝殿造系庭園の原型を留めた自然の景観のある庭園が昭和52年に、往時のまま復元された。


 やはりここでもボランティアガイドの若い方たちが甲斐甲斐しくガイドを務めていましたが、いつもはお忙しくてなかなかお話を伺うことが出来ないという、前ご住職がこの日はお出ましになり、軽妙でわかりやすい語り口の中に、寺院の歴史、幕末の群像との関わり合いを詳しく説明して下さいました。
 その中に、さりげなく織り込まれ、語られる法話が、しみじみと心に沁み入り、心地よい余韻が残りました。
 
 自然を生かしながらも端正に設えられた庭園にどこか懐かしい温かみを感じましたが、4000坪もあるというこのお庭の手入れは庭師を入れず、殆どをご自身でなさっていらっしゃるとのこと。
    庭3
 『若い頃、師匠である先代の住職に修行の極意を尋ねたところ、「何も考えず、ただ庭の手入れだけをしていればよい」と言われた。何のことだか充分に理解しないままに何十年間その教えを守ってきて、今ようやく「自然の中にある」意味が分かってきたところなのです』と静かに語られていたのが印象的でした。
 お話を伺いながら、<晴耕雨読、花鳥風月に心を寄せる生活の如何に芳醇であるか>が思われました。

 本堂では島津家ゆかりの品々、篤姫が将軍家輿入れの際に立ち寄り使用した火鉢等々、また、勝海舟が譲り受けたという西郷直筆の掛け軸や、西郷の座右の銘『敬天愛人』と記された書、慶喜自筆の掛け軸など、貴重な宝物が特別展示されていました。

 西郷の憂国の思い、同朋への愛、海舟との通じ合う絆、篤姫の心情、慶喜が置かれた立場と生き方・・・・和尚様が語られる一つ一つの品の由緒は、幕末の群像それぞれの生き方や思いを映し出す生き証人のようであり、この日一日、訪れた寺社の映像と重ね合わさって、この時代の息使いが聴こえてくるような気がしました。

   <東征戦亡の碑>
 慶応4年の鳥羽伏見の戦いでは、西郷はここを薩摩軍の屯所とし、裏山に砲列を敷いて、幕府軍に砲撃を加えたという。
 更に、明治維新で戦死した霊を供養するため、明治2年には、「薩摩藩士東征戦亡の碑」を建立した。


 塔頭を出て、裏山の山頂に向かいます。
 砲撃は京都を攻撃するためではなく、洛中に大砲の音を響かせて脅すための示威行為だったといわれています。
彩薪亭跡
 嘗て、茶亭「採薪亭」があったのは裏山に向かうこの辺り。
 今でも狸 猿、猪が出没すると聞きましたので、当時はどんなにか寂しい場所だったか、でも、隠れ家には最適だったことが頷けます。
碑に向かう道

 急な石段をひたすら登り、「東征戦亡の碑」に辿り着きました。

 鳥羽伏見の戦いや戊辰の戦闘で戦死した524名の薩摩藩士の霊を供養するため、西郷は半年ほど斎戒沐浴を行い、戦死者の名前を揮毫し、自筆の「東征戦亡の碑」を建立した。
 西郷の弟の吉二郎や西郷の縁者の名もある。正面の碑は西郷の自筆で、薩摩から出て大政奉還までの足跡が書かれている。

東征戦亡の碑
 
苗字のない下級の兵隊の名前まで一人一人漏らすことなく、西郷自身の手で名を刻んだのだそうです。
全部で5機設置されており、全てが故郷の鹿児島に向いて、西向きに置かれてあります。

西郷謹書

「西郷隆盛謹書」と読み取れますね。

・・・・・・

こうして、この日の観光バスツアーは終わりを告げたのでした。
西郷隆盛を中心とした幕末追体験の小旅行、三回に渡る長い記事になってしまいましたが、楽しんで頂けたでしょうか。
 
実は西郷隆盛と京都との縁はこれに留まらず、彼が奄美大島に遠島になった時、結ばれた妻との間に設けた息子、菊次郎が、長じて父とともに西南戦争に従軍し、父亡きあと、1904年、第2代の京都市長に就いているのです。
第二琵琶湖疏水の建設、上水道の建設、道路拡築、市電敷設という大事業に取り組み、京都の近代化に貢献した立志伝中の人物で、京都の近代化のリーダーとなったのです。

 ・・・・・・・

 生活しているとつい見逃しがちになってしまいますが、京都は歴史の宝庫、折に触れ、これからもっと興味を広げて様々な散策をしてみたいと思います。
心の風景もきっと広がってゆきますよね。

 そして、今年9月23日には、2015年に続いて再び「採薪亭演奏会」に出演致します。
最善を尽くしますので、あと半年後、どうぞ皆様お越しくださいますように。



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「京の冬の旅」 その二 幕末の足跡

 お待たせ致しました。
 前回の記事「京の冬の旅」その一 序章の続きです。

   「清水寺成就院」~西郷隆盛と月照上人
 前回は観光バスに乗り込んだところまで、お話ししましたね。
 バスは最初の観光スポット、東山にある「音羽山 清水寺 成就院」に向かいました。

 産寧坂(さんねんざか)駐車場で下車、ここから清水寺へ向かう急坂を上るのですが、一年中大変な人だかり、京都中で、或いは日本の観光地の中で、一番人口密度が高いのではと思ってしまいます。
 そして今や日本語を凌駕し、様々な外国語がテンション高く飛び交ってもいます。
 バスの仲間たちはその熱気に押されて、黙々と清水坂を歩き続けました。

 やがて清水寺に到着。
 仁王門、西門、三重塔、その奥に清水の舞台も見え隠れしています。
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 着物姿の女性も目に立ちますが、京都でのこの数年のレンタル着物の流行はすっかり定着してきて、海外からの観光客も着物を着て街を歩き、記念撮影するのが常道になっています。最初は派手な柄や色彩などに驚いたものの・・もう目は慣れています。

 桜の枯れ枝も赤味を帯びてきて、あと少しで花の季節ですね。
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トランペット100人の演奏をする西門の化粧直しももう終わり、朱塗りの門が鮮やかに目に飛び込みます。

何を見ても6月21日に繋がり・・・。


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目的地の「成就院」に到着。

この日、ツアーで巡ったお寺は全て室内外撮影禁止でしたので、写真でご紹介できず残念です。
(音楽の祭日の打ち合わせのときの記事をご覧下さい。)

 高台寺山を借景とした「成就院」の庭園は、古来より「雪月花の三名園」の一つ“月の庭”と称されており、国の名勝に指定されています。「成就院」は、幕末の勤王僧として知られた月照上人とその実弟、信海上人が住職を務めたことで知られるほか、西郷隆盛や近衛忠煕(このえただひろ)らが集まって密談が行われたとも言われます。今回は、安政の大獄で幕府から追われた西郷隆盛と月照上人が、鹿児島湾で入水した時に身に付けていたとされる衣や、月照、信海両上人の木像などの寺宝も展示されます。

 上記観光案内の解説にある、小堀遠州作の「月の庭」、どこまでも続いているように見えますが、実は広さ自体はそれほどではなく、周囲の山を借景に取り込み、遠近法も巧みに取り入れて、広がりを演出していることがよくわかりました。
 そして「月の庭」と銘打っているにもかかわらず、縁先に廂(ひさし)が大きく伸びているため、見上げても月を見ることはできません。
 月は直接眺めるものではなく、庭の中心にある池に、月が映るのを楽しむのだとのこと、古の都人の観月とはかくあるもの、幽玄な、まさに陰翳礼賛の日本の美学だと感じ入ってしまいました。

 すでに幕府方に、その行動を危険視されていた月照上人は、安政の大獄で、京都を追われ、鹿児島、薩摩藩に身を置きますが、西郷隆盛と共に、島流しされます。その途中、死を覚悟した二人は、錦江湾に身を投げます。月照上人、享年46歳。その弟である信海上人も捕えられ、獄死したと伝えられます。西郷隆盛は、一命を取り留め、その後、薩摩に戻され、幕府打倒へと、その力を注ぎます。

 西郷隆盛と月照上人の着物は、私が想像の中で描いていたものとは違って、サイズも普通、柄も普通で、今でもそのまま着ることが出来そうな、あまりにもあたり前すぎるように思われました。
 歴史に思いを馳せているうちに、身に着けていた衣までもがどこか特別でなければならないと思い込んでいたのでしょうか。
 西郷さんも月照上人も、血肉の通った一人の人間で、今という時間の流れを遡って存在していたのだと、そのことが妙に生々しく思われ、遠い歴史の彼方に居た人に急に引き寄せられた気がしました。

 <今という時間、今居る場所は長い歴史の中のただの一点に過ぎないけれど、でも確実に人が受け渡してきた時間の延長上に人間の存在がある>という、当然のことが身に迫って感じられる感覚、大仰な言い方をすれば、最近友人と話したプルーストの『失われた時を求めて』を彷彿とさせられるような感覚とでも言えるでしょうか
 プルーストが語る「人間は超時間的存在である」ということと、歴史を丹念に辿ってみることとは一見対極にあるように思われますが、実は同じなのではないかという奇妙な実感です。

 飛躍するのですが、少しぼんやりとした頭で、3カ月半後には、ここで座談会が行われ、自分もその中に居るのだと思っていました。

 さて、そうこうしているうちにお昼。
産寧坂の途中にある日月庵というお店で、皆で懐石弁当を頂いた後、午後の部へと移りました。
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 お店の坪庭に咲いていた赤い椿と花桃が鮮やかに春を彩っています。

   「宝鏡寺」~皇女ゆかりの寺
 臨済宗の尼門跡寺院である宝鏡寺は、歴代の皇女が住職を務めた由緒ある寺院。天皇から贈られた人形や襖絵に、気品が漂う。
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 地元では「人形の寺」とも呼ばれる、人形供養で有名なお寺です。
 私も以前、奥深くずっと仕舞い込んでいた雛人形を、さんざん迷った挙句、思い切ってこのお寺に納めたことがありました。
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 この時期は「春の人形展」が開催されていて、孝明天皇遺愛の人形や、宮中から贈られた雛人形などが展示されて雅やかな雰囲気を伝えていました。

この「宝鏡寺」が「幕末・維新の歴史を訪ねて」のツアーコースに含まれているのは、公武合体の為、徳川家に降嫁された皇女和宮に縁の深い寺社であったからで、和宮の遺品の数々が今もそのまま残されていて、この動乱の時代に巻かれ数奇な運命を辿った彼女の姿を彷彿とさせていました。

   「常林寺」~海舟が愛した庵
 通称「萩の寺」で知られる「京の冬の旅」初公開の「常林寺」では、勝海舟が常宿にしていたという書院が特別公開される。本堂のきらびやかな仏像や天井絵も必見。
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 戊辰戦争時に幕府代表として西郷隆盛と会談し「江戸城無血開城」を成し遂げた勝海舟が京都での常宿とし、時には坂本龍馬も逗留したという、それぞれの部屋が公開されていました。
 陽の深く射す明るく清楚な客間でしたが、どこか田舎の親戚の家に泊まりに来たような和やかな気安さも漂っていて、都の豪奢な設えとも、幕末の緊迫した世界とも、無縁のまま時が流れているという印象を受けました。
 「萩の寺」もさることながら、地元では「世継ぎ子育て地蔵尊」として人気のあるお寺でもあります。
 質実剛健で下町江戸っ子気質の海舟が、束の間、寛いで逗留できた場所だったのでしょう。

 観光コースは後一つ、「東福寺即宗院」を残すのみとなりました。
 でも、長くなりましたので、ここでまた一休み。
 今度はすぐに続きを掲載致しますね。
 今回の見学を通して、特に強く、西郷隆盛、そして幕末・維新の空気を感じることが出来た場所でしたので、更に気合を入れてご報告したいと思います。どうぞお楽しみに。



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「京の冬の旅」 その一 序章

   初春初舞台
 しばらく記事をUPできず申し訳ありませんでした。
 いつの間にか3月となり、昨日はお雛祭り、桃と菜の花の愛らしく柔らかい色合いに包まれる幸せな季節ですね。
 でも、この数日は「5月並みの暑さ」とのこと、汗ばむほどの陽気の中、突然・・・毎年のことながら、花粉症の始まりは特に重篤で、目下、起きていられないほどの自覚症状に呻いております。
 出来ることなら、一歩も外に出ず、穴倉に入って逼塞していたいほどの気分なのですが。

 数日前、東京で。
 本郷にある宝生能楽堂で観劇の機会を得ました。

 懇意にして頂いている知人が宝生流の高名な能楽師で、自ら淑宝会という一門会を主催していらっしゃるのですが、その舞台にこの度、お孫さんお二人が初デビューをなさるということで、京都から駆けつけたのでした。
能舞台
 まだ幼い姉弟が能舞台に端然と佇み、舞い、まさに一対の雛人形のように清々しい風情です。
 緊張して唇をぐっと噛みしめながら、仕舞を舞う姿が本当に初々しく可愛らしかったのですが、この日の舞台には、一足早くデビューした、もう一人のお孫さん(一番年下の男の子)も出演していて、こちらは既に二年ほどのキャリアがあるだけあって、能一番、「船弁慶」の義経の役で、身じろぎもせず一点を見つめる眼差しも凛々しく、台詞の口跡も堂々としたものでした。

 地謡を吟じるのはお祖父様と、お父様。
 少し心配そうな、でも嬉しそうな面持ちで、お二人ともじっと小さな役者たちを見つめます。
 ご自身が長きに渡って極めていらした芸道の道に、今、息子さんと、そして小さな後継者たちが立ち、共に同じ舞台に在ることを、どんなにか感慨深く感じていらっしゃることでしょう。 
 夏の朝夕、窓越しに聞こえてくる、お孫さんたちにお稽古をつける声は彼らが2~3歳の頃から始まっていたように思います。
お祖父様の吟ずる謡曲の美しい響きに可愛い声が唱和する、そんな風に、父から子供、孫へと脈々と繋いでゆく、日本の伝統文化の厚みを改めて感じた時間でした。
 
 京の冬の旅  
 さて、京都に戻った一昨日ですが。
 今度は、「京の冬の旅『非公開文化財特別公開を巡る定期観光バス特別コース」にチャレンジしてみました。

 <春の桜、秋の紅葉、だけではなく、冬の京都にも是非!>ということで、京都市観光協会が肝入りで開催している「京の冬の旅」のキャンペーンももう既に52回を数え、特に今年は「明治維新150年記念」の大々的な企画を打ち出しているのです。

 京都市と京都市観光協会は2018年1月6日から3月18日にかけて、JRグループ6社共同による「京の冬の旅」キャンペーンを開催する。第52回目となる今回のテーマは「明治維新150年記念」と「西郷隆盛」。
期間中は、幕末や明治維新、西郷隆盛ゆかりの寺院などで非公開文化財特別公開を実施。例えば、勝海舟が常宿にしたという「萩の寺」(常林寺)、明治期の傑像ゆかりの寺・閑寂の庭園(相国寺 豊光寺)など複数の寺院で初公開を実施。そのほか、合計15ヶ所が公開になる。
ゆかりの地を定期観光バスで巡る特別コースや、「伝統産業・文化」、「朝観光・夜観光」、「京の食文化」の視点からさまざまなイベントを実施する。

冬の旅パンフ
 国内外を問わず、旅行は自分流にこだわって、普段からツアー旅行の参加は皆無に等しいですし、従って観光バスに乗ったこともこれまで殆どないのですが、今回何故かふと思い立ったのでした。

 街のそこここに京都市観光協会のポスターが張られ、これまでになく宣伝が行き届いているので・・思わず乗せられてしまったのでしょうか。
 「~明治維新150年記念・大河ドラマ「西郷どん」放映~京の幕末・維新の歴史をたずねて」
 という長いタイトルの、この時期限定の定期観光バス特別コースL4というのを選びました。
L4コース 以下がL4コースの行程です。

 非公開文化財特別公開は、普段見られない寺院や文化財をこの時期だけに特別公開するもので今回は全15か所。うち京の冬の旅初公開が7か所、2018年に150年を迎える明治維新、NHK大河ドラマ「西郷(せご)どん」の放映で注目される西郷隆盛にスポットを当てたゆかりの地は8か所となっています。
 このコースは以下の4か所、大河ドラマ「西郷どん」放映にちなんで、かつて明治維新で活躍した先人たちのゆかりの地を巡ります。
  『清水寺 成就院』庭園「月の庭(名勝)」
  『宝鏡寺』孝明天皇遺愛の人形や和宮ゆかりの寺宝展示
  『常林寺』阿弥陀三尊像や岸竹堂筆の壁画 他
  『東福寺 即宗院』島津家ゆかりの寺宝や徳川慶喜筆の掛け軸など特別展示


 私の専門は、元々近代日本文学で、特に明治黎明期辺りに焦点を当ててきましたので、「幕末・維新の歴史」は得意分野、それに加えて、このコースには「清水寺 成就院」と「東福寺 即宗院」の見学が入っていることが決め手になっています。

実は二か所とも何度か足を運んだことがありよく知っている場所ではあるのですが、どのように観光ガイドされているのか、改めてゆっくりと味わってみたかったのです。
なぜかと言えば・・・
前々からご案内しているように、「清水寺 成就院」は6 月21日に「音楽の祭日 記念座談会」が行われる会場、「音楽は国境を越える 世界友愛の祈り」のテーマで司会を仰せつかっています。
成就院 即宗院
 一方、「東福寺 即宗院」は「採薪亭演奏会」の主催元、9月23日にソロコンサートをとご依頼くださった塔頭なのです。

 今年、関わることになるこの二つのお寺が、共に西郷隆盛と深い縁のある歴史的に重要な寺社であるということで、特に脚光を浴びていますし、そういう観点から改めて学ぶことが出来たらと考えたのでした。
  ・・・大河ドラマを見るのは実は10年ぶり位なのですが、『西郷どん』、今年はしっかり見てみようと思い、毎週録画も怠っておりません。・・・笑顔が優しくナイーヴで心穏やかな、意表を突く西郷さん像で結構はまります。・・・

 さて、そんなわけで、午前10時20分、烏丸口の正面、観光バス乗り場に集合です。
舞妓さんのイラストが入った特別仕立てのバスが入ってきました。
観光バスチケット売り場 観光バス
 春一番が吹き荒れるという予報を覆す麗らかな空模様で、コートも不要で過ごした一日でした。
 平日ということもあってか総勢15名で、大型バスにはゆったりし過ぎではありましたが、でもじっくりとガイドに集中することができた気がします。
 同乗した方たちは、親子、ご夫婦、サークル仲間といった感じの年配者が多く、独りで参加したのは私だけでした。
 そして、揃って歴史好きとお見受けしました。
 バスの中では早速、最近テレビで見た歴史探訪の番組、本で読んだ幕末秘話のお話が熱く飛び交っていましたし、バスガイドさんもベテランの本格的歴女、16時30分に解散するまで、ずっと熱心に京都の街、歴史、人物について、興味深く語り続けて下さって、西郷隆盛も勝海舟も明治天皇も皆親しい友人か家族のように、愛情がこもった話しぶりで、これこそがプロと、何だかとても感動してしまいました。
 
 京都市と京都観光協会がタイアップした特別企画だけあって、それぞれのお寺にきちんとしたボランティアガイドの方たちが何人も配されて対応も行き届き、詳細にして明快な説明、侮るなかれ、こういう旅もお奨めです。

 小さな旅の序章、バスが出発するまでのお話は本日はここまで。
 「清水寺 成就院」から始まるお寺巡りは次回の「その二」に記したいと思います。

どうぞお楽しみになさって下さい。



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「雨傘」終了致しました

 2月4日、ファッションブティックfemme & Uovoが主催する「 20周年記念パーティーvol.2 松峰綾音訳詞ライブ『雨傘』 」はお陰様で盛会のうちに無事終了致しました。

 いつものコンサートとは一味違った、デザートブッフェ、抽選会、ファッションショーと盛りだくさんで華やかなパーティー、耳と目とお腹と、全部が一杯に満たされてゆく時間でした。

 この一日をより素敵なイベントにしようと、それぞれが自らの持ち場をしっかりと守るチームワークが清々しくて、学園祭を終えたような宴の後の充足感を今感じています。
 そんな一日を写真と共にご報告致しますね。

   パーティーの準備 
 立春の朝、前日までの雪は止み、美しい晴天。
 <何という晴女、全戦全勝、向かうところ敵なし!>といよいよ調子に乗ってしまいます。

 奈良に降り立ったのは10時少し過ぎ。
 端正な佇まいを見せる奈良町の街並みを通りながら「あしびの郷」に向かいました。
お洒落な表示。
あしびの郷2 あしびの郷3 あしびの郷_1
 艶やかな馬酔木(あしび)の灌木が植えられているアプローチを歩いていくと、突き当りにチャペルが見えてきます。
今日の会場はこのチャペルと、これに隣接した宴会場です。

「ファム&ウーボ」のスタッフは既に集合し、甲斐甲斐しく立ち働いていました。

チャペルはすっかりパーティー仕様となり、素敵な衣装に包まれたマネキンが何体も並んでいます。
  マネキン  投票箱
 それぞれのファッションコーディネイトの中で、お客様に一押しを投票をしていただき、その中から抽選をするというパーティーの趣向です。
景品_1
 そして、その景品がこちら。
 さすがファッションブティックの主催だけあって、すべて服飾関係の品、一等はエルメスとのこと、豪華ですね。
フエルト作品_1
 

 フェルト作家山本亜希さんの作品、アクセサリーやバッグが明るい光に映えます。
 今日の私のコンサート「雨傘」にちなんで、フランスから仕入れたという色とりどりのパラソルも会場を飾っていました。
 ファッションショーのテーマも雨を意識して、傘を持ってモデルさんたちが歩くのだとか、そしてショーで着用した服の受注会も行われるということでした。

 コンサート会場の準備も同時進行、各テーブルにプログラムが置かれています。
開演前 プログラム
 私のページです。
 赤い傘のイラストの中にコンサートのご挨拶文を刷り込みました。
準備中の会場

 やがて、テーブルがお客様で一杯になり、談笑で溢れることを思う、・・・本番を待つ弾むような時間が私は大好きです。

 坂下さんと早速リハーサルにかかりました。
 初めての会場での一番のチェックポイントは音響、そして照明。
 入念にチェックします。

   コンサート「雨傘」
 午後12時50分開場。
 ドレスコード:「お気に入りのお洋服」・・・という今回のパーティー。
 皆様、頭を抱えつつも、それに応え、お洒落を楽しんでいらっしゃるご様子で、どなたもご自分らしさが素敵に表れていました。

 東京からの私の友人も、会場で着替えてドレスアップ。
 男性のお客様もちょっと照れながらもダンディーに決めて、ファム面目躍如かと! そういう遊び心って素敵ですよね。

 雰囲気が整った中で、パーティーはスタート、オーナーの挨拶の後で、まずコンサートが始まります。
一部_1

 前半は、「雨の日の物語」とほぼ同様な構成で進めました。
 でも、コンサートは一回一回が全く別物。
 一期一会の時間と人とが織りなすその時一回だけの音楽が流れてゆきます。

 初めてシャンソンの奥深さに触れたとおっしゃった方。
 朗読と詩の世界が、忘れていた心を呼び起こしてくれたと感動してくださった方。
 ・・・普段と違う特別な時間の中で、言葉そのものが持つ力がそれぞれの皆様の心に作用して、別世界の美しいものへ誘われたのかもしれません。
 言葉を発している私自身もまた、導びかれるような心持ちの中で、自然に歌い語っていた時間でした。

 途中、ピアノ演奏を挟んでの早着替え、そして後半は「シネマの情景」というテーマで構成してみました。
二部1 二部2
 20周年記念への祝意を込めて、最後はお客様に唱和して頂きながら「たびだち」で締めくくりました。

   デザートブッフェとファッションショー
 70分通しのコンサートを集中して聴いて頂いた後、絶妙なタイミングで、デザートブッフェタイム。
デザート1 デザート2 デザート3
 美味しそうなスイーツの香り、たくさんの種類のケーキ、果物・・・。
お客様ご挨拶

 皆様のテーブルに入って歓談しながら、ご挨拶、記念写真。

そして抽選会、ファッションショー。

この日のモデルは皆、クラシックバレエやダンスを習っている10代の方たち、
日頃鍛えているだけあってプロポーション抜群で、加えて初々しくて、とても好感が持てました。

バレエ教室の先生が徹底的にレッスンをなさったとのこと、プロ顔負けの堂々としたステージパフォーマンスで、会場からは大きなため息が。

「初めて着用した時は、年齢にそぐわないので洋服に着られている感じがしたのですが、何回か練習しているうちに次第に体に馴染んできて、素敵に着こなせていったのには感動しました。ステージではそれぞれの洋服の魅力をしっかりと伝えてくれていたと思います」
というファムのオーナーの言葉。

ステージ裏での早着替えや、ステージに出る寸前のチェックなど、本当に真剣で、横で見ていても、清々しさが伝わってきます。
真剣勝負の本番が大きな成長と飛躍を促すというのは、音楽に関わる時にも痛感するのですが、これはあらゆる分野に当てはまるのかもしれません。

ファッションショーが終わって、パーティーのフィナーレに、赤いミニドレスで「オーシャンゼリゼ」を。
オーシャンゼリゼ_1
 モデルさんとスタッフさんたち全員の、歌に合わせてのダンス、これも本番前の先生の特訓の賜物です。
 お客様も手拍子で唱和して下さって、とても和やかな終演となりました。

オーシャンゼリゼ2

 色々な形で音楽は生まれ、そこに笑顔や感動がある。
 一人だけではなく、大勢の思いが合わさって、温かい力が生まれる。
そんな余韻を味わいながらの帰路でした。


お越し頂きました皆様、ご一緒にこの企画を実現したスタッフの方々、心から感謝申し上げます。



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「雨の日の物語」第二弾終わりました

 1月13日、市ヶ谷「劇空間えとわ~る」でのコンサートもお陰様で無事終了いたしました。

 前日、急に体調を崩したのですが、朝になったらシャキッと復活!
 「無事これ名馬なり」と昔、音楽仲間がしみじみと語っていたのを思い出しました。
 健康で、粛々と事が進み、そして幕開けに漕ぎつけられることは本当に何にも勝る僥倖であることを改めて痛感します。
 自分も周囲も、人は、様々なアクシデントと常に背中合わせで生かされているのだということに今更ながら感じつつ、麗らかな光を浴びた朝でした。
・・・・この日も勿論、言うまでもなく、日本晴れ。

 今回もカメラマンの沢木瑠璃さんが撮影して下さった素敵な写真を追いながら、コンサートのご報告をさせて頂こうと思います。

   本番まで
 JR市ヶ谷駅から徒歩5~6分、法政大学の校舎に隣接して、「劇空間えとわ~る」はあります。
 坂道を少し登ると、見えてくる入口
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 そして看板に、赤い傘のポスターが迎えます。

 入口を入るとすぐ左側がコンサートスペース、奥に受付、カウンター、そしてサロンへと続きます。
 スタッフがコートを預かり、サロンで一息、飲み物を召し上って頂くことが出来るちょっと小粋な演出
 優雅な調度品に飾られた心地よいシャンソニエの雰囲気が、コンサート前のひと時を包みます。
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淹れたての珈琲の香り。サロンの片隅に置かれた本と雑誌。

受付に早速プログラムを並べました。
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友人から美しい花束が届いていました。
淡い色合いに、優しさが伝わってきます。

本番前、坂下さんと私、まずはステージのチェックから。
そしてリハーサルを入念に行います。
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 花束はピアノの上に。
 チラシの写真の赤い傘は、京都から引き続きここでも活躍、ステージに広げてみました。
 ご予約で全て埋まった文字通りの満員御礼。
 そして、何と今回は、お一人の欠席者もなくご予約のお客様、全員がいらして下さるという奇跡に近い状況で、本当に幸せに思いました。
 お越し下さいましたたくさんの皆様、ありがとうございました。

   コンサート 第一部
  第一部のテーマは「雨傘」
ロイヤルブルーのレース地に黒ベルベットのロマンチックなドレスでスタートしました。
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 大好きなドレスではあるのですが、厚手の生地のためか、はたまた、日頃の旺盛な食欲の為か、明らかに、横に成長しているような・・・。

 プログラムを印刷し終えてから急遽歌うことを決め、詩を作ったばかりの曲、ショパンの『雨だれ』からスタートしました。
 ・・・コンサート準備の間中、なぜかこのメロディーが耳の奥で離れず、繰り返し繰り返し流れ続けていて、では歌うしかないか、という神がかり的決断に至った曲でした。・・・こういうことが時々起るのが自分でも面白いです。

 そして、川端康成の掌編『雨傘』、黒田三郎の詩『蝙蝠傘の詩』の朗読へと続きます。
朗読
 今回は「朗読とシャンソンの夕べ」シリーズの3回目となったわけですが。
 「朗読は、言葉を歌っているように間合いやリズムや抑揚があり、歌は、詩を語るようで言葉が深く聴こえてきました。語りと歌の両方が溶け合って一つの世界に導かれた気がして楽しかったです」と、初めていらして下さったお客様からのご感想が届き、そのように受け止めて頂けたことが何より嬉しく思われました。
 
 これまでのコンサートではずっと、自分の訳詞、作詞で歌うことに一貫して拘ってきたのですが、今回初めて一曲だけ、他の方の作った詩で歌ってみました。
 第一部の最後に歌った『落葉松』、合唱曲としてもよく取り上げられる曲です。
 「雨の日の物語」というテーマの中で、<落葉松の雨>の情景が私には外せないものと感じましたので。
 落葉松の葉が、降りしきる雨のように舞い落ちる風情をどうしても伝えたかったのです。
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 休憩時間。

 第二部の衣装の赤いパンツスーツを着てスタンバイ、かなりリラックスしていますね。
 お客様と共に過ごす時間が何とも言えず心地よくて、高揚感に溢れています。

   コンサート 第二部
   150 
第二部のテーマは「雨の物語」

 第一部より、ドラマチックな曲揃えで、赤をシンボルカラーに据えて構成してみました。
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 坂下さんのご紹介。彼女の楽しそうな笑顔です。
 いつものようにユーモアたっぷりにお話しして下さって、会場の雰囲気も益々和んでいきます。

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 『リベルタンゴ』を歌っています。

 赤いドレスと赤い傘、赤い照明。
 
 <自由を求める>曲の熱情が、真っ赤な光に飲み込まれていくようでした。

  そして、最後の曲は『世界の片隅に』

 アンコールは『たびだち』を客席の皆様と共に合唱しました。
 何回目かのお客様はもうすっかり覚えて、大きな声で唱和して下さり、音楽を通しての絆が結ばれていく温かさと楽しさが胸に沁みてきました。
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    ・・・・・・・・・

 12月の京都「巴里野郎」、そしてこの度の市ヶ谷「劇空間えとわ~る」
 両会場で開催しました「雨の日の物語」はお陰様で無事終了いたしました。

 お越し下さいましたお客様、これまで応援して下さいましたすべての皆様に心から感謝申し上げます。

 次は2月4日(日)奈良「あしびの郷」でのコンサートが控えています。
 これに向かって、またベストを尽くして参りたいと思いますので、どうぞこれからもよろしくお願い致します。



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