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新しいシャンソンを新しい言葉に乗せて

   シャンソンの訳詞のつれづれに                      ~ 松峰綾音のオフィシャルブログへようこそ ~

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ライヴ・コンサートのお知らせ

松峰綾音 ライヴ・コンサート・イベントのお知らせ
                     (2018. 11. 10 現在)
                                                               (通常のブログはこの下の記事から始まります)

<2018年12月>
    『新しいシャンソンと朗読のひととき』 Vol. 4
     「デリシャス クリスマス」     

デリシャスクリスマスポスター
 2018年12月22日(土)
    開場:12:30    開演:13;00
    於 巴里野郎KYOTO
    料金 ¥4,000(ドリンク付) 前売り ¥3,700


    <「あの時の味」って誰にでもあります>
これが今回のコンサートのコンセプトです。
胸の深いところと繋がるような味わいをテーマにした飛び切りのシャンソンと、文学作品の朗読をお楽しみください。


「『デリシャスクリスマス』は12月22日です (2018.11.10記)



<2019年4月>

   『綾音・達人夜話』4回シリーズ第四夜   
 
                 
夜話
     第四夜
 4 / 6(土)18:00~  
ゲスト 未定

  
 会場 四季AIR(京都 四条河原町から南へ7分 仏光寺公園近く)

   ワインを楽しみながら・・・参加費2000円

   
                  詳細は決定次第お知らせいたします。 
   
 
              


<2019年6月> 
  「音楽の祭日 松峰綾音訳詞コンサート in 清水寺」

       2019年6月21日(金) 
          於 京都 清水寺 成就院
                                            料金 無料(要 申込み)

 清水寺でのソロコンサートは来年です。


ご予約・お問合わせは、いずれも管理者のメール(ブログ左下)、または WEB のコンタクトからお願い致します。

 詳細は、順次ブログにてお知らせして参ります。

 


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3歳の呟き 105歳の言葉

 お正月もいつの間にか遠くなっていきますが、新年に心に残った二つのエピソードを、今日は記してみたいと思います。

   ハー君の呟き
 私の新年はいつも両親の暮らす逗子を訪れることから始まります。
 今年も親族総勢11人での賑やかな幕開けでした。
 最年少は、今年3歳のハー君、まん丸い笑顔が飛び切り可愛い男の子です。
 二人姉弟で、お姉ちゃんはこの4月に小学校入学を控えたおしゃまさん、一年前に比べると二人とも見違えるようにしっかりしてきて、子供の成長は本当に早いです。
 月日は確実に過ぎているということなのでしょうね。

 昨年は言葉もおぼつかなかったハー君ですが、今年は堰を切るように流暢に言葉を操れるようになって、好奇心に目をキラキラ輝かせていました。

 自分達二人に周りの大人が注目して、目を細めて可愛がってくれることを・・・・お正月はそういう特別感が強いですし、・・・それぞれ敏感に察知して、それが嬉しくってたまらないのでしょう。事ある毎に注目される言動を誇示します。
 女の子の方は、大人に甘えるしぐさがコケティッシュでさえあり、実に興味深いと改めて思ったのでした。
 「ハー君には好きな女の子がいるんだよね」とお姉ちゃんからの突然の暴露。
 男の子は急にどぎまぎし出して、それを見ていたら、思わず吹き出しそうになってしまいました。
 皆で「なんていう名前の子なの?」と問いかけてみると。
  「言わない・・・」
  「知りたい?」
  「どうしても?」
 これは、話したくて仕方がないという意志表明ですので、
「どんな女の子なの?教えて!」と尋ねてあげました。

  「あのね。<ひ>がつくの。」
  「ひろみちゃん?」
  「ひろこちゃん?」
  「違うの・・・ひなのちゃん」
  「ひなのちゃん、可愛い名前ね。」
  「うん。」
 嬉しそうなハー君の声。

 ここからはお姉ちゃんの独壇場、弟の想い人<ひなのちゃん紹介>が始まりました。

 嬉しそうな、恥ずかしそうな、ハー君なりの甘酸っぱさを噛みしめているのかしら?たった3歳なのに。
 何だかほのぼのとして、人って良いものだな、なんて思ってしまいました。

 元旦の晩餐、やがて大人たちの話で盛り上がります。
 健康、仕事、人間関係、etc。
 じっと黙って独り遊びをしていたハー君が、ポツリと呟くように一言。
  「みんな大変だ。」
 そうだね、ハー君の言うとおりだと、一同深く頷いたひと時でした。
 
   篠田桃紅氏 105歳の言葉
 1月3日、何気なくテレビをつけたらNHKで『日々新たなり 篠田桃紅 105歳を生きる」という番組を放映していました。
途中からだったのですが、思わず映像に釘付けになってしまい、気がついたら最後まで見入っていました。
NHK篠田1
 5歳から書の手ほどきを受け、書家として立つことを決意した篠田桃紅さん。1956年に渡米して、抽象表現主義絵画が流行していたニューヨークで、文字を離れて墨の抽象画(墨象)を描くようになられました。まずは、彼女のプロフィールをご紹介します。

 ニューヨークを拠点に全米をはじめヨーロッパ各地で個展を開催し、第2次世界大戦後、墨を使った抽象美術家としていち早く国際的に高い評価を受けた日本人芸術家の1人となりました。帰国後もレリーフ・壁画などの建築物に関わる大作を手がける一方、版画・題字・随筆などさまざまな分野に活動を広げていきました。多くの作品が、国内外の美術館や公共施設に収蔵されています。桃紅は現在も国内外において個展を開催し、精力的に創作活動をおこなっています

 105歳の現在も、現役第一線で独自の世界をなお探求していらっしゃる素晴らしい方です。

 そして<番組の紹介文>です。
NHK篠田2 篠田桃紅、105歳。書道家から出発して「墨の抽象画」という独自の境地を拓(ひら)き、世界的な評価を得てきた。生涯独身を貫き、今もアトリエ兼自宅で一人暮らしを続けながら、なお新しいものを生み出そうと格闘している。時に自問自答し、特に自虐や毒舌で笑わせながら、縦横無尽に語る篠田。「この年になると生き方の手本はない。自分で編み出さなくては」という篠田の日々を見つめ、驚異の言葉の数々に耳を傾ける。

 テレビの映像には、現在も日々筆を持ち続けている創作の様子が粛々と映し出されて、その端然として動じない眼差しと、鋭い気迫とが、圧倒的な力で迫ってきました。

 桃紅さんの歯切れの良い語り口も、含蓄に満ちた言葉一つ一つも、美しい詩のように、薫り高く心に沁み入ってきます。
番組を見てからというもの、沢山の言葉が、ずっと胸の中を回り続けているのですが、その幾つかを(メモを取らなかったので言葉は正確ではないかもしれませんが)ここに記してみます。

 『老いることはマイナスだけじゃない。その年齢だから発見できることが日々ある。その発見の面白さがあるからこうしてワクワクしながら毎日筆を持つのよ。面白くなければ挑戦しない。』

 『昔のことを思い出してるようではダメ。今これからが大切なのだから。』

 『人はみんな孤独なのは当たり前。どんなに好きな人でも自分とは違う。孤独だからこそ、一切が私のものと言えるのでしょう。』

 『私は、もう半分死んでいる。自然の一部、自然そのものにどんどんなってゆくのを感じている。』


 そして、「桃紅」という自らの名前の由来を禅宗の次の言葉を引いて説明していらっしゃいました。
 「桃紅 李白 薔薇紫 問 起春風 總不知。」
 (桃は紅く、李は白く、薔薇は紫、これを春風に問えども総に知らず)
                     
 桃の花が紅く、すももの花が白く、バラの花が紫色に咲いている。その理由を春風に尋ねてみても、ただわからないというだけだ、という意味。

 『春の風はひと色でどの花にも同じように吹くのに、それぞれの花はそれぞれの色で咲き誇っている。人はみんな、それぞれに自分の色で自然に咲けば良いということなのよ。』

と語った桃紅さんの言葉から、一途に生き抜いてきた人の揺るぎない美しさを感じました。

最近も次々と随筆を発刊されていらっしゃるのでご紹介してみます。
篠田著書1 篠田著者3 篠田著書2
『103歳になってわかったこと 人生は一人でも面白い』 (幻冬舎文庫)
『105歳、死ねないのも困るのよ』(幻冬舎)
『桃紅105歳好きなものと生きる』(世界文化社)

私も早速読んでみたいと思います。



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 2019年 今年も良い一年を!

 新年、明けましておめでとうございます。
 年末の冷え込みとは打って変わって、温かく穏やかな元旦となりました。

 皆様にとりまして、健康で幸せな一年となりますように。
 年賀状2019
 私の今年の年賀状です。 

今年も心に刻まれる訳詞・作詞を生み出し、皆様に楽しんでいただけるコンサートライブを展開して行けるよう精進して参ります。

 6月21日(金)には、京都 清水寺成就院にて「音楽の祭日 松峰綾音訳詞コンサート シャンソンと朗読のひととき」を開催致します
 ご来場をお持ちしております


 思わず6月21日のコンサートのご案内をしてしまいましたが、直近の予定は4月6日の「綾音 達人夜話 第4夜」と、そして、この成就院でのコンサート、まずは充実した内容になるよう、力を尽くしたいと思います。
 でも、目の前のことだけにとらわれ忙殺されることなく、辿り着きたい場所がどこなのか、何を大事にしていきたいのか、いつも落ち着いて見つめていなければなりませんね。
 ゆとりを持って、心穏やかに。

 新年は襟を正して、思いを新たにする時。
 
 どうぞ本年もよろしくお願い申し上げます。
   
   元旦朝 八坂神社に初詣
 毎年恒例 早朝、八坂神社に初詣に行きました。
 お地蔵様
 道すがらの情景。
<町内会 地蔵菩薩>
ビルの隙間に祭られている小さなお地蔵様には、いつも新しいお水とお花が供えられています。そして立ち止まって手を合わせる地元の方たちの姿をよく見かけます。今朝もお正月のお花が清々しく活けられていました。

 「道端にこそ、神はおわします」
門松京都では、街中でもこうして普通に仏様と共存して生活が営まれていることを感じます。
 少し飛躍するかもしれませんが、山に向かって手を合わせたり、季節季節の食べ物・習慣を大事にしたり、皆、どこか共通する、文化の奥深さと美しさなのではと思っています。

 冬の風物詩。
干し柿
 <干し柿を吊るす軒先>
 今年は何人かの方からとても美味しい干し柿を頂きました。
 干し柿を作るのはかなりの手間がかかりますし、時間も要します。
 それでも、「これが我が家の味なんです」と誇らしく差し出してくださるそれぞれの方の所作に何か素敵なもの、ありがたいものを感じます。
 まだお子さんが小さくてお仕事も持っていらっしゃる若いママからも「干し柿を作っているときって楽しいんですよ。」と先日立派に出来た美味しい干し柿をプレゼントして頂きました。
 いつか私も挑戦したいと思います。
八坂神社1

 そして、八坂神社。

 今朝の神社は殊の外綺麗でした。朝陽に光り輝く朱色の門。



本殿。
八坂神社2 八坂神社4
お柱には、稲穂で作られた見事な長寿の亀
八坂神社3

おみくじを引いてみました。

大吉!!

木に登りそうです。



   新幹線から見えた富士山
 くっきりと光に映えていました。
富士山2

 三が日は、これも恒例なのですが、逗子に住む両親と過ごします。

 皆様もどうぞ楽しいお正月をお過ごしくださいね。



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2018年晦日 錦小路界隈

 気がつけばもう12月30日、晦日ですね。

 今年は皆様にはどのような一年でしたか。

 「矢の如し」とはいうものの、辿ってみると、やはり色々な出来事が起こっていて、出会いや別れもあって、それ全て含めて、自分のかけがえのない一期一会の時間なのだと改めて思います。

 私は、今年はコンサートやイベント等、盛りだくさんの年でした。

  『雨の日の物語』
  3夜に渡る『綾音 達人夜話』
  清水寺での座談会『音楽は国境を超える 世界友愛の祈り』の構成・司会
  東福寺での『採薪亭演奏会』
  FM軽井沢への出演
  『デリシャスクリスマス』

 それぞれの様子は随時お知らせしてきましたけれど、どれも貴重な経験となりました。

 暮れに届いた何枚かの喪中欠礼の葉書を眺めながら、・・・・仕事を納め、年賀状を書き、大掃除をし、お節を準備し、・・・・ともあれ、このように繰り返される年の瀬の諸事を、今、健康で普通に迎えていることが、実は何より幸せなのだとしみじみ思います。

 そんな12月30日。
 我が家は、京の台所・錦小路のすぐ近く、買い出しの人達で大賑わいの様子を写真に収めてみました。

   12月30日 朝5時30分 
いつも早起きの私、今朝も5時起床で、郵便を出しついでの朝の散歩に出かけました。
月と明星
 雪がちらつく未明の空に、くっきりと浮かぶ月と明けの明星です。
 冴えた美しい煌めきの星ですが、写真からおわかりになるでしょうか。
私と同様に早起きの友人が、時々「今、明けの明星が綺麗に光っています」という写真付きメールを送ってくれて、その度に空を見上げているうちに、私もこの明けの明星=金星が、殊の外好きになってきました。
朝のパン屋さん1
 郵便局本局までの道すがら。
 まだ5時半なのにもう立ち働いているパン屋さんです。
 お店の外まで良い香りが漂ってきました。
 お洒落なレストランが併設されていてフランス風の店ですね。

錦市場周辺は皆早起き。早朝から働いている方たちがたくさんいます。
スターバックスの女性店員さん。てきぱきとした身のこなしに晦日の気合が感じられました。
   スターバックス    朝の大丸
 大丸デパートの駐車場にも次々と業者の大きなトラックが品物の搬入に入庫します。
錦夜明け

錦市場の入り口。まだひっそりとしています。
そろそろ空が白みかけてきました。
魚屋さん朝

いち早くシャッターを開けたお店は魚屋さんとお餅屋さんでした。
今日はどれくらい売れるのでしょう。きっと戦場のように忙しい一日になるのでしょうね。
錦雑踏

   12月30日 昼下がり14時
お買い物に出てみました。
朝とは打って変わった大変な賑わいです。


漬物屋


錦市場にはお漬物屋さんがたくさんあるのですが、お正月の旬は勿論千枚漬けです。

それぞれにご贔屓の味があるのでしょう。どのお店も賑わっていました。

魚屋さんとお餅屋さん。
魚や 餅や

正月飾り
 私のいつも買うお正月飾りのお店はここです。
 一家で営んでいるようで、息もぴったりです。
 顔なじみのおばあさんが、元気に店に立っていました。
 「今年も終わるねえ」と陽気な笑顔。

 「八百一」というマーケットの入口には、大きな松飾りが飾られて、お正月到来を今や遅しと待っているようでした。
正月準備
 今年も、皆様から温かく応援して頂き、お陰様で充実して過ごすことができました。 本当に有難うございました。
 どうぞ来年もよろしくお願い申し上げます。


 元旦は少しは寒さが和らぐようです。
 お風邪を引かないようにお気をつけて良い新年をお迎え下さいね。


 

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「デリシャス・クリスマス」ご報告

   「宵酔良い山」
 お陰様で今年を締めくくるコンサート、「デリシャス・クリスマス」が、一昨日無事終了致しました。
 師走のお忙しい中、お出で頂きましたお客様、本当に有難うございました。

 文字通りの満席で、華やいだ空気が一杯に溢れた一日でした。

 巴里野郎の扉を開けるとポインセチアがたくさん飾られていて、会場はすっかりクリスマスムードです。
メリークリスマス 巴里野郎
 12月22日、クリスマスの3日前なので、「宵宵宵山ですね!」などとご挨拶したのですが(京都では祇園祭の前日を宵山と言います)、翌日お客様からこんなウイットに富んだ温かいねぎらいのお言葉を頂きました。

  綾音様
 「宵酔良い山」満喫いたしました。
 昨日はフルコースご馳走様でした。
 いろいろな器で美味しさを味わいました。

 ステージの松峰様は可愛らしくて、こちらもリズミカルな歌を体で感じながらクリスマスの雰囲気に浸ると、子供の頃のクリスマスを思い出して幸せな気分になります。

 朗読もお馴染みのお歌もしみじみと心に入ってきて、私は一時的に文学少女気分。気がつくと、大胆な行動を支持していたり、ロマンティックな気分になったり、祈っていたりもしました。
 次のメニューもまた同じシェフで味わいたいと願いました。


 「デリシャス」という言葉にこだわって、今回のプログラムには「本日のお品書きmenu du jour」と書いてみたのですが、こんなお洒落な返信を頂き、感激しています。
 「可愛らしく」などとまでおっしゃっていただき恐縮するばかりですが・・・・朗読で3~4歳の女の子の声色に挑戦したり、子供のためのクリスマス・ソングなど入れたねぎらいかと・・・重ねて、お優しいお言葉を有難うございます。

   第一部  
 詩人黒田三郎氏の詩集『小さなユリと』から『九月の風』『夕方の30分』の二編の詩。
 長患いで闘病生活をしている妻の不在を、幼い娘と共に、必死で耐えている日常を、飾らない言葉で綴った詩の朗読からコンサートをスタートしました。

  それから やがて しずかで美しい時間がやってくる
  おやじは素直にやさしくなる
  小さなユリも素直にやさしくなる
  食卓に向かい合ってふたりすわる


 『夕方の30分』という詩のこの最後の部分がしみじみと胸に染み入ってきて私は大好きです。
 「オト―チャマ」と「小さなユリ」との、日々繰り返されるこぜりあいの末にやってくる温かい時間の中で、二人で食べた夕食は、どんなに忘れがたい味わいだったのでしょうか。人の時間の中に刻まれてゆくデリシャスな味ってこういうものなのではないかと思うのです。
一部1
 いつ、誰と、どんな時、どんな状況の中で食べるか、それが忘れがたい一期一会の物語と重なった時、どんなに苦い状況であったとしても、真のデリシャスな食べ物、飲み物となる・・・そんなことを思わせてくれる曲や詩、小説を集めてみました。
一部2

 第一部は明るくキュートな曲を中心に。
 一部の最後はサンタクロースの歌を二曲。
 ピアニストの坂下さんと二人サンタ帽をかぶりノリノリでした。



   シャンパーニュ エペルネ AM5:00
 今回もコンサートプログラムを作成しました。
 これが表紙。
プログラム表紙
 表と裏とが青紫の美しい風景で繋がっています。
 一部後半で歌った曲「サンタベイビー」の訳詞に

 シャンパーニュ 
   飛び切りのテタンジェよ


 という一節があるのですが、これに因んだ写真なのです。
 フランスに造詣が深く、ワインの事にも精通している友人にシャンパンの銘柄について教えて頂いたとき、シャンパーニュ地方を旅行した際、撮影したというこんな素敵な写真を下さいました。

 エペルネはシャンパーニュ(シャンパン)のメッカ、ワイナリーが立ち並んでいる土地なのですが、その中で、詩中に登場するテタンジェのワイン醸造所が写真中央にあります。
 夜明けの情景。
 濃い紺色がやがて紫がかった光を帯びて空を染めてゆく美しい一枚です。
 枕草子にも「やうやう白くなりゆく山際、少し明かりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる・・・」とありましたね。

 説明しなければ目に留まらないかもしれないのですが、私のコンサートにはそういう様々な細部に密かなるこだわりが詰まっていて、その集積の総量がステージへのエネルギーに転化されていく気がして、どんどん凝り性になってしまいます。

   第二部
 二部も朗読からスタート。
 有島武郎の『一房の葡萄』を取り上げてみました。
二部1
 横浜の山の手が舞台。
 私はこの近くで生まれて、幼い頃暮らしていましたので、何とも郷愁を感じます。
 そしてここに登場する、外国人の若い女教師の慈しみ深い眼差しが、とても素敵で、忘れてはならない大切なものを柔らかく語っている気がして愛着の深い作品なのです。
 紫色の一房の葡萄は、主人公の少年の心に、生涯忘れられない味を刻んだのでしょう。
二部2
 コンサートは佳境に入り、あっという間に時が過ぎ・・・・最後に「きよしこの夜」を会場と共に歌いました。

 皆様が唱和してくださり、楽しく和やかな、一足早いクリスマスでした。


   聖夜を飾る花々 
花束
 お客様から頂いた花束がクリスマスイブの今日、我が家のリビングを美しく彩っています。

 華やかなクリスマスカラーですね。

 椿
 そして、もう一つ。
 こちらはお茶席にそっと添える白玉と呼ばれる椿。

 「今日は冬至なので、帰ったら柚子湯で温まって下さい」とお庭の柚子を持ってきて下さったお客様も。
 椿の元に薫り高い柚子たちを置いて飾ってみました。

皆様、温かいお気持ちを本当に有難うございます。


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京都迎賓館 夜間公開

 京都迎賓館は、平成17年に開館され、二年前の平成28年から一般公開されるようになったのですが、今年は、晩秋のこの時期の四日間のみ、夜8時まで夜間公開が行われました。

 「京都ならではの日本建築、伝統技能の粋を集めつつ、現代建築の技術と融合させた「現代和風」の創造を見ることが出来る」と内外から広く賞賛を受けているこの迎賓館を11月30日の夜間公開の際に訪れることができました。

 今日は、紅葉の最盛期、情趣溢れる京都の夕暮れ時の迎賓館を、撮ってきた写真と共に、そして見学の際のガイダンスを思い出しながらご紹介してみたいと思います。

   京都迎賓館

 日本の伝統技能の粋を集めた最高のおもてなしの場
 京都迎賓館は日本の歴史、文化を象徴する都市・京都で、海外からの賓客を心をこめてお迎えし、日本への理解と友好を深めていただく施設として平成17年に建設されました。
 歴史的景観や周辺の自然環境との調和を図るため、日本の伝統的な住居である入母屋(いりもや)屋根と数寄屋(すきや)造りの外観とし、品格のある和風の佇まいを創出しています。建物や調度品には、数寄屋大工、左官、作庭、截金(きりかね)、西陣織や蒔絵(まきえ)、漆など、数多くの京都を代表する伝統技能において匠の技を用いています。 (京都迎賓館 WEBサイトより)

             
 京都御苑は、今まさに紅葉の真っ盛り。16時頃に到着したのですが、陽が傾き始めて、晩秋から初冬へと移り変わる季節のしっとりとした趣を見せていました。
薄暮の京都御所1 薄暮の京都御所2
 紅葉の中を迎賓館に向かいます。
迎賓館へ
 白砂が美しく敷かれた前庭の奥に、正面玄関が見えてきました。
 樹齢700年の欅(けやき)の一枚板を使用しているという玄関扉が堂々とした佇まいを見せて、建物に清廉な雰囲気を与えていました。

現在、四つの部屋と庭園が一般公開されているですが、それぞれを繋ぐ廊下は、障子と行灯(あんどん)の光に柔らかく包まれています。
行燈の廊下1
さっぱりと何気なく、美しい陰影が演出されていて、いつの間にか雅やかな遠い時の彼方に誘われるようです。
まさに、谷崎潤一郎の『陰影礼賛』の世界そのものですね。
行燈の廊下2


 行灯(あんどん)の意匠は、折鶴をイメージしているとのこと、確かに鶴がすっと佇んでいるようでもあり素敵です。

 そして、最初の部屋「聚楽の間」に導かれます。
聚楽の間
 晩餐会や大臣会合などが行われる際に、招待されたゲストの控室、随行員の待合とするなど多目的に利用されているそうです。
「聚」は、寄り集まるといった意味、心安らぎ楽しいことが集まる場所という願いを込めているのでしょう。
 鉄や釘を一切使わない京指物を用いた椅子。
 西陣織の茜色が何とも上品な華やかさを演出しています。
長押の釘隠し
 そして、長押の釘隠(くぎかくし)。
 「錺金物(かざりかなもの)」は、「千代結び」をイメージしているとのこと。平和の輪が千代に結ばれますように、という願いを込めたデザインだそうですが、細部に至るまで、日本的な奥ゆかしさが溢れています。
藤の間
 そして、大臣会合などの会議や立礼式(りゅうれいしき)のお茶のおもてなし、晩餐会の待合として使用されるという「夕映(ゆうばえ)の間」を楽しんだ後、次は「藤の間」です。
 「歓迎」という花言葉にちなんで名づけられた「藤の間」は、迎賓館の中で最も大きな部屋で、洋食の晩餐会や歓迎式典の会場として使用されるそうです。  
 「麗花」という壁面装飾は、綴織りの技法で織った織物で、39種類の日本の草花が織り込まれています。
   藤の間2
 「格子光天井」は、美濃紙と京指物とが融合して、「和凧」の形に模してあり、洋のおもてなしを尽くしながら、どこまでも和の意匠を極めていることに、心を強く惹かれました。

「桐の間」
先ほどの「藤の間」の<洋>とは好対照に「五七の桐」を配した和の晩餐室がこの「桐の間」です。
桐の間1  桐の間2
 全長12メートルあるという漆の一枚仕上げのテーブルが圧巻でした。
 庭の緑や天井を漆の漆黒が水鏡のように映し出して、ここにも陰影の美が生きています。
 でも、座椅子を使いながらも掘り炬燵式になっていたのは、やはり外国からの賓客に配慮したためなのでしょう。

行灯に照らされて廊下をしばらく進むと、廊橋に出ます。
 行燈  出口より
 廊橋の天井は、船底を逆さにしたような形、「船底天井」で、吉野杉を使用しています。

 「庭屋一如(ていおくいちにょ)」を体現した庭園
 京都迎賓館の庭園は、御苑の緑を借景とし、広大な池を中心に、様々に表情を変えつつ、まわりの建物に融け合うように配置されています。これが、古くから日本人の住まいに貫かれた伝統「庭屋一如」の思想です。

 賓客の方々が「舟遊び」を楽しめるように「和舟」も池に浮かんでいます。
 中庭1 中庭2
 そして、多数の錦鯉が放たれていて、海外の方たちは餌やりに殊のほか興じられるのだとか。

刻々と日が落ちて、水面に部屋の明かりが映ります。
   中庭3
 
 京都の伝統技能11職の技術の粋を集めた建物。
 光と影とが織り成す幽玄の美。

 古都の風土と歴史とが相まった日本的な美意識の中で,優しく柔らかく海外の賓客をもてなすことの矜持に、改めて日本人としての誇らしさを感じたひと時でした。


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11月 軽井沢にて

   「FM軽井沢」に出演しました
 突然のご報告ですが、11月9日(金)に「FM軽井沢」に出演致しました。

 今夏、軽井沢で素敵な方々と出会う機会があり、楽しい時間を過ごしたことを「勝手にファン倶楽部」の記事の中でご紹介しましたが、そんな夏のご縁からお声を掛けて頂き、今回「FM軽井沢」に出演する運びとなったのでした。

 「 KARUIZAWA Smile Days 」という番組。
 12:00~13:30までの情報番組なのですが、途中にゲストコーナーがあり、軽井沢に縁のある様々なジャンルのゲストが、パーソナリティーとお話をするという趣向になっています。

 <この日、スタジオを訪れたゲスト>という事で。

 夏の軽井沢の仲間たちと、訳詞や歌や朗読や、日仏の文化・気質の違いや、etc,etc・・・日頃から思っていることなどを、耳を傾けて下さるのに任せて、楽しくおしゃべりしていたのですが、「そういう感じをそのままスタジオに持ってきて、自然にお話しして頂ければよいので。」との、ラジオ局の方からのお招きでした。

 私は、割と何でも用意周到に準備をしてしまう性質ですので、
 「では、打ち合わせは?」 「リハーサルは?」 「台本は?」 とお伺いしたのですが、
 「変に決めてしまうと、自然な会話が出来なくなりますので、台本など一切なしに。
 その場で臨機応変に自由にお話して下さい。」とのお答え。
 
 それで、一度お電話で、パーソナリティーの方とトピックスを簡単に確認しただけで、当日のスタジオ入りとなったのでした。

 楽しい気持ちでお話が出来ますように
 この日は頭がクリアで、当意即妙な会話となりますように
 万一にも、声が出なくなったりしませんように

 そんなことを思いつつ、ワクワクしながら。

 全国的にも10月上旬のような暖かい一日だという事、軽井沢もポカポカと汗ばむ日差しで、やはりやはり私は晴れ女なのだと、神がかり的な確信が湧いてきたのでした。
軽井沢駅構内
 「FM軽井沢」のスタジオは、軽井沢の駅舎の2階にあるのです。
 駅構内には、こんなクリスマスツリーが新幹線の改札口の正面に飾られていて、観光客を穏やかに迎えていました。
駅前の紅葉
 
駅前広場の真ん中には、シンボルツリーのように大きく葉を広げた紅葉の大木が鮮やかに染まっていました。

 そして「FM軽井沢」に。
FM軽井沢
 パーソナリティーの塚越景子さんが優しい笑顔で迎えて下さいました。
 旧知の間柄のように、あっという間に打ち解けて、談笑しつつ、簡単な確認を。
 塚越さんは一足早く録音ブースに入り番組がスタートしました。

 夏以来となるT氏とも再会。
 放送局は時間との戦い、皆様、それぞれにてきぱきとお仕事をこなしていらっしゃることが初めて訪れた私にもよく伝わってきて、心地よい緊張と高揚感に包まれています。

 T氏の温かい心配りと度量が、現場を頼もしく取り仕切っています。
 「優しい風のように話して下さればよいですので」との一言が、爽やかに胸に刻まれました。
収録風景1
 そして出演時間。
 9月の採薪亭演奏会のライヴ録音から二曲を流して下さり、それを受けながらお話は進んでいきました。
 <軽井沢との関わり><なぜシャンソンなのか><日々の訳詞の活動について><朗読とシャンソンとの結びつき>などの話題へと発展して行き・・・

「いつもゲストコーナーは15分位が目安なので」と伺っていたのですが、塚越さんの巧みなリードでお話は弾み、結局30分間ほどの出演時間となり、ちょっとびっくりです。
収録風景2
 「楽しかったですね。」と言い交わして、お名残惜しくスタジオを後に出来たのは本当に幸せでした。

 ラジオ出演は4年前の「FMヨコハマ」以来ですが、ラジオ局の持つ雰囲気って私は大好きですし、マイクの向こうに、目には見えない、でも耳を澄まして下さる方々を感じ、声と言葉だけで繋がり合う、そのような気配を身に受けることは本当に素晴らしいことだと今回も痛感しました。
 素敵なご縁を頂けたことにとても感謝しています。

   そして11月の軽井沢を歩く
落葉の道
 解放感と高揚感にしばらく浸っていたい気がして、少し軽井沢を散策してみようと思いました。
 いつもの年なら、11月のこの時期はもう落葉も終わってしまっているのに、まだこんなに鮮やかで美しくて感動です。
青空とカラマツ


ドウダン、紅葉、落葉松。
 期せずして落葉松の金色に輝く最後の黄葉を見ることができました。

 落葉松の針葉が風に乗ってキラキラと針の雨のように降りしきってきます。


 歩道を埋める金色の枯葉。
落葉 落葉2
  落葉松の落葉もこんなに道を埋めています。

    遠くから眺める山並みは落葉松の峰。
   全山黄葉1
  東山魁夷画伯の描く一幅の日本画のように、幻想的に浮かび上がる山々です。

 そして夕暮れ時。
 締めくくりはプリンスモールに少しだけ立ち寄ってみました。
 夏は人ごみで賑わっていますが、この時期はさすがに人もまばらで、しっとりと紫がかった靄に包まれる日暮れの空が、胸に沁み通ります。
軽井沢モール1 軽井沢モール2
 イルミネーションが光り始める頃、冷気が急に流れ・・・秋が冬に急速に入れ替わって行く軽井沢を、肌で感じることの出来た嬉しい一日となりました。



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『デリシャス クリスマス』は12月22日です

   あの時の味
 今年は、ゆっくり年の瀬を過ごすつもりでいたのですが、急遽12月にコンサートライヴを行うことが決まりました。

 思えば、「新しいシャンソンと朗読の夕べ」シリーズをスタートしたのはちょうど2年前、シリーズ第一回目が『クリスマスの贈り物』で、12月10日だったかと思います。
 早いもので2年が過ぎようとしているのですが、今回、12月22日(土)に、シリーズ4回目を開催することを思い立ちました。
 先日ピアニストの坂下さんとお話していた時の、「クリスマスのライヴは何といっても特別感があって楽しいですよね」との彼女の呟きがきっかけになったのですが、そういえばクリスマスの曲をしばらく歌っていなかったことにも思い当たり、また、最近、お気に入りのクリスマスソングを訳詞したことも弾みになったのかもしれません。

 ただあまりに急ですので、何もかもが大変!!
 まずは皆様にご案内をと思います。
デリシャスクリスマスポスター
 ご案内チラシはこちらです。
 赤いパンツスーツ姿が、サンタさんが躍っているみたいで面白のでは。
 こんな感じで、ちょっとお洒落に、弾けた曲も何曲かご披露するつもりです。

 タイトルは
  『デリシャス クリスマス』

  「あの時の味」って誰にでもあります


 が、今回のコンサートのコンセプトです。

 誰にでも「あの時の忘れられない味」ってありますよね。
 それはこの上ないご馳走でお腹いっぱいになった幸福感かもしれませんが、でも記憶に残り続け、五感に刻まれる味って、必ずしもそういうものだけでもないのではないでしょうか。

 別れの時のほろ苦さとか、もしかしたら悲しさや苦しさで喉を通らなかった味が生涯忘れられなかったりすることもあります。
 或いは、本当はささやかな食べ物だったり飲み物だったのかもしれないけれど、それがとてもかけがえのない懐かしい思い出と直結していたり、・・・・そんな胸の深いところと繋がるような味わいをテーマにして、飛び切りのシャンソンと、文学作品を朗読で、ご紹介するつもりです。

 テーマを考え、曲構成を練っている時ってとても楽しくて、お客様も興味を持ってくださるかしらと、あれこれ思いが膨らみます。

 「デリシャス」ってそういう言葉。
 デリシャスなクリスマス前々夜をお過ごし頂けますように。

    コンサートのご案内
   日時: 2018年12月22日(土)
          12:30開場 13:00開演 
   料金: ドリンク付き4000円 前売りチケット3700円

       歌 朗読: 松峰綾音
        ピアノ : 坂下文野

     会場: 巴里野郎KYOTO
               Tel 075-361-3535

     プログラム 『 一房の葡萄 』 有島武郎 作 他 朗読
               「 お茶の時間 」ヴァンサン・ドレルム
               「 冬の庭 」 アンリ・サルバドール
       「 僕のサンタさん 」 レイモンド・ヴァンシー  他

 前売りチケット制はこれまでなかったのですが、クリスマスですので今回特別、ささやかですがプレゼントさせて頂くことに致しました。
 お申込み・お問い合わせは、私宛に、WEBのコンタクトからどうぞ。
 チケットをお送りさせていただきます。

 細かいことですが、今までは「新しいシャンソンと朗読の夕べ」というシリーズ名で進めてきましたが、今回は「新しいシャンソンと朗読のひととき」に変更、お気づきになりましたか。
 開演が13:00ですので、夕べではないので、これは正確にお伝えせねばと!
 お時間をお間違えの無いように、よろしくお願い致します。

 連休の前の土曜日。「シャンソンと朗読」でクリスマスを楽しんでくださいね。



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「綾音達人夜話 第三夜」終了致しました

   「第三夜」
 麗らかな秋晴れとなった文化の日、夕暮れ時18時から、「綾音達人夜話第三夜」がいつもの会場、「四季AIR」で開催されました。
 お陰様で、とても楽しく充実した会となりましたので、今日はその様子をご報告したいと思います。

 今年の4月、高瀬川沿いの満開の桜を窓辺から眺めながら、「日本語で紡ぐ」という演題で山田弘明氏と哲学と文学・音楽とを対比し、翻訳の問題を取り上げたのが第一回目。
 そして前回二回目は、祇園祭の賑わいが街に溢れる7月。
 「バレエ・オペラ・ミュージカル・シャンソン」の演題で、フランス音楽舞踊劇の歴史と特徴について、西田稔氏と熱く語り、そして今回が第三回目となったわけです。

 これまでの全てを繋ぐテーマは「ことばを超えるもの」。
 シャンソン訳詞を通して見えてくるフランスと日本の再発見を様々な分野のゲストをお招きして、改めて考えてみたいというのがこのシリーズの骨子になっているわけですが、今回のテーマは「国民性」ということで、演題は「シャンソンに見るフランスとアメリカ そして日本」です。

 当初から予約で埋まっていたのですが、それでも更に当日ぶらりと訪れて下さったお客様もいらして、ギャラリーの空間に入りきれないほどで、座る場所を確保するのに精一杯の状態、まさに満員御礼の嬉しい悲鳴でした。

 対談のゲストは国際文化芸術プロデューサーの前田哲央氏、明朗で颯爽とした好青年という感じの素敵な方です。
 事前に二度程打ち合わせをしたのですが、フランスで生れ、11歳の時までフランスで生活なさっていらしたとのこと、興味深いお話もたくさん伺って、この日の対談の中に是非取り入れたいと思っていました。
前田さんと
 ご両親がシャンソンをお好きで、幼い頃、ピアフやモンタンなどの往年のスターの歌声を聴いて育ったのだとか。オーソドックスなシャンソンの王道をよくご存じだったのですね。

 始まる前のツーショットです。
 二人ともとても畏まっている感じです。これから始まる夜話に心地よい高揚感が溢れます。



    「シャンソンに見るフランスとアメリカ そして日本」
 80分間の予定で講演はスタート。
 初めに前田さんのご紹介と講演の概要を説明しました。
 そして今回は具体的にシャンソンを数曲取り上げて、進めていきました。

 「国民性によって歌詞は変容する」・・・・これまでコンサートの中で、折に触れてお話してきたことなのですが、国によって同じ曲でも全く違った歌詞が付けられる、それを比較してみた時、そこに、ものの考え方、感性、習慣、・・・国民性が見えてくるということ。
 フランス語の詩、英語の詩、日本の詩を、具体的に比較し、その特徴を考えることから、お話を進めていきました。
 
 最初に取り上げた曲は「comme d’habitude 」(仏)。
 英語詞と日本語詞のタイトルは「マイウエイ」。
 講演風景

 そして、もう一曲は「Terry's Theme 」(「テリーのテーマ」)。
 チャップリンの映画「ライムライト」のテーマ曲です。
 英語詞と日本語詞のタイトルは「Eternally(エターナリー)」とされており、一方、フランス語詩は「Deux petits chaussons」・・・・私は「小さなトーシューズ」というタイトルを付けて折に触れて歌っている大好きな曲です。

 「マイウエイ」も「テリーのテーマ」も皆様聴き覚えのある曲ですので、親しみを持って耳を傾けて下さっていたようでした。
 訳詞による世界観の違い、曲自体の印象が全く変わってくること等、新鮮な発見をしていただけたのではないでしょうか。

 ゲストの前田さんに、このような国民性の相違についての感想を伺いながらお話を進めて行ったのですが、でもそれだけではなく、マイウエイの一節を歌って頂いたり、フランス語詩の朗読をして頂いたりと色々なリクエストをしてしまいました。
 歌も朗読も楽しげにこなして下さって、和気藹々とした雰囲気が会場に流れました。

  フランスと日本との文化の比較の例として、更に二曲、取り上げました。
 私も自分の訳詞での歌を何曲かご披露して、コンサートと講演会と対談とが楽しく融合したような、あっという間のひと時でした。

 講演やコンサートを通していつも伝えたいと思っていることは、

 「真にグローバルであることは、まず自国を知るということ」

 これに尽きるかなと思っています。
 自国に深い見識を持ち、他国に向かうのでなければ、他国の何物も見えてこないのではないでしょうか。
 国際的であること、他国を理解し、協調しながら付き合ってゆくことの基盤に、自国への理解と誇りを持たなければと痛感しています。
 言葉と日々向き合う自分の立場からは、言葉、日本語の真の美しさを味わい学ぶことが大事なのではと思います。

 そんな日頃の所感をお話しして締めくくったこの日の夜話でした。
 (自慢話! この日も含めて三回とも特に時間を計らないのにぴったり予定通りの80分で終了。昔、教壇に立っていた時からの私の特技なのです!!)
懇親会
 終了後に同会場でのワインパーティーにもほとんどの皆様が残って下さり、あちこちで、芸術論議や音楽談義が起こった、賑やかで楽しい打ち上げでした。
 
「綾音達人夜話」は、全4回シリーズとなります。
 最後の回は来年の4月6日(土)、まだ対談のお相手は決まっていませんが、決定しましたら改めてお知らせ致します。
しばらく先ですが、どうぞ次回をお楽しみに是非いらして下さい。


 

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