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新しいシャンソンを新しい言葉に乗せて

   シャンソンの訳詞のつれづれに                      ~ 松峰綾音のオフィシャルブログへようこそ ~

* 春節のうさぎ

 2月は、冬と春が混ざり合ってモゾモゾと何かがうごめき始めるような季節ですね。
 今日の京都はうららかな日差しで、春霞がかかったようなぼんやりとした空の色です。


 2月の初めに上海に住むNさんから、小包みが届きました。
包みの中は春節の祝い、華やかな赤。
Nさんが上海に暮らすようになって、もう10年以上になるでしょうか?
まだ30代の優しい笑顔の素敵な女性ですが、中国・上海のテレビ製作会社で、日本文化や流行を発信する番組のプロデュースに携わり、現在大変活躍をしていらっしゃいます。小説家でもあり、多才でかなり著名な彼女なのですが、彼女の紹介はまた改めてさせていただくとして。
  
 春節は中国圏の旧正月のこと、暦の関係で毎年若干、日が異なるのですが、今年は2月3日が春節でした。日本なら節分の豆まきということになるわけです。
  もう随分前になりますが、私も横浜の中華街で一度だけ春節の祝いの日に遭遇したことがあります。爆竹を思いっきり鳴らし、華やかな歌舞音曲と共に獅子舞が街を練り歩き、それはそれはパワフルな歓喜に満ちた祭りでした。 街中が赤と金の色彩に飾られて中国の熱気に圧倒される気がしました。
 倒福って言いましたっけ?・・・福という文字が逆さになった飾りが玄関や家の中などに掛けられるのでしたね?
本当は到福というのが始まりで、福に到るという意味だったとか、或いは一説には福は逃げ去り易いので簡単に逃げてゆかないように逆さにしておくのだとか・・・どちらが正しいのかは知りませんが、こういう縁起担ぎは万国共通にあるものみたいです。
 
 今回彼女が送って下さったのはこの倒福ではありませんが<華やかな結び飾り>、そして、今年の干支の<うさぎの縫い包み>、<日めくりカレンダー>、<ランチョンマットとお箸(日本のお正月の祝い箸のようなものなのでしょうか?中華料理の腕が上がりそうです)>の数々。

春節の飾り

ランチョンマットと箸

  お正月飾りはさすがにもうそろそろしまおうかしらと思いますが、でもうさぎは今年の干支なので、ずっと飾っておこうと思います。
 我が家に初めてやってきた中国の赤い色ですが、でも良く見るとなかなか可愛くてホントに福を呼びそうな気がしてきます。Nさんの気持ちが伝わってきます。嬉しい贈り物・・・ありがとう・・・・。

うさぎ

 そういえば、うさぎ年生まれの友人、知人、親戚縁者が、とても多いことに気がつきました。
動物占いというのが大好きな知人がいて、うさぎ年の人は 落ち着いて物静かで、品格があって、自己愛が強くて、好奇心が旺盛だけれど少し臆病で・・・と解説していましたが本当でしょうか? 私の知っているうさぎさん達が皆そのような性格というわけではなさそうですが・・・。
 
 話が次々に飛んで止まらなくなりました・・・どうしよう!!
 でも、話してしまおう!!

 最後のお話は、日めくりのカレンダー。何だかノスタルジックで懐かしさを感じます。
昔、祖母の家にいつも掛かっていたんです・・・律義な性格の祖母はそれを毎朝かかさずめくっていました。12月の最後の一枚まで、まず毎日、日を狂わせることなく。
 私は小さい頃から、かなりなおばあちゃん子だったので、祖母には沢山尊敬出来るところを見ていたのですが、この日めくりカレンダーも、幼な心に大いなる驚嘆の一つでした。初志貫徹、有言実行の祖母の象徴のような存在に感じていました。
 ・・・・我が家の日めくりカレンダーは、何とか追いついてめくられるのはせいぜい3月位までで、春が過ぎ夏になり秋風が立つ頃になると、こういうことにはひどく大らかな父にも母にも私にも弟にも、その存在を忘れ去られて、季節が止まったままになってしまうのが常でしたから。
 そんなわけで、日めくりカレンダーに勝つことは私には不可能だと充分骨身に沁みているので、もう何十年も手に取ったことはなかったのですが、突然舞い込んだNさんからのカレンダー、上海での彼女の活躍と無事を祈りながら今年は使ってみようかな、と柄にもなく思っています。
 
 2月22日、今日は2並びの日なんですね。
 このカレンダー、全部中国語で・・・当たり前ですが、一日の記述に高島易断の本みたいな易の情報満載なようです・・・今のところ解読できるのは今日の吉数と吉方位くらいで、猫に小判状態ですが、ちょっと面白そうなので、少し研究して、暮れには判読できる範疇を広げられたらなどと思っています。・・こんな宣言をしてまたしても墓穴を掘ってしまったかもしれません・・・。

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