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新しいシャンソンを新しい言葉に乗せて

   シャンソンの訳詞のつれづれに                      ~ 松峰綾音のオフィシャルブログへようこそ ~

コンサート、無事終わりました

 先日来、ご紹介してきました、11月29日から12月1日の三日間にわたるレ・テタール・メランジェ・コンサートはお陰様で無事終了しました。

 三日目の12月1日に出演したのですが、今日はもう12月3日、・・・・宴の後というか、直後の高揚感は少しずつ薄らいでいますが、今度はぼんやりとした余韻が身体に沁み入ってくる気がします。
 達成感と、解放感と、疲労感と、終わった後の虚脱感みたいなもので、何となく無口なまま、今日一日過ごしてしまいました。
 イベントや勝負などは、期待と不安で、でもわくわくしながら迎えようとしている時が、一番楽しくて幸せなのかもしれませんね。
 終わってしまうとまるで目標が消えたかのように、一瞬、腑抜けた状態になってしまい、・・・でも、それがまた、祭りの日・ハレの日の面白さなのかもしれず、そういう落差が大きいほど頑張った証拠と言えるのかもしれないのですが。

 12月1日のご報告をしてみようと思います。

   スタート 
 東京は気温が前日より急に10℃も低くなり、本当に寒い朝でした。
 でもそれがコンサートに向かう身と心を引き締めてくれるようで、勇んで楽屋入りし、・・・・集合時間より一時間余りも早く着いてしまいました。
 そう言えば、学生時代はギリギリに教室に飛び込んでいたのに、いつの頃か、やたら気が早くなって、最近では人との待ち合わせでも、約束の時間より相当早く行くのが習性になってきています。

 14人の出演者の楽屋は2部屋に分かれていて、部屋の入り口に名前が貼り出されているのですが、どちらの部屋もまだ電気が付いていなくて、正真正銘の一番乗りで、ホール全体が、数名の職員の方がいらしているだけで本当に静まり返っていました。
 廊下や部屋を点灯し、・・・束の間、ホールの主になったような、何だか楽しい気分でした。
 
舞台袖から
 今日は、さい先良いかも!! などと自己暗示をかけつつ、誰もいないステージ裏に。
 ここに人が集まり、音楽が繰り広げられ、コンサートの一日が始まるのです。

誰もいない舞台 ステージにそっと立ってみました。
 勿論、まだ眠ったままの客席です。大勢いらしてくださるのでしょうか?
 二階の照明ブースでは、仕込みの準備が始まっているようです。

 この日も写真はこの二枚だけしか撮れず、・・・私は、カメラマンにはなれませんね。ごめんなさい。

 楽屋に戻り、荷物を整理し、ポットや加湿器のスイッチを入れたりして、誰もいないうちにゆっくりとストレッチ。
 そんなことをしているうちに、ぼちぼちと人が集まってきました。


   幕開け前
 メークをし、衣装を着て、通しリハーサルに臨み、時間刻みのスケジュールの中で、それぞれが自分の領分を懸命にこなしてゆく、・・・お手伝いの日に楽屋の外で見守った出演者の様子と、楽屋の中で自分が今やっていることは同じなのですが、経ってゆく時間感覚は全く違って、デジャヴュではないですが、不思議な夢を見ているような感じがしていました。・・・緊張はしますが、大好きな時間です。

   本番
 開幕のベルと共に、緞帳が上がり、演奏が始まり、歌い手が歌い出す、それをじっとステージの裾から眺める時がとても好きです。

 でも、自分の出番が近づいてくるとドキドキで、本当にあのステージに立てるのかしらといつも思ってしまいます。
 何をどう間違えてこんな自虐的な世界に迷い込んでしまったのだろうと。このまま逃げ出してしまおうかと。

 けれど、ステージに出ると一気に解放される気がします。

 独りきりだったのが、急に光が射して、バンドの演奏が一緒に歌ってくれているような楽しさを感じて、束の間、幸せな時間が流れます。

 『世界の片隅に』は、いろいろな事があった今年をしみじみと思いながら、素直に思いを込められた気がします。
 一方、二部のトップで歌った『きのこのクレープ』は、美味しそうなタイトルとは全くイメージが違い、歌が進むにつれ狂気に入りこんでゆく、実はかなり不気味な歌なのです。
 つけていただいた大胆な振り付けも覚悟を決めて相当頑張り、何とかうまくこなしたつもりなのですが、如何だったでしょうか?
 お聴きになった方が、ぞっとしてくだされば成功という因果な曲です。

   終演
 冷たい雨の降る中、沢山お客様が来て下さってほとんど席は埋まっていました。
 ロビーで出演者が並び、お客様のお見送りやご挨拶をするときは、それぞれの顔は、安堵感と解放感が一杯に溢れている気がします。

 3日間の出演者と演奏者が参加した打ち上げは、夜遅くまで盛り上がり、家路についたのは、優に11時を超えていました。
 
 音楽と関わり、色々な絆を実感できた、この三日間のコンサートでした。


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