
三浦高広氏主宰の「レ・テタール・メランジェ・コンサート2012 第一夜」が無事終わりました。
お越し下さいましたお客様、「喉は?咳は?」と、ご心配と温かいエールを送って下さった皆様、本当に有難うございました。
楽屋も舞台も、照明や熱気で溢れて、空気が乾燥しているせいか、ホールに入ってから、しばらくゴホゴホしていたのですが、リハーサルが始まった途端、なぜか止まり、お陰様で安心して本番に臨むことができました。
咳って結構精神的なものが影響するのですね。
今日は、宴の後のぼんやりと弛緩した余韻がまだ心身に残っている気がします。
では、昨日のご報告です。
リハーサルまで
秋晴れの上天気。新橋駅下車。
山手線のホームから見える、鉄道広場の蒸気機関車が澄んだ秋空に眩しく映えていました。何かイベントがあるのでしょうか。何やら忙しく準備している前を、内幸町ホールへと向かいます。
内幸町ホールは、訳詞コンサートで何回かお世話になった会場でもあります。顔なじみのホールスタッフの方たちと懐かしく再会しました。
お昼に楽屋入り。
12名の出演者が二つの楽屋にわかれて、衣装、メークと早速準備開始です。
そうしてゆくうちに、素の自分が、次第に特別な時間の中の自分に変身してゆく、・・・・鏡を見ながらそれぞれが体感してゆくこの感触は、きっとステージに立つ時の大きなエネルギーになるのだという気がします。
楽屋は和気藹藹として、活気と気合いに満ちています。
ジョークが飛び交い、励まし合い、テンションも上がってゆきます。
まだ誰もいないお客様の席にそっと座ってみました。
既にステージでは、『場当たり』と言って、これから行われるリハーサルを前に、何人かの方たちが、ステージング(振付)を確認しています。
客席から見守り、指示を出して下さっているのは、ステージング担当の嶋本秀朗さんです。
舞台袖では、舞台監督を初め何人ものスタッフが、入念なチェック中です。
ステージを囲む空間・時間・人・すべてが、もうすぐ始まるコンサートへの静かな序奏であるような、それを感じるこういう一瞬が私はとても好きです
そして、リハーサルが始まります。
それぞれが自分の領分を懸命にこなしてゆく、・・・緊張はしますが、こうやって走り始める瞬間もまた、大好きな時間です。
本 番
楽屋には小さなモニターが設置されていて、ステージや客席の様子が映し出されています。
開場時間になり、お客様で座席が埋まってゆき、そしてアナウンスが流れ、やがて開幕のベルが鳴る。・・・・小さなモニターの中で、緞帳が上がり、バンドの演奏が始まり、歌い手が歌い出す。・・・ 気持ちがすっと鎮まってきて、不思議な幸福感に包まれます。
幕が開くと、時間は動き出し、あっという間に自分の番が近づいてきます。
直前、舞台袖でスタンバイしている時の緊張。
でもそれは、ステージに出ると一気に解放される気がします。
ピアノ、ベース、ドラム、シンセサイザーの伴奏が、とても美しいハーモニーを奏でていて、その中に自分の声も溶け込んで共に生きてゆくような何とも言えない楽しさがあります。
「愛を失くす時」「糸の上」・・・今回の二曲、聴いて下さった方の心に届いたでしょうか。
歌の世界を満喫して頂けたなら幸せなのですが。
仲 間
嬉しいご報告が三つです。
*今回のテタールコンサートでは、三日間とも、私の訳詞を歌って下さる出演者の方がいらっしゃるのです。
第一夜、『ラ・リュミエール』というアズナブールの曲。
第二夜は、ミュージカル「ノートルダム・ド・パリ」から『カテドラルの時代』のプロローグ部分(セリフ)。
第三夜は『バルバラ』。
日頃、思いを込めて作っている日本語詩ですので、自分で歌ってそれを伝えることには、私は大きな意味を感じているのですが、それとはまた別に、他の方がご自分の感性と声と表現力でその詩を咀嚼して伝えて下さることにもとても素敵な意味があると思っています。
そして、その訳詞がどう育っていくのか、・・・・聴かせて戴く時はいつも、旅立った子の成長を見るような喜びを感じます。
昨夜『ラ・リュミエール』を歌われたのは、牧道子さん。
彼女は歌手として活動なさっている方ですが、いつも音楽にひた向きに挑戦する、気の合う友人でもあります。
第一夜の締めくくり、フィナーレを飾ってこの曲を素敵に聴かせて下さいました。
写真は彼女。リハーサル中に写しましたがライトが反射してしまいました。
*昨夜、初めて出演されたSさんというミャンマーの方とお友達になりました。
楚々とした風情のあるチャーミングな方で、同じくご一緒に出演したKさんの息子さんのお嫁さんだそうです。
日本語がまだ達者ではないのですが、とても素直で可愛らしい性格の方だとすぐわかります。
母国語で二曲。一曲はお祭りの時に歌う曲だそうで、しなやかな踊りを交えながら楽しそうにご披露して下さいました。もう一曲は、恋の歌。優しい声に乗って、とてもしみじみとした歌でした。
気が合って音楽の話をしていたのですが、とても楽しかったです。
「『糸の上』を聴いていたら悲しくなって涙が出そうだった。とても綺麗な歌。」と褒めて下さいました。日本語が分からなくてもきっと歌を捉える感性が繊細なのですね。・・・Sさん、嬉しい言葉をありがとう。
*お稽古バックと真紅の薔薇。
私のコンサートのスタッフとしていつも活躍して頂いている若い仲間5人。テタールコンサートにもかかさず来て下さいます。
こんな可愛いトートバックのプレゼントを頂きました。
楽譜が入るお稽古バックですね。さすが!!
<ニャンコと共に、一生懸命レッスンに励むように>という力強いメッセージ、しっかり受け取りました。精進致します。
先日久しぶりに再会した嘗ての教え子も聴きに来てくださいました。
マイクを持って歌っている私、教壇に立っていた頃と隔世の感があったのではないでしょうか? 彼女からの真紅の薔薇、嬉しかったです。ありがとう。
今日、明日、「レ・テタール・メランジェ・コンサート」は続きます。
歌う仲間たちの健闘を心から祈っています。素敵な音楽を生み出して下さいね。
お越し下さいましたお客様、「喉は?咳は?」と、ご心配と温かいエールを送って下さった皆様、本当に有難うございました。
楽屋も舞台も、照明や熱気で溢れて、空気が乾燥しているせいか、ホールに入ってから、しばらくゴホゴホしていたのですが、リハーサルが始まった途端、なぜか止まり、お陰様で安心して本番に臨むことができました。
咳って結構精神的なものが影響するのですね。
今日は、宴の後のぼんやりと弛緩した余韻がまだ心身に残っている気がします。
では、昨日のご報告です。
リハーサルまで
秋晴れの上天気。新橋駅下車。
山手線のホームから見える、鉄道広場の蒸気機関車が澄んだ秋空に眩しく映えていました。何かイベントがあるのでしょうか。何やら忙しく準備している前を、内幸町ホールへと向かいます。


内幸町ホールは、訳詞コンサートで何回かお世話になった会場でもあります。顔なじみのホールスタッフの方たちと懐かしく再会しました。
お昼に楽屋入り。
12名の出演者が二つの楽屋にわかれて、衣装、メークと早速準備開始です。
そうしてゆくうちに、素の自分が、次第に特別な時間の中の自分に変身してゆく、・・・・鏡を見ながらそれぞれが体感してゆくこの感触は、きっとステージに立つ時の大きなエネルギーになるのだという気がします。
楽屋は和気藹藹として、活気と気合いに満ちています。
ジョークが飛び交い、励まし合い、テンションも上がってゆきます。

まだ誰もいないお客様の席にそっと座ってみました。
既にステージでは、『場当たり』と言って、これから行われるリハーサルを前に、何人かの方たちが、ステージング(振付)を確認しています。
客席から見守り、指示を出して下さっているのは、ステージング担当の嶋本秀朗さんです。
舞台袖では、舞台監督を初め何人ものスタッフが、入念なチェック中です。
ステージを囲む空間・時間・人・すべてが、もうすぐ始まるコンサートへの静かな序奏であるような、それを感じるこういう一瞬が私はとても好きです
そして、リハーサルが始まります。
それぞれが自分の領分を懸命にこなしてゆく、・・・緊張はしますが、こうやって走り始める瞬間もまた、大好きな時間です。
本 番
楽屋には小さなモニターが設置されていて、ステージや客席の様子が映し出されています。
開場時間になり、お客様で座席が埋まってゆき、そしてアナウンスが流れ、やがて開幕のベルが鳴る。・・・・小さなモニターの中で、緞帳が上がり、バンドの演奏が始まり、歌い手が歌い出す。・・・ 気持ちがすっと鎮まってきて、不思議な幸福感に包まれます。
幕が開くと、時間は動き出し、あっという間に自分の番が近づいてきます。
直前、舞台袖でスタンバイしている時の緊張。
でもそれは、ステージに出ると一気に解放される気がします。
ピアノ、ベース、ドラム、シンセサイザーの伴奏が、とても美しいハーモニーを奏でていて、その中に自分の声も溶け込んで共に生きてゆくような何とも言えない楽しさがあります。
「愛を失くす時」「糸の上」・・・今回の二曲、聴いて下さった方の心に届いたでしょうか。
歌の世界を満喫して頂けたなら幸せなのですが。
仲 間
嬉しいご報告が三つです。
*今回のテタールコンサートでは、三日間とも、私の訳詞を歌って下さる出演者の方がいらっしゃるのです。
第一夜、『ラ・リュミエール』というアズナブールの曲。
第二夜は、ミュージカル「ノートルダム・ド・パリ」から『カテドラルの時代』のプロローグ部分(セリフ)。
第三夜は『バルバラ』。
日頃、思いを込めて作っている日本語詩ですので、自分で歌ってそれを伝えることには、私は大きな意味を感じているのですが、それとはまた別に、他の方がご自分の感性と声と表現力でその詩を咀嚼して伝えて下さることにもとても素敵な意味があると思っています。

そして、その訳詞がどう育っていくのか、・・・・聴かせて戴く時はいつも、旅立った子の成長を見るような喜びを感じます。
昨夜『ラ・リュミエール』を歌われたのは、牧道子さん。
彼女は歌手として活動なさっている方ですが、いつも音楽にひた向きに挑戦する、気の合う友人でもあります。
第一夜の締めくくり、フィナーレを飾ってこの曲を素敵に聴かせて下さいました。
写真は彼女。リハーサル中に写しましたがライトが反射してしまいました。
*昨夜、初めて出演されたSさんというミャンマーの方とお友達になりました。
楚々とした風情のあるチャーミングな方で、同じくご一緒に出演したKさんの息子さんのお嫁さんだそうです。
日本語がまだ達者ではないのですが、とても素直で可愛らしい性格の方だとすぐわかります。
母国語で二曲。一曲はお祭りの時に歌う曲だそうで、しなやかな踊りを交えながら楽しそうにご披露して下さいました。もう一曲は、恋の歌。優しい声に乗って、とてもしみじみとした歌でした。
気が合って音楽の話をしていたのですが、とても楽しかったです。
「『糸の上』を聴いていたら悲しくなって涙が出そうだった。とても綺麗な歌。」と褒めて下さいました。日本語が分からなくてもきっと歌を捉える感性が繊細なのですね。・・・Sさん、嬉しい言葉をありがとう。
*お稽古バックと真紅の薔薇。
私のコンサートのスタッフとしていつも活躍して頂いている若い仲間5人。テタールコンサートにもかかさず来て下さいます。
こんな可愛いトートバックのプレゼントを頂きました。
楽譜が入るお稽古バックですね。さすが!!
<ニャンコと共に、一生懸命レッスンに励むように>という力強いメッセージ、しっかり受け取りました。精進致します。


先日久しぶりに再会した嘗ての教え子も聴きに来てくださいました。
マイクを持って歌っている私、教壇に立っていた頃と隔世の感があったのではないでしょうか? 彼女からの真紅の薔薇、嬉しかったです。ありがとう。
今日、明日、「レ・テタール・メランジェ・コンサート」は続きます。
歌う仲間たちの健闘を心から祈っています。素敵な音楽を生み出して下さいね。


