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新しいシャンソンを新しい言葉に乗せて

   シャンソンの訳詞のつれづれに                      ~ 松峰綾音のオフィシャルブログへようこそ ~

年の終わりに ~八坂神社の「おけら詣り」

   一年の思い
 今日は朝からよく晴れた気持ちの良い空でした。
 <大掃除もどき>も何とか終わり、ちょっとすっきりした気分で、お約束の年越し鰊(にしん)そばを頂きました。

 一年間を振り返る時間・・・・
 皆様はどのような一年でしたか。
 時の経つのは早く、あっという間ですが、でも時の流れの中には、様々なことが積み重なっていて、時間との一期一会、かけがえのない一瞬一瞬なのだなと改めて思います。
 色々な方たちとのそれぞれの場面が、過ぎてしまうとしみじみと感じられてくるものですね。
 
 勿論、楽しいことだけではなかったけれど。・・・

 実は、ひと月ほど前に親しい人が病気で他界しました。
 ずっと心が痛んでいます。
 40歳になったばかり。子供の頃からよく知っているので、私の中では彼女はいつまでもあどけない笑顔の女の子です。
 私が訳詞や歌を始めた頃からずっと応援していてくれて、今度のコンサートも聴いてもらいたかったのに。
 彼女の大好きな曲もプログラムに入れていたのに。残念です。

 誰でもがそうであるように、知らず知らずのうちに、色々な別れに遭遇してきました。
 そういう時、人との一期一会を改めて思わずにはいられません。
 大晦日、年の終わりはそういうすべての思いを甦らせる時でもあります。

 だからこそ、立ち止まって、出会いや、発見や、思わぬ絆や、そのかけがえのなさに感謝したいなとしみじみ感じます。

 年末に思いがけず頂いた、心が温かくなるいくつかのプレゼントが今ここにあります。ご紹介しますね。
キーホルダーとブックカバー 可愛いでしょう!
 今年、色々な出来事の中で、心通い合う素敵な絆が結ばれたMさんから。
 送って下さった写真に添えられたプレゼントです。
 ニャンコの飾りの付いたブックカバー。ブックマーカーが尻尾になっていてキュートですね。そして、小さな招き猫は『招福まめ熊手』と書いてあります。「開運招福 無敵のお守り よいことたくさん招きます」・・・これはすごい!!
 「無敵のお守り」・・・これを身につけてコンサートを乗り切ろうと、すぐに神頼みに走ってしまいました。
 Mさんは『紋次郎物語』も愛読して下さっていましたね。
 ありがとうございます!

日めくりカレンダー 何かわかりますか?
 ボストンで暮らす友人のKちゃんから頂いたカレンダーなんです。
 <1000 places to see before you die >
 「死ぬ前に見ておくべき1000の名所」みたいな意味でしょうか。
 365日分、世界の色々な場所の写真が載っている、なんというか、『西洋日めくり』ですね。
 昨年は中国の日めくりを頂きましたし、(以前ご紹介しましたよね)今年はアメリカ版、我が家の日めくりカレンダーは、ひと味違う、ゴージャスさです。
 来年は毎日、違った世界の風景を楽しもうと思います。

シクラメン 美しいシクラメン。
 Kさんが、コンサートの前祝いにと、プレゼントして下さった美しい鉢植えです。Kさんは、教師時代の同志。今年15年ぶりに再会を果たし、本当に懐かしかったです。私が思わぬ転身をしていたことにとても驚き、そして温かい言葉で激励して下さいました。大事に育てますね。ありがとうございます。

 目に見えるものも、そうではないものも、これまで沢山のお守りを頂いてきた気がします。
 私もそういうお守りを色々な方に差し上げられたら良いのですけれど。
 いつもそんな気持ちでいられたら良いのですけれど。

 ・・そんなことを考えていたら、久しぶりに「おけら詣り」に行ってみたくなりました。
 京都では大晦日の人気スポット、八坂神社の大晦日の神事です。
 これは無病息災を願うお詣りで、奉納された「おけら木」を焼いた「をけら火」を戴いて新年の火にすると、新しい年の無病息災が約束されると云われています。
 「おけら火」は神社の境内で売っている火縄につけて、クルクルまわしながら家まで持って帰ります。
 ???ですか?
 でもまあ、予備知識を得たということで、早速。
 今、夜の8時です。八坂神社まで行って参りま~す。

   八坂神社の「おけら詣り」
 まずは、錦小路を通過。大賑わいの大晦日も終り、静かになっています。明日元旦の飾りつけも整ったようですね。
街には気の早い若者がもうお正月の和服で集っています。
    大晦日の夜の錦市場    和服姿のおけら参り
 
四條大橋を通過。鴨川に向こうに光る南座です。
 四条大橋から南座を臨む 八坂神社
そして八坂神社が見えてきました。やはり予想通りの賑わいです。

火縄を売っている出店。 よく見るとこんな感じです。
  火縄を売る出店  巻いて使う火縄
 一本700円で、この縄の先に「おけら火」をつけて持ち帰ります。

クルクルまわす火。
写真でお分かりになりますか。二人の女性が火縄を手に持って回しています。
くるくる回して火が消えないように

 おけら火授与処と書かれています。
 「おけら灯籠」の中で燃えているのが「をけら木」です。
 おけら火授与処 をけら木
「をけら木」に願い事を書き入れ、火にくべます。

その燃える火を火縄に頂くのですが、遠路持ち帰るときには、火を消さないよう、くるくる回しながら火を起こしていきます。
 おけら火を頂く をけら木をくべてきました
 私は、今年は、火を持ち帰らず、代わりに、をけら木に、沢山の絆に感謝する気持ちを書き入れて、奉納してきました。
 
 今年、一年有難うございました。
 どうぞ、皆様、良いお年をお迎え下さいね。

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