
修行の日々を抜けると
2月15日のシャミオールでのコンサートまで、後三週間を切り、いよいよ準備も佳境となって参りました。
もっと直前になると、観念して、曇りは拭われ、悟りの境地に落ち着くのですが、実は今頃のこの時期は、結構苦しくバタバタとした心持ちで過ごしています。
会場やスタッフとの打ち合わせや諸連絡、チケット送付等の手続き一切、プログラム作成、お出しするお菓子などの準備・・・・細々と取り上げて行くと際限がないような実務が一気に山積みされて、勿論一番肝心な歌の仕上げや共演者との合わせも大詰めで、それが普通の日常の中に流れ込んできますので、結構手一杯になっています。
私の大好きな曲で、コンサートでも時々歌う『ロボットミューラとマーガレット』という曲があるのですが、家事一切、何でもパーフェクトにこなしてくれる優秀なナノテク家事ロボットが我が家にもいてくれたらなと、そうしたらロボット扱いなどせず、大いに可愛がって大事にするのだけれどな、などと、いつもこのタイミングで、まだ会ったことのないミューラを愛しく思い描いたりしています。
コンサート前2~3週間を如何に余裕を待って心穏やかに過ごせるか、ここにこそ人間性が試されているような気分ですし、この過ごし方が、コンサートの出来栄えにもかかってくるような気がしてこれは一種の精神修養でもあります。
こんな時には、手の込んだお料理を一心に作って美味しく食べるのが一番、ピカピカ拭き掃除などしてみるのが二番、・・・・そんなことしか思いつかず、でも身の回りの小さなことから整えるのが、充足感に繋がることってあるかもしれません。
そんな中で、先日、シャミオールでのコンサートの二週間後3月1日に開催する、京都「巴里野郎」公演の初ピアノ合わせをしてきました。
『in 京都』の準備も今まさに始動しています。
「巴里野郎」でのピアノ合わせ
『松峰綾音訳詞コンサートin京都』、今年はシャンソニエ「巴里野郎」で開催致します。
昨年4月1日に『巴里野郎30周年記念ソロライヴ 松峰綾音訳詞コンサート』を行ったことを覚えておいででしょうか。
あのコンサートが、実は、<巴里野郎閉店さよならライブ>にもなってしまったわけで、4月末日を持って惜しまれつつ、クローズされたのです。
存続を願う声が大きく広がったと聞いていますが、新たなオーナーに代替わりして「新生巴里野郎」が今再開されています。
「巴里野郎」は歴史のある大好きなシャンソニエでしたから、あの時からちょうど一年後の3月1日、私の中ではメモリアルな日に、ここでコンサートを行いたいと思ったのです。
久しぶりで足を踏み入れる「巴里野郎」。
初ピアノ合わせが出来ることになりました。
階段を昇ると、見慣れた扉、ステンドグラスの剽軽なウサギの顔。
アコーディオンの文字がパリカナイユを模しているのもそのままです。

入り口カウンター横には、『君は誰にも似ていない』・・・私のコンサートチラシが置かれてありました。
そして壁の煉瓦に、フランス語の文字がたくさん記されているのがお分かりでしょうか?
この店を訪れた歴代の音楽家や歌手たちの残した貴重なサインなのでしょうね。
テーブルや椅子の位置など変化していますが、基本的には以前のクラシカルな風格を残したインテリアです。

初代オーナーの思いのこもった調度品もそのまま。
ステージの床のすり減った立ち位置も懐かしいです。
ピアニスト 坂下文野さん
そしてピアノは、一年前にも共演させて頂いた坂下文野さん。
当日歌うのは東京と同様の20曲、しかも新曲が殆ど、「巴里野郎」に向かう時、初リハーサルの緊張感がありました。

でも合わせ始めて、すぐに意気投合、気持ちの良いハーモニーが生み出されてくることに感激しました。
坂下さんのピアノの、女性らしい優しくて温かい響きと、その中に潔い力強さが融合した魅力が何とも素敵です。
そして、何より嬉しいのは、私の詩の世界を細やかに理解しようとして下さることです。一曲ずつ、まずは、詩をじっと読んで下さって、曲想について訊ね確認し、それからその世界に寄り添いながら伴奏をして下さること。
有難うございます。
そして、よろしくお願い致します。
3月1日、当日まで、まだ何回かリハーサルをする中で、二人で創り上げる音楽を更に磨きあげて行けたらというわくわくする期待がありますし、お聴き下さる皆様に本当に喜んで頂ける素敵なコンサートにしてゆきたいと心から願っています。
坂下文野さん プロフィール
この二枚の写真、随分印象が違いますね。
左はいつもの笑顔。そして右は女優さんのような表情。

「二枚、どちらでもどうぞ!」とお貸しくださいましたので、では二枚とも、ご紹介してみました。
そして以下がプロフィールです。国内外で広くご活躍なさっていらっしゃる超多忙な方なのです。
坂下 文野(ピアニスト)
シャンソン、ラテン、ジャズ、クラシックと 幅広く演奏するマルチピアニストとして 全国各地で活動。優しく、そして力強い ドラマティックな演奏スタイルは多くの 聴衆を魅了し、海外でも支持を得ている。
メキシコ・キューバにおいて数々の フェスティバル、ピアノリサイタル、 キューバ人ピアニストAruan Ortisとの 二台のピアノによるコンサートを行う。 2008年四月にはパリ、ピギャールの Theatre de dix Heuresにおいて コンサートに出演。
2月15日のシャミオールでのコンサートまで、後三週間を切り、いよいよ準備も佳境となって参りました。
もっと直前になると、観念して、曇りは拭われ、悟りの境地に落ち着くのですが、実は今頃のこの時期は、結構苦しくバタバタとした心持ちで過ごしています。
会場やスタッフとの打ち合わせや諸連絡、チケット送付等の手続き一切、プログラム作成、お出しするお菓子などの準備・・・・細々と取り上げて行くと際限がないような実務が一気に山積みされて、勿論一番肝心な歌の仕上げや共演者との合わせも大詰めで、それが普通の日常の中に流れ込んできますので、結構手一杯になっています。

コンサート前2~3週間を如何に余裕を待って心穏やかに過ごせるか、ここにこそ人間性が試されているような気分ですし、この過ごし方が、コンサートの出来栄えにもかかってくるような気がしてこれは一種の精神修養でもあります。
こんな時には、手の込んだお料理を一心に作って美味しく食べるのが一番、ピカピカ拭き掃除などしてみるのが二番、・・・・そんなことしか思いつかず、でも身の回りの小さなことから整えるのが、充足感に繋がることってあるかもしれません。
そんな中で、先日、シャミオールでのコンサートの二週間後3月1日に開催する、京都「巴里野郎」公演の初ピアノ合わせをしてきました。
『in 京都』の準備も今まさに始動しています。
「巴里野郎」でのピアノ合わせ
『松峰綾音訳詞コンサートin京都』、今年はシャンソニエ「巴里野郎」で開催致します。
昨年4月1日に『巴里野郎30周年記念ソロライヴ 松峰綾音訳詞コンサート』を行ったことを覚えておいででしょうか。
あのコンサートが、実は、<巴里野郎閉店さよならライブ>にもなってしまったわけで、4月末日を持って惜しまれつつ、クローズされたのです。
存続を願う声が大きく広がったと聞いていますが、新たなオーナーに代替わりして「新生巴里野郎」が今再開されています。
「巴里野郎」は歴史のある大好きなシャンソニエでしたから、あの時からちょうど一年後の3月1日、私の中ではメモリアルな日に、ここでコンサートを行いたいと思ったのです。
久しぶりで足を踏み入れる「巴里野郎」。
初ピアノ合わせが出来ることになりました。
階段を昇ると、見慣れた扉、ステンドグラスの剽軽なウサギの顔。
アコーディオンの文字がパリカナイユを模しているのもそのままです。


入り口カウンター横には、『君は誰にも似ていない』・・・私のコンサートチラシが置かれてありました。
そして壁の煉瓦に、フランス語の文字がたくさん記されているのがお分かりでしょうか?
この店を訪れた歴代の音楽家や歌手たちの残した貴重なサインなのでしょうね。
テーブルや椅子の位置など変化していますが、基本的には以前のクラシカルな風格を残したインテリアです。


初代オーナーの思いのこもった調度品もそのまま。
ステージの床のすり減った立ち位置も懐かしいです。
ピアニスト 坂下文野さん
そしてピアノは、一年前にも共演させて頂いた坂下文野さん。
当日歌うのは東京と同様の20曲、しかも新曲が殆ど、「巴里野郎」に向かう時、初リハーサルの緊張感がありました。

でも合わせ始めて、すぐに意気投合、気持ちの良いハーモニーが生み出されてくることに感激しました。
坂下さんのピアノの、女性らしい優しくて温かい響きと、その中に潔い力強さが融合した魅力が何とも素敵です。
そして、何より嬉しいのは、私の詩の世界を細やかに理解しようとして下さることです。一曲ずつ、まずは、詩をじっと読んで下さって、曲想について訊ね確認し、それからその世界に寄り添いながら伴奏をして下さること。
有難うございます。
そして、よろしくお願い致します。
3月1日、当日まで、まだ何回かリハーサルをする中で、二人で創り上げる音楽を更に磨きあげて行けたらというわくわくする期待がありますし、お聴き下さる皆様に本当に喜んで頂ける素敵なコンサートにしてゆきたいと心から願っています。
坂下文野さん プロフィール
この二枚の写真、随分印象が違いますね。
左はいつもの笑顔。そして右は女優さんのような表情。


「二枚、どちらでもどうぞ!」とお貸しくださいましたので、では二枚とも、ご紹介してみました。
そして以下がプロフィールです。国内外で広くご活躍なさっていらっしゃる超多忙な方なのです。
坂下 文野(ピアニスト)
シャンソン、ラテン、ジャズ、クラシックと 幅広く演奏するマルチピアニストとして 全国各地で活動。優しく、そして力強い ドラマティックな演奏スタイルは多くの 聴衆を魅了し、海外でも支持を得ている。
メキシコ・キューバにおいて数々の フェスティバル、ピアノリサイタル、 キューバ人ピアニストAruan Ortisとの 二台のピアノによるコンサートを行う。 2008年四月にはパリ、ピギャールの Theatre de dix Heuresにおいて コンサートに出演。


