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新しいシャンソンを新しい言葉に乗せて

   シャンソンの訳詞のつれづれに                      ~ 松峰綾音のオフィシャルブログへようこそ ~

ライヴ・コンサート、ラジオ出演のお知らせ

FMラジオ出演のお知らせ(2014.4.27 更新)

 

 お陰様で、FMヨコハマ(関東地域)とFMCOCOLO(関西地域)での二回にわたる放送も、好評のうちに無事終了致しました。
 お聴き頂きました皆様、誠にありがとうございました。
 そして、番組への温かいご感想をたくさんお寄せいただきまして、心から感謝申し上げます。
 次回もまた、7月初旬~中旬に二回の放送を予定しています。(詳しい日時は追ってお知らせいたします。)
 夏のシャンソンの特集を中心に、更に興味深い内容をお届けしたいと思いますので、どうぞこれからも引き続きお楽しみ下さいますように 

  
     
     「サンスター・ウイークエンド・ジャーニー」
  (SUNSTAR WEEKEND JOURNEY)2月に引き続いてのゲスト出演、五回目、六回目の放送日が決定しました。
  五回目は、ピアフを引き継ぐ現代シャンソンの旗手たち、そして、六回目は、春のシャンソンのご紹介です。秋、冬に続き素敵な曲をご紹介致しますので、是非お聴きください。
  
 
   五回目出演  FMCOCOLO(関西地区)  2014年4月19日(土)23:00~23:30
            FMヨコハマ(関東地区)     2014年4月20日(日)22:00~22:30


   六回目出演  FMCOCOLO(関西地区)  2014年4月26日(土) 23:00~23:30
           FMヨコハマ(関東地区)     2014年4月27日(日) 22:00~22:30


 皆様に楽しんで頂けるよう更にパワーアップしたいと思います。どうぞお楽しみに!
 
                     (通常のブログ記事は、この下の記事から始まります)

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訳詞コンサートVOL.8は10月開催です

 GWはもう目の前、今年はどうやって過ごされますか。
風薫る頃
 「風薫る」「風光る」季節。
 青葉と花々の香りを運んでくる風と、眩しい光を、一杯に受けるだけで、どこか幸せな心持ちになれる時です。
 京都の並木道にはハナミズキが多く植えられていて、今、白や薄桃色の花をつけて柔らかく揺れています。
 皐月も鮮やかに咲き誇って、躍動する春を感じます。


 1 <思い切って、どこか遠くに旅してみたいな>と思ってみたり。
 2 <新緑と青空を割って果てなく続く道を、心ゆくまでドライブできたら気持ちが良いだろうな>とか。
 3 はたまた、GW中の移動は避けて、堅実に<自分の足で、近場散歩を堪能するのも良いかも>とか。
 4 でも、インドアも捨てがたく、<家に居て本格的な大掃除、春の風を思う存分、家中に通すのも気持ちよさそう>。懸案の、MDと楽譜の整理も抱えていますので。
風光る頃
 特にMDは、今やその存続自体が危ぶまれる状況ですので、これまで整然と資料化してきた半端ではない量のデータを緊急避難させることが目下の急務なのです。

 夏休み前、あれやこれや楽しく計画を練っていた学生時代が蘇ってきます。お休みも始まってしまうとあっという間ですので、こうして思い巡らせている時が一番幸せなのかもしれません。

 GW明けに、楽しいご報告が出来ると良いのですが。果たしてどうなることでしょうか。

   訳詞コンサートVOL.8 、現在始動しています
 ところで、2月と3月に開催した訳詞コンサートVOL.7『君は誰にも似ていない』から、2か月近くが経とうとしています。

 訳詞コンサートは、まず、取り上げる新曲の訳詩作りから始まって、全てにこだわりを持って進めて行きますので、私としては、かなりなエネルギーを注ぎ込んでおり、その分、充足感は大きいのですが、これが終わるとしばらくの間は、心身ともに空っぽになった気がしてしまいます。
 今回もそういう3月、4月を過ごしてきましたが、でも今少しずつまた、何かが満ちてきているのを感じています。

 
 ご報告です。

 今年二回目の訳詞コンサートを、10月に開催することとなりました。
内幸町ホール

  松峰綾音 訳詞コンサートVOL.8
  2014年10月18日(土)16:30開演
  新橋 内幸町ホールにて
 

 実はこの日程が決定したのは、昨年の10月だったのです。
 コンサートホールの予約の方法というのは、勿論それぞれのホールによって千差万別なのですが、内幸町ホールの場合は、開催日の一年前の同月初めに抽選で決定することになっています。
 すなわち、今回の場合ですと、2013年10月1日朝9時に希望者が一堂に会し、翌年10月の分を抽選するというシステムになっています。人気の高い会場ですし、10月はコンサートシーズンということもあって、案の定、相当な競争率でした。
 事前調整を会場側でも丁寧にしてくださり、それによって希望者同志の話し合いなども行われて、それぞれに無理のない結果を導いてゆくのですが、でも不幸にしてどうしても動かしがたいスケジュールがぶつかり合う場合には、最終的にはじゃんけんとアミダくじという超シンプルで、公明正大な方法がとられることになります。
 2014年10月18日については、この最終選考方法が行使されることとなり、もの心ついてからというものくじ運ゼロ、じゃんけんすら連敗する私には、初めから勝ち目のない戦に思われました。それが奇跡的にゲットできたときの喜び、本当は、即日号外でも出したい気分でした!!

 
 この数年は、シャミオールで、アーティストシリーズに挑戦して、「バルバラ」、「ゲンズブール」、「ケレンアンとオリヴィア・ルイーズ」と、それぞれ特集してきましたが、そのようなわけで、2010年の『彼女の名前』コンサート以来、4年ぶりの内幸町ホールでの公演となります。

 ホールでのコンサートは、空間の雰囲気もライヴハウスとはまた異なった趣きがありますので、今回はアーティストシリーズではない異なったコンセプトのもとで、演出、構成、音響、照明など総合的に考えながら、更にパワーアップした素敵なものにしてゆきたいと思っています。

 コンサートタイトルや構成、出演者、曲目等の詳細も今ほぼ固まりつつあります。
 決定し次第、随時、ブログで、ご案内してゆきたいと思いますので、楽しみになさって下さいね。

 そして、今日は、兎も角もまず、手帳の10月18日の欄に、是非くっきりと記しておいて頂けたら光栄です。


   今週もラジオ放送があります
 4月19日(土)と20日(日)のsunstar weekend jouney は如何でしたか。
 ピアフのご紹介とその系譜としてのザーズ、そしてカースの音楽の世界を語ってみましたがご興味を持っていただけたでしょうか?
 「カースの原曲を初めて聴いたけれど、低音の響きが魅力的な素敵な歌手だと思いました」という評が既にいくつか寄せられ、私の周辺ではカース株が急上昇中です。
 今週末の26日(土)(関西地区)と27日(日)(関東地区)も続きとして、春のシャンソンのご紹介を致しますので、お楽しみに。
 引き続き是非お聴きになってみてくださいね。




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しなやかに時を刻むということ

   「年齢不詳 亦(また) 喜ばしからずや」
 昔から、不思議に思っていることの一つなのですが。
 日本人は殊の外、人の年齢を知りたがる傾向が強いとよく言われます。
 それはなぜなのでしょう。
 確かに、老若男女を問わず、お天気を話題にするのと同様の頻度と興味で、年齢のことが話題になるように思います。
 勿論、相手を知るためには、年齢は有力な情報ですけれど、それにしても、誰かの噂話などには、必ずと言っても良いくらい、「あの人、いくつかしら?」という定番のセリフが散りばめられて、「ああ見えて結構、年かも・・・」とか、いざ年齢が明らかになると、今度は、「まだ○○歳なのに・・・」或いは「もう○○歳にもなって・・・」とか、それだけですべてが語られ過ぎてしまうと、少々聞き苦しくも感じてきます。

 ちなみに私は、少し変わっているのかもしれませんが、相手の実年齢が幾つかということに昔からあまり興味はなく、従って噂話のようにして、誰かの年齢をこちらから話題にすることも殆どありません。

 どうしてかしらと思うのですが。

 一つには、祖母の影響があるかもしれません。
 前にも少しお話ししましたが、私は幼い頃からおばあちゃん大好きっ子で、一本気で昔気質の祖母から徹底的に薫陶を受けてきました。
 で、この祖母は、母親が若くして他界したこともあって、祖母(祖母の祖母)に育てられたため、元々の性格に輪をかけて、礼節を重んじるところが人一倍強かったようです。
 ひたすら自分を慕ってくる孫の私に、気をよくして、かなり気合を入れ、礼儀作法、言葉使い、人としての在り方、人生訓など、一昔前の教育勅語の様な世界をスパルタ式に仕込んだので、(その割には、どこかぐうたらな性格の今の自分なのですが)幼い頃から、私は、同じ年齢の子供とは、考え方も行動パターンも多少異なっていたようです。(そこはかとなく、前時代的な匂いが漂っていた子だったのでしょうね)

 そのためか、「年の割に・・・」とか「この年の子供にしては・・・」というような言葉を、シャワーのように浴びて育ち、・・・でも、その大部分は、「分別のあるよく出来た子だ」と褒めて頂いていることも多かったのですが、でも時々は、「子供らしい無邪気さがない」、「大人びている」・・・というような非難めいた冷やかし半分の言葉だったりもして、いずれにしても、年齢で断じられてしまうことに、いつも大きな違和感を感じていました。

 勿論、当時は幼かったので、明快に分析も反論もできず、ただ漠然と感じていただけですが、今になって考えてみると、では「この年齢の子供」とは一体、どんな子供なのか、「この年齢の子供」という枠の中に、自分がどうやって入ればよいのかがわからず、そして、何となく、そういう考え方そのものが、型にはまった窮屈な先入観から来ていて、もっと自由に考えれば良いのでは、という違和感だった気がします。
 子供の頃から読書好きで、本に埋もれて過ごしていたことも、輪をかけたかもしれません。

 祖母は77歳で他界するまで、朗らかで若々しい好奇心に満ちた人でした。
 祖母自身がまず、年齢を感じさせない瑞々しい精神性を持っていて、人のことを、肩書きや、年齢などの先入観で判断することは全くなく、常に、人としての本質や価値を温かく、しっかりと捉えていた気がします。
 楽しく年を重ねながら、「気持ちが老いてしまったらダメだから」といつも自戒していました。

 そのような訳で、私は昔から、実年齢に拘(こだわ)り過ぎる一般的風潮に対して、反発してきた気がします。
 ヨーロッパでは、人に年齢を聞くのは失礼なこととされていますが、それはきっと、年齢という枠の中でだけ捉えることが、却って、人としての本質を見失うことに繋がると考えているからなのではと思います。

 「いくつ?」と聞かれたら、その時の自分の気持ちの赴くままに、実年齢より上にも下にも、自在に変幻できたら楽しいのでは、などと思ってしまいます。
 少しだけ悪戯心を出して、相手の気持ちを映し出しながら、素敵に煙に巻けたら、それが一つのエスプリになったら結構カッコ良いですね。修業しようかなと密かに目論んでいます。
 
「年齢不詳の中に本質が見える、亦(また)、喜ばしからずや」です。


   「100歳目前で現役!」
 これまでブログの中でも、色々な分野で活躍なさっていらっしゃる方々に注目してきましたが、幼い頃に刻まれた祖母の姿ゆえか、慎ましくも生き生きと、自らの時間を輝かせながら素敵な人生を歩んでいらしゃる方に出会うと、強い感銘を受けます。

 今日は、数日前にNHKの「おはよう日本」で放映された「100歳目前で現役!」という番組をご紹介しますね。
 写真家笹本恒子さんへのインタビュー。
笹本恒子さん(NHKより)
 笹本さんは日本で初めての女性写真家で現在100歳になられますが、今も現役の写真家として活躍を続けていらっしゃいます。
 <自分が写真家として関わってきた激動の昭和を是非紹介したい>ということで、現在横浜で写真展を開催されています。
 笹本さんのテーマは、「様々な分野で活躍する女性達」、そして「老い」と、次々に広がりを持ってゆきます。

 朗らかで覇気のある声でインタビューに答えていらしたのですが、そのすべてが若々しくて100歳とは全く思えませんでした。
 「若さの秘訣は?」という問いに。
 「ある程度、欲張りになることだと思う。じっとしていても<何かしなくっちゃ>と次々と考えて行っていくこと。」

 気付いたことを細かくメモし,気になる記事を切り抜いたりと好奇心満々の日々を過ごされていて、それは、「新たな撮影テーマを見つけるためのアイディア集となる」のだそうです。
 海外までも撮影に出かけ取り組む日々が、今も続いていらっしゃいます。

 そして、メッセージ。
 「私も気づいたら100歳だということになっていた。年齢を忘れて、命ある限りできることをすること。いつでも怠けてはいけない。前に向かって生きることを考える。私はもうダメだと思ってはダメ。自分で自分を叩いて、目を覚まさせて<前に向かって>という風にしないとダメだと伝えたい。」

 テレビの映像に食い入りながら、ふと亡き祖母を思い出していました。
 祖母も同じようなことを言っていたのが、改めて誇らしく感じられました。
 笹本さんは、、<100歳だから素晴らしい>のではなく、<人としてこのように大らかに言い切れること>が素晴らしいと思うのです。
 若い頃から積み重ねた時間の上に「今」は、結実するのでしょう。
 しなやかに時を刻むということ、「年齢不詳 亦、楽しからずや」です。

   <おまけ情報> 5回目 6回目のラジオ放送はもうすぐです。
 先週、ラジオの収録に、再びFMヨコハマに行って参りました。
 恒例ですが、なぜか桜木町からのこの風景を撮影してしまいます。
横浜ランドマークタワー  停泊中の日本丸
 そしてやはり、いつも上天気。
 晴れ渡った青空と、いつの間にか青々と薫風にそよぐ若葉。

 今回5回目は、関西FMCOCOLOが4月19日(土)と、関東FMヨコハマが20日(日)に放送です。
 ピアフのご紹介と、ピアフを継承する現在活躍中の歌手、ザーズとカースを取り上げて、ご紹介してみます。
 ザーズもカースもこのブログで既にお話したことがありましたね。
 読んで頂いた方は、きっと「ああ、なるほど!」と、より鮮明にわかって頂けるのではと思います。訳詞もしっかりご紹介しましたので、どうぞお楽しみに。

 そして、6回目は、翌週の4月26日(土)(関西)と、4月27日(日)(関東)が放送日です。
 この回は、春のシャンソン特集で、興味深い曲をたくさん取り上げてみました。曲目はお聴き頂くまで内緒にしておきますが、一曲だけ特別に!
 以前ご紹介しました「五月のパリが好き」も取り上げました。
 「ガッテン!」「ガッテン!!」と頷いて頂けたら嬉しいです。

 ご感想など、FMヨコハマか、松峰メール宛てに是非どうぞ。
 今後の励みと次回からのヒントにさせて頂きます。

 次の放送日程が決定しましたら、それもまた、すぐにお知らせ致します。 



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春爛漫 ~京都花便り~

 先週一週間、重度の花粉症で完全にダウンしていたのですが、呻いているうちにいつの間にか三月が過ぎていました。
 ようやく、鬱陶しさも峠を越して、気が付いたら四月。
 麗らかな陽射しの中で、京都の桜も一気に満開になりました。

 この数年、友人のMさんと一緒に、京都でお花見をするのが私の恒例となっています。
 (Mさんとは、神出鬼没、共にフットワーク抜群で穴場探訪をする仲、このブログにも時々そっと登場している方です)
 その彼女が、今年はHさんというお友達と、一昨日京都入り。
 折から絶好のお花見日和、それで、早速三人で咲き誇る桜の中を散策してきました。
 今日は京都桜フォト散歩です。

   白川沿いの料亭 ~春の味覚
 正午に、新幹線で到着するお二人との待ち合わせは、直接、お料理屋さんでということになりました。祇園白川筋にある、私のとっておきのお店です。

 お店に向かう道すがら。
 本当に良く晴れた青空に、くっきりと稜線を描く遠景が鴨川の向こうに広がります。川沿いには桜。遠くから見ると柔らかくこんもりとしたクレヨン画のようなピンクのシルエットです。
春爛漫の鴨川  高瀬川沿いの桜並木
 そして、先斗町辺り。
 高瀬川沿いの桜は、艶っぽく絢爛と咲き誇っていました。

 開店時間よりかなり早く行って順番待ちをしてみました。
 カウンター席なので、到着順に奥の席に案内されるのですが、このお店の特等席は、やはり何と言っても一番手だけがゲットできる、一番奥の窓側の席、白川に面していますので、澄んだ水の流れ、窓越しの木々の揺らめき、そして白川を挟んでそぞろ歩きする人たちの楽しげな様子がすぐ目の前に一望できます。
 この日は、心掛け良くしっかり並んだ甲斐あって、お目当ての特等席を友人のために用意することが出来ました。
 しばしお二人を待ちながら、窓際の風景にシャッターを切ってみました。
  窓辺からの桜  白川に遊ぶ鷺
 桜。そして、柔らかいさ緑色の柳が風に揺れます。
 鷺(さぎ)が水辺で気持ちよさそうに遊び、桜の花びらが静かに舞います。

 皆が揃って。
 季節感に溢れるお料理の数々、旬の食材が供せられ、目にも香りにも、勿論、味覚にも快く沁み入ってきます
 お話だけじゃ、あまりにもですから、食べログにならない程度に今日は少しだけ載せちゃいましょう。
筍の含め煮
筍(たけのこ)の含め煮です。優しいお出しの香りが写真からも漂ってきそうですよね。

筍と蕗と生麩と・・・木の芽が添えられて。

板前さんの腕捌き
 向かい合った板場は目下調理中。桜餅を作っているのでしょうか?
 道明寺粉を蒸かし、成形してゆく過程を目の当たりにしながら、その手際の良さにうっとりと見とれてしまいました。
 このお店には、何回か通っているので顔見知りになっている板前さんですが、いつもさりげなく、穏やかで寡黙で、でも、細やかな心配りが行き届いていて、安心して寛げる雰囲気作りを自然にして下さっているのだなと思います。これも 美味しいおもてなしの一つなのではないでしょうか。

 飛躍しますが、ふと、コンサートにもどこか似ているのではと感じました。
 始まる前に既に、客席に、期待感や、幸福感を充足させられたら素敵だなといつも思っているのですが。
 美味しいお料理、素敵な音楽、共に、作り出す時の願いと思いとが、その味わいを一層増してゆく気がします。

 「おくどさん」と呼ばれる大きなかまどから、香ばしいおこげの香りがふんわりと薫ってきて、これぞご飯の匂いです。
春の揚げ物 
 揚げ物も旬の素材。器は筍の形。
 そして、敷き紙には、「姉三六角蛸錦~~♪」という、京都の道筋を数え歌にした「京の通り唄」が書かれています。
道明寺のあんかけ
 先ほど板前さんが作っていたのは、デザートの桜餅ではなく、「道明寺の葛あんかけ」でした。
 桜色に仕立ててあって、中に包まれたアナゴも百合根も溶けそうに柔らかく、器に盛られた春爛漫。

 その間にも窓辺には、観光客が賑やかに行き交い、ちょうどお店の前は写真スポットであるらしく、頻繁にこちらに向けてシャッターが切られます。
 打掛姿の花嫁さん。挙式の前の記念撮影でしょうか。
桜の下の花嫁  ウエディングドレスでの記念撮影
 お店を出ると、どうしたことか、結婚式の撮影ラッシュ、和装洋装、何組ものカップルが白川沿いで記念撮影をしていました。
 びっくりしましたが、どうやら台湾の方たちの結婚式ツアーのようで、記念撮影会をしているようです。
 桜の花びらが楽しげに舞っていました。

   花々の小径
 初対面のHさんは人柄の良い素敵な女性で、すぐに意気投合しました。
 Hさんとお話しを交わしながら、<色々な偶然でこれまでご縁のなかった方と知り合いになり、共に束の間の時間を共有する、不思議な一期一会の中で、人は生きているのだな>と、何だか感慨深く感じてしまいました。
桜と人力車  Mさんといつも歩く「哲学の小道」を、汗ばむような温かい日差しの中、桜に包まれながら、三人で和やかに散策しました。

人力車に乗っているのは外国人の方、人ごみで思うに進めず、道行く人に見られながら少し恥ずかしそうでした。
哲学の道(紅桜・つばき)


 花の額縁に飾られたような一枚。
 
石楠花(しゃくなげ)が蕾をつけています。そして紅桜に椿。



みつまたの花 哲学の道(沈丁花) 哲学の道(枝垂桜)
  みつまた。沈丁花。しだれ桜・・・・

 せせらぎを包む桜のトンネル。
 そして、白い雲と溶け合う青空の中の、桜 桜 桜
哲学の道(桜のトンネル)  青空に映える桜
 
  今年の桜便りです。 




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