
12月5日の京都公演が終わって、10日が経ちました。
街はいつの間にかクリスマスや新年の準備で活気に溢れているように見えます。
有難いことにこの一年、風邪も引かず、どうしてこんなに元気なのかしらと思いながら張り切って過ごしていたのですが、実は、数日前から少し体調が悪くなって、きっとこれはいつもの後遺症なのですね。
でも、これもコンサート、この虚脱感と疲労感を今しばらくゆっくりと味わってみようと思います。
頂いたお花が、まだ我が家のリビングに美しい名残りを咲かせています。
深紅の薔薇は、一層深みを増して散り際の黒々とした香りを放って爛熟の美を見せています。
いつも撮影をして下さる沢木さんに代わり、今回の公演はS氏がカメラマンを引き受けて下さいました。
いつの間にか重要なコンサートスタッフの一員になって頂いているS氏からの素敵な写真をご紹介しながら、いつものようにフォト・レポート、京都公演を綴ってみたいと思います。
開演まで
巴里野郎の入口、通りから見えるこんな看板に、コンサートチラシが貼られてありました。
階段を昇り、ステンドグラスの扉を開けると、コンサートの一日が始まります。

受付横の煉瓦が貼られた壁にランプが灯り、会場内を柔らかく照らしていました。年代物の調度品の数々がこの巴里野郎にはしっくりと溶け込んでいます。
ピアニストの坂下文野さん、ヴォーカルの石川歩さんと共にリハーサルを開始します。
音響や立ち位置を確認する石川さんの後姿にも心なしか高揚感が溢れているようです。
鏡の中に写っている私と坂下さん。

テーブルにはお客様を迎える準備が着々となされて。
S氏のアングルはなかなか素敵ですね。
二時間の入念なリハーサルを経て、いよいよ本番です。
コンサート 本番へ
開演の13時30分を待たず、客席は文字通りの満席になりました。
予約チケットをお持ちの方全員がいらして下さり、なんと幸せなことかと感謝で一杯です。
開演が近づき、熱気に満ちたライブならではの別世界が出現します。
第一部の幕開け。
かなり気合が入っていたのでしょうね。
肩に掛けた長いファーが歌に合わせてユラユラ、ブラブラと踊っていました。
「ぴくぴく動く尻尾みたいで動物が歌ってるみたいだった」と後でお客様が笑いながらおっしゃっていました。
シャミオールの時と同様、『たびだち』を会場と共に合唱したのですが、即興でハモって下さった方もいらして、心地よい大合唱となりました。

歌う前の練習で、「はい!ここから入って下さい。」という前に、既に合唱の声が沢山聞こえていて、客席からのパワーは凄かったです。
音楽を皆で楽しむ幸せに包まれた素敵な時間でした。
ステージの三人のこの楽しそうな顔を見て下さい。
そして休憩をはさんで第二部へ。
第二部は『終わらないダンス』のコンサートテーマで進んでゆきました。

カウンターのワイングラス越しにシャッターを押して下さったのですね。
硝子の光とドレスのシルバーの糸の光が反射し合って、これも綺麗な写真です。
そしてしっとりと、また力強く。
コンサートは終盤を迎え更に高まっています。
モデルさんのように美しい若い友人が二人でいらして下さいました。
「生シャンソン、初体験なんです」とおっしゃりながら、「だから少しお洒落して伺いました。」と、素敵なシースルーの黒のドレスを颯爽と着こなして、辺りは一気に華やぎます。

その彼女なのですが、歌うにつれ、ステージからもわかるくらい涙をぽろぽろと流しながらじっと聴い入って下さいました。
「心に真っ直ぐ入ってきて、本当に感動しました。」とおっしゃる涙ぐんだ目を見た時、私も胸が熱く込み上げてしまいました。
「言葉」と「音楽」は生きていて、人を揺り動かす力を持っていること、それに関われる事の幸せを改めて思います。
その彼女が言ったもう一つの言葉。

「女の人は眉間に皺を寄せては駄目と、お母さんに言われて育ったけれど、眉間の皺を初めてカッコ良いと思いました。」とのお褒め??のことば。
自分では気づきませんでしたが、皺を褒められたのは初めて、そんな一枚です。
ピアニストの坂下さん、そしてシャミオールからご一緒して下さったヴォーカルの石川さんに心から感謝致します。
三人で作りだす音楽。
詩を深く読み込んで下さって、伝えたい言葉のニュアンスを最大限尊重しながら、質の高い音楽を奏でるピアノ。
石川さんのデュエットとコーラス。
共に一つの曲を完成させてゆこうとする気概に満ちていて、深い思いが美しいハーモニーを生み出します。
そしてコンサートは無事終演となりました。
今回は初めての試みで、コンサート終了後、そのまま会場の巴里野郎で打ち上げパーティーを行いました。
お客様も沢山参加して下さり賑やかな会でした。
沢山の食べ物と飲み物で大いに盛り上がっています。

スタッフMさん手作りのエッフェル塔のクッキーが大好評でした。

そしてエッフェル塔のセーターの私。
嬉しそうですがこの大皿を全部一人で食べたわけではありませんので、誤解のありませんように。
訳詞コンサートvol.9『吟遊詩人の系譜』、すべてを無事終えることができました。
今まで様々な形で支えて下さったたくさんの皆様に心から感謝申し上げます。
街はいつの間にかクリスマスや新年の準備で活気に溢れているように見えます。
有難いことにこの一年、風邪も引かず、どうしてこんなに元気なのかしらと思いながら張り切って過ごしていたのですが、実は、数日前から少し体調が悪くなって、きっとこれはいつもの後遺症なのですね。
でも、これもコンサート、この虚脱感と疲労感を今しばらくゆっくりと味わってみようと思います。
頂いたお花が、まだ我が家のリビングに美しい名残りを咲かせています。
深紅の薔薇は、一層深みを増して散り際の黒々とした香りを放って爛熟の美を見せています。
いつも撮影をして下さる沢木さんに代わり、今回の公演はS氏がカメラマンを引き受けて下さいました。
いつの間にか重要なコンサートスタッフの一員になって頂いているS氏からの素敵な写真をご紹介しながら、いつものようにフォト・レポート、京都公演を綴ってみたいと思います。
開演まで

階段を昇り、ステンドグラスの扉を開けると、コンサートの一日が始まります。

受付横の煉瓦が貼られた壁にランプが灯り、会場内を柔らかく照らしていました。年代物の調度品の数々がこの巴里野郎にはしっくりと溶け込んでいます。
ピアニストの坂下文野さん、ヴォーカルの石川歩さんと共にリハーサルを開始します。
音響や立ち位置を確認する石川さんの後姿にも心なしか高揚感が溢れているようです。
鏡の中に写っている私と坂下さん。


テーブルにはお客様を迎える準備が着々となされて。
S氏のアングルはなかなか素敵ですね。
二時間の入念なリハーサルを経て、いよいよ本番です。
コンサート 本番へ
開演の13時30分を待たず、客席は文字通りの満席になりました。
予約チケットをお持ちの方全員がいらして下さり、なんと幸せなことかと感謝で一杯です。
開演が近づき、熱気に満ちたライブならではの別世界が出現します。
第一部の幕開け。
かなり気合が入っていたのでしょうね。
肩に掛けた長いファーが歌に合わせてユラユラ、ブラブラと踊っていました。
「ぴくぴく動く尻尾みたいで動物が歌ってるみたいだった」と後でお客様が笑いながらおっしゃっていました。
シャミオールの時と同様、『たびだち』を会場と共に合唱したのですが、即興でハモって下さった方もいらして、心地よい大合唱となりました。

歌う前の練習で、「はい!ここから入って下さい。」という前に、既に合唱の声が沢山聞こえていて、客席からのパワーは凄かったです。
音楽を皆で楽しむ幸せに包まれた素敵な時間でした。
ステージの三人のこの楽しそうな顔を見て下さい。
そして休憩をはさんで第二部へ。
第二部は『終わらないダンス』のコンサートテーマで進んでゆきました。

カウンターのワイングラス越しにシャッターを押して下さったのですね。
硝子の光とドレスのシルバーの糸の光が反射し合って、これも綺麗な写真です。
そしてしっとりと、また力強く。
コンサートは終盤を迎え更に高まっています。
モデルさんのように美しい若い友人が二人でいらして下さいました。
「生シャンソン、初体験なんです」とおっしゃりながら、「だから少しお洒落して伺いました。」と、素敵なシースルーの黒のドレスを颯爽と着こなして、辺りは一気に華やぎます。

その彼女なのですが、歌うにつれ、ステージからもわかるくらい涙をぽろぽろと流しながらじっと聴い入って下さいました。
「心に真っ直ぐ入ってきて、本当に感動しました。」とおっしゃる涙ぐんだ目を見た時、私も胸が熱く込み上げてしまいました。
「言葉」と「音楽」は生きていて、人を揺り動かす力を持っていること、それに関われる事の幸せを改めて思います。
その彼女が言ったもう一つの言葉。

「女の人は眉間に皺を寄せては駄目と、お母さんに言われて育ったけれど、眉間の皺を初めてカッコ良いと思いました。」とのお褒め??のことば。
自分では気づきませんでしたが、皺を褒められたのは初めて、そんな一枚です。
ピアニストの坂下さん、そしてシャミオールからご一緒して下さったヴォーカルの石川さんに心から感謝致します。
三人で作りだす音楽。
詩を深く読み込んで下さって、伝えたい言葉のニュアンスを最大限尊重しながら、質の高い音楽を奏でるピアノ。
石川さんのデュエットとコーラス。
共に一つの曲を完成させてゆこうとする気概に満ちていて、深い思いが美しいハーモニーを生み出します。
そしてコンサートは無事終演となりました。
今回は初めての試みで、コンサート終了後、そのまま会場の巴里野郎で打ち上げパーティーを行いました。
お客様も沢山参加して下さり賑やかな会でした。
沢山の食べ物と飲み物で大いに盛り上がっています。


スタッフMさん手作りのエッフェル塔のクッキーが大好評でした。

そしてエッフェル塔のセーターの私。
嬉しそうですがこの大皿を全部一人で食べたわけではありませんので、誤解のありませんように。
訳詞コンサートvol.9『吟遊詩人の系譜』、すべてを無事終えることができました。
今まで様々な形で支えて下さったたくさんの皆様に心から感謝申し上げます。


