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新しいシャンソンを新しい言葉に乗せて

   シャンソンの訳詞のつれづれに                      ~ 松峰綾音のオフィシャルブログへようこそ ~

京都公演無事終わりました

 4月8日の「巴里野郎」でのコンサート、お陰様で、満員のお客様にお出で頂き、好評のうちに終えることが出来ました。
 お越し下さいましたお客様、様々な形で応援して下さいました皆様に改めてお礼申し上げます。

   桜満開の中で
 この日を待ち兼ねたように絢爛と咲く桜に包まれて、昼下がり、会場の「巴里野郎」に向かいました。
ヒトに埋まる木屋町
 土曜日ということもあり、京都の街はお花見客で溢れていました。
 地元、観光、外国人、巴里野郎の傍の高瀬川沿いは写真を撮る人たちの大渋滞で前に進めないくらいの賑わい。

 「いつもよりも1時間以上もゆとりをもって3時過ぎに家を出たのですが、バスの中に閉じ込められ、嵐山脱出に小1時間もかかってしまいました。
 こんなことは、北嵯峨に住み始めていらい初めての経験です。」
 いつも開場と同時にお越しくださるお客様、第一部の後半に、お疲れのご様子を見せながら、ようやく辿り着かれました。
 いつまでも開花せず、ずっと待たされた分、この日に人出が集中してしまったのでしょうね。

 雨が降ったり止んだりの少し残念なお天気ではありましたが、しっとりと、桜は何だかいつもより艶めかしい風情を漂わせていた気がします。

 開場と共に、美しく花開いた桜の枝を一杯に抱えたお客様が入られました。
 ご自身もシャンソンやフランス語に造詣の深い素敵なご婦人、淡い桜色のコートに身を包んだ優雅な佇まいに、その桜の花束が優しく溶け合っていました。

 「能舞台に添えられた一枝の紅葉が深山を表すように、この桜の一枝が「桜の森」を出現させられればという思いを込めて」というお心を添えて。
桜の花と
 早速、大きな花瓶に活け、ステージの横に飾らせて頂きました。
 会場の色合いが一瞬で、桜に彩られた不思議な華やかさに変わりました。

 <桜の季節 ほんの少しのお手伝いができたら嬉しく存じます>
 ・・・添えられたカードの言葉の、素敵なお心尽くしが胸に沁みて、コンサートが始まる前から、幸せな高揚感に満たされていました。
 本当に有難うございます。

   第一部の始まり。

 花びらが舞い踊るようなキラキラとした美しいピアノの音色に導かれながら、「桜の森の満開の下」の朗読からスタートです。
朗読
 
夜桜をイメージしたこんなドレスを選んでみました。

  本当は沢山ご報告したいのですが、16日の東京公演にいらして下さる方にも新鮮味を味わって頂きたく、コンサートの詳細をお伝えするのは、控えておこうと思います。
  改めて東京公演が終わりましたら!・・・今しばらくお待ちくださいね。


   客席から
 お客様から、色々なご感想やねぎらいのお言葉を頂きました。

 文学作品の幾編かを朗読した今回のコンサートですが、味わい方、受け止め方、解釈もそれぞれ多様で、自由に思いを広げて下さったようです。
 その一端を伺わせて頂くことで、私自身もまた新たな発見をしています。

 既に、素敵なお便りが沢山届いていますが、これもまた、東京公演後に、改めてご紹介させて頂きたいと思います。

 そして、今回は、8歳のKちゃんもお客様として来て下さいました。
 感受性の豊かそうな眼差しが印象的なお嬢さん。
 今回のテーマは難解かもしれませんし、小説の気味悪い描写や世界に、彼女がショックを受けたらと思うと少し心配でした。

 案の定、クライマックスの場面では、声を忍ばせてしくしくと泣いていたみたい・・・怖かったのかな、悲しかったのかな。

 でもコンサートの最後まで静かに耳を傾けていて下さり、終わってから、ママに「また連れてきてね」と囁いたと伺いました。
 今度はKちゃんのために心温まる物語を沢山用意しますから、またいつでも聴きに来て下さいね。

 朗読と歌を融合したこの度のコンサート、自分にとっては自然な逢着点である気もしています。

   夜桜を眺めながら~~高瀬川のほとりの画廊で~
 終演後、お客様たちと夜桜見物をしました。
   ライトアップ
 解放感と充足感の中で見る桜は、雨に濡れ殊の外美しく思えました。
 お客様のお一人が近くの画廊でオーナーをなさっているのですが、ご自身のギャラリーで慰労会を開いてくださいました。
辿り着くと既に大勢。楽しく賑やかな打ち上げの夜でした。
夜桜見物2  画廊の上から
 画廊から眺めた桜、眼下に高瀬川の川面が波打って流れているのも見えます。

 パワーを更に充足させて、次は16日の「茶会記」での公演に臨みたいと思います。
 引き続きどうぞご期待下さいますように。


 

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