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新しいシャンソンを新しい言葉に乗せて

   シャンソンの訳詞のつれづれに                      ~ 松峰綾音のオフィシャルブログへようこそ ~

音楽の祭日<二> 座談会とコンサート

 昨日の記事「音楽の祭日」<一> 京都とParisの続きです。

   記者発表の様子
 午後3時からのプレス発表の2時間前、清水寺寺務所内「洗心洞」にスタッフ全員が集合し、会場設営、資料準備などを行いました。
 記者発表
 主だった報道機関に広く案内を出していましたが、期待と緊張が高まる時間が流れます。

 やがて定刻となり、会見がスタートしたのですが・・・・。
 ハプニングって起こるものなのですね。
 この日の主役である、トランペット演奏の音楽監督・指揮者の杉木峰夫氏が折からの集中豪雨で新幹線の遅延、しかも関が原付近で立ち往生しているという連絡が入りました。
 前日まで空梅雨だったというのに・・・・。一時間の会見時間内に到着されることを皆で願いながら、急遽発言の順番など調整して対応しました。

 まずは、会場提供を快諾してくださった清水寺ご住職からのご挨拶。
 そして、実行委員側6名が、それぞれの責任分野の中から内容説明をしてゆきました。

 「音楽の祭日」を1982年に初めて提唱されたフランスの元文化大臣のジャック・ラング氏からビデオメッセージも寄せられ、これも記者の皆様にご紹介することが出来ましたし、具体的イメージを喚起するため、フランスでの音楽の祭日の模様を写した活気に満ちた映像なども流しました。

   座談会への思い
 そして、私は、座談会の主旨説明を行ったのですが。
 限られた数分間という時間の中、次のような思いをお話してみました。

 壮大な「100本のトランペット」の演奏を聴き、音楽の持つ力・感動を、生で感受して頂いた後の座談会・・・・そういう音楽活動の意義や役割について改めて思いを馳せ、理解を喚起し、未来につなげる、広く世界にメッセージを発信するもう一つの大きな力となるよう、・・・・そんな思いをもって臨みたいと考えています。

 『音楽は国境を超える 世界友愛の祈り(仮題)』がこの座談会のメインテーマですが、各界の有識者の方々それぞれの立場から考える音楽の力、魅力、独自な音楽観というものを和やかな雰囲気のうちに引き出して行けたら素敵です。

 そして更に、長い歴史と美しく深い伝統を持つ清水寺成就院で開催されることにも大きな意味を感じます。
 京都が未来に発信してゆく大きな役割、継承し続けてきた文化、それを踏まえながら様々な文化論も伺おうと思います。

 そんな多岐にわたる話題を通して、テーマである「世界友愛・平和」への提言を興味深く、魅力的に展開して行きたい・・・思いは広がります。

 
   雨上がりの成就院
 杉木氏は終了10分前に無事到着、トランペットとのご自身の出会い、思い出、今回の演奏にかける思いなど、熱く語って下さいました。
 「トランペットは、雨の中でも大丈夫な唯一の楽器なんですよ」と最後におっしゃった言葉は、この日の雨の受難をかみ締めていらしたのかもしれません。
 100人のトランペッターが西門に華やかに並び、その音色が、雨の中、或いは晴れ渡る6月の空に力強く響き渡る様子が目に浮かんできました。
    杉木氏     愛用のトランペット
 「洗心洞」での記者発表は4時に終了し、会場を「成就院」に移して、ここで杉木氏のトランペット演奏が披露されました。
 当日の演奏曲から、オリジナル曲「この小さな地球」を演奏して下さいました。
内部 縁側
  ・・・雨上がりの夕暮れ、粛然とした美しい成就院の庭(「月の庭」)に向かって奏でられたトランペットの音色は、音楽が奉納されていくようで美しかったです。
      月の庭
 来年6月21日、トランペット演奏。そしてその後、この成就院での座談会、そして引き続き第三部として行われる楠田名保子さんの二胡の演奏会、準備は更にこれから続きますが、是非皆様楽しみになさってお運びくださいね。
 (座談会のパネラーについては正式決定し次第ご案内致します。)

 以下が来年のプログラムとなります。

   2018年6月21日(木) 
   第1部  15時~16時 
       「清水寺・世界友愛100本のトランペット」
       出演 100人のトランぺッター 指揮・演奏 杉木峯夫
       開催場所  西門(勅使門)
   第2部  16時30分~18時  
       記念座談会(成就院)(司会 松峰綾音)
       「音楽は国境を超える・世界友愛の祈り(仮題)」
   第3部  18時~18時30分 記念演奏会 
       二胡演奏  楠田名保子(成就院)
   
    
 京都新聞
 翌日の6月22日、京都新聞 毎日新聞 読売新聞が朝刊に記事を掲載して下さいました。
 各誌とも写真は雨上がりの成就院でのトランペット演奏を採用していますね。
読売新聞2

 読売新聞の写真に写っている左端の白いワンピース姿が私、松峰です。

   2019年 清水寺成就院でのコンサートが決定しました!
 現在、清水寺は平成の大修理にかかっています。
 西門は来年の6月までには修復を終え、覆いの取れた美しい姿を現しますし、その中でのトランペット演奏が行われることになるのですが、本堂等全ての修理が終わるのは4年後の2021年となります。

 この2021年の落慶を祝って、落慶記念のトランペット奉納を再び行うことになっており、従って清水寺を舞台とした実行委員会の一連の活動はこの4年間継続していきます。

 そして、2021年のトランペット奉納まで、毎年6月21日に、成就院で、音楽の祭日の演奏会を開催させて頂ける事になったのです。
 来年2018年の予定はこれまでご紹介してきた通りですが、その翌年2019年6月21日の演奏会は、私、松峰綾音のソロコンサートとなることが決まりました。

 随分先、二年後のお話ですが、どうぞ是非今からご予定に入れておいてくださいね。
 演奏会の主旨に相応しいものになるよう、じっくりと内容を練りながら、素敵な清水寺のコンサートを実現したいと思いが膨らみます。



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「音楽の祭日」<一> 京都とParis

 今日は、嬉しいニュースをお知らせしたいと思います。

 来年2018年6月21日、清水寺で開催される座談会のコーディネーター、及び司会をすることになりました。
 そして再来年2019年6月21日には、同じく清水寺塔頭成就院でソロコンサートを開催致します。

 どんな経緯で、どんな内容なのか、・・・少し長くなりますが、順を追ってご報告致しますね。
 記者発表
 先日6月21日は、全国的な豪雨となり、新幹線を初めとする関東・関西の主だった交通機関も軒並み遅延・運転見合わせが続出する大変な一日だったのですが、ようやく雨も上がってきた午後3時、京都「清水寺 寺務所内 洗心洞」において「音楽の祭日2018年記念事業」についてのプレス発表が行われ、私もこれに同席、内容説明をして参りました。

   「音楽の祭日」とは 
 まず「音楽の祭日」とは何かをご説明してみたいと思います。

 1982年に「 Fête de la Musique(フェット・ド・ラ・ミュジック=音楽の祭日)」として、パリで誕生したのが最初です。
 「音楽はすべての人のもの」という基礎理念のもと、フランスの文化事業振興策として、ジャック・ラング文化相の発案で始まり 開催日は古来の「聖ヨハネの祭り」にちなみ、6月21日(夏至)と定められました。
 1985年「ヨーロッパ音楽年」に海外に発展、これが大きく広がって行き、36年を経た現在は、世界120カ国・700都市以上で6月21日に世界同時開催されている世界的なお祭りなのです。

<すべて音楽><みんな音楽家>という思想で、世界同日開催、世界とつながる年に一度の「音楽解放の日」というわけなのです。
パリ風景
 一度どうしても6月21日のフランスに行ってみたいと、ずっと前から熱望しているのですが、未だ叶っておらず・・・。
パリの様子など、映像等で様々見るにつけ、発祥の地の熱気を強く感じます。

 街の角々、小さなカフェから大ホールに至るまですべて無料で開放し、ジャンル、プロ・アマ、個人・団体、国籍も問わず、皆が出演し歌い、楽器を奏で、聴き、朝から夜更けるまで賑やかに音楽に酔いしれる光景。
 国中が音楽の喜び一色に染まる、まさに大フェスティバルなのです。

    「音楽の祭日 (Fête de la Musique au Japon)」について
 では、日本にはどのような形で入ってきたのかと言いますと。

 フランスで生まれた「音楽の祭典Fête de la Musique」を原型とした日本版、「音楽の祭日( Fête de la Musique au Japon)」は2002年に「音楽の祭日・日本事務局」が主管となり関西から始まりました。

 既に今年で16回目という歴史を持っており、パリなどヨーロッパの13都市などとも呼応しながら、2016年は関西15都市と東京で開催されました。
 昨年度の総演奏者は1000名、総コンサート数約90、そして参加者は全国で大よそ2万人と事務局は発表しています。
 コンサートはすべて入場無料、無償提供を受けた会場に プロ・アマ問わずノーギャラでの出演です。
 「音楽はすべての人のもの」を基本理念として「無償提供された会場で プロの演奏もすべて無料で聴く」 というパリでの誕生時のポリシーがしっかりと引き継がれているのですね。
 日本の場合は、現在、6月21日の枠を少し広げて、関西では18日~21日、関東では10日~25日に開催しています。
 
   「清水寺・世界友愛100本のトランペット」
 さて、お待たせいたしました。
 ここで、ようやく来年度の記念事業についての説明です。

 例年行ってきた各会場での音楽の祭日のイベントに加えて、京都で来年特別に加わる「京都Paris姉妹都市60年記念」のイベント。

 2018年の一大プロジェクトの記者発表が、先日6月21日に行われたのですが、まずは、実行委員長の主旨表明の文章を引用します。

 音楽の祭日/京都Paris姉妹都市60年記念
 ・・・・世界120カ国700都市同時開催・・・
  「清水寺・世界友愛 100本のトランペット」 記者発表会

 文化交流や親善を目的として京都市が最初に提携した姉妹都市がパリ・・2018年は60年という節目を迎えます。
西門
 京都にご縁を頂く有志が 姉妹都市60年を記念して京都から「友愛」のメッセージを世界に向けて発信する企画を推進して参りましたが、このほど清水寺の特別協力で「世界友愛 100本のトランペット」西門(勅使門)での奉納演奏、
成就院 成就院での座談会「音楽は国境を超える 世界友愛の祈り(仮題)」、および記念演奏会等の開催が実現する運びとなりました。

 2018年6月21日(木)清水寺での展開は 1982年フランスで生まれた「Fête de la Musique」の一環として世界120カ国・700都市と同日開催されます。
 世界が音楽でつながる「音楽の祭日」の更なる発展にご理解とご協力を賜り、あわせて1年先2018年「清水寺100本のトランペット」参加出演を全国トランぺッターに広くよびかけたく思います。 
         
 
 更に詳しくは音楽の祭日のWEBをご覧ください。
 演奏者募集についての詳細も掲載しています。
  
 ポスター
 そして、記者発表時にお披露目され、配布されたポスターがこちらです。
 ポスターデザインは実行委員会のアドバイザー、松原昭俊氏。
 静謐で素敵なデザインに次のようなコメントが付けられています。
西門から京都を臨む
 清水寺西門に立つと平安京の街並みが眼下に広がり 佇むと何かが新しく湧き上がって来る。天に続く西山に向かって奏でられるトランペットは清水の水流を内に秘め、観音菩薩の千手の如く四方に放たれる閃光、天に響き共鳴する波紋となり「世界友愛の心」が広がり浸透して行く。 
                     
               2018年ポスターデザイン 松原昭俊


   座談会「音楽は国境を超える 世界友愛の祈り」
 というわけで、ずっと暖めてきた来年2018年の特別イベント「清水寺・世界友愛 100本のトランペット」の説明と出演募集が正式に発表されました。

 イベント当日は、100人のトランペッターの演奏が中心になるわけですが、これに続く第二部は、清水寺塔頭成就院に場を移し、記念座談会が開催されます。

 実は、私はこの一連のプロジェクトのアドバイザーとして,昨秋から参画しており、そのご縁から、この度、この座談会のコーディネイト、および司会を担当することになったのです。 

 それで記者発表にも同席し、この座談会の意義とコンセプトについて説明して参りました。

 ・・・という経緯にたどり着いたところで、長くなりましたので,一旦休憩し、記者発表の模様等は、音楽の祭日<二>に続けたいと思います。
 すぐにUPしますので、続けてお読みになってくださいね



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6月の軽井沢 ~新緑の中で

 このところブログの更新が滞っていて申し訳ありません。
 公私共、慌しくしているのですが、こういう時は、気づかないうちにどうも近視眼的な心模様になってしまうようで、猛省。

 気分転換に、今、軽井沢に来ております。

 長野での仕事の帰りに足を延ばして、久しぶりに大好きな軽井沢に立ち寄ることができました。
 二日間だけの休暇ですが、6月に入ったばかりのこの季節、梅雨前の爽やかな緑風と優しい陽の光、人出もまばらで、新緑に包まれて心身が瑞々しく蘇ってくるような幸せな気持ちになりました。
 
 緑のリラクゼーション、写真と共にご一緒に楽しんで頂けたらと思います。

 
   薔薇園のレストラン ブラッサリー・ナカガワにて 
 バラのつぼみ
お昼少し前に軽井沢到着、レイクニュータウンにあるレイクガーデンの薔薇が無性に見たくなって、直行してみました。
 「ローズシーズンは6月10日からです」とサイトに出ていたのですが、今年は暑かったので、少し早いかもしれないと期待して・・・・でも、ガーデンへ向かうアプローチの薔薇は、どれもまだ芽を出し始めたばかりで、固い蕾でした。

  くれなゐの 二尺のびたるばらの芽の 針やはらかに 春雨の降る

 子規の歌にある柔らかい芽、紅色に色づいた若い葉、絢爛と開く薔薇の花を準備して、今、咲き出づる力を懸命に幹の中に巡らせているのでしょうね。

 薔薇の花はまだ早すぎたのですが、その代わり、清々しい白い花々が真っ盛りでした。
オオテマリ なんじゃもんじゃ
  オオデマリ。 ナンジャモンジャという珍しい名前の木も白い花をつけて咲いています。
なかがわの入口

 お腹も空いてきて、まずはランチをブラッスリー・ナカガワで。
 レイクガーデンに隣接して立つお洒落なレストランで、以前からのお気に入りのお店なのです。

 壁に絡まるツタも青々と柔らかく、瀟洒な建物を美しく飾っています。
内装 窓からの庭
 お洒落なセンスの内装が居心地良く迎えてくれました。
 窓の外には、レイクガーデンの緑の借景が映し出されています。
パスタ
 いつも注文するのがこれ、私の一押し「生うにパスタ」。

 以前、写真家のAさんに、食べ物を美味しそうに撮る方法を伝授して頂いた事があったのですが、それを思い出しながら一枚。
 出来栄えは如何でしょうか。

 ドライフラワー
 ゆっくりとした時間を過ごし、店を後に。
 扉の外には薔薇のドライフラワーをアレンジしたこんなオーナメントが飾られていました。

クレマチスの入口
 レイクガーデンも覗いてみました。
 クレマチスが扉を飾っています。


 目もお腹も満たされた幸せなひと時でした。

   6月の「白糸の滝」 
三笠通り2
 三笠通りをドライブし、久しぶりに白糸の滝に行ってみようかと思い立ちました。

 落葉松の並木も新緑が柔らかく美しいです。


軽井沢に来て、白糸の滝というのは、あまりにも観光初心者コースなのですが、でも、この時期は真夏の賑わいとは違い、散策の人もちらほらで、閑寂な風情がありました。
流れ
 
 浅間の雪解け水を集めて、水しぶきを上げて流れる渓流も澄んだ勢いを持っていました。
 セリ
  流れに負けないセリもまぶしく、山懐にある6月の川の素敵な表情です。
苔の石垣



 石垣が一面苔で埋まっています。

白糸の滝

誰もいない白糸の滝にカップルが一組、楽しそうに写真を撮り合っていました。


緑色の無数の細い筋が糸のように流れているのが写真からわかるでしょうか。
川面の緑
 滝壺にゆったりと立ち止まった水が急流となって湯川の源流となり、周囲の木々の緑を映し出しているのです。

    一面の緑
 ただじっと眺めていると、水、木々、風、光、冷気が頭と心の深いところに染み入って、何か開放的な不思議な浄化作用を及ぼしてゆく、そんな気がしてきます。
 月並みな言葉ですが、自然の力、恵みを改めて実感したひと時でした。

   浅間山の見える風景
 浅間高原に向かいます。
雲と浅間 浅間
 今日の浅間山・・・噴煙を上げる浅間山。 煙と雲とが真っ白く青空に映えています。
 夏の収穫を待つキャベツの苗。

山つつじ3
 この時期ならではの山躑躅がそこここで今見ごろです。

6月の軽井沢散策をお届けしてみました。
明日からまた張り切って頑張ろうと思います。








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