fc2ブログ

新しいシャンソンを新しい言葉に乗せて

   シャンソンの訳詞のつれづれに                      ~ 松峰綾音のオフィシャルブログへようこそ ~

ライヴ・コンサート決まりました

 昨年夏に10周年コンサートを終え、暮れから「シャンソンと朗読の夕べ」シリーズに着手できたこともあって、ここでコンサートはひと休み、どうかしたの?と言われつつ、ただ沈思黙考しておりました。

 ぼんやり夢想する時間もこの上なく心地よいのですが、元々が貧乏性みたいで、どことなく気持ちがそわそわしてきましたし、そんな中で、コンサートのご依頼をいくつか頂き、いよいよ始動しようと思います。

 今日は、新たなライヴ・コンサートのご案内をさせていただきます。

   「雨の日の物語」
  「新しいシャンソンと朗読の夕べ」はお蔭様で大変好評を頂いて、次へのお問い合わせも多く寄せられています。
 この度、「クリスマスの贈り物」「をみなごに花びらながれ」に続く第三弾、vol.3を開催することが決まりました。

 タイトルは「雨の日の物語」 

 シャンソンを彩る様々な雨。
雨に濡れながら、雨を眺めながら、紡がれる様々な物語を、情感溢れる小説、詩、エッセイの朗読と共にお届けして参ります。
 「雨の日の物語」・・・素敵な雨の情景に包まれて、語りと歌とが一つに溶け合いシャンソンに物語が生まれます。


 雨の音にじっと耳を澄ましていると、陶然と深い霧の中に導かれてゆくような気がします。
しとしとと降る優しい雨も、激しく叩きつける暴風雨もそれぞれの詩情に溢れていて、私は超晴れ女ではありますが、雨も大好きなのです。

 今、読書三昧の毎日、朗読でご紹介したい文学作品、随想など夢中で読みふけっています。
 魅力的な文章が沢山あり過ぎて迷ってしまいますが・・・・この上なく楽しい悩みです。

 この度も京都と東京で下記のように開催致します。

    京都公演 2017年12月16日(土) 13:30開場 14:00開演
            出演  松峰綾音 ( 訳詞・vocal、朗読 )
                 坂下文野( piano )
                  於 京都 巴里野郎KYOTO  

    東京公演 2018年1月13日(土) 14:00開場 14:30開演
            出演  松峰綾音 ( 訳詞・vocal、朗読 )
                坂下文野( piano )
                 於 東京市ヶ谷 劇空間 えとわ~る
 

 「劇空間えとわ~る」は初めての会場となりますが、市ヶ谷にあるお洒落で華麗なシャンソニエ、最高のコンディションでシャンソンを味わって欲しいというマダムのコンセプトで、音響・照明にも徹底的にこだわった会場です。
えとわーる1 えとわーる2
 内容等の詳細は、順次ブログにてお知らせして参りますので、楽しみになさって下さい。
            
   「採薪亭演奏会」
 2015年に東福寺大慧殿で、コンサートを行ったのを覚えていて下さるでしょうか。
 『採薪亭演奏会』は、特に和楽を中心に、そして時にはクラシック演奏なども選ばれ、一年に一度だけ開催されている格調高い素敵な演奏会です。
 そんな中で、シャンソンコンサートは初めての試みだったそうですが、幸い好評を頂くことができたようで、来年度の『採薪亭演奏会』に再び「松峰綾音訳詞コンサート」をと、先頃、お声をかけて頂いたのです。
東福寺 大慧殿

 初秋の京都、閑寂で静謐な空気に包まれた東福寺大慧殿で、もう一度歌うことができるのはとても幸せで、今から心が躍ります。

     「採薪亭演奏会」松峰綾音訳詞コンサート in 東福寺 
           2018年9月23日(日)12:00開場 12:30開演
         於 京都 東福寺 大慧殿(だいえでん)=東福寺宗務本院

 詳細は追って。まずは第一報をお知らせ致しました。

   「ファム&ウーボ20周年記念コンサート」
 ファム&ウーボというのは、木津川にあるファッションブティックです。
 ライヴにいらして下さったのがご縁で、その後オーナーの方との親しいお付き合いが続いています。
 この度、オープンから20周年を迎えることになり、その記念イベントに、私のコンサートをとのご依頼を頂きました。

 ファッションショーとタイアップした素敵なパーティーの企画が、目下、進行中なのです。
 10月にプレ・コンサート、そして年明け2月に記念コンサートと2回の開催が決まりました。
 10月は顧客の方中心の会となりそうですので、とりあえず2月のご案内を致しますね。

  ファム&ウーボ20周年記念 松峰綾音訳詞コンサート
           「雨傘 ~femmes d’hiver 」
               2018年2月4日(日)13:00開場 13:30開演 奈良 あしびの郷
 
 奈良町にある素敵なウエディング会場でのコンサート、副タイトルの「femmes d’hiver」は「冬のfemme」「冬の(冬を装う)女性たち」の意味です。

 以上、新しく決定したコンサートのご案内でした。
 いずれのご予約・お問合わせも、管理者のメール(ブログ左下)、または WEB のコンタクトからお願い致します。

 このブログ冒頭の「松峰綾音 ライヴ・コンサート・イベントのお知らせ」に日時一覧をまとめましたのでご参照頂けましたらわかりやすいかと思います。

 素敵なコンサートになるよう努力して参りますので、どうぞ是非お越し下さいますように。



このページのトップへ

祇園祭 ~暑気払いの季節~

 言っても詮無きことながら・・・・毎日暑いですね。
 京都は盆地です。
 風は通らず、湿気を帯びた熱い空気が地の底に溜まり込んで嵩(かさ)を増し、逃げ場もなく蒸されてゆく・・・・悪夢のようなイメージが頭をよぎります。

 けれど、京都に生まれ育った友人たちは、特にそれほど悲鳴も上げず、表情も変えず、むしろ夏の風物詩を楽しみ、巧みに涼を作り出しているように思えます。
 懐深い京文化の真髄は、そういう自然環境と柔らかく付き合っていくことにも反映されているのでしょうね。

   お囃子の音色
 7月に入るとすぐ、京都の街は祇園祭の準備が華やかに始まります。
 山鉾を立てるために、バス停は当たり前のように移動しますし、朝早くから<コンチキチン>という賑やかなお囃子の音色が街に響き渡ります。
 ねじり鉢巻き、法被姿で山鉾に乗り込み、男たちが奏で続ける<コンチキチン>は、「暑い京都に響く、暑気払いの涼風なのだ」と、少し気取って詩人のように言った知人を思い出しました。

 今日は祇園祭の前日、宵山。
 祇園祭・前祭(さきまつり)の山鉾巡行はいよいよ明日17日に迫ってきました。明日は計23基の山鉾が都大路を粛然と進んでいきます。
 祇園祭は、疫病(えきびょう)退散を祈る八坂神社の祭礼。山鉾には神輿の先触れとしての役割があるといわれています。
 選ばれし男子、今年は誰に白羽の矢が立つのかという「時の人」・・・豪奢な衣装を身に着け、白塗りを施されたお稚児さんが乗り込み、しめ縄切りをする、その山鉾巡行のスタートラインである長刀鉾(なぎなたぼこ)から我が家は1分とかからず・・・実は祇園祭の特等席に住んでいるような地の利の良さで、この時期は得した気分になってちょっと自慢したりしています。
 それで、鉾の立ち上げから本番まで、いつも通りすがりに眺めてもいるのです。
 
 京都新聞に祇園祭の準備から当日に至るまでの動画がUPされていましたので、この時期の京都の街の情景をご参考までに載せてみます。
  http://www.kyoto-np.co.jp/kp/koto/gion/index.html

     夏着物・浴衣
 街ゆく人にはこの時期、着物姿が急増します。
浴衣
 女性も男性も、普通に着物を着て、違和感なく街に溶け込んでいます。
 夏着物の紗や絽や麻の涼やかな風合い、夏色の仄かな色彩、襟を正し、すっきりと・・が粋でお洒落ですよね。
 本当なら一番暑いであろうはずのものを、涼しい顔で着こなす心意気を習得したいものだと密かに思っています。
 それで、・・・・数日前、例の清水寺プロジェクトの会合があったのですが、思い立って浴衣を着て出席してみました。
 スナップを一枚。
 帰りは山鉾が立ち並ぶ賑やかな京都の街を夕涼みしながらのそぞろ歩き、これも日本的な涼と、少し納得した次第です。
 
   夏柑糖
 「夏柑糖(なつかんとう)」ってご存知ですか。
 こういうお菓子です。
京都生まれの友人が「暑さの凌ぎに」と送ってくれました。
夏みかん 夏みかん2
 蜜柑をくり抜いてゼリーを詰めたようなお菓子を、この頃いろいろなお店で見ますけれど、大抵、中身はゼリーで、寒天を詰めた和菓子は初めてでした。
 京都の老舗和菓子店「老松」の本家本元の生菓子なのです。

 『甘夏、グレープフルーツなどを使った類似品がございますが、当舗とは一切関係がございません。「夏柑糖」は夏みかんのみを使用しております』

 夏柑糖の袋の中には上記のような注意書きが添えられていて、二番煎じでは断じてないのだという名店の矜持が感じられます。
 「戦後まもなく、庭にあった夏蜜柑の果実に、少しの砂糖と寒天を合わせて作ったのが始まり」で、原材料は「夏みかん果汁、砂糖、寒天のみ」
 『夏柑糖は夏みかんです。そして寒天です。』
ひまわり
 少し硬めの触感と夏蜜柑の香りが喉に涼やかに感じられました。

 今年も猛暑となりそうですが、熱中症に気を付けながら元気で乗り切っていきたいですね。




このページのトップへ