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新しいシャンソンを新しい言葉に乗せて

   シャンソンの訳詞のつれづれに                      ~ 松峰綾音のオフィシャルブログへようこそ ~

加古里子(かこさとし)氏への追悼

 2018年5月2日に、絵本作家の加古里子(かこ・さとし)氏がお亡くなりになりました。謹んで哀悼の意を捧げたいと思います。

 かこさとしさんのお嬢様とは旧知の間柄で、ご両親ともかねてから親しくさせて頂いていました。

 最近は体調を崩されていると伺い、とても心配していたのですが、突然の訃報に驚くばかりです。
 2日に他界され、ご家族だけでしめやかにご葬儀を済まされました。
 多くの皆様から慕われて、体調の優れない日々の中でも旺盛な創作活動は留まることなく、92歳になられた今年2月頃まで筆を執り続けていらしたとのこと、フル回転で過ごしてこられた生涯の最期を、ご家族の皆様が静かにお見送りになったのですね。
 「偲ぶ会」が改めてあることを伺いました。
 その際は、謹んで列席させて頂こうと思いますが、今、安らかなご帰天を心からお祈りしたいと思います。

 お嬢様のMさんに、かこさんの新刊書をいつもお送り頂いていたこともあり、私はすっかりかこさんの世界のファンになっていて、膨大な量の絵本、児童文学、エッセイ、新旧を問わず殆どすべてを精読してきました。
 
 そのお人柄にも、穏やかで温かく朗らかな、でもものの奥底を射抜くような鋭い洞察の力を感じました。スケールの大きなとても魅力的な方でした。

 このブログでも、これまで何回かご紹介してきたのですが、改めて今読み返してみると、様々な思い出がよみがえってきます。
数年前の記事ですが、よろしかったら、どうぞ皆様もお読みになって下さいね。

 『かこさとしの世界 おはなし・かがく・あそび』 (2011年9月記)
 初めてかこさんのことを取り上げた記事です。
 台風の日、鎌倉市長谷にある鎌倉文学館に、『子供たちへ、未来へシリーズ1 特別展 かこさとしの世界』を見に行った際の感動が記されています。
 会場の入口に掲げられたかこさん自筆の言葉には、子供たちを見守る温かい眼差しが感じられます。

 子どもたちへのメッセージ
  これからの未来をおしすすめ
  もっとよい世界にするため
  科学や学問を身につけ 
  ちがった意見をよくきき
  考えをふかめて実行する
  かしこい人にみんななってほしいと願っています
  そして 自分のくせや体力に合ったやり方や練習法をみつけて
  自分できたえて 
  たくましくてしなやかな能力と
  すこやかな心をそなえた人になるよう努力してください
                       かこさとし

 『子供の読書~本の手触り~』  (2012年1月記)
 この記事では かこさんの『こどもの行事 しぜんと生活』という児童書との出会いに感動して、こんな風に綴っています。
 
 ・・・・子供向きにわかりやすい言葉で記されていても、内容は妥協なく惜しみなく伝えるという科学者の情熱みたいなものがあるのでしょう。
 子供達を健全で聡明な世界に育んでゆこうとする愛情が強く感じられ、、・・・(中略)・・・かこさん自身が、小さな子供のように好奇心に満ちて、柔軟な発想を持っていらして、それが、私が彼の世界に魅かれる所以なのかもしれません。
 
 美しき受賞の夕べ ~祝!かこさとし氏~  (2012年12月記)
加古さんと

 ここでは、2012年東燃ゼネラル児童文化賞を受けられたときの様子を記しました。

 私もお招きを受けて同席しましたが、その時の2ショットは、今、思い出の一枚となりました。


 謹んでご冥福をお祈りいたします。



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