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新しいシャンソンを新しい言葉に乗せて

   シャンソンの訳詞のつれづれに                      ~ 松峰綾音のオフィシャルブログへようこそ ~

紋次郎の旅

 昨年末に出版致しました『紋次郎物語』ですが、「書店で購入できないのですか?」というお問い合わせが多く寄せられています。
 私家本として、是非、本の形に残しておきたいと作ったものですので、書店扱いにはしていなかったのです。
 ご面倒をお掛け致しますが、まずはWEB経由でお申込み頂ければと思います。
 ただ、そのお蔭で、ご感想なども生で伺うことが多いですし、またそこから、共通の動物観、家族観など様々なお話に発展することもあって、まさに紋次郎が結んでくれた温かい絆が生まれ、思わぬ幸せを味わっています。

  『紋次郎』は我が家に迷い込んできた雌猫の忘れ形見である仔猫三匹のうちの一匹です。
  三匹とも我が家で暮らすこととなり、家猫として家族の一員となり、その一方で、野生味たっぷりの逞しい野良猫魂を持ったまま外の世界を自由に謳歌して、その寿命を全うしたのでした。
  この本は、「愛情深い母猫」の物語を経て、「紋次郎」「まだら」「ねこきち」という三兄弟の歳月を綴ったエッセイです。
紋次郎
 紋次郎は、もわっと広がった綿みたいな毛並みの中から、少しブラウンがかった大きな目が覗いていて、他の猫とはタイプの違うエキゾチックな風貌です。
 性格は、まさにのら猫そのもの。母親とも兄弟とも似ていなくて、変に敏捷でとんがっている異端児です。
 今度は私が名前をと、弟を制してともかくも発言したら、どこかで聞いたような月並みな名前になってしまいました。
でも、これもなぜかその場で採用となり、即断即決、あっという間に三匹の命名式は終了しました。(第四章)

 「木枯らし紋次郎」から?と、命名の由来を何人かの方に問われましたが・・・。
 確かに風来坊然としていて、荒々しいところを見せるくせに時々ニヒリスティックで寂しそうな眼をすることがあって、無意識にですが「木枯らし紋次郎」とどこか重なったのかもしれません。

 そんな『紋次郎』ですが、今、『紋次郎物語』の中で蘇って、風来坊らしくあちこち旅をし始めたようで、彼になり代わって、少し照れくさく、でも嬉しく感じています。

   <旅その一> 届いたいくつかのお便り
 読者の皆様から寄せられた嬉しいお声です。

 *「紋次郎物語」一気に読み終えました。
 気持ちが暖かくなる優しい文章で、孫娘にも是非読ませようと思っています。続編も期待しています。

 *「紋次郎物語」、猫ちゃん一家と真剣に向き合われた深い愛情、そして二つの家族の命と縁と絆にほっこり癒されました。

 *我が家では子供達が幼少の頃に犬を飼い始め、晩年の介護生活を含め15歳で亡くなるまで泣き笑いの歴史がございます。
 愛犬との暮らしを思い出しながら、少し涙ぐんだり、でもほとんどはニンマリとしながら楽しく拝読いたしました。

 *知り合いの方の第一声は「著者は年配の方ですか?」でした。猫の飼い方で想像したようでした。
 麹町に住む知人は平屋で、今も紋次郎と同じように猫を飼っておいでなので、時代とはかかわりないと思うのですが。

 *私も大の猫好きで、これまで飼っていた猫のことを思い出しながら「そうそう」「あるある!」と相槌をうちながら楽しく、また切なく一気に読みました。外から帰った時に雑巾で足を拭くというのは驚きですね。

 *夢中になって読みました。猫の魅力や個性について何も知らなかったのでとても驚きました。猫の世界を初めて覗かせて頂き、その猫たちを貴女や弟さんが尊重し対等に付き合う様子に新鮮な驚きと感銘を覚えました。

 *一気に読んで綾音さんと紋次郎くんとのやり取りを思い描いています。何とも不思議だけれど温かく、実話なのに「日本昔話」を見たようなホンワカした気持ちになりました。年の初めに心が温まり、この一年も穏やかに過ごせる気がしてきました。

 省略させて頂きながらご紹介しました。たくさんの皆様に温かく受け止めて頂けて本当に幸せです。

   <旅その二>  Y君の居た風景
 Y・Sさんからこんな素敵なお手紙が届きました。全文ではないのですがご紹介させていただきます。

 ・・・・
 私の小学生の頃です。大阪の実家にはささやかな庭があり、動物好きの母がタニーという雑種の牝犬を飼っていました。アメリカ人から譲り受けた犬ですが、実に賢くまるで「まだら」のようでした。ハーモニカを吹くと、うっとりとした顔で歌うように遠吠えをするのです。本人はハーモニカと合唱をしているつもりなのでした。
 そこへ色々なアニマルたちが加わってきました。数羽のチャボ、気まぐれに夜店で買ったヒヨコから想定外に逞しく育ってしまった雄鶏一羽。
 ある時ここにニャンコが加わったのです。茶虎の子猫でしたが、その愛らしい仕草には家族全員が魅了されました。
 やがて子猫はドテッとしたお姐さん猫となり、そのうちお母さん猫となりました。5匹の赤ちゃんたちは皆毛色がバラバラで、まるで「ねこきち」と「紋次郎」のようです。

 『紋次郎物語』は美しくも切ない人と猫との交流物語。
 ご本のお陰で懐かしい少年時代の風景が蘇ってまいりました。
  ・・・・・・

 チャボがいて、けたたましく時を告げる雄鶏がいて、ハーモニカと合唱する
 タニーがいて、そして母猫と仔猫たちがいて、その真ん中に少年Y君が佇んでいる、そんな懐しい風景の中を紋次郎は旅したのだと思いました。

   <旅その三> アメリカへ ウズベキスタンへ
 VT
 
 『紋次郎物語』の記事を読んで下さって、アメリカバーモントに住む仲良しの友人がすぐ連絡してきてくれました。

 海外への荷物発送はコロナ禍のためまだ滞っているのですが、それでも本一冊ならということで、早速航空便で。
先ごろ無事届いたというご連絡を頂きました。

 そうしていた時、今度はウズベキスタンからもお申し込みを頂いて。
 ご主人のお仕事の関係で以前はイスタンブールに住んでいらした友人ですが、ウズベキスタンが急に近い国になりました。
ウズベキスタン 日本人も少なく、コロナということもあり家族以外と接することも少ないですが、元々1人で行動するのが嫌いではなく、最近はウズベキスタンにあるモザイクアートやソ連時代の建造物にはまり、それらを探しに街を散策する日々で、楽しく生活しています。

 紋次郎、バーモント、そして、ウズベキスタンにも参上。
 向こうの皆様にも可愛がってもらえますように。



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