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新しいシャンソンを新しい言葉に乗せて

   シャンソンの訳詞のつれづれに                      ~ 松峰綾音のオフィシャルブログへようこそ ~

『ひだまりの猫たち』無事終了です

 1月29日のゲーテ座コンサートが終了してから、10日余りが過ぎました。
 お客様、スタッフ、出演者、どこからも体調不良のお話は聞きませんので、ようやく安心して無事終了のご報告をさせて頂くことができます。

 年明け1月8日の京都公演から三週間を経る時間は本当に長く感じられました。
オミクロン株、以前ほどには重症化しにくいとは言うものの、日を追うごとに急増する感染者数には何とも心塞がれ、でもその中で発信してゆくことの意味にひたすら突き動かされながらの、満を持してのコンサートでした。

 元々の定員を三分の一に絞っての開催だったのですが、当日欠席はほとんどなく、間隔を大きく取った客席に皆様ゆったりと楽しそうに寛いでくださって、開演前の舞台からその様子を目にし、もうすでに感無量でした。
 ステージに立って、今、目の前にいる方たちにじかに伝えること、歌うこと、語ること、共にあることの幸せをしみじみと感じていました。
 京都と横浜、「ひだまりの猫たち」はいつも以上に心に刻まれた幸せなコンサートとなった気がしています。
表紙帯
 いつもお世話になっているカメラマン沢木瑠璃さんが今回も素敵な写真を撮影して下さいました。既にご紹介した通り『詞歌抄 クロと読むchanson』の帯表紙の写真も彼女の手によるものです。

   コンサートの情景
 山手ゲーテ座ホール
 今回も、「晴女連勝記録」をまたまた更新、明るく澄み切った空が広がる山手ゲーテ座ホールです。

 猫の鳴き声からステージが始まります。
 出だしなので特にこだわり、どんな猫の声にしようかしらと、試行錯誤し、鳴きまねを繰り返し・・・・外を歩きながらついつい声を出していたら、道端の猫に振り向かれたこともあり、そう言えばその猫は黒猫で、これはきっと良い啓示だと勝手に感激したことなども一瞬頭をよぎりました。
 第一部は猫三昧・・・猫の歌、猫の小説、エッセイ、そして猫のお話。
後ろ姿
 『紋次郎物語』も朗読してみました。紋次郎が登場する直前の第三章「母子の別れ」。  
 読みながら時間は逆行し、紋次郎の母猫が目の前に浮かんで、何十年も前の出来事なのに、言葉が、時間と思い出を呼び寄せてくれているようで、自分でも不思議な感慨がありました。
 そんな朗読の後ろ姿です。

後ろ姿といえば、京都の会場でも猫の帯のお客様がいらしたのですが、なんと横浜公演でも。
猫の帯
 こんな素敵なお着物姿。お二方ともこの日のためにわざわざ誂えて下さった猫のデザインの帯で、仲の良いご友人同士が黒猫と白猫の好対称、会場の皆様の目をくぎ付けにしていました。
 素敵な着こなしが美しいですね。本当にありがたい素敵なエールです。

   舞台1   舞台2
 そして第一部はすっかり猫になりきって終了。

AA事務局長
 第一部の終わりには京都から駆けつけて下さったAA会(アミカル綾音友の会)の事務局長がご挨拶をして下さり、その温かく飄逸なお人柄に会場が温かく包まれました。
 『詞歌抄 クロと読むchanson』の編集・出版に大きなご助力を下さった皆様も一堂に会して、嬉しい出版記念のコンサートとなりました。
 多くの皆様のお力によって生まれ出ることのできた大切な一冊です。


 第二部。
 坂下さんとのステージ風景です。舞台4
 「ピアノの音と声・言葉とがぴったりと一致して、ピアノは歌を邪魔せず、ピアノの音に声は調和し、感激しました。」とお客様に言って頂き、一生懸命二人で練習を重ね作り上げてきたことが報われる思いです。

舞台3

 第二部のこの黒のドレス。
 左横に猫の足跡が縫い付けてあるのです。艶のある毛並みのような別布で肉球が一つずつキラキラしていて皆様びっくり、とても喜んで下さいました。

第二部は、訳詞誕生までの過程、翻訳の諸問題、出版に関する裏話など色々お話しながら。
本の中で取り上げた12曲中7曲を歌い、それらの訳詞の世界を一曲ずつ紹介してゆきました。
サイン会
 終演後、ご購入いただいた本にサインをとの突然のご依頼があり、片隅で密を避けながら恥ずかしそうに、かつ真剣な表情で記している様子です。

 皆様、これまで様々に支えて下さいまして本当にありがとうございました。

 横浜の公演ライブの映像(DVD・BD)と録音(CD・デジタルデータ)のそれぞれの収録を行いました。
 会場に足を運べなかったので聴いてみたい・見てみたい、あるいは、行ったけれど、もう一度繰り返して味わってみたい等の嬉しいご希望がございましたら、どうぞWEBコンタクトより、お問合せください。

 既に次のコンサートの様々な企画が頭の中に沸々と湧き上がっています。
 新たな結実となって実現するよう、更によきものを目指して進んでいけたら幸せです。
 どうぞこれからもよろしくお願い致します。


                     

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