
早や三月となりました。
未だ収束することのないオミクロン株、ロシアとウクライナの惨状、そして身近には、心身の不調をきたす親類縁者・友人たちに奔走したりで、心痛む冬の日々を過ごしていますが、それでも季節は確実に巡ってきます。
滞りがちだった心模様からそろそろ覚醒して、始動しなければと思います。
そんな中に、季節の便りがいくつか届いてきました。
夜明けの寒桜
折に触れて、季節の便りを送ってくれる友人から、今朝届いた写真。

夜明けの中の寒桜が近くのお寺の境内に蕾をつけ始めたそうです。
そういえば、いつの間にか夜明けが早くなりましたね。
暁闇がうっすらと紫の光を帯びてくる微かな時間をとらえた写真がひんやりとした冷気まで伝えてくれるようで美しい写真です。
季節に先駆けて花開こうとする寒桜に、若芽の静謐な潔さを感じて見入ってしまいました。
そして花粉
今年は短期集中型なのだと聞きましたが、すでに始まりましたね。
昨年から諦めて薬を服用することとし、今年も早めに飲み始めたのですが、どうも今一つ効き目が表れません。
私の場合、罹り始めが重篤で、喉の痛みや咳、くしゃみなどに加えて、発熱やめまい、食欲減退なども加わって一週間くらいは寝込んでしまいますので紛らわしく、この時節、コロナに感染したのではと危ぶまれて本当に不安で不快です。
病院にも行きましたが、目が痒いという症状があるので間違いなく花粉症との診断でした。あとは桜が咲き、若葉が芽吹く頃までひたすら耐えることしかなさそうです。
私は京都に来てから発症したので、今も京都のスギ花粉に強く反応するみたいです。仕事で東京に行くと駅に降り立った途端に、ピタリと症状が消えています。
花粉症が土地柄と関係があるとはあまり聞いたことがないのですが、京都の北山スギは特別なのでしょうか。人の体って不思議なものですね。
素敵な贈り物
20年来の友人Sさんから先日素敵なプレゼントを頂きました。
Sさんは京風に言うなら「はんなり」という言葉が本当にしっくりとくる優雅な雰囲気を持った優しい女性。さりげない心遣いを誰にでも自然に示すことのできる方で、私も見習いたいといつも思っているのです。
その彼女から『詞歌抄 クロと読むchanson』の出版のお祝いにと、ドラえもんのポケットみたいに心尽くしの品がいろいろ入っている荷物が届いてきました。
どれもお洒落で、選んで下さった時の想いが温かく伝わるものばかりだったのですが、その中から3つ、ご紹介したいと思います。
<カレンダー>
Leilian(レリアン)の名前がありました。女性服飾メーカーレリアンが毎年作っているカレンダーのようです。
彼女にはまだ確かめてはいませんが、おそらくお店の顧客宛のかなりレアな限定品なのではと思われます。
表紙には「Calendrier de paris 2022」=パリのカレンダー2022 とあって12か月それぞれにパリの風景が描かれており、そこに画家のメッセージが刻まれていて、スケッチ画の美しさと、そのメッセージが群を抜いてお洒落でエスプリに富んでいて心を奪われる思いがしました。
企業が作るカレンダーでこんなに感激したのは初めてです。
画家は橋本 清(はしもと せい)氏。パリ在住のスケッチ画の大家です。

紙質も和紙のような風合いのある厚紙で、まず開くと、12枚がそれぞれどの場所を描いたものかがわかるような地図が載っていて、「いかがお過ごしですか。お会いしたかったです。」という直筆が添えられています。

オペラ座の風景が描かれた1月から、すべてのページが素敵で、圧倒されるのですが、中でも2月=Fevrier-2 のNorvins通りの片隅のギター弾きの絵が心に残りました。
自然に街の風物詩としてしっくりと溶け込んでいるのですが、改めてギターの音色が聴こえてきそうな美しい一枚だと思いました。
橋本氏が添えた文章も素敵です。
小さな街角が唄っているみたい
ギター弾きも流れる音楽もパリの風景だ
私は一人たたずんで見ている

そして、今月(3月)のカレンダーはこちら(レリアンのHPから、ダウンロードできるようになっています)。
窓辺に飾られた花々が春の喜びを語っているようです。
窓辺の花は、前を通る人への挨拶
日本の床の間に花は優雅に語る
国の言葉が違うように、花の言葉もまた違う
<パリのサブレ>
「サブレミシェル」というお店が販売している「パリのサブレ」と名付けられたクッキーなのですが、まず缶がお洒落です。
蓋を開けるとエッフェル塔、凱旋門、薔薇、シャンパン、葡萄、国旗の意匠のクッキー。パリのモチーフとはこれなのかと改めて頷いてしまいました。

お店のHPを見てみましたら、「ボヤージュサブレ(クッキーの旅)」というシリーズに入っている中の一つで、全部で15の土地のバージョンがあり、例えば、イタリア、ロンドン、ハワイ、エジプト、ニューヨーク・・・。
面白くなって日本のモチーフも調べたら、やはり思った通り,富士山、桜。そして京都タワーにも似ていて見分けがつきにくい東京タワーのサブレも。
どんどん食べて綺麗な缶を集めたくなるので、お店の作戦勝ちです。
<歴代総理大臣ノート>
歴代の総理大臣66名(安倍総理まで)が表紙に描かれたユニークなノート。
似顔絵が面白く、これは産経新聞に34年間にわたり政治漫画を連載してきた土田直敏氏によるものです。

眺めているとそれぞれの時代が思い出されてくるようで、これも何と楽しいプレゼントだとまたまた感心してしまいました。
こちらもHPで検索してみたら、総理が変わる度に描き足されるのだそうで、今の最新版には岸田総理も描かれているとありました。
中身は横罫ノートですが、吹き出しつきのイラストが各ページに描かれています。
もともとは議員会館などでのみ扱っていたそうですが今は官公庁内にあるコンビニなどで販売していると聞きました。
Sさん、素敵な春のお便りの数々、大事に使わせていただきますね。
未だ収束することのないオミクロン株、ロシアとウクライナの惨状、そして身近には、心身の不調をきたす親類縁者・友人たちに奔走したりで、心痛む冬の日々を過ごしていますが、それでも季節は確実に巡ってきます。
滞りがちだった心模様からそろそろ覚醒して、始動しなければと思います。
そんな中に、季節の便りがいくつか届いてきました。
夜明けの寒桜
折に触れて、季節の便りを送ってくれる友人から、今朝届いた写真。

夜明けの中の寒桜が近くのお寺の境内に蕾をつけ始めたそうです。
そういえば、いつの間にか夜明けが早くなりましたね。
暁闇がうっすらと紫の光を帯びてくる微かな時間をとらえた写真がひんやりとした冷気まで伝えてくれるようで美しい写真です。
季節に先駆けて花開こうとする寒桜に、若芽の静謐な潔さを感じて見入ってしまいました。
そして花粉
今年は短期集中型なのだと聞きましたが、すでに始まりましたね。
昨年から諦めて薬を服用することとし、今年も早めに飲み始めたのですが、どうも今一つ効き目が表れません。
私の場合、罹り始めが重篤で、喉の痛みや咳、くしゃみなどに加えて、発熱やめまい、食欲減退なども加わって一週間くらいは寝込んでしまいますので紛らわしく、この時節、コロナに感染したのではと危ぶまれて本当に不安で不快です。
病院にも行きましたが、目が痒いという症状があるので間違いなく花粉症との診断でした。あとは桜が咲き、若葉が芽吹く頃までひたすら耐えることしかなさそうです。
私は京都に来てから発症したので、今も京都のスギ花粉に強く反応するみたいです。仕事で東京に行くと駅に降り立った途端に、ピタリと症状が消えています。
花粉症が土地柄と関係があるとはあまり聞いたことがないのですが、京都の北山スギは特別なのでしょうか。人の体って不思議なものですね。
素敵な贈り物
20年来の友人Sさんから先日素敵なプレゼントを頂きました。
Sさんは京風に言うなら「はんなり」という言葉が本当にしっくりとくる優雅な雰囲気を持った優しい女性。さりげない心遣いを誰にでも自然に示すことのできる方で、私も見習いたいといつも思っているのです。
その彼女から『詞歌抄 クロと読むchanson』の出版のお祝いにと、ドラえもんのポケットみたいに心尽くしの品がいろいろ入っている荷物が届いてきました。
どれもお洒落で、選んで下さった時の想いが温かく伝わるものばかりだったのですが、その中から3つ、ご紹介したいと思います。
<カレンダー>
Leilian(レリアン)の名前がありました。女性服飾メーカーレリアンが毎年作っているカレンダーのようです。
彼女にはまだ確かめてはいませんが、おそらくお店の顧客宛のかなりレアな限定品なのではと思われます。
表紙には「Calendrier de paris 2022」=パリのカレンダー2022 とあって12か月それぞれにパリの風景が描かれており、そこに画家のメッセージが刻まれていて、スケッチ画の美しさと、そのメッセージが群を抜いてお洒落でエスプリに富んでいて心を奪われる思いがしました。
企業が作るカレンダーでこんなに感激したのは初めてです。
画家は橋本 清(はしもと せい)氏。パリ在住のスケッチ画の大家です。

紙質も和紙のような風合いのある厚紙で、まず開くと、12枚がそれぞれどの場所を描いたものかがわかるような地図が載っていて、「いかがお過ごしですか。お会いしたかったです。」という直筆が添えられています。

オペラ座の風景が描かれた1月から、すべてのページが素敵で、圧倒されるのですが、中でも2月=Fevrier-2 のNorvins通りの片隅のギター弾きの絵が心に残りました。
自然に街の風物詩としてしっくりと溶け込んでいるのですが、改めてギターの音色が聴こえてきそうな美しい一枚だと思いました。
橋本氏が添えた文章も素敵です。
小さな街角が唄っているみたい
ギター弾きも流れる音楽もパリの風景だ
私は一人たたずんで見ている

そして、今月(3月)のカレンダーはこちら(レリアンのHPから、ダウンロードできるようになっています)。
窓辺に飾られた花々が春の喜びを語っているようです。
窓辺の花は、前を通る人への挨拶
日本の床の間に花は優雅に語る
国の言葉が違うように、花の言葉もまた違う
<パリのサブレ>
「サブレミシェル」というお店が販売している「パリのサブレ」と名付けられたクッキーなのですが、まず缶がお洒落です。
蓋を開けるとエッフェル塔、凱旋門、薔薇、シャンパン、葡萄、国旗の意匠のクッキー。パリのモチーフとはこれなのかと改めて頷いてしまいました。

お店のHPを見てみましたら、「ボヤージュサブレ(クッキーの旅)」というシリーズに入っている中の一つで、全部で15の土地のバージョンがあり、例えば、イタリア、ロンドン、ハワイ、エジプト、ニューヨーク・・・。
面白くなって日本のモチーフも調べたら、やはり思った通り,富士山、桜。そして京都タワーにも似ていて見分けがつきにくい東京タワーのサブレも。
どんどん食べて綺麗な缶を集めたくなるので、お店の作戦勝ちです。
<歴代総理大臣ノート>
歴代の総理大臣66名(安倍総理まで)が表紙に描かれたユニークなノート。
似顔絵が面白く、これは産経新聞に34年間にわたり政治漫画を連載してきた土田直敏氏によるものです。

眺めているとそれぞれの時代が思い出されてくるようで、これも何と楽しいプレゼントだとまたまた感心してしまいました。
こちらもHPで検索してみたら、総理が変わる度に描き足されるのだそうで、今の最新版には岸田総理も描かれているとありました。
中身は横罫ノートですが、吹き出しつきのイラストが各ページに描かれています。
もともとは議員会館などでのみ扱っていたそうですが今は官公庁内にあるコンビニなどで販売していると聞きました。
Sさん、素敵な春のお便りの数々、大事に使わせていただきますね。


