
昨日の安曇野の旅の続きから、早速今日はスタートしたいと思います。
夕暮れ時、軽井沢へと到着。そしてこの一日は終わり。
今回、軽井沢でまずやってみたかったこと!
・・・早朝、鳥のさえずりで目覚め、新緑の落葉松林の中を、<さすが冷たい空気>と呟きながら、時計を待たず、ぶらぶらと散歩すること。
・・・で、木漏れ日を浴びながら伸びなんかしたり、柔らかく揺れる落葉松の梢にじっと目を凝らしてみたり、鼻歌を歌ったり、緑の香りの中で深呼吸したりして<散策>という言葉をロマンチックに噛みしめてみること。
・・・頬と手先が冷え切ったら、部屋に戻って、熱い珈琲、出来たら濃い目のをブラックでゆっくりとゆっくりと味わうこと。
・・・これぞ、休日の醍醐味と言えるくらい段取りを放棄して、行き当たりばったり、適当な所に行って、何にもしないでいつの間にか一日を過ごしてしまうこと。
「早朝、鳥のさえずりで・・・」から「・・・・ゆっくりとゆっくりと味わうこと」まで、ほぼ上記の通り忠実に実践してみたのでした。
ただ、最後の「休日の醍醐味」については、叶ったのかどうかは定かではありません。そもそもこんなことを考えること自体が大いに段取りをしているわけで、段取り大好き人間で、いつも縛られている感のある私の、いつかは克服すべき最大のハードルのような気がします。
またよ~~く読んでみると、これらの願望は、普段のあくせくした生活の裏返しかとも思われますが、でもともかくも、かなり満足のいく朝の滑り出しでした。
花々
前にもお話しましたが、浅間高原のキャベツ畑は私の大好きな風景の一つです。何回か足を運んでいると馴染みの場所って自然に出来てきますね。
やはり・・・キャベツの視察をすることにしました。
春の花々が優しく目を楽しませてくれます。
見上げれば、芽吹きの落葉松。
信州の五月は、木々も花もまだ萌え始めたばかりの柔らかい色合いを持っています。
タンポポと、耕された黒土。
そして、背景にはモコモコと目覚め始めた木々。
枯木がほんのりと赤みを帯びて、まさに今、さみどり色に色付こうとしているようです。その中に真直ぐに立つ落葉松の峰。
道端のすみれ。
春を彩る山つつじ。
シャクナゲも咲き始めました。
この辺りのシャクナゲは吾妻(あずま)シャクナゲと白山(はくさん)シャクナゲの二種があるそうで、ものの本によると吾妻シャクナゲの葉は<なで肩>で、花は濃い目のピンク、白山シャクナゲのほうは<イカリ肩>で薄いピンクなのだそうです。・・・・葉が、なで肩か?イカリ肩か?などと言われてもねえ、・・・判じ物みたいでさっぱりわかりませんが、咲く時期その他の特徴から今咲いているのはどうやら吾妻シャクナゲのようです。
キャベツ
黒々とした土に、キャベツの小さな葉が規則正しく顔を出し始めています。雪渓を残した浅間山からは白い煙が上がって見えます。
機械で畝を作っていく様子がよくわかります。
こうして出来た一つ一つの畝にキャベツが植えられてゆくのですね。
出荷時期の調整の為、キャベツの植え付けは畑毎にずらしているようです。
後二ヶ月もすれば、陽の光を浴びて、大きな青々としたキャベツで一杯になることでしょう。夏にもまた見に来ることが出来ると良いのですが。・・・・楽しみです。
そして
こうやってのんびりしていたら、浅間高原に住む友人から思いがけず、近くの「しゃくなげ園」をドライブしてみないかという電話がありました。
浅間高原観光協会の肝入りで、<ハイキングコースを完備した日本一の規模を誇るしゃくなげ園>を運営しているということを前々から聞いていて、評判も上々なので、一度はと思っていたのですが、何しろなかなかぴったりの時期に訪れるのは難しいですから、嬉しいお誘い、是非にということで出掛けてゆきました。
浅間山を臨みながら、1800メートルの山麓へと・・・・。
残念ながらまだしゃくなげは咲き始めたところで・・・・でも本当に広々とした風景を堪能しました。
見渡す限りのしゃくなげで、満開の頃はどんなにか華やかでしょうね。
少し回り道した高峰高原からの帰路、凄いものに遭遇してしまいました。
左前方の山の斜面から降りてきて、車の前を悠然と横切るものが・・・・。
何だかわかりますか。
イノシシ? シカ?
友人は車を止めてじっと観察してとても冷静です。
「ニホンカモシカ」と教えてくれました。
特別天然記念物なのだそうで、確かにこの辺りに生息しているけれど、地元の人でも出会うことは殆どないのだそうです。
なかなか可愛い顔をしています。子供のニホンカモシカのようです。
トコトコと元来た道を平気な様子で渡って行きます。
左の助手席に乗っている私とは至近距離で、しっかり目を合わせてしまいました。
「ニホンカモシカ」も人を襲うことがあるそうで、こういう風に出会った場合はじっとして驚かせないで、逃げ道を作っておいてやるのが大切なのだと詳しい説明、さすが博識です。
一人でなくて良かった! 私だけだったら大騒ぎしていたかもしれません。
すぐ目の前でニホンカモシカに出会うという、もしかしたら一生に一度かもしれない、貴重な体験でした。
* * * *
落葉松に渡る風を受けながら、すっかりリフレッシュできた休日、またしっかりと日々の生活を頑張りたいと思います。
夕暮れ時、軽井沢へと到着。そしてこの一日は終わり。
今回、軽井沢でまずやってみたかったこと!
・・・早朝、鳥のさえずりで目覚め、新緑の落葉松林の中を、<さすが冷たい空気>と呟きながら、時計を待たず、ぶらぶらと散歩すること。
・・・で、木漏れ日を浴びながら伸びなんかしたり、柔らかく揺れる落葉松の梢にじっと目を凝らしてみたり、鼻歌を歌ったり、緑の香りの中で深呼吸したりして<散策>という言葉をロマンチックに噛みしめてみること。
・・・頬と手先が冷え切ったら、部屋に戻って、熱い珈琲、出来たら濃い目のをブラックでゆっくりとゆっくりと味わうこと。
・・・これぞ、休日の醍醐味と言えるくらい段取りを放棄して、行き当たりばったり、適当な所に行って、何にもしないでいつの間にか一日を過ごしてしまうこと。
「早朝、鳥のさえずりで・・・」から「・・・・ゆっくりとゆっくりと味わうこと」まで、ほぼ上記の通り忠実に実践してみたのでした。
ただ、最後の「休日の醍醐味」については、叶ったのかどうかは定かではありません。そもそもこんなことを考えること自体が大いに段取りをしているわけで、段取り大好き人間で、いつも縛られている感のある私の、いつかは克服すべき最大のハードルのような気がします。
またよ~~く読んでみると、これらの願望は、普段のあくせくした生活の裏返しかとも思われますが、でもともかくも、かなり満足のいく朝の滑り出しでした。
花々
前にもお話しましたが、浅間高原のキャベツ畑は私の大好きな風景の一つです。何回か足を運んでいると馴染みの場所って自然に出来てきますね。
やはり・・・キャベツの視察をすることにしました。
春の花々が優しく目を楽しませてくれます。
見上げれば、芽吹きの落葉松。
信州の五月は、木々も花もまだ萌え始めたばかりの柔らかい色合いを持っています。


タンポポと、耕された黒土。
そして、背景にはモコモコと目覚め始めた木々。
枯木がほんのりと赤みを帯びて、まさに今、さみどり色に色付こうとしているようです。その中に真直ぐに立つ落葉松の峰。


道端のすみれ。
春を彩る山つつじ。

シャクナゲも咲き始めました。
この辺りのシャクナゲは吾妻(あずま)シャクナゲと白山(はくさん)シャクナゲの二種があるそうで、ものの本によると吾妻シャクナゲの葉は<なで肩>で、花は濃い目のピンク、白山シャクナゲのほうは<イカリ肩>で薄いピンクなのだそうです。・・・・葉が、なで肩か?イカリ肩か?などと言われてもねえ、・・・判じ物みたいでさっぱりわかりませんが、咲く時期その他の特徴から今咲いているのはどうやら吾妻シャクナゲのようです。
キャベツ
黒々とした土に、キャベツの小さな葉が規則正しく顔を出し始めています。雪渓を残した浅間山からは白い煙が上がって見えます。


機械で畝を作っていく様子がよくわかります。
こうして出来た一つ一つの畝にキャベツが植えられてゆくのですね。
出荷時期の調整の為、キャベツの植え付けは畑毎にずらしているようです。
後二ヶ月もすれば、陽の光を浴びて、大きな青々としたキャベツで一杯になることでしょう。夏にもまた見に来ることが出来ると良いのですが。・・・・楽しみです。
そして
こうやってのんびりしていたら、浅間高原に住む友人から思いがけず、近くの「しゃくなげ園」をドライブしてみないかという電話がありました。
浅間高原観光協会の肝入りで、<ハイキングコースを完備した日本一の規模を誇るしゃくなげ園>を運営しているということを前々から聞いていて、評判も上々なので、一度はと思っていたのですが、何しろなかなかぴったりの時期に訪れるのは難しいですから、嬉しいお誘い、是非にということで出掛けてゆきました。

浅間山を臨みながら、1800メートルの山麓へと・・・・。
残念ながらまだしゃくなげは咲き始めたところで・・・・でも本当に広々とした風景を堪能しました。
見渡す限りのしゃくなげで、満開の頃はどんなにか華やかでしょうね。
少し回り道した高峰高原からの帰路、凄いものに遭遇してしまいました。
左前方の山の斜面から降りてきて、車の前を悠然と横切るものが・・・・。


何だかわかりますか。
イノシシ? シカ?
友人は車を止めてじっと観察してとても冷静です。
「ニホンカモシカ」と教えてくれました。
特別天然記念物なのだそうで、確かにこの辺りに生息しているけれど、地元の人でも出会うことは殆どないのだそうです。
なかなか可愛い顔をしています。子供のニホンカモシカのようです。


トコトコと元来た道を平気な様子で渡って行きます。
左の助手席に乗っている私とは至近距離で、しっかり目を合わせてしまいました。
「ニホンカモシカ」も人を襲うことがあるそうで、こういう風に出会った場合はじっとして驚かせないで、逃げ道を作っておいてやるのが大切なのだと詳しい説明、さすが博識です。
一人でなくて良かった! 私だけだったら大騒ぎしていたかもしれません。
すぐ目の前でニホンカモシカに出会うという、もしかしたら一生に一度かもしれない、貴重な体験でした。
* * * *

落葉松に渡る風を受けながら、すっかりリフレッシュできた休日、またしっかりと日々の生活を頑張りたいと思います。


