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新しいシャンソンを新しい言葉に乗せて

   シャンソンの訳詞のつれづれに                      ~ 松峰綾音のオフィシャルブログへようこそ ~

* 祈りをこめて

・・・・東北関東大震災・・・
 これまで一度も聞いたことのなかった違和感のあるこの言葉が、テレビの中から頻繁に流れて、どうしようもなく息苦しい思いを運んできます。
 こんなことが起こるなんて・・・テレビの映像は現実とは信じがたい悪夢のようなのに、目を離すことが出来なくて、虚しさと恐ろしさに心が吸い取られてゆくようで、ただ時間を忘れて食い入ってしまいます。
 
 最初の地震発生から、今日で3日目になりました。
 津波が、恐ろしい勢いですべてを飲み込んでゆき、瓦礫の山、濁流の海に変わってゆく映像、そして、決して起こるはずのなかった原発の爆発事故、放射能漏れの危険、・・・・原発の更なる爆発の危険も目の前に現実に迫っていて、全く予断を許さない状況です。現地では余震も絶え間なく続いていて、二次災害の危険と隣り合わせになりながら、どれだけ多くの方々が今この時も、どんなに心細く不安な時間を過ごしていらっしゃることでしょう。

 なぜこんなことになってしまったのでしょう。
 こういう理不尽な自然の猛威の前で、人はどれだけ無力なものか突きつけられ、意地悪く試されている気がします。

 命を繋ぐ飲み水・食糧、寒さをしのぐ毛布、医療機器と薬、ひたすらに救済の手を待っていらっしゃる方々に一刻も早く届いてほしいと願うばかりです。


 マグニチュード9.0以上の巨大地震、江戸時代から400年間一度も起こったことのなかった最大の地震、それに加えて私たちが作り出した原発の行方・・・・今私たちが遭遇してしまったのは、未曽有の世界の淵だったのだと改めて思います。
 何も疑わず普通に歩んでいた足元が突然消えて、どこに、どこまで、墜ちてゆくかわからない深淵に落下してゆくような気味の悪い無力感、喪失感、憤り。

 
 この日本に生まれて、同じ時代の同じ時間の中で、私たちが共有してしまった試練に…おおげさな言い方のようですが、・・・共にどう乗り越えてゆくかそんな覚悟が試されている気がします。
 真の政治力、これまで築いてきた経済力、高い水準の医療、科学技術の粋、人としてのモラル、連帯感、この国を愛する心、すべての総決算であり、すべてが試されている時なのだと思います。


 壊滅的な現状に打ちのめされながらも、決して諦めずに一人でも多くの人を救援しようと、こうしている今も身を挺して働いて下さっている沢山の方々、
 警察、消防、自衛隊、医療チームの皆様、
 最悪の状況を回避すべく危険の只中で不眠不休で戦って下さっている沢山の方々、
 テレビの映像に、報道写真の中に、その思いがほとばしり伝わってきます。
  ありがとう
  お願いします 
  頑張って 
  お気をつけて
・・・そんな言葉を繰り返すしかなく。頭が下がるばかりです。


 世界も今、日本を注目しています。
 様々な国のメディアが地震とそれに伴う被害の報道を行い、危険の様子、対処の仕方等に注目しているようです。
 私たちの耳や目に入ってくる情報はその中のごく一部でしょうが、それでも激励・支援の声も多く届き始めていますし、各国からの援助の申し出も多く寄せられているようで、束の間ホッと気持ちが温かくなります。

 インターネットで見つけた記事ですが、中国の新聞に、「日本人の冷静さに世界が感心」という見出しで、日本人への称賛が記されているのを紹介していて、とても嬉しく思いました。(共同通信)
(http://sankei.jp.msn.com/world/news/110312/chn11031219080002-n1.htm)

 昨今の中国の、日本への見方は、辛口で皮肉のこもった評価が大方という認識が私にはあったので、意外な気がしたのです。
 この記事の中では、中国版ツイッターに投稿された内容にも触れています。
初めの地震が起こった11日の夜、帰宅難民がビルの中の(掲載された写真には新橋駅構内の様子と記されていますが)階段で夜を明かしている写真を取り上げて・・・・・階段の両端にぎっしりと身を寄せ合って座り込んでいる写真なのですが・・・誰にも命じられないのに、真ん中を空け、人が通れるような通路を確保して、冷静に誰も騒ぐことなく静かに夜を明かしている。中国であれば50年経ってもこういう教育を国民に施すことはできないだろう。誠に高い礼節をもった国で尊敬に値する とても感動的で自分たちも学ぶべきだ・・・・というような内容の投稿記事が引用されていました。
 一方で、別の書き込みには「日本人は罰が当たっていい気味だ!」というような罵声があったのに対し、一斉に「何ということを言う!お前こそ中国人の恥だ!」という非難が殺到したことも報じたものもありました。
 こうした混乱の中ですので、情報の信憑性は今一つ確かでないかもしれませんが、中国に限らず、アメリカ、ヨーロッパ諸国 ロシア、インド・・・色々な国から異口同音の賛辞があることを新聞報道は次々と伝えています。 


 避難所で、被災現場で、呆然と立ち尽くしながら、涙を堪えて、インタビューに静かに応じていらっしゃる方々、・・・・感情に飲まれず、思いを制御しながら自らの置かれた状況を受け入れ真っ直ぐ向かおうとなさっていらっしゃる姿に強い感動を覚えます。
 混乱の場でもパニックは起こらず、暴動、略奪も起こらず、お互い助け合いながら窮状をしのぎ、静かに救援を待っていらっしゃる姿に同胞として改めて誇りを感じます。


 余りにも障壁が大きく、困難極まりない現実ですが、きっと、きっと、乗り切ってゆかれますように。


 直接災害に遭わなかった私たちにできることを、みんなで模索し一刻も早く実現してゆくことが急務です。

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