
もう一年が経ったのですね。
昨年、八月生まれという記事で自分のバースディーの事を書かせていただきましたが、ブログを書き始めるようになって、刻々と進んでゆく月日を改めて意識するようになりました。
時間の経つのは本当に早いですが、その中で、人との、出来事との、様々な出会いがあり、ささやかでも確実に時間が積み重なっていくのを感じます。
でも、こうして、ゆっくりのんびり感慨に浸りながら、そんなことを呟くことが出来るのは、平和で幸せな証しですよね。
今朝一番でメールが届きました。そしてバースディーカードも。
毎年、「お誕生日おめでとう!」と、言葉をかけてくれる優しい友がいて、何ともいえず温かい気持ちになれて、今年もこれから一年、良い年だったといえるよう頑張りたいなと思える・・・・とても嬉しいです。有難う!
「無事是(これ)名馬なり」
昔はこの言葉は、それほどピンとこなかったのですが。
確か小説家の菊池寛氏が『無事是貴人』をもじって作った造語だったかと。
競馬好きの彼が「競走馬にとって最も重要なのは、多少能力的に劣っていたとしても、確実に怪我がなく無事に走り通すことが出来、長きに渡り第一線で活躍できることなのだ」という意味で使ったことに始まったかと記憶しています。
人口に膾炙(かいしゃ)されて、今は色々なニュアンスが加わってきていますね。
一般的には「健康で平穏な日々を恙無く過ごせることは実はとても大きな恵みなのだ」ということでしょうか。
確かに、自然災害に見舞われたり、病や事故の苦しみなど、大変な状況を突然負うことになった多くの方々の辛苦をみるにつけ、しみじみと今普通の生活を繰り返してゆける幸せを思わざるを得ません。
また、「一寸先は・・・」ではありませんが、誰しも来るべき未来は見えないわけですけど、でも、<自分が出来る範囲で、心身を健全に保つよう節制し、避けられる愚かしいリスクは賢明に回避し、いつでも何にでも対応できるベストな状態に、常に自分を持ってゆくことが肝要だ・・・>と教えている言葉でもあるのでしょう。
けれど、『無事是貴人』という元々の言葉は、臨済宗の法語からきていて、「無事」とはただ<何事もなく>ということではなくて<平常心>という意味合いで使われているようです。
「あらゆる事柄を、当たり前に受け止めて、自然に為すこと」、「いかなる境遇に置かれようとも、見るがまま、聞くがまま、あるがままに受け入れ、すべてを粛々と何気なく処置して行くこと」が、『無事是貴人』の原義なのでしょう。
ウ~~ン!私にはなかなか。
・・・憧れますが、辿りつき難い遠い遠い境地です。
私は、子供の頃から、「精神一到 何事かならざらん」「なせばなる」派で、今に至っても、何でもハチマキをしてがむしゃらに突進するのが、大好きなのですが、でも、実は、こういう人間には落とし穴も多くて、人生はあくまでも短期決戦ではなく、最後に確実に何が実りとなったかが大切なのでしょうから、そうなると、やはりこれは克服すべき弱点でもあると最近痛感している次第です。
そうは言っても、持って生まれた性分はきっと簡単には変えられないのでしょうけど、でも、必死になり過ぎて我を忘れないよう自戒し、ゆとりを持って、もたらされるものを静かに享受しながら、尚、歩みを止めず努力を続けてゆけたらと思っています。
今年の誕生日のかなり偉そうな決意表明でした。
あ~~あ!!
こんなことを言ってしまって、良いのだろうか?
来年のブログには何と書くことになるのやら・・・・恐ろしくもあり少しだけ楽しみでも・・・です。
「私の周囲には、同じ誕生日8月21日生まれの人が不思議なことにとても多いのです」と昨年の記事に記したかと思います。
実は、今年は、びっくりするほど、友人・知人・親類の女性たちの間で出産ラッシュで、21日に限りなく近い予定日の方々も何人か、・・・・ひょっとすると、・・・・ですよね。 8月21日同盟が今日まさに今も・・・更に広がるかもしれません。もし予想が的中しておめでたい情報が入りましたら、すぐに号外を出したいと思います。
(すご~い! 早速号外です!! ・・・この文章を書いているまさに今、その中の一人、友人のMさんからメールが入りました!!
昨日20日に無事男の子が誕生したという第一報です。良かった!良かった!!おめでとう!!21日同盟には入り損ねたけど?!健やかに幸せに育ってね。)
レイクガーデン ~晩夏の花々の中で~
今日は、再び長野に。
所用の前、南軽井沢のレイクガーデンに立ち寄ってみました。
割と最近、仲良しの友だちと訪れて以来、すっかり気に入ってしまって、一人バースディーの今日、もう一度と、ふと思ったのでした。
軽井沢駅から車で南へ15分位、レイクニュータウン内にある「水辺のガーデンリゾート」と銘打った回遊式庭園で、人工湖を巡る5つのガーデンエリアに分かれており、400種4500株という薔薇が中心なのですが、季節の宿根草、高原の草花が清々しく咲き乱れていて、借景となる浅間山や遠くの峰々に気持ち良く溶け込んで心を開放してくれます。

レイクガーデンの入り口。クレマチスと蔓薔薇が青空に映えます。


イングリッシュローズ。蔓薔薇のアーチをくぐって散歩道を。


浅間山を背景に、「アサザ」という名の水草の群生です。環境省の絶滅危惧種にリストされています。アップの写真も。黄色の可憐な花をつけています。

水辺に咲く萩の花。


白紫陽花と桔梗。 野ばらの実も赤く色づいてもう秋が近づいています。

誰も居ないベンチに黒ユリが咲いています。
爽やかな涼風が、心の中に吹き抜けた楽しいひと時でした。


