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新しいシャンソンを新しい言葉に乗せて

   シャンソンの訳詞のつれづれに                      ~ 松峰綾音のオフィシャルブログへようこそ ~

『ゲンズブール・イノセント』<2>共演者たち

 師走の声を聞くと、私の時間は将に走るように過ぎてゆきます。
 でも、クリスマスイルミネーションが街を彩り、気忙しく呼吸をするようなこの季節が、私はそんなに嫌いではありません。
 よくわからない活気があって、全身にエネルギーが充満してくる気がします。
 
 さて、コンサート準備もたけなわ。ハードルは沢山あるものの、一つずつクリアすべく、日々大いに頑張っております。
 でも今回は、頑張る仲間がいて、とても楽しい挑戦なのですが。
 今日は、そんな『ゲンズブール・イノセント』の共演者の方たちをご紹介してみます。

   ピアニスト 三浦高広氏 
 これまでの私の訳詞コンサートの全てにご一緒して下さっている三浦高広さん。
三浦 高広先生 シャンソンのピアニストとしての第一人者、大変高名でいらして、関西でもファンがとても多く、「ねえ、どんな方?」と色々ご質問を受けたりするのですが、そういう時は私、にっこりとほほ笑み、謎のベールにそっと包んだまま「ピアノの美しい音色がすべてを語ります。お聴きになってみて下さいね」とお答えすることにしています。
 もうご存知ですよね。全幅の信頼をおいて師事している私の先生、ピアノは勿論、曲のアレンジ、音楽監督、コンサート全般の監修、いつも総てに渡ってお世話になっているのです。今回も新橋と京都、両方にご一緒して下さることになり大変光栄に思っています。
 先生のご紹介をと思って、以前のブログ記事を読み返してみたのですが、こんな風に書いていました。
・・・う~~ん、その通り!
 思いは全く変わりませんので、一部をそのまま載せてみたいと思います。

 「新しいシャンソンを・・」の言葉通り、私が取り上げているシャンソンの殆どは、生まれたての原石のような曲ばかりですので、これに磨きをかけ、独り立ちできるよう育てるプロセスにかなり心血を注いで、日々、時間と動力を費やしています。
 候補曲と出遭うまでがまず一大仕事なのですが、この後の、音源からの譜面作成、そして、曲のアレンジ、先生がいつも手掛けて下さっています。
 かなり変わった曲を持って行っても、「面白いですね」と寛容に受け止めて下さるので、これまでずっと、安心して色々な挑戦が出来てきた気がして、感謝の思いで一杯です。
 今回のコンサートもどんなアレンジになるのか、楽しみにして下さいね。
           (中略)
 ピアノの音色もタッチも、心地よく音楽を奏でて、<ピアノが歌う>という言葉が実感されます。
 伴奏していただいているというよりは、華麗で表情豊かなピアノに導かれるまま、気持が解放されて、ピアノと共に歌っている気がして、私にはハードルは頗る高いものの、至福の時でもあります。


 さて、いつものレッスン場所は、もうお馴染みのシャンソニエ、<ヴィラージュ>。先生と奥様がオーナーをなさっている素敵なお店です。
 ヴィラージュの扉もクリスマス。
      ヴィラージュ クリスマスの装い1     ヴィラージュ クリスマスの装い2
 中に入ると、クリスマスの華やぎが温かく迎えてくれます。
ピアノの上もクリスマス。ピアノに敷かれた枯葉の乾いた香りが強く漂っていました。
 その中にキャンドルの火が揺れています。・・・ム?・・よく見るとチラチラと揺らめいていたのは蝋燭ではなく電気の灯でした。
ヴィラージュ クリスマスの装い3 ヴィラージュ クリスマスの装い4 三浦先生
 そしてこの日の三浦先生です。

   アコーディオン奏者 早川幸子さん
 今回のコンサート『ゲンズブール・イノセント』では、お二人の方が友情出演して下さいます。
 そのお一人、アコーディオンを演奏してくださる早川幸子(はやかわゆきこ)さんです。
早川 幸子さん 
 このお写真・・・・教会でパイプオルガンを弾く姿が、凛としてとても美しいですね。
・・・・彼女、本業はオルガニストなのです。
 東京芸大のオルガン科、同大学院をご卒業の後、ドイツで更に高い研鑽を積まれ、現在、いくつものチャペル等のオルガニストとして活躍なさる傍ら、精力的にコンサート活動をこなされている新進気鋭の音楽家です。
 
 そのような方がなぜ私のコンサートでしかもアコーディオンなのか?・・・
 話せば長くなりますので、詳しくは、もしかしたらコンサートの中で。
 或いは、機会があれば、ご本人に直接お聞きいただくこととしまして。
 実は、私は、彼女の子供時代からよ~く知っていまして、この度、長きに渡る浅からぬ絆に導かれて、ご一緒することになった次第です。
 ・・・この説明では具体的には何もわかりませんね・・・。
 
 これまで、私の訳詞コンサートを欠かさず聴いて下さり、いつも温かい感想や適切なアドバイスをして下さる良き理解者なのですが、でも、パイプオルガニストとして、ずっと本格的なクラシックの世界と関わっていらした方ですから、シャンソンやフレンチポップスというジャンル自体は異次元との出会いでしょうし、ましてアコーディオンという楽器ですから、よくお引き受け下さったと思います。

練習風景1
 でも、パイプオルガンとアコーディオンとの不思議な接点を興味深く受け止めて、とても素敵なニュアンスで、洒落たシャンソンの雰囲気を演奏されて、今やアコーディオン奏者に大変身で、やはり才能ある方はさすがだと感服します。
 先日、ヴィラージュで、音合わせをしたときの写真です。
 三浦先生との譜面確認も息がぴったりです。
 アコーディオンの音が入るとまた一段と曲が面白くなりますので、当日を楽しみになさって下さいね。

   ヴォーカリスト 石川歩さん 
 この写真は、彼女の繊細で夢見るような素敵な雰囲気が伝わってきます。
石川 歩さん 
 でも笑顔は更に美しく、透き通った太陽の光のように優しく温かな方なのです。
 私自身、ヴォーカルの方と共演するのは初めてなのですが、彼女には、ソロで数曲、そしてデュエットでも、いずれも私の訳詞の曲を歌っていただくことになっていて、ご一緒の練習をスタートしたところです。

 石川歩(いしかわあゆみ)さんは、演劇のお仕事を経て、現在、翻訳・演出家として海外のドキュメンタリー番組の日本語版の制作に携わって大変活躍されています。
 学生時代から現在に至るまで、合唱団に所属してオーケストラとの共演なども数多く経験なさり、自らもミュージカル劇団を立ち上げ、独自の演劇活動を精力的に展開してこられました。
 また、オペラやミュージカルなどの招待出演も積極的にこなして、好評を博していらっしゃいます。
穏やかな中にパワフルな力を秘めた魅力をいつも感じます。

 彼女もずっとクラシックを勉強されてきた方ですので、そのような方がなぜ私のコンサートに?ということですが、・・・
 早川さんと全く同様に、実は、彼女のことも子供時代からよ~く知っていまして、この度、長きに渡る浅からぬ絆に導かれて・・・なのです。
・・・謎が深まりますね・・・。
 
 彼女からの伝言です。
「シャンソンとクラシックのクロスオーバーは、想像していた以上に自由で面白いです。大きな挑戦ですが、お客様に楽しんでいただけるよう、言葉に魂を込め、曲の世界を生きたいと思います」
 
 歌は不思議な生き物のようで、それぞれの歌い手の声、身体、心、表現を通して、別のものに変幻してゆきます。
練習風景2 
 石川さんの瑞々しい感性が加わって、更に歌の可能性が広がり、素敵なコンサートになると思いますので、こちらも楽しみにしていらして下さいね。
 ある日のヴィラージュで。石川さんのソロの音合わせを撮影してみました。



 こうして、12月の私の時間は、走るように過ぎてゆきます。


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