
一昨日4月1日の巴里野郎でのコンサート、「松峰綾音 訳詞コンサート特別編 『巴里の香り』」お陰様で無事終了致しました。
お越し下さいましたお客様、メールやお手紙、お電話など、温かいエールを送って下さった皆様、本当にありがとうございました。
私はいつもそうなのですが、コンサートの直後は心身がとても高ぶってセンシティブになってしまいます。今は少し落ち着いてきましたが、それにつれて、宴の後のもの寂しさが充満してくる気もして、やはりまだ、本当には平常心になれません。
「世の中に 絶えて桜のなかりせば 春の心は のどけからまし」
ではありませんが、桜の季節、満開の桜の絢爛とした美しさ、妖艶な儚さが今、周囲を包み込んでいる・・・その心騒ぐ感じも手伝っているかもしれませんし、今回ステージに立って、よりはっきりと『巴里野郎』というお店への感慨が心に強く刻まれたためかもしれません。
桜色に染まった気分の中で、ご報告です。
朝、花曇りだった空が、昼になってすっきりと晴れ渡り、汗ばむほどの眩しい日差し、5月中旬の気温だと天気予報は報じ、満開情報も満載! 京都の街の桜が一気に開き切った一日でした。
こうなると、自分でも本当に<晴れ女>なのだと確信してしまいます。またまた記録更新で、<さい先良し>の気分でした。
夕暮れ時。
巴里野郎のロゴのウサギがはめ込まれたステンドグラスの扉、相変わらずおどけた顔でPARIS CANALLEの文字をデザインしたアコーディオンを弾いています。
<今回はPARIS CANALLE (パリカナイユ)を初披露するから聴いていてね>とウサギにそっと挨拶して店内に。
まだ誰もいない客席。
三度目の出演となる巴里野郎ですが、30周年記念と閉店という特別な思いがずっと錯綜して、目に映るすべてに特別な感慨を感じてしまいます。
一つ一つの調度品にさえ、細やかな思い入れや、年季の入った風格が溢れている気がします。
家具や装飾品や何気なく飾られているシャンソン関係の雑誌や書籍・・・、長い時間を経て、自然に溶け合って風景そのものになっているというような、だからこそ、そこに招き入れられる居心地の良さが横溢しているのだと改めて感じました。
音楽の神様が宿っていて、その中に包まれる陶酔感が何より巴里野郎の心地良さだと、前にも何回かお話ししたかと思いますが、それはきっと長い歴史の中で、たくさんの出演者やお客様たちが心をかけて築いてきたかけがえのない財産なのだろうと感じます。
オーナーから頂いた写真にあった立ち位置の、擦り切れたステージの床にしっかりと立ちました。
そして、坂下さんと、最終リハーサルを丁寧にさせて頂きました。
私の歌う曲はいつもながらレアなものが多いので、結構、大変なのではと思うのですが、坂下さんはいつも快くお付き合い下さって、歌に寄り添うように優しく柔らかく合せて下さるのです。
やがて19時の開場時間、お客様がいらして下さり、店内が華やいできます。
東京から親友のMさんが、淡い春色の和服で。スラリとした彼女には、着物がとてもよく似合い、シャンソニエにも違和感なく素敵にマッチします。
そしてやはり東京から、教え子のEちゃんがお母様とご一緒にいらしてくださいました。Eちゃんは現在ウエディングドレスの人気モデルをしていらっしゃるだけあって、清楚でとても美しく、客席に花が咲いたよう! この日は男性のお客様も多くて、注目の的だったのではと。
京都の友人、知人、初めてお会いするお客様。
私です。
桜色のドレスで。開演前にお客様が撮って下さった写真です。
皆様においで頂きとても幸せそうな顔をしていますね。
一部が始まりました。
強い照明で、ハレーションを起こしています。客席はほとんど真っ暗にしか見えないのですが、これがステージに立つととても集中できるのです。
今回は『巴里の香り』というコンサートタイトルですが、一部、全8曲は、ノスタルジックな雰囲気を伝える巴里の歌を特集してみました。
前にブログに記した<パリカナイユ>も<ノートルダム・ド・パリ>からの選曲もこの一部でご披露しました。
休憩時間。坂下さんと。息がぴったりです。
そして二部。
二部のスタートは、坂下さんの演奏から。
ピアノとピアニカの両方を駆使して、キューバの『フェリシダ(幸せ)』という曲を演奏して下さいました。ピアニカの音色がしみじみとメロディーを伝えて、とても素敵でした。
曲の解説をして下さっている坂下さんです。
二部は、現代的でシュールな雰囲気を持つ巴里の香りを歌で、というコンセプトで構成しました。かなりハードな曲も入れたのですが、楽しんで頂けたでしょうか?
友人のMさんとSさんからの花束のプレゼント。
赤と白の絞り模様の華やかな大輪の薔薇が12本。
祝意をこめて選んで下さったのでしょうね。
「30周年おめでとうございます。綾音さんへ心をこめて」
とカードが添えられていました。お花に見守られていつも歌わせて頂き本当に嬉しいです。ありがとうございます。
コンサートスタッフのMさんからのこんな可愛いアレンジフラワーも。
「2月から更にパワーアップしたステージを期待しています!」とカードに記されていました。いつも見守って下さるスタッフならではの温かい励まし!身が引き締まります。
ちょうど予定通り21時30分に終了。
でも、ライヴが終わってからもすぐに席を立たれる方は一人もなく、しばし談笑したり、また飲み物を召し上がったり、色々感想をおっしゃったり、ずっと余韻を楽しんで下さったようで、いつまでも和やかで楽しい雰囲気に満たされていました。
帰りの高瀬川沿いの桜、絢爛と咲く夜桜に心が吸い込まれそうな春の宵、しみじみと夢のような一夜でした。
つい先頃、『巴里野郎』が、新たなオーナーにバトンタッチして新たな形で再出発されることになったというお話を伺いました。
私の中では、一つの美しい歴史が幕を閉じていくことには変わりありませんが、良きものを継承してゆく未来の姿に期待したいと思います。
皆様、ありがとうございました。
そして、巴里野郎に、感謝をこめて。
お越し下さいましたお客様、メールやお手紙、お電話など、温かいエールを送って下さった皆様、本当にありがとうございました。
私はいつもそうなのですが、コンサートの直後は心身がとても高ぶってセンシティブになってしまいます。今は少し落ち着いてきましたが、それにつれて、宴の後のもの寂しさが充満してくる気もして、やはりまだ、本当には平常心になれません。
「世の中に 絶えて桜のなかりせば 春の心は のどけからまし」
ではありませんが、桜の季節、満開の桜の絢爛とした美しさ、妖艶な儚さが今、周囲を包み込んでいる・・・その心騒ぐ感じも手伝っているかもしれませんし、今回ステージに立って、よりはっきりと『巴里野郎』というお店への感慨が心に強く刻まれたためかもしれません。

桜色に染まった気分の中で、ご報告です。
朝、花曇りだった空が、昼になってすっきりと晴れ渡り、汗ばむほどの眩しい日差し、5月中旬の気温だと天気予報は報じ、満開情報も満載! 京都の街の桜が一気に開き切った一日でした。
こうなると、自分でも本当に<晴れ女>なのだと確信してしまいます。またまた記録更新で、<さい先良し>の気分でした。
夕暮れ時。
巴里野郎のロゴのウサギがはめ込まれたステンドグラスの扉、相変わらずおどけた顔でPARIS CANALLEの文字をデザインしたアコーディオンを弾いています。
<今回はPARIS CANALLE (パリカナイユ)を初披露するから聴いていてね>とウサギにそっと挨拶して店内に。



まだ誰もいない客席。
三度目の出演となる巴里野郎ですが、30周年記念と閉店という特別な思いがずっと錯綜して、目に映るすべてに特別な感慨を感じてしまいます。
一つ一つの調度品にさえ、細やかな思い入れや、年季の入った風格が溢れている気がします。
家具や装飾品や何気なく飾られているシャンソン関係の雑誌や書籍・・・、長い時間を経て、自然に溶け合って風景そのものになっているというような、だからこそ、そこに招き入れられる居心地の良さが横溢しているのだと改めて感じました。
音楽の神様が宿っていて、その中に包まれる陶酔感が何より巴里野郎の心地良さだと、前にも何回かお話ししたかと思いますが、それはきっと長い歴史の中で、たくさんの出演者やお客様たちが心をかけて築いてきたかけがえのない財産なのだろうと感じます。
オーナーから頂いた写真にあった立ち位置の、擦り切れたステージの床にしっかりと立ちました。
そして、坂下さんと、最終リハーサルを丁寧にさせて頂きました。
私の歌う曲はいつもながらレアなものが多いので、結構、大変なのではと思うのですが、坂下さんはいつも快くお付き合い下さって、歌に寄り添うように優しく柔らかく合せて下さるのです。
やがて19時の開場時間、お客様がいらして下さり、店内が華やいできます。
東京から親友のMさんが、淡い春色の和服で。スラリとした彼女には、着物がとてもよく似合い、シャンソニエにも違和感なく素敵にマッチします。
そしてやはり東京から、教え子のEちゃんがお母様とご一緒にいらしてくださいました。Eちゃんは現在ウエディングドレスの人気モデルをしていらっしゃるだけあって、清楚でとても美しく、客席に花が咲いたよう! この日は男性のお客様も多くて、注目の的だったのではと。
京都の友人、知人、初めてお会いするお客様。
私です。
桜色のドレスで。開演前にお客様が撮って下さった写真です。
皆様においで頂きとても幸せそうな顔をしていますね。


一部が始まりました。
強い照明で、ハレーションを起こしています。客席はほとんど真っ暗にしか見えないのですが、これがステージに立つととても集中できるのです。

今回は『巴里の香り』というコンサートタイトルですが、一部、全8曲は、ノスタルジックな雰囲気を伝える巴里の歌を特集してみました。
前にブログに記した<パリカナイユ>も<ノートルダム・ド・パリ>からの選曲もこの一部でご披露しました。
休憩時間。坂下さんと。息がぴったりです。
そして二部。
二部のスタートは、坂下さんの演奏から。

ピアノとピアニカの両方を駆使して、キューバの『フェリシダ(幸せ)』という曲を演奏して下さいました。ピアニカの音色がしみじみとメロディーを伝えて、とても素敵でした。
曲の解説をして下さっている坂下さんです。
二部は、現代的でシュールな雰囲気を持つ巴里の香りを歌で、というコンセプトで構成しました。かなりハードな曲も入れたのですが、楽しんで頂けたでしょうか?
友人のMさんとSさんからの花束のプレゼント。
赤と白の絞り模様の華やかな大輪の薔薇が12本。
祝意をこめて選んで下さったのでしょうね。

「30周年おめでとうございます。綾音さんへ心をこめて」
とカードが添えられていました。お花に見守られていつも歌わせて頂き本当に嬉しいです。ありがとうございます。
コンサートスタッフのMさんからのこんな可愛いアレンジフラワーも。
「2月から更にパワーアップしたステージを期待しています!」とカードに記されていました。いつも見守って下さるスタッフならではの温かい励まし!身が引き締まります。
ちょうど予定通り21時30分に終了。
でも、ライヴが終わってからもすぐに席を立たれる方は一人もなく、しばし談笑したり、また飲み物を召し上がったり、色々感想をおっしゃったり、ずっと余韻を楽しんで下さったようで、いつまでも和やかで楽しい雰囲気に満たされていました。

帰りの高瀬川沿いの桜、絢爛と咲く夜桜に心が吸い込まれそうな春の宵、しみじみと夢のような一夜でした。
つい先頃、『巴里野郎』が、新たなオーナーにバトンタッチして新たな形で再出発されることになったというお話を伺いました。
私の中では、一つの美しい歴史が幕を閉じていくことには変わりありませんが、良きものを継承してゆく未来の姿に期待したいと思います。
皆様、ありがとうございました。
そして、巴里野郎に、感謝をこめて。


