
思えば、パリ旅行から戻ったのは、ちょうど一か月前。
こうして、ゆっくり余韻を楽しませて頂きましたが、今回で「五月のパリを行く」の最終回としたいと思います。
「写真を沢山載せて!」とのご要望もあり、今日は、アトランダムに、パリの写真点描をお楽しみいただこうかと思います。
ヴァンドーム広場 二景
21時頃になるとようやく、日が暮れ、街に灯りがともり出します。
何回も通った、宿泊先ホテルへの帰路、ヴァンドーム広場の夜景です。
広場のモニュメントと、遠くにくっきりと浮かぶエッフェル塔のイリュミネーションにひと時、心を奪われました。
そして、同じヴァンドーム広場の早朝の風景。
夜と朝に、それぞれの空気が流れて。
カフェ
カフェは、パリのシンボルですね。
パリには、一体何軒くらいのカフェがあるのでしょう。
どの店も、外に面したテラス席が圧倒的に人気のようで、中のソファー席は広々と空いているのに、皆ひしめくように外に向いて腰掛けています。
読書したり、おしゃべりしたり、街行く人の流れを楽しみながら。
私もフランス人になり、テラス席でぼっと向かい側のカフェを眺めていました。
カフェの前を、犬を連れた人が沢山通過してゆきます。犬も慣れていて雑踏を上手に主人に従って歩いています。
由緒正しそうな大型犬の多い中で、こんな普通のワンちゃんも。
通行人の女性が、すれ違い際に、犬に話しかけていました。いつの間にか飼い主と結構長いこと話が弾んでいる様子で、犬が取り持つ小さな物語が、勝手に私の中で出来上りました。
三ツ星とか四つ星とか、きちんとした食事を提供するいわゆる「フレンチ」は『レストラン』。
それが少しカジュアルな街の食堂という感じになると『ブラッスリー』。
お酒を供するフランス版居酒屋という感じが『ビストロ』。
ビストロの店内は大体がレトロで、夜遅くまで開いていますし、ランチ、ディナーなどの時間も特に決まってなくて、いつでもぶらりと気楽に入りことができます。
一方、お茶やワイン、軽食程度は『カフェ』。結構なんでもありの気取らない喫茶店という感じでしょうか。そして、お茶は、エスプレッソかカフェ・オ・レが似合っています。
それに比して、お洒落なティーサロンは、『サロン・ド・テ』。勿論紅茶を注文し、できればケーキも付けてゆったりと過ごしましょう。
・・・個人的な感覚なので、この区別が正しいかどうか定かではありませんが、自分流にこんな判断をして、その時々の気分次第、いろんなお店に入っています。
店先 そして ウインドー
まずは豪華にエルメスのショーウインドーから。
宿泊したホテルのあるサントノレ通りは、こういうブランドショップが軒を連ねていて、思い思いの斬新な飾り付けをしています。
お店の前で、乳母車を押している男性。
俳優さんみたいに端正な方なのですが、どうやら、奥様は今エルメスでお買物の真っ最中のようで、赤ちゃんをあやしながら外で待機中です。お店の前を行ったり来たりで、フランスのパパも大変なのですね。
本屋さん。
子供服のお店のディスプレイ。小さなパリジャンとパリジェンヌがここから生まれることでしょう。でも、向側のビルが反射して写っていて、まるで洗濯物が干してあるように見えますね。
小物雑貨屋さん。
ワイン屋さんのウインドーの前には、大きなディスプレイ用の瓶が置かれています。「BAD BOY」・・・なかなかです。
見上げれば看板 そして 窓辺
お花屋さんの看板と、本屋さんの看板。
これは何の店の看板かわかりますか?
レストランですが、このお店は、鴨のコンフィとかフォアグラ料理が有名らしいので、この絵は、アヒルか鴨なのでしょうか?
そして、窓辺。
セーヌ河畔 ノートルダム寺院
パリの旅の終わりは、やはりセーヌ河畔に向かいたくなります。
パリッ子はセーヌが大好き、と聞きますが、夕暮れ時にこの河畔に佇んでいると、その気持ちが何だかわかる気がしてきます。
ミラボー橋の下を セーヌ河は流れ
われらの恋が流れる
というフレーズで始まる、堀口大學の名訳『ミラボー橋』(アポリネール原詩)の一節が、じっと河を眺めていたら、しみじみと思い出されました。
岸辺にはブキニストと呼ばれる古本市が。据えつけられているいくつもの緑の大きな箱のふたを開くと古本屋に早変わりする仕組みです。右側に見えるのは、もう店じまいして蓋が閉じられた箱です。
16世紀の昔から変わらずセーヌ河畔にノスタルジックな風情を添えています。
シテ島を散歩して、夕暮れのノートルダム寺院に行き着きました。
『ノートルダム・ド・パリ(パリ・ノートルダム寺院)』は、小説やミュージカルの情景とも重なって、特別な感慨があります。
以前ブログでも詳しくご紹介しましたが、覚えていてくださるでしょうか?
これまで、眠っていた旅心が刺激されたのか、旅行から帰ってきてからまだずっと、頭がフランス漬けになっています。
出かける前より熱心に、地図やガイドブックをチェックし出したり、訳詞作りに火が付いて、次々と新曲も完成させてしまいました。
本当に久しぶりに出かけた小旅行でしたが、色々な意味でリフレッシュできた気がしています。
またいつも通りに、普通の生活を普通に、一生懸命頑張ろう。そうすれば、きっと、忘れた頃に、小さなご褒美がもらえることもあるかもしれないな・・・などと殊勝な決意をしつつ、でも、早や、今度は何時出かけようかと、密かにチャンスを狙ったりもしているのでした。
「五月のパリを行く」・・・・全5話の完とさせていただきます。
こうして、ゆっくり余韻を楽しませて頂きましたが、今回で「五月のパリを行く」の最終回としたいと思います。
「写真を沢山載せて!」とのご要望もあり、今日は、アトランダムに、パリの写真点描をお楽しみいただこうかと思います。
ヴァンドーム広場 二景
21時頃になるとようやく、日が暮れ、街に灯りがともり出します。
何回も通った、宿泊先ホテルへの帰路、ヴァンドーム広場の夜景です。
広場のモニュメントと、遠くにくっきりと浮かぶエッフェル塔のイリュミネーションにひと時、心を奪われました。


そして、同じヴァンドーム広場の早朝の風景。
夜と朝に、それぞれの空気が流れて。
カフェ
カフェは、パリのシンボルですね。
パリには、一体何軒くらいのカフェがあるのでしょう。
どの店も、外に面したテラス席が圧倒的に人気のようで、中のソファー席は広々と空いているのに、皆ひしめくように外に向いて腰掛けています。


読書したり、おしゃべりしたり、街行く人の流れを楽しみながら。
私もフランス人になり、テラス席でぼっと向かい側のカフェを眺めていました。

カフェの前を、犬を連れた人が沢山通過してゆきます。犬も慣れていて雑踏を上手に主人に従って歩いています。
由緒正しそうな大型犬の多い中で、こんな普通のワンちゃんも。

通行人の女性が、すれ違い際に、犬に話しかけていました。いつの間にか飼い主と結構長いこと話が弾んでいる様子で、犬が取り持つ小さな物語が、勝手に私の中で出来上りました。
三ツ星とか四つ星とか、きちんとした食事を提供するいわゆる「フレンチ」は『レストラン』。
それが少しカジュアルな街の食堂という感じになると『ブラッスリー』。


お酒を供するフランス版居酒屋という感じが『ビストロ』。

ビストロの店内は大体がレトロで、夜遅くまで開いていますし、ランチ、ディナーなどの時間も特に決まってなくて、いつでもぶらりと気楽に入りことができます。
一方、お茶やワイン、軽食程度は『カフェ』。結構なんでもありの気取らない喫茶店という感じでしょうか。そして、お茶は、エスプレッソかカフェ・オ・レが似合っています。

それに比して、お洒落なティーサロンは、『サロン・ド・テ』。勿論紅茶を注文し、できればケーキも付けてゆったりと過ごしましょう。
・・・個人的な感覚なので、この区別が正しいかどうか定かではありませんが、自分流にこんな判断をして、その時々の気分次第、いろんなお店に入っています。
店先 そして ウインドー
まずは豪華にエルメスのショーウインドーから。
宿泊したホテルのあるサントノレ通りは、こういうブランドショップが軒を連ねていて、思い思いの斬新な飾り付けをしています。


お店の前で、乳母車を押している男性。
俳優さんみたいに端正な方なのですが、どうやら、奥様は今エルメスでお買物の真っ最中のようで、赤ちゃんをあやしながら外で待機中です。お店の前を行ったり来たりで、フランスのパパも大変なのですね。
本屋さん。


子供服のお店のディスプレイ。小さなパリジャンとパリジェンヌがここから生まれることでしょう。でも、向側のビルが反射して写っていて、まるで洗濯物が干してあるように見えますね。
小物雑貨屋さん。
ワイン屋さんのウインドーの前には、大きなディスプレイ用の瓶が置かれています。「BAD BOY」・・・なかなかです。


見上げれば看板 そして 窓辺
お花屋さんの看板と、本屋さんの看板。


これは何の店の看板かわかりますか?
レストランですが、このお店は、鴨のコンフィとかフォアグラ料理が有名らしいので、この絵は、アヒルか鴨なのでしょうか?
そして、窓辺。


セーヌ河畔 ノートルダム寺院
パリの旅の終わりは、やはりセーヌ河畔に向かいたくなります。
パリッ子はセーヌが大好き、と聞きますが、夕暮れ時にこの河畔に佇んでいると、その気持ちが何だかわかる気がしてきます。

ミラボー橋の下を セーヌ河は流れ
われらの恋が流れる
というフレーズで始まる、堀口大學の名訳『ミラボー橋』(アポリネール原詩)の一節が、じっと河を眺めていたら、しみじみと思い出されました。

岸辺にはブキニストと呼ばれる古本市が。据えつけられているいくつもの緑の大きな箱のふたを開くと古本屋に早変わりする仕組みです。右側に見えるのは、もう店じまいして蓋が閉じられた箱です。
16世紀の昔から変わらずセーヌ河畔にノスタルジックな風情を添えています。
シテ島を散歩して、夕暮れのノートルダム寺院に行き着きました。
『ノートルダム・ド・パリ(パリ・ノートルダム寺院)』は、小説やミュージカルの情景とも重なって、特別な感慨があります。


以前ブログでも詳しくご紹介しましたが、覚えていてくださるでしょうか?
これまで、眠っていた旅心が刺激されたのか、旅行から帰ってきてからまだずっと、頭がフランス漬けになっています。
出かける前より熱心に、地図やガイドブックをチェックし出したり、訳詞作りに火が付いて、次々と新曲も完成させてしまいました。
本当に久しぶりに出かけた小旅行でしたが、色々な意味でリフレッシュできた気がしています。
またいつも通りに、普通の生活を普通に、一生懸命頑張ろう。そうすれば、きっと、忘れた頃に、小さなご褒美がもらえることもあるかもしれないな・・・などと殊勝な決意をしつつ、でも、早や、今度は何時出かけようかと、密かにチャンスを狙ったりもしているのでした。
「五月のパリを行く」・・・・全5話の完とさせていただきます。


