
「レシピ・アン」嬉しかったです
前回お知らせ致しました「レシピ・アン」、ご覧になられましたか?
10月2日と、そして、昨晩10月16日の再放送、私はオンタイムで両日ともしっかりと観ました。
いつの間にかテレビの前に正座していて、自分でも可笑しかったですが、同じ放送を集中して再度見ると、ここで誰がどんな発言をするかということまで、クリアに頭に刻み込まれてくるものだと知りました。
三人のオペラ歌手の方たちが、ゲストを招き料理とトークでおもてなしをするという番組で、ゲストの人柄を自然に伝える心地よい余韻があって、私はこの番組、とても好きになってきたみたいです。
でも、今回は、ゲストのいっこく堂さんのために、番組の最後にテノールとバス・バリトンの二人によって歌われる『con te partirò』が、私のお目当てでした。
歌と共にテロップで、私の訳詞『君と旅立とう』が流れてきました。
二人が歌っているのはイタリア語の原語ですが、この文字を目で追っていると、日本語の歌詞で響いてくるような錯覚にとらわれて、自分でも不思議な気持ちの高まりを感じました。
心を込めて生み出した歌詞が、映像から飛び出して沢山の方たちのところに届けられていくような・・・・・「ああ、こういう素敵な曲だったのだ」と、楽しんで味わって下さる方が一人でも多くいて欲しいと心底願いました。
いつもの自分が歌うコンサートとも、また誰かに訳詞を提供してその誰かの声と感性で生まれ変わってゆくのを聴く時とも、また違う、<文字が映像に乗って伝わってゆく>格別な感動を経験した気がします。
「レシピ・アン」との思わぬご縁に感謝し、これからも楽しませて頂こうと思っています。
「ジョイフルフレンズ コーラスコンサート」ご盛会を!
『君と旅立とう』はもう一つの素敵な出会いをもたらしてくれました。
実は一年前、ブログ記事を読んで下さった方から、「男性コーラスで歌いたいと思って『con te partirò』の日本語訳を探しているのだけれど、なかなか良いものが見つからず諦めていた矢先、ようやくこの訳詞に出会えたので是非・・・!」というお話を頂いたのでした。
曲の原義も、『time to say goodbye』との違いも充分理解して下さった上でのご依頼に、大変嬉しく思い、すぐに提供させて頂くことにしました。
それから一年が経ち、先日、コンサートのご案内状とご招待券をお送り下さいました。
男性合唱団 ジョイフルフレンズ
コーラスコンサート2013
おじさん達の青春歌 ちょっとときめくひとりごと
というキュートな添え書きがチラシにありました。
一年前に「おじさんたちの合唱団なんですよ」とおっしゃっていたのが懐かしく思い出されます。
本格的に男声合唱の楽譜にアレンジなさって、一年大事に温めて練習を重ね歌われる曲、『君と旅立とう』はどんな素敵な歌に仕上がっているのでしょう。
ご案内が届いたときは、「ついに発表なさるのだ」と本当に嬉しかったです。
聴かせて頂きたい!!・・・・是非是非伺おうと勇んで日時を見ましたら、どうしても調整の付かない日程、・・・・・それでも一生懸命努力してみたのですが、ついに無理で、残念な思いに引かれながらその旨をご連絡することになってしまいました。
10月20日(日)14時~ 富山県の新川文化大ホールです。
あと三日後ですね。
今頃は最終調整をなさっていらっしゃる頃でしょうか?
どんなステージなのでしょうか?きっと集中した中にも和気藹々とした温かい空気が流れて、ステージに立たれる前から素敵な雰囲気を作っていらっしゃるのではと思います。
ご盛会を心からお祈りしています。
後日、ビデオをお送り頂けることになりました!
拝見したらまた、このブログでご報告させていただきたいと思っています。
「清泉女子大学 土曜自由大学公開講座」 無事終わりました
私が超晴れ女であることはもうかなり有名なのですが。

10月12日(土)、数日前まで雨が続いて肌寒かったのに、この日は、秋晴れを通り過ぎて10月とは思えぬ驚くべき夏の日差し、東京は30℃を超えて、受講して下さった方たちも半袖で汗をぬぐっていらっしゃいました。
「ここまで晴れなくても・・・・気合い入れ過ぎかも・・・」と、友人の言葉。晴れたのに褒められなかったのは初めてです。
いつもコンサートでお世話になっている沢木瑠璃さんがこの日も写真を撮ってくださいました。彼女は講演も熱心に聞いて下さり、「楽しかった!」とのこと。ありがとうございます。

240番教室、夏休み中に改装された講義室で、明るく気持ち良く、その最初の公開講座、私は初日の一番で大変光栄でした。

大学関係の方たちもびっくりなさる程の沢山の受講者がいらして下さり、定員300名の部屋はほぼ一杯となりました。
お出でくださいました沢山の皆様、本当に有難うございました。
楽しかったです。
文学の講義ではなく、シャンソンと訳詞の話を、教壇でするのは初めてですので、何だか緊張するような、照れるような、期待が膨らみ・・・色々な気持ちで随分高揚していたのですが。
でも、いざ教壇に立って、後ろに黒板とチョークがあるのを見たときは、何とも嬉しく、気持ちがすっと落ち着いてきました。
教職を離れてから、向かってきた全く別の新しい世界、そこでの自分なりの発見を、このような場で、ゆっくりと集中できる時間を頂いて、ご興味を持って集まって下さる皆様の前でお伝えすることができ、本当に幸せに思いました。
『日本語で味わうシャンソンの魅力~シャンソン訳詞の日々に思う~』という演題での正味80分の講義だったわけですが、どんな内容か、・・・きちんと話すと80分かかってしまうので、ごくごく簡単に項目だけご紹介してみます。
まず初めに大前提となる<シャンソンの概要>をまとめてお話ししました。
「 シャンソンとは何を指すか」、「日本での受容のされ方」、「シャンソンの特徴」、「新しいシャンソンの流れ」など。
そして本題の<フランス語詩から日本語詞へ>というテーマに入り、訳詞をする際に生じる、「対訳と意訳」の問題、「文化的差異」の問題、「訳詞の多様性」の問題、の三点から具体例を挙げながら進めて行きました。
最後に「自分自身の訳詞者としての姿勢・理想」「シャンソンを日本語で味わうことの魅力」について語ってまとめとしました
それぞれの具体例として、実際の私の訳詞をご紹介したほうがわかりやすいと思ったので、講演の中に、歌を交えました。『お茶の時間』、『恋する女』、『街』、『もう何も』の計4曲を歌わせて頂きました。

初めはピアノの伴奏録音を携えて、と考えていたのですが、三浦先生がいらして下さることになり、何と先生の生のピアノ演奏でこの4曲を歌うという、とても贅沢な講演が実現できました。
受講の方からは講義内容について、とても喜んで頂けた旨の感想を数多く頂いたのですが、その中に、生で素敵なピアノの伴奏が聴けて感激したという言葉も多く含まれていました。先生、ありがとうございました。
これまでの教職での日々と、その後のシャンソンに関わってきた新たな時間が、この日は自分の中で自然な形で融合できたような不思議な落ち着きというか調和の感覚がありました。・・・これから、ゆっくり時間をかけて、この意味を改めて味わい考えてみたいと思っています。
前回お知らせ致しました「レシピ・アン」、ご覧になられましたか?
10月2日と、そして、昨晩10月16日の再放送、私はオンタイムで両日ともしっかりと観ました。

いつの間にかテレビの前に正座していて、自分でも可笑しかったですが、同じ放送を集中して再度見ると、ここで誰がどんな発言をするかということまで、クリアに頭に刻み込まれてくるものだと知りました。
三人のオペラ歌手の方たちが、ゲストを招き料理とトークでおもてなしをするという番組で、ゲストの人柄を自然に伝える心地よい余韻があって、私はこの番組、とても好きになってきたみたいです。
でも、今回は、ゲストのいっこく堂さんのために、番組の最後にテノールとバス・バリトンの二人によって歌われる『con te partirò』が、私のお目当てでした。

歌と共にテロップで、私の訳詞『君と旅立とう』が流れてきました。
二人が歌っているのはイタリア語の原語ですが、この文字を目で追っていると、日本語の歌詞で響いてくるような錯覚にとらわれて、自分でも不思議な気持ちの高まりを感じました。
心を込めて生み出した歌詞が、映像から飛び出して沢山の方たちのところに届けられていくような・・・・・「ああ、こういう素敵な曲だったのだ」と、楽しんで味わって下さる方が一人でも多くいて欲しいと心底願いました。
いつもの自分が歌うコンサートとも、また誰かに訳詞を提供してその誰かの声と感性で生まれ変わってゆくのを聴く時とも、また違う、<文字が映像に乗って伝わってゆく>格別な感動を経験した気がします。
「レシピ・アン」との思わぬご縁に感謝し、これからも楽しませて頂こうと思っています。
「ジョイフルフレンズ コーラスコンサート」ご盛会を!
『君と旅立とう』はもう一つの素敵な出会いをもたらしてくれました。
実は一年前、ブログ記事を読んで下さった方から、「男性コーラスで歌いたいと思って『con te partirò』の日本語訳を探しているのだけれど、なかなか良いものが見つからず諦めていた矢先、ようやくこの訳詞に出会えたので是非・・・!」というお話を頂いたのでした。
曲の原義も、『time to say goodbye』との違いも充分理解して下さった上でのご依頼に、大変嬉しく思い、すぐに提供させて頂くことにしました。
それから一年が経ち、先日、コンサートのご案内状とご招待券をお送り下さいました。
男性合唱団 ジョイフルフレンズ
コーラスコンサート2013
おじさん達の青春歌 ちょっとときめくひとりごと
というキュートな添え書きがチラシにありました。

一年前に「おじさんたちの合唱団なんですよ」とおっしゃっていたのが懐かしく思い出されます。
本格的に男声合唱の楽譜にアレンジなさって、一年大事に温めて練習を重ね歌われる曲、『君と旅立とう』はどんな素敵な歌に仕上がっているのでしょう。
ご案内が届いたときは、「ついに発表なさるのだ」と本当に嬉しかったです。
聴かせて頂きたい!!・・・・是非是非伺おうと勇んで日時を見ましたら、どうしても調整の付かない日程、・・・・・それでも一生懸命努力してみたのですが、ついに無理で、残念な思いに引かれながらその旨をご連絡することになってしまいました。
10月20日(日)14時~ 富山県の新川文化大ホールです。
あと三日後ですね。
今頃は最終調整をなさっていらっしゃる頃でしょうか?
どんなステージなのでしょうか?きっと集中した中にも和気藹々とした温かい空気が流れて、ステージに立たれる前から素敵な雰囲気を作っていらっしゃるのではと思います。
ご盛会を心からお祈りしています。
後日、ビデオをお送り頂けることになりました!
拝見したらまた、このブログでご報告させていただきたいと思っています。
「清泉女子大学 土曜自由大学公開講座」 無事終わりました
私が超晴れ女であることはもうかなり有名なのですが。

10月12日(土)、数日前まで雨が続いて肌寒かったのに、この日は、秋晴れを通り過ぎて10月とは思えぬ驚くべき夏の日差し、東京は30℃を超えて、受講して下さった方たちも半袖で汗をぬぐっていらっしゃいました。
「ここまで晴れなくても・・・・気合い入れ過ぎかも・・・」と、友人の言葉。晴れたのに褒められなかったのは初めてです。
いつもコンサートでお世話になっている沢木瑠璃さんがこの日も写真を撮ってくださいました。彼女は講演も熱心に聞いて下さり、「楽しかった!」とのこと。ありがとうございます。


240番教室、夏休み中に改装された講義室で、明るく気持ち良く、その最初の公開講座、私は初日の一番で大変光栄でした。

大学関係の方たちもびっくりなさる程の沢山の受講者がいらして下さり、定員300名の部屋はほぼ一杯となりました。
お出でくださいました沢山の皆様、本当に有難うございました。
楽しかったです。
文学の講義ではなく、シャンソンと訳詞の話を、教壇でするのは初めてですので、何だか緊張するような、照れるような、期待が膨らみ・・・色々な気持ちで随分高揚していたのですが。
でも、いざ教壇に立って、後ろに黒板とチョークがあるのを見たときは、何とも嬉しく、気持ちがすっと落ち着いてきました。
教職を離れてから、向かってきた全く別の新しい世界、そこでの自分なりの発見を、このような場で、ゆっくりと集中できる時間を頂いて、ご興味を持って集まって下さる皆様の前でお伝えすることができ、本当に幸せに思いました。
『日本語で味わうシャンソンの魅力~シャンソン訳詞の日々に思う~』という演題での正味80分の講義だったわけですが、どんな内容か、・・・きちんと話すと80分かかってしまうので、ごくごく簡単に項目だけご紹介してみます。
まず初めに大前提となる<シャンソンの概要>をまとめてお話ししました。
「 シャンソンとは何を指すか」、「日本での受容のされ方」、「シャンソンの特徴」、「新しいシャンソンの流れ」など。
そして本題の<フランス語詩から日本語詞へ>というテーマに入り、訳詞をする際に生じる、「対訳と意訳」の問題、「文化的差異」の問題、「訳詞の多様性」の問題、の三点から具体例を挙げながら進めて行きました。
最後に「自分自身の訳詞者としての姿勢・理想」「シャンソンを日本語で味わうことの魅力」について語ってまとめとしました
それぞれの具体例として、実際の私の訳詞をご紹介したほうがわかりやすいと思ったので、講演の中に、歌を交えました。『お茶の時間』、『恋する女』、『街』、『もう何も』の計4曲を歌わせて頂きました。


初めはピアノの伴奏録音を携えて、と考えていたのですが、三浦先生がいらして下さることになり、何と先生の生のピアノ演奏でこの4曲を歌うという、とても贅沢な講演が実現できました。
受講の方からは講義内容について、とても喜んで頂けた旨の感想を数多く頂いたのですが、その中に、生で素敵なピアノの伴奏が聴けて感激したという言葉も多く含まれていました。先生、ありがとうございました。
これまでの教職での日々と、その後のシャンソンに関わってきた新たな時間が、この日は自分の中で自然な形で融合できたような不思議な落ち着きというか調和の感覚がありました。・・・これから、ゆっくり時間をかけて、この意味を改めて味わい考えてみたいと思っています。


