
5月6日、昨日はGW最終日でしたね。
前日の雨が上がり、一変して抜けるような青空が広がりました。
早朝窓を開けると、ひんやりとした爽風、そして眩しい日差し、この連休中のみ一般公開されている蹴上(けあげ)浄水場のことを突然思い出しました。
蹴上浄水場の躑躅(つつじ)は、4600本にも及ぶ、有名な躑躅の名所なのですが、私はこれまで遠景からしか見たことがなく、一度訪れてみたいと思っていたのです。
GW中、かなり集中してパソコンと原稿用紙に向かい、更に、家の片づけ・大掃除も終えたことですので、よく働いた気分転換に、ぶらりと出掛けてみようかと。
一年に一度だけ、今年は5月3日から6日までの四日間のみの一般公開で、その最終日、地の利を生かして、開門と同時の9時に入場しました。
光と風と花々と緑とに、心身共に洗われたひと時を写真で辿る、京都蹴上(けあげ)散歩です。
蹴上浄水場のつつじ
浄水場は、地下鉄東西線、蹴上駅で降りてすぐのところにあります。
京都の重要なライフラインを担っていますから、普段は広大な敷地の中に静寂で威風堂々とした佇まいを見せていますが、この時期だけは様子が一変して、イベント色に染まっています。
おそらく職員の方たち総出で準備なさり、当日の応対をなさるのでしょう。
この機会を通して、浄水場の事、そして水の大切さを、多くの人たちに知ってほしいという水道局の皆様の思いが、イベントの随所から熱く伝わってきましたし、それぞれが行き届いた温かい対応をしていらしてとても好感を持つことが出来ました。
門を入るとすぐ、既に満開の躑躅の群生が遠くに近くに広がってきます。
空には、子供がいたずら書きをしたような飛行機雲が交差しています。
5月5日、6日の二日間は特別限定で、施設ツアーやクイズラリー、水の実験・体験コーナーなど、子供たちを中心とした企画が開催されていました。
その中の一つ、入り口付近の「利き水コーナー」というイベントです。
三種類の水を飲み比べて、水の味の違いを感じ、美味しいと思ったものに票を投じるという水コンテストです。
<1京都の軟水> <2市販されている日本の軟水> <3フランスの硬水>の三種のうち、私は1番を選んだのですが、果たしてどの水が最高得点だったのでしょうか。
ちなみに、その京都の水は、『京の水道 疎水物語』というネイミングになっていました。そして「災害用備蓄飲料水 京都市上下水道局」という添え書きがあります。
水道局の方たちが考案なさったのではと思われるユルキャラが頑張って、来場者の接待に努めていました。
おそらくここに来た人だけしか知らない超レアなユルキャラの「ひかりちゃん」。次々と沢山の人に記念写真をリクエストされ大人気でした。
ひかりちゃんはホタルなんです。ホタルは水の綺麗な処でないと生息しないから、浄水場のアイドルキャラクターとなったのでしょうね。
そして、躑躅(つつじ)。
こんもりと鮮やかに膨らんでくる躑躅、躑躅。

躑躅のトンネル。
空に向かって萌え出しています。

途中、与謝野晶子の歌碑がありました。
「御目ざめの鐘は知恩院聖護院 いでて見たまへ紫の水」
嘗てこの辺りに「辻野」という旅館があって、そこに鉄幹晶子夫妻が宿泊した時の歌なのだそうです。
最高区配水池から、遠景に五山を臨んで。

もみじの新緑に目を奪われます。秋の紅葉もどんなにか美しいことでしょう。
赤の躑躅、緑のもみじ。コントラストの妙が見事です。
南禅寺への道 ~もみじの青風
せっかく蹴上まで来たので、すぐ近くの南禅寺にも立ち寄ってみることにしました。
嘗て十石舟を引き上げるために使用された、真っ直ぐに続くレールの道を辿って。

南禅寺に到着。
苔も前夜の雨に洗われて、しっとりとした緑を増していました。

こんな風に、落ち葉を丹念に取り払って苔の庭を育てているのですね。

眼前に南禅寺の山門。
もみじの柔らかい浅緑色が両脇を縁取って、山門を浮き立たせています。
美しい季節の躍動が感じられます。
この景色は、よくテレビドラマなどで目にするかと思います。
「水路閣」です。

古色蒼然とした煉瓦色の大きなドーム状の橋が何とも風情があります。
時間があったら、下からだけではなく上からこの橋をご覧になってみてください。実は橋ではなく、琵琶湖疏水を集めて流れる水路になっていて、今も満々と疏水が流れています。
帰りに十石舟の出ている乗船場の前を通りました。

三月の末から、最終日の5月6日まで、毎日何便か出航している観光船なのですが、ここ南禅寺舟溜りから夷川ダムまでの琵琶湖疏水を行く30分弱の行程で、桜の季節、舟の中から両岸の桜を愛でる趣向となっています。
今は、いつの間にか青々とした桜若葉が風に揺らいで、麗らかな春を運んでいます。
今日は、京都の緑風を、少しだけお届けしてみました。
前日の雨が上がり、一変して抜けるような青空が広がりました。
早朝窓を開けると、ひんやりとした爽風、そして眩しい日差し、この連休中のみ一般公開されている蹴上(けあげ)浄水場のことを突然思い出しました。
蹴上浄水場の躑躅(つつじ)は、4600本にも及ぶ、有名な躑躅の名所なのですが、私はこれまで遠景からしか見たことがなく、一度訪れてみたいと思っていたのです。
GW中、かなり集中してパソコンと原稿用紙に向かい、更に、家の片づけ・大掃除も終えたことですので、よく働いた気分転換に、ぶらりと出掛けてみようかと。
一年に一度だけ、今年は5月3日から6日までの四日間のみの一般公開で、その最終日、地の利を生かして、開門と同時の9時に入場しました。
光と風と花々と緑とに、心身共に洗われたひと時を写真で辿る、京都蹴上(けあげ)散歩です。
蹴上浄水場のつつじ
浄水場は、地下鉄東西線、蹴上駅で降りてすぐのところにあります。
京都の重要なライフラインを担っていますから、普段は広大な敷地の中に静寂で威風堂々とした佇まいを見せていますが、この時期だけは様子が一変して、イベント色に染まっています。

おそらく職員の方たち総出で準備なさり、当日の応対をなさるのでしょう。

この機会を通して、浄水場の事、そして水の大切さを、多くの人たちに知ってほしいという水道局の皆様の思いが、イベントの随所から熱く伝わってきましたし、それぞれが行き届いた温かい対応をしていらしてとても好感を持つことが出来ました。
門を入るとすぐ、既に満開の躑躅の群生が遠くに近くに広がってきます。
空には、子供がいたずら書きをしたような飛行機雲が交差しています。
5月5日、6日の二日間は特別限定で、施設ツアーやクイズラリー、水の実験・体験コーナーなど、子供たちを中心とした企画が開催されていました。


その中の一つ、入り口付近の「利き水コーナー」というイベントです。
三種類の水を飲み比べて、水の味の違いを感じ、美味しいと思ったものに票を投じるという水コンテストです。

<1京都の軟水> <2市販されている日本の軟水> <3フランスの硬水>の三種のうち、私は1番を選んだのですが、果たしてどの水が最高得点だったのでしょうか。
ちなみに、その京都の水は、『京の水道 疎水物語』というネイミングになっていました。そして「災害用備蓄飲料水 京都市上下水道局」という添え書きがあります。

水道局の方たちが考案なさったのではと思われるユルキャラが頑張って、来場者の接待に努めていました。
おそらくここに来た人だけしか知らない超レアなユルキャラの「ひかりちゃん」。次々と沢山の人に記念写真をリクエストされ大人気でした。
ひかりちゃんはホタルなんです。ホタルは水の綺麗な処でないと生息しないから、浄水場のアイドルキャラクターとなったのでしょうね。
そして、躑躅(つつじ)。
こんもりと鮮やかに膨らんでくる躑躅、躑躅。


躑躅のトンネル。
空に向かって萌え出しています。


途中、与謝野晶子の歌碑がありました。
「御目ざめの鐘は知恩院聖護院 いでて見たまへ紫の水」
嘗てこの辺りに「辻野」という旅館があって、そこに鉄幹晶子夫妻が宿泊した時の歌なのだそうです。
最高区配水池から、遠景に五山を臨んで。


もみじの新緑に目を奪われます。秋の紅葉もどんなにか美しいことでしょう。
赤の躑躅、緑のもみじ。コントラストの妙が見事です。
南禅寺への道 ~もみじの青風
せっかく蹴上まで来たので、すぐ近くの南禅寺にも立ち寄ってみることにしました。
嘗て十石舟を引き上げるために使用された、真っ直ぐに続くレールの道を辿って。


南禅寺に到着。
苔も前夜の雨に洗われて、しっとりとした緑を増していました。


こんな風に、落ち葉を丹念に取り払って苔の庭を育てているのですね。

眼前に南禅寺の山門。
もみじの柔らかい浅緑色が両脇を縁取って、山門を浮き立たせています。
美しい季節の躍動が感じられます。
この景色は、よくテレビドラマなどで目にするかと思います。
「水路閣」です。

古色蒼然とした煉瓦色の大きなドーム状の橋が何とも風情があります。
時間があったら、下からだけではなく上からこの橋をご覧になってみてください。実は橋ではなく、琵琶湖疏水を集めて流れる水路になっていて、今も満々と疏水が流れています。
帰りに十石舟の出ている乗船場の前を通りました。

三月の末から、最終日の5月6日まで、毎日何便か出航している観光船なのですが、ここ南禅寺舟溜りから夷川ダムまでの琵琶湖疏水を行く30分弱の行程で、桜の季節、舟の中から両岸の桜を愛でる趣向となっています。
今は、いつの間にか青々とした桜若葉が風に揺らいで、麗らかな春を運んでいます。
今日は、京都の緑風を、少しだけお届けしてみました。


