
今日は10月18日に開催致しました内幸町ホールでのコンサートのご報告をさせて頂きます。
フォトグラファーの沢木瑠璃さんが今回も素敵な写真を沢山撮影して下さいました。その何枚かをご紹介しながら、彼女のレンズが捉えた『街の素描』の一日を振り返ることが出来たらと思います。
ホールの佇まい ~開演を待つひと時~
10月18日、内幸町ホール。
10時半には、既にお手伝いのスタッフの殆どがホールに集まっていました。いつもの強力メンバー、「松峰さんのところは若くて素敵な女性が大勢いるのね。」と専らの評判です。
<さあ今日は飛びきりの一日を過ごしましょう!>と、皆で笑顔。
普段から朝型の私、こういう日は特に早くから心身が目覚め、気合いが入り過ぎるくらい充実しています。スタッフの皆も・・・類は友を呼ぶのでしょうね。幸せです。
秋風は爽やかに吹き抜け、心地よく青空が広がる絶好のコンサート日和、晴れ女、未だ健在で、そんなことにも士気が高まってきます。
受付が準備され、今や遅しとお客様の入場を待っています。
整然と並べられた、プログラム。

このプログラムは、いつもながらこだわりの労作なのですが、嬉しいことに、ファンが年々増えてきていて、コンサートにいらっしゃれなかった方からも譲って下さいとのご希望がいつも多くあり、かなりの部数を印刷しているのですが、すぐなくなってしまうのです。
今回も、原曲と訳詞の解説を22ページに渡って記した力作の冊子です。
楽屋で、石川さんが読みふけっていました。

「きのこのクレープ」の解説ページです。美味しそうなクレープのイラストはプログラムデザイン、装丁を担当して下さった根井未緒さんの作ですが、よ~く見ると「きのこ」が髑髏(どくろ)の顔をしていて、とてもシュールだったりします。
まずは、二時間の通しリハーサル、既にテンションが高くて、全曲思わず全力投球。
「本番はこれからなのにそんなに飛ばして大丈夫?・・」とスタッフに心配されてしまいました。リハーサルでは軽めに歌うとか、人によって色々あるようなのですが、私の場合は、リハーサルも真剣勝負で行ったほうが力が倍加されて本番に生かせるみたいです。
そして、少しの休憩を挟んで、開場時間がやってきました。

丁寧にお迎えして、そして、あっという間に会場は一杯に。
お客様もやはり<類は友を・・>なのでしょうか?
皆様、開場と同時にいらして下さり、プログラムを熱心に読んでコンサートに備えて下さる方が多く、ホール内に開演を待つ不思議な静寂と期待感が心地よく流れています。

緞帳の降りたステージには、小道具に使う小さな椅子が据えられています。
京都の我が家から、前もってホールに届けておいた椅子なのですが、こんな風に美しく写真に撮って貰えて、さぞかし晴れがましいのでは。
スポットに照らされ演出のアクセントになり、この一日<椅子冥利?!>に尽きることでしょう。
舞台袖の操作盤。
天井のライト。
そしてボーカルマイク。



舞台裏でそんな全てが幕開けを待っています。
何気ないけど、それぞれが<さあ良い音楽を!>と語りかけている気がします。
コンサート本番へのエネルギーが一点に漲ってくる、私の大好きな瞬間です。
コンサート第一部

幕開け。
黒のベルべットと、ロイヤルブルーの薔薇の花が浮き出したレースでデザインされたドレスでスタートしました。
一部の前半のテーマは『通りを行く』。
ピアノの三浦高広さん。



ベースの小野照彦さん。 シンセサイザーの藤山正史さん。

石川歩さんと『夜になると』。
こんな感じで歌ってみました。素敵だった!と評判も上々でほっとしています。
そして、前半の5曲が終わり、1部後半のテーマは『窓辺の情景』。
朗読から始まりました。


バックに大きな飾窓が映し出されて素敵な照明です。
更に5曲を歌って第一部の幕が降ります。
コンサート第二部
真っ白なドレスでスタートしました。

第二部の前半のテーマは『巡る季節』。
後ろにはスライドで曲名と曲を紹介する短いフレーズを写し出しています。
イラストも添えてみました。 歌のイメージが楽しく自然に広がるのではと考えたのですが、いかがだったでしょうか?

そして後半は、衣装を替えて登場、『続く道』というテーマで進みます。
この写真は『流星群』です。神秘的な夜空の雰囲気が、キラキラとちりばめられた星球の照明で素敵に表出しています。
あっという間に大団円、最後の曲です。アコーディオンの早川幸子さん。


赤い花で飾られたキュートなベレー帽が良く似合ってアコーディオン弾きのパリジェンヌのようですね。

沢山、お心尽くしのお花を頂戴致しました。
最後のアンコール、こんな笑顔で。
4年ぶりの内幸町ホールでの公演、ステージも客席も一体となり、音楽が誘ってくれる陶酔感に満ちた不思議な時間を感じました。
共に同じ場所に生き、同じ時間を共有している、そんな幸せがしみじみと胸に沁み込んできました。

東京公演までの日々、そして公演の日を、色々な形で支えて下さった皆様。
お越し下さったお客様。
応援、お励まし下さった全ての皆様に心から感謝いたします。
12月13日の京都公演も心を込めて、良いステージとなるよう努力したいと思います。


