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新しいシャンソンを新しい言葉に乗せて

   シャンソンの訳詞のつれづれに                      ~ 松峰綾音のオフィシャルブログへようこそ ~

ロイヤルブルーの冬

   Fさんから
 「巴里野郎」でのコンサートも、いよいよ明後日となり、今は最終チェックをしながら、気持ちが高まっています。
 
 京都の街もいつの間にか師走色に染まってきました。
 クリスマスのイルミネーションがそこここで華やかですが、半端ではない寒さが到来していますので、週末は雪にならないかと少し心配です。

 そんな中、友人のFさんから、先日の内幸町ホールでの公演の感想が届きました。

 最初の頃からずっとコンサートにいらして下さり、いつもその感想を綴って下さるFさんからのお便り。

 温かいけれど、その時々の音楽を的確に受け止め、柔らかい感性で真直ぐに向き合って下さる、そんな彼女からの何通もの手紙は、私のこれまでの軌跡ともいえる大事な宝物となっています。

 昨日届いた彼女からのお手紙を、一部分だけですがご紹介させて頂きます。

 お馴染みの曲から新しい曲まで、20曲以上、最後まで、充実した表情で歌い切った綾音さんのパワーに今回も圧倒されました!
 構成も、街から窓辺へ・・・・コンサートが進むにつれて、人の心の窓が開けられ、他人には明かせない、空想、妄想、狂気までもが、渦巻き、時がめぐり、光が、聖母が現れて、アンコールは・・・『愛の約束』!!
 何だか、綾音さんが司祭をつとめるミサに参加している気分です。
 最後の『パリ・カナイユ』は、さながら、イースター・パレードのようでした。


 <コンサートの中で歌っていくそれぞれの曲が、一つの流れとして物語を織りなし、繋がってゆく>・・・・そんな印象を端的に捉えて下さる言葉が本当に素敵で、Fさん自身の芳醇な感性と言葉の世界に触れる気がして、深い感銘を受けました。

 <こんな風に聴いて下さる方がいれば、どんな困難があっても乗り切ってゆくことができる>、<思いを持って、これまで音楽と詩に関わってきて本当に良かった>、そんな感慨が胸に広がりました。

 Fさんの言葉がそうであるように、力や勇気や希望を人の心に生み出す言葉を、自分も歌の中で伝えてゆきたい、13日のコンサートを前に、温かい心持ちで改めてそんなことを考えました。

 Fさん、そして、様々に支えて下さる皆様方、本当に有難うございます。
 自分自身の心を開放して伸びやかに、素敵なステージになるように、ベストを尽くしたいと思います。
 

   ロイヤルブルーの思い出
 数日前、ロイヤルブルーのオーバーコートを買いました。

 店頭にディスプレイされているのを見たとき、何だかとても懐かしいものに出会った気がして、目が離せなくなったのです。

 子供の頃、これと同じ色のコートを着た人に会った記憶が突然蘇ってきました。エキゾチックな美しい顔立ちの女の人でした。
 鮮やかに冴えた瑠璃色のコートを颯爽と羽織った佇まいが、本当に素敵で、大人の女性の陰影のあるニュアンスが幼心に強烈に刻まれたのかもしれません。

 冬はなぜか黒を着ることが多くなっている私のクローゼットに華やかなブルーが、今ひと際映えています。

 ほんの少し紫味を帯びた深く鮮やかなブルーのコート、「ロイヤルブルー」というのが一番近い気がしますが、bleu de Napoleon(ブルー・ドゥ・ナポレオン)というフランスの色にも似ているかしらと思います。
 フランス国旗のトリコロールの青色、ナポレオンが国旗の色を採用したことからこの名称が生れたと言われています。

 或いはもう少し青が鮮やかなoutremer(ウートルメール)=「ウルトラマリン」と呼ばれる色にも似ているかもしれません。
 これもフランスの色、聖母マリアの服の色として描かれて、最高の地位や名誉を象徴する神聖な色と言われるようです。
ロイヤルブルーのドレスで

 実は、今回の内幸町ホールでのコンサートで着用したドレスがこの色なのです。ライトに照らし出されると、深い輝きを増します。

 明後日もお気に入りのこのドレスを着て、ステージに立とうと思います。

 <思い出の中の色>、<ナポレオンの色>、<聖母の色>、<『街の素描』の色>、今年の冬は、うっとりと、そして少しノスタルジックな気分で、ロイヤルブルーに染まっています。



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