
今朝起きたら、昨晩からの雪で外はすっかり雪景色でした。
如月、寒気厳しき季節の到来ですが、めげずに元気で乗り切って行きたいですね。
ちょっとだけ楽しいお話 ~二葉タクシー
今日は、ローカルな話題なのですが。
京都は観光地ですので、おそらく他の土地よりも格段に、走っているタクシーの数が多いのではと思います。
市内、郊外を問わず、個人タクシーに加えて、様々なタクシー会社が競って活発な営業を行っています。
その中の代表的なタクシー会社の一つ、弥榮(ヤサカ)タクシー。

運転手さんの対応が、総じて感じが良い気がして、私は好きなのですが、この会社のロゴは三つ葉のクローバーで、通常、緑のこんなロゴを天井灯に付けて走っています。
地元ではすでに認知度が高いのですが、1200台も運行しているこの三つ葉のタクシーに混ざって、四つ葉のロゴの車がたった4台、街を走っているのです。

しかもこの4台は予約や指名は一切できず、客待ちもせず、ただ街を流しているので、見かけることも稀ですし、ましてや偶然それに乗車することはほぼ叶わない幻のタクシーと呼ばれています。
万一偶然に四つ葉印のタクシーに乗車することが出来れば、本当にラッキーで、このタクシーに乗ると、幸せの記念ステッカーを貰えるというのが巷(ちまた)では、有名な伝説です。

この人気に気を良くしたのかどうかわかりませんが、次なる企画はバレンタインのラブ・クローバー号という車で(といっても2004年からで、もう10年も続いているそうですが)こちらは、2月13日と14日の二日間の限定で、女性ドライバーが運転する20台のみが、緑ではなくピンクの三つ葉に変えて運行しています。こちらも記念ステッカーを貰えて、これは垂涎の<恋の成就お守り>なのだとか。
バレンタインはもうすぐですが、今年もきっとこのピンクの三つ葉のクローバー号が京都の街を颯爽と走るのでしょう。
さてここで、本題です。

スペシャル企画として、このヤサカタクシーでは、今、「あふひ(葵)の二葉タクシー」の市内のみの運行が行われています。
これは、1200台中、最も希少のたった二台。
街で見かけたというだけでネットに投稿される超レアなタクシーです。
上賀茂神社の「式年遷宮」に向けたタイアップ企画で、「式年遷宮」が行われる2015年10月末までを期限とし、三つ葉を、上賀茂神社の家紋の二葉葵(ふたばあおい)に代え、車のナンバーも「2828」=「ふたばふたば」と趣向を凝らしています。
実は、私、昨年の冬、この双葉葵のタクシーに偶然乗車したのでした!!

こういう情報はそれまで全く知らず、ただタクシーを止め乗り込んだだけだったのですが、車中で運転手さんにこの仔細を聞き、びっくり!
そして、降りる時にレシートを渡され、「このレシートを上賀茂神社に持って行くと記念品がもらえるので是非参拝して下さいね」と言われたのです。
そのレシートは、こちらです。
生れてこのかた、くじ運には全く恵まれず、あらゆるくじ引きに当たったことのない私なのですが、なぜかヤサカタクシーとは相性が良いらしくて、実は、実は、何を隠そう、この双葉葵の前に、何と二回も四葉のクローバータクシーに乗っているのです。
こういうとまるで相当頻繁にタクシーを使っているように思われるかもしれませんが、そんなことは全くなく、本当にたまにしか乗らないのに不思議です。
その話を運転手さんにして、持っていた四つ葉のシールを見せたところ、「そんな話は聞いたことがない。凄い強運の持ち主ですねえ!!」と興奮して絶賛されてしまいました。

嘘ではありません。証拠の品も持っております。
こちらが記念のカードとシールです。
これは、言ってみればたわいのない天下泰平な話なので、気楽に人に自慢できますし、事情の分かっている京都の人には特に大うけで、「ところで、記念品は何なのだろう?」ということになります。
それで、これを究明すべく、先週のお天気の良い日に、一年近く放ったらかしにしておいたレシートを携え、上賀茂神社に参拝に出掛けることにしたのでした。
上賀茂神社へ
抜けるように澄んだ冬空の一日でした。
上賀茂神社の赤い鳥居が青空に映えています。

鳥居の前には「式年遷宮」の文字が掲げられて、来たるべき遷宮への準備が着々と進められています。
21年ごとに営々と続いてきたこの式年遷宮のおかげで、儀式の伝統や、宮大工の技術などが次の世代へと引き継がれて行くのですね。
上賀茂神社、下賀茂神社は共に賀茂神社と総称され、両社で京都三大祭りの一つ「葵祭」が催されますが、賀茂神社の「葵」の家紋は双葉が寄り添い相和すという縁結びの霊験に繋がって信仰の対象ともなってきたようです。

陽射し麗らかなこの日も、境内には挙式を行うカップルの姿が何組も居て、とても長閑な情感を醸し出していました。
京都では神社で挙式というカップルも増えてきているようですが、こういう厳かな趣の中での神事は、新たな出発に誠に相応しいのではと感じられました。

上賀茂神社の絵馬はハートのような葵の葉の形をしています。「ご縁が結ばれますように」という願い事がそれぞれに書かれ、奉納されていました。

そして、例のレシートを手に、社務所に向かいました。 「あの~、これを・・・。」とおずおずと渡すと、引き換えに手渡してくれた記念品はこちら。
ただ一枚のシール!
「欲張ってはいけません」という新年の戒めかと。
ちょっとがっかりと、こみあげてくる笑いと。
友人に早速話して、また盛り上がろうかと思っています。
そして下賀茂神社へ
気を取り直し、せっかくここまで来たのだからと、バスを途中下車して、下賀茂神社にも立ち寄ってみました。
静寂な糺(ただす)の森を通って、神社へと向かいます。
森の中の縁結びのご神木。

そして、森を流れるせせらぎが静かな水音を響かせていました。

国歌「君が代」に歌われるさざれ石。
さざれ石とは、「小さな石」の意味で、歳月と共に大きく成長し、やがて岩になると信じられている心霊の宿る石です。
下賀茂神社の鳥居もやはり青空に映えて聳えます。
御手洗(みたらし)三本杉の縁起が記されているお清めの水が清々しい美しさを湛えています。

静謐な雰囲気の漂う境内。
「世界文化遺産」の文字が刻まれた石碑。
大きな羊の干支の「絵馬」。

美しい「楼門」。
葵祭の折に勅使が御祭文を奏上する「舞殿」。
双葉葵が誘ってくれた古都の麗らかな新春散歩の一日でした。
如月、寒気厳しき季節の到来ですが、めげずに元気で乗り切って行きたいですね。
ちょっとだけ楽しいお話 ~二葉タクシー
今日は、ローカルな話題なのですが。
京都は観光地ですので、おそらく他の土地よりも格段に、走っているタクシーの数が多いのではと思います。
市内、郊外を問わず、個人タクシーに加えて、様々なタクシー会社が競って活発な営業を行っています。
その中の代表的なタクシー会社の一つ、弥榮(ヤサカ)タクシー。

運転手さんの対応が、総じて感じが良い気がして、私は好きなのですが、この会社のロゴは三つ葉のクローバーで、通常、緑のこんなロゴを天井灯に付けて走っています。
地元ではすでに認知度が高いのですが、1200台も運行しているこの三つ葉のタクシーに混ざって、四つ葉のロゴの車がたった4台、街を走っているのです。

しかもこの4台は予約や指名は一切できず、客待ちもせず、ただ街を流しているので、見かけることも稀ですし、ましてや偶然それに乗車することはほぼ叶わない幻のタクシーと呼ばれています。
万一偶然に四つ葉印のタクシーに乗車することが出来れば、本当にラッキーで、このタクシーに乗ると、幸せの記念ステッカーを貰えるというのが巷(ちまた)では、有名な伝説です。

この人気に気を良くしたのかどうかわかりませんが、次なる企画はバレンタインのラブ・クローバー号という車で(といっても2004年からで、もう10年も続いているそうですが)こちらは、2月13日と14日の二日間の限定で、女性ドライバーが運転する20台のみが、緑ではなくピンクの三つ葉に変えて運行しています。こちらも記念ステッカーを貰えて、これは垂涎の<恋の成就お守り>なのだとか。
バレンタインはもうすぐですが、今年もきっとこのピンクの三つ葉のクローバー号が京都の街を颯爽と走るのでしょう。
さてここで、本題です。

スペシャル企画として、このヤサカタクシーでは、今、「あふひ(葵)の二葉タクシー」の市内のみの運行が行われています。
これは、1200台中、最も希少のたった二台。
街で見かけたというだけでネットに投稿される超レアなタクシーです。
上賀茂神社の「式年遷宮」に向けたタイアップ企画で、「式年遷宮」が行われる2015年10月末までを期限とし、三つ葉を、上賀茂神社の家紋の二葉葵(ふたばあおい)に代え、車のナンバーも「2828」=「ふたばふたば」と趣向を凝らしています。
実は、私、昨年の冬、この双葉葵のタクシーに偶然乗車したのでした!!

こういう情報はそれまで全く知らず、ただタクシーを止め乗り込んだだけだったのですが、車中で運転手さんにこの仔細を聞き、びっくり!
そして、降りる時にレシートを渡され、「このレシートを上賀茂神社に持って行くと記念品がもらえるので是非参拝して下さいね」と言われたのです。
そのレシートは、こちらです。
生れてこのかた、くじ運には全く恵まれず、あらゆるくじ引きに当たったことのない私なのですが、なぜかヤサカタクシーとは相性が良いらしくて、実は、実は、何を隠そう、この双葉葵の前に、何と二回も四葉のクローバータクシーに乗っているのです。
こういうとまるで相当頻繁にタクシーを使っているように思われるかもしれませんが、そんなことは全くなく、本当にたまにしか乗らないのに不思議です。
その話を運転手さんにして、持っていた四つ葉のシールを見せたところ、「そんな話は聞いたことがない。凄い強運の持ち主ですねえ!!」と興奮して絶賛されてしまいました。

嘘ではありません。証拠の品も持っております。
こちらが記念のカードとシールです。
これは、言ってみればたわいのない天下泰平な話なので、気楽に人に自慢できますし、事情の分かっている京都の人には特に大うけで、「ところで、記念品は何なのだろう?」ということになります。
それで、これを究明すべく、先週のお天気の良い日に、一年近く放ったらかしにしておいたレシートを携え、上賀茂神社に参拝に出掛けることにしたのでした。
上賀茂神社へ
抜けるように澄んだ冬空の一日でした。
上賀茂神社の赤い鳥居が青空に映えています。


鳥居の前には「式年遷宮」の文字が掲げられて、来たるべき遷宮への準備が着々と進められています。
21年ごとに営々と続いてきたこの式年遷宮のおかげで、儀式の伝統や、宮大工の技術などが次の世代へと引き継がれて行くのですね。
上賀茂神社、下賀茂神社は共に賀茂神社と総称され、両社で京都三大祭りの一つ「葵祭」が催されますが、賀茂神社の「葵」の家紋は双葉が寄り添い相和すという縁結びの霊験に繋がって信仰の対象ともなってきたようです。


陽射し麗らかなこの日も、境内には挙式を行うカップルの姿が何組も居て、とても長閑な情感を醸し出していました。
京都では神社で挙式というカップルも増えてきているようですが、こういう厳かな趣の中での神事は、新たな出発に誠に相応しいのではと感じられました。

上賀茂神社の絵馬はハートのような葵の葉の形をしています。「ご縁が結ばれますように」という願い事がそれぞれに書かれ、奉納されていました。

そして、例のレシートを手に、社務所に向かいました。 「あの~、これを・・・。」とおずおずと渡すと、引き換えに手渡してくれた記念品はこちら。
ただ一枚のシール!
「欲張ってはいけません」という新年の戒めかと。
ちょっとがっかりと、こみあげてくる笑いと。
友人に早速話して、また盛り上がろうかと思っています。
そして下賀茂神社へ
気を取り直し、せっかくここまで来たのだからと、バスを途中下車して、下賀茂神社にも立ち寄ってみました。
静寂な糺(ただす)の森を通って、神社へと向かいます。
森の中の縁結びのご神木。


そして、森を流れるせせらぎが静かな水音を響かせていました。

国歌「君が代」に歌われるさざれ石。
さざれ石とは、「小さな石」の意味で、歳月と共に大きく成長し、やがて岩になると信じられている心霊の宿る石です。
下賀茂神社の鳥居もやはり青空に映えて聳えます。
御手洗(みたらし)三本杉の縁起が記されているお清めの水が清々しい美しさを湛えています。


静謐な雰囲気の漂う境内。
「世界文化遺産」の文字が刻まれた石碑。
大きな羊の干支の「絵馬」。


美しい「楼門」。
葵祭の折に勅使が御祭文を奏上する「舞殿」。
双葉葵が誘ってくれた古都の麗らかな新春散歩の一日でした。


