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新しいシャンソンを新しい言葉に乗せて

   シャンソンの訳詞のつれづれに                      ~ 松峰綾音のオフィシャルブログへようこそ ~

* 美味探訪 ~朝はGOPANの香り~ 本編

 GWに入りましたね。
 今年は京都も例年より人出が少ないのではと言われていますが、空が眩しい日は、青葉が鮮やかに映えて、街を散策していても気持ちが優しくなってきます。しっとりとした空気に包まれて、楽しげな様子の観光の方たちの姿も多く目に止まります。

 さて、前回の記事、
美味探訪 ~朝はGOPANの香り~序章 に続いて、いよいよ本編に入りましょう。

 「GOPAN 」のネーミングについてわかる人、もう一度手を挙げて


・・・簡単すぎる質問ですねえ・・・訊かなくてもきっと95%位の方は正解でしょうねえ・・・・。でも念のため一応  
 
 「ごはん」を「パン」に、もじっているんですよね。で、「これぞジャパンのパン・・・?!」というわけでしょう
 尤も「ゴパン」という片仮名書き名称は、某アニメで既に知る人ぞ知るところだったようですが、きっとこの辺の商標登録はクリアーして、GOPANというローマ字表記で売り出したのでしょうね。

 では、今日はまず、GOPANが出来上がるまでの工程を簡単にレクチャー致しましょう。
 ・・これにあたり、GOPANの最大の欠点を二つ告白しなければなりません。

  <その一> 
 GOPANは、米粒がスイッチ一つでパンになる・・・と言っても文字通り米粒だけしか使わないわけではありません。・・・いくらなんでもねえ・・
 若干の、砂糖・塩・ショートニング(or 無塩バター)・ドライイースト・小麦グルテン が必要なのです。(小麦アレルギーの人のためには小麦グルテンの代わりに上新粉を使います)
 GOPAN関連のブログを見ていたら、お米だけで出来ると思っていたのに・・・と詐欺であるかのように苦情を書いていた人がいましたが、いくらメーカーが頑張ってもそれは無理というものでしょう。・・・これは厳密には欠点とは言えないですが勘違いしないようにということで。

  <その二> 
 うるさい。
 これは正真正銘、大いなる欠点です。

 前回の記事で、硬い米粒を粉状にするために、米を水につけて柔らかくしてからすり潰す方法、「米ペースト製法」を開発したことをご紹介しましたが、さらに米を砕く高回転のモーターと、パン生地をこねる低回転のモーターを、一つの軸に組み合わせて、一槽式の機械で回す方法に成功したことがGOPANの誕生につながったようです。・・・・こういう課題解決の道程は、大変ですけど、携わり克服する中で、どんなにかワクワクすることでしょうね。

 この際に生じる回転の熱を冷ますために、30秒回転させたら5分休ませるように設定されているのですが、これが10回続くのです。
・・・ しかし、やかましい・・・それなりの音が確かにします。

 突然、電気ドリルで壁を壊す時のような騒音が起こります。
 30秒なので程なく消えるのですが、ほっとしていると、また脅かすように、突然ガガガガ~と鳴り響くのです。

 一軒家なら何が起ころうと何てことはないのでしょうが、我が家のようなマンション暮らしではねえ・・・パンを作るのも一苦労です。
 振動音をどうすれば少しでも和らげることができるか、頭をひねっていますが、まず、作る時間帯にかなり気を使ってしまいます。
 夜はもっての外でしょうから、目立たなそうな平日の昼間、外の騒音に紛れてこっそりと。どうか苦情がきたりしませんようにと祈りつつ。
(ただ、メーカーの人もそこのところは心得ているようて、音の出る作業を行った後は休止状態にして、朝食に間に合うよう焼き上がるタイマーも付いています)


 もっとも、実際には自分が思う程、ご近所に響いてはいないのかもしれませんね。
 最近気付いたのですが、お隣からは早朝、似たような音がかすかに聞こえてきます。
 ・・・あれはたぶんミキサーの音なのではと耳の良い私は推測していますが、・・・年配のご夫妻が住んでおられるので、健康野菜ジュースでも作っていらっしゃるのかもしれません。
 台所のまな板の音で目が覚めた頃のように、こちらは現代版の朝の音で・・・私にはそんなに悪い感じはしません。或る程度の生活音はお互い様なのでしょうし。

 話が広がってしまいましたが、以上がGOPANの二つの欠点でした。
 そんな大変さはあるのですが、ともあれ、材料を仕込んだら、スイッチを押して、4時間ひたすら待つのみです。焼き上がる頃になると、段々パン屋さんみたいな香りが部屋中に漂ってきて、とても幸せな気分になります。

 普通に材料を用意すれば普通の白いパンが出来るのですが、面白いので、私は途中で、ドライフルーツなど、時に応じて色々なものを工夫して投入しています。


GOPANの香り1昨日作ったGOPANは、シナモンスパイスをたっぷり入れて、こねに入った途中で、適当に様子を見ながら干しブドウとドライチェリーを入れてみました。
 最後にリキュールも少し香り付けに入れたら、大人っぽい良い香りがしてきました。

それで、今朝早速、食してみました。

 途中で好きなものを投入するタイミングですが、米パンの時には特にマニュアルはありませんので、自分流です。下手をするとみんなすり潰されて、ただ色の染まった良くわからないパンになってしまうのですが。それもまた楽しくもあります。(GOPANで、従来のような小麦粉パンも作れるのですが、この場合はなぜか色々レシピがついています)

GOPANの香り3昨日のパンも、チェリーが少しすり潰されたようで、良く見ると、真っ白ではなくチェリーが練り込まれた不思議な色になってしまいました。
 
 触感はひたすら柔らかく、そっと触れないと潰されてしまいそうになるほどホワホワっとしています。一方、食感は「パン」なのですが、お餅みたいな弾力があり、お米を噛みしめた時に感じる独特な甘味のような、ああいう深い懐かしい味わいが確かにGOPANにはある気がします。

 フワフワなのですが、私は敢えてトーストして食べるのが好みです。
 少し焦げ目をつけると、香ばしい香りがして、それが、お焦げご飯の食欲をそそる匂いに少し似ているのです。
 サクサクしていて・・・パンの耳がこんなに美味しいものだったとは、という嬉しい発見があります。

 メーカーは「あったらいいな」というコンセプトでこのGOPANの商品化に熱心に取り組んだと聞きます。
 
 思うのですが。
 自由なアイディや発想を生かし、チャレンジして行くのに丁度良い規模というものが企業にもあるような気がします。
 
 そしてこれは企業に限らず、一般的に、何か新たなものを生み出してゆく時に、画一化されない手作りの良さや、独自性を認めてゆくことの意味にも、どこかでつながるのかもしれません。

 そう考えると、三洋電機のように、合併されて実質的には自立出来なくなってしまう企業が昨今多いことが、少し残念に思われます。
 勿論、企業の場合はその他の経営的な様々の要素や、世界を相手にした視野でものを考えてゆく必要など、色々な難しい条件が付加されるでしょうから、一概に判断は出来ないのでしょうが。

 おおげさな言い方かもしれませんが、グローバル化という考え方が、文化と言うものの真の創造性を枯らしてゆかないよう、心してかからなければいけない時代になっているなと・・・美味しいGOPANを楽しみながら、そんなことをふと思った今朝の食事でした。


 この話題ですが、序章から始めましたので、どうせなら、あともう一回、終章を載せてみますね。 
 では、また!

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