
秋の爽やかな日差しに恵まれたこのシルバーウイーク、どのようにお過ごしでしょうか。
コンサートが終わって、もう一週間になるというのに、私は、なぜかいつも以上に、余韻が心にも身体にも染み透ったままで、夢見心地で過ごしています。
エネルギーを出し切った後の脱力感は、シーンと寂しく、時間が止まっているような不思議な感覚に誘われますが、後少しの間、現実から離れたこんな幻惑に心を委ねていても良いですよね。
カメラマンの沢木瑠璃さんが、今回のコンサートでも、たくさんの素敵な写真を撮影して下さいました。
いつもの会場とはまた一味違った京都の名刹ならではの佇まい、その中でのシャンソンの情景を、レンズを通して彼女の瑞々しい眼差しが捉えています。
そんな写真の何枚かをご紹介しながら、いつものようにコンサートのご報告をさせていただきます。
東福寺 大慧殿の朝 ~開演まで~
朝の光が清々しく射し始め、心身を浄化させてくれるようで、気持ちが引き締まります。

東福寺。コンサートまで何度も目にしてきた通天橋を臨む風景。
雨上がりのしっとりとした青もみじに包まれた鮮やかな風景が、この日もここにはありました。
大慧殿に向かう道。

苔ともみじの中の静謐な空気の中を向かいます。
そして会場の大慧殿が眼前に広がってきました。

静かに設えられてお客様を待つばかりの会場で、まずは、音響を整え、照明の位置などを調整した後、早速リハーサルに入りました。

坂下さんのピアノの響きが大広間に美しく反響し、その流れに乗って、本番さながらに歌います。

今回もいつものように訳詞への思いや原曲の解説を記したこだわりのプログラムを作成しました。
チラシの柿色を生かした和風のデザインにエッフェル塔、「東西の融合、マリアージュですね」との東福寺のスタッフの方のお言葉が<我が意を得たり>でとても誇らしく感じられました。
廊下に巻き上げられた御簾の向こうに、美しい石庭が広がっています。

開演 第一部『巡る季節の中で』
コンサートタイトルは『巴里の香り』ですので、初めてシャンソンをお聴きになる方にも、またシャンソンの愛好家の方にも、お寺という異空間の中で、それでも漂ってくるお洒落で上質なフランスの音楽の香りを満喫し、楽しんで頂けたらと考え、飛び切りの選曲をしてみたつもりです。
第一部は『巡る季節の中で』というテーマで進めてみました。
第一部の始まり。
これまでのコンサートではスポットライトを使用したことはないということでしたが、「シャンソンなので、スポットがあると引き立つのでは」という主催者の方の細やかなご配慮で、優しい光がステージを照らしてくれました。

「実は、このスポットライトは、お寺の所有で、重要文化財を照らす時だけに使うLEDライトなんですよ。」とのご住職のお言葉!
恐れ多いライトに照らされて歌う初めての経験でした。
用意されたお席を越えたお客様のご来場ということで気持ちも高揚します。
ブルーのドレスと、ステージとなっている絨毯の青とが、偶然ですが調和して綺麗です。

歌い、そして話し、コンサートは進んで行きました。
坂下さん。

いつものにこやかな笑顔と、ミュージシャンのお顔はやはり違いますね。
一部最後の曲は『お茶の時間』。
とても和やかで温かい雰囲気の中でお客様と気持ちが一つに溶け合ってゆく時間の幸せを感じました。
あっという間に前半は終わり、ここで休憩時間です。
京都の老舗、前田珈琲の美味しいケーキと珈琲にワインまで供されて、皆様楽しそうに歓談していらっしゃる声が隣の楽屋にも聞こえてきました。

楽屋にも運んで下さったケーキと珈琲がほっと気持ちを暖かくしてくれました。
そして、気持ち新たに第二部へ。
ここで、ブログも一休みして、続きは次回をお待ちください。
コンサートが終わって、もう一週間になるというのに、私は、なぜかいつも以上に、余韻が心にも身体にも染み透ったままで、夢見心地で過ごしています。
エネルギーを出し切った後の脱力感は、シーンと寂しく、時間が止まっているような不思議な感覚に誘われますが、後少しの間、現実から離れたこんな幻惑に心を委ねていても良いですよね。
カメラマンの沢木瑠璃さんが、今回のコンサートでも、たくさんの素敵な写真を撮影して下さいました。
いつもの会場とはまた一味違った京都の名刹ならではの佇まい、その中でのシャンソンの情景を、レンズを通して彼女の瑞々しい眼差しが捉えています。
そんな写真の何枚かをご紹介しながら、いつものようにコンサートのご報告をさせていただきます。
東福寺 大慧殿の朝 ~開演まで~
朝の光が清々しく射し始め、心身を浄化させてくれるようで、気持ちが引き締まります。

東福寺。コンサートまで何度も目にしてきた通天橋を臨む風景。
雨上がりのしっとりとした青もみじに包まれた鮮やかな風景が、この日もここにはありました。
大慧殿に向かう道。


苔ともみじの中の静謐な空気の中を向かいます。
そして会場の大慧殿が眼前に広がってきました。


静かに設えられてお客様を待つばかりの会場で、まずは、音響を整え、照明の位置などを調整した後、早速リハーサルに入りました。

坂下さんのピアノの響きが大広間に美しく反響し、その流れに乗って、本番さながらに歌います。

今回もいつものように訳詞への思いや原曲の解説を記したこだわりのプログラムを作成しました。
チラシの柿色を生かした和風のデザインにエッフェル塔、「東西の融合、マリアージュですね」との東福寺のスタッフの方のお言葉が<我が意を得たり>でとても誇らしく感じられました。
廊下に巻き上げられた御簾の向こうに、美しい石庭が広がっています。


開演 第一部『巡る季節の中で』
コンサートタイトルは『巴里の香り』ですので、初めてシャンソンをお聴きになる方にも、またシャンソンの愛好家の方にも、お寺という異空間の中で、それでも漂ってくるお洒落で上質なフランスの音楽の香りを満喫し、楽しんで頂けたらと考え、飛び切りの選曲をしてみたつもりです。
第一部は『巡る季節の中で』というテーマで進めてみました。
第一部の始まり。
これまでのコンサートではスポットライトを使用したことはないということでしたが、「シャンソンなので、スポットがあると引き立つのでは」という主催者の方の細やかなご配慮で、優しい光がステージを照らしてくれました。

「実は、このスポットライトは、お寺の所有で、重要文化財を照らす時だけに使うLEDライトなんですよ。」とのご住職のお言葉!
恐れ多いライトに照らされて歌う初めての経験でした。
用意されたお席を越えたお客様のご来場ということで気持ちも高揚します。
ブルーのドレスと、ステージとなっている絨毯の青とが、偶然ですが調和して綺麗です。


歌い、そして話し、コンサートは進んで行きました。
坂下さん。

いつものにこやかな笑顔と、ミュージシャンのお顔はやはり違いますね。
一部最後の曲は『お茶の時間』。
とても和やかで温かい雰囲気の中でお客様と気持ちが一つに溶け合ってゆく時間の幸せを感じました。
あっという間に前半は終わり、ここで休憩時間です。
京都の老舗、前田珈琲の美味しいケーキと珈琲にワインまで供されて、皆様楽しそうに歓談していらっしゃる声が隣の楽屋にも聞こえてきました。

楽屋にも運んで下さったケーキと珈琲がほっと気持ちを暖かくしてくれました。
そして、気持ち新たに第二部へ。
ここで、ブログも一休みして、続きは次回をお待ちください。


