
今日は、前回の記事、『採薪亭演奏会』のご報告 その一に続いて、コンサートのフォトレポートです。
第一部が終わり、ケーキと珈琲とワインで寛いだ休憩時間を挟んで、第二部がスタートしました。
第二部『恋する思い』
たくさん用意されたワインもあっという間に空になってしまったというほど、皆様、気持ちよく歌の後の余韻を堪能されていたご様子、休憩時間の和やかな雰囲気が加わって、コンサートもいよいよ第二部へと佳境に入ってゆきます。
このコンサートの主催者であるご住職の杉井さんです。

これまで打ち合わせなどでお目にかかる時は、いつも僧衣を清々しく纏っていらしたのですが、今日は「シャンソンに合わせてフランスっぽく!」とユーモアたっぷりにおっしゃりながら、洋服姿で登場なさいました。
お寺に縁(ゆかり)の方々もご住職の洋装は滅多にご覧にならないようで、ご登場と共に「おお~~!」と会場が湧きます。
開会時、閉会時、そしてこの二部の初めも、自ら司会をなさって下さいました。
楽しく巧みなご住職の話術、私のお話する音楽や言葉の話題を深く受け止めて、更にそれを、人としての心の在り方、深い人生観へとさりげなく繋げてお話は進みます。
心穏やかに、第二部への期待が高まってゆく客席の雰囲気が伝わってきました。

贈り物のアレンジフラワーがステージを飾ります。

そして、第二部の歌が始まります。
こうして襖から登場するのも、お寺っぽく、でも違和感なく、なかなか溶け込んでいますよね。
二部のコンサートテーマは『恋する思い』。
「シャンソンならではの情熱的な恋の曲をたくさん盛り込んで下さい。」というご住職のリクエストにお応えし、飛び切りの曲揃えでスタートしました。
初めの曲は『ノワイエ』から。
歌い、話し、コンサートは進みます。

楽しそうに手拍子を打って下さるお客様の表情がステージからはっきりとわかりました。

私のお話に興味深げに聴き入る坂下さんの優しい表情です。

あっという間に終盤へ。
最後から二曲目に『私の街の男の子たち』という曲をお届けしたのですが、ここで、この日はお客様としていらした石川歩さんに、飛び入り出演をしていただきました。
思わぬサプライズに歓迎の大きな拍手が。
「シャンソンが好きで、これまで色々な方のコンサートを聴きに行きましたが、こんな風にコーラスの入る曲を聴いたのは初めてです。
本当に新しいシャンソンなんですね!新鮮でとても楽しかったです。」
とのお言葉を、帰り際にお客様にかけて頂きました。

そしてフィナーレは、『世界の片隅に』。
集中して聴いて下さる皆様のお顔を見ていたら、<歌の世界に共に在る>感慨がこみ上げてきました。
紫のグラデーションの衣装を、スポットライトが美しく照らしています。
広がる袖が軽やかに天に飛翔するかのようです。

アンコールのお声をたくさん頂き、ご住職に促され再びマイクを。

初めての会場、初めて出会うお客様やスタッフの方々、一期一会の中での幸せがしみじみと胸に沁み込んできました。
今まで様々な形で支えて下さった沢山の皆様に心から感謝申し上げます。
宴の後に ~即宗院での打ち上げ~

お客様をお見送りした後、全てが片付き整えられ、大広間は仏様が安置されている元の静寂な講堂に戻りました。
宴の後の大慧殿。
「採薪亭」の文字だけがその名残を留めています。
コンサートをお手伝い下さった20名ほどのスタッフと共に、東福寺内の塔頭(たっちゅう)、即宗院(そくしゅういん)に場所を移して打ち上げを行いました。
入口の文字。

普段一般の観光では足を踏み入れることのできない密やかな扉は開かれ、飛び石が静かに続いていました。
手入れの行き届いた端正な庭園。

塵一つ、枯葉一枚、雑草も、掃き清められ、凛とあり続ける美しさがここにもありました。
松の木の剪定以外、お庭の手入れは全てご住職が自らなさっていらっしゃるとのこと、<掃除は自らを清めること、大切な修業>と聞いていましたが、今、目の当たりにして、その清廉な強さが心に伝わってくるようでした。

坂下さんと二人、お庭を眺めながら、コンサートの余韻を味わう幸せなひと時。
やがて、打ち上げの宴もたけなわとなり。
素敵な一日の終わりでした。
第一部が終わり、ケーキと珈琲とワインで寛いだ休憩時間を挟んで、第二部がスタートしました。
第二部『恋する思い』
たくさん用意されたワインもあっという間に空になってしまったというほど、皆様、気持ちよく歌の後の余韻を堪能されていたご様子、休憩時間の和やかな雰囲気が加わって、コンサートもいよいよ第二部へと佳境に入ってゆきます。
このコンサートの主催者であるご住職の杉井さんです。

これまで打ち合わせなどでお目にかかる時は、いつも僧衣を清々しく纏っていらしたのですが、今日は「シャンソンに合わせてフランスっぽく!」とユーモアたっぷりにおっしゃりながら、洋服姿で登場なさいました。
お寺に縁(ゆかり)の方々もご住職の洋装は滅多にご覧にならないようで、ご登場と共に「おお~~!」と会場が湧きます。
開会時、閉会時、そしてこの二部の初めも、自ら司会をなさって下さいました。
楽しく巧みなご住職の話術、私のお話する音楽や言葉の話題を深く受け止めて、更にそれを、人としての心の在り方、深い人生観へとさりげなく繋げてお話は進みます。
心穏やかに、第二部への期待が高まってゆく客席の雰囲気が伝わってきました。

贈り物のアレンジフラワーがステージを飾ります。

そして、第二部の歌が始まります。
こうして襖から登場するのも、お寺っぽく、でも違和感なく、なかなか溶け込んでいますよね。
二部のコンサートテーマは『恋する思い』。
「シャンソンならではの情熱的な恋の曲をたくさん盛り込んで下さい。」というご住職のリクエストにお応えし、飛び切りの曲揃えでスタートしました。
初めの曲は『ノワイエ』から。
歌い、話し、コンサートは進みます。


楽しそうに手拍子を打って下さるお客様の表情がステージからはっきりとわかりました。

私のお話に興味深げに聴き入る坂下さんの優しい表情です。

あっという間に終盤へ。
最後から二曲目に『私の街の男の子たち』という曲をお届けしたのですが、ここで、この日はお客様としていらした石川歩さんに、飛び入り出演をしていただきました。
思わぬサプライズに歓迎の大きな拍手が。
「シャンソンが好きで、これまで色々な方のコンサートを聴きに行きましたが、こんな風にコーラスの入る曲を聴いたのは初めてです。
本当に新しいシャンソンなんですね!新鮮でとても楽しかったです。」
とのお言葉を、帰り際にお客様にかけて頂きました。

そしてフィナーレは、『世界の片隅に』。
集中して聴いて下さる皆様のお顔を見ていたら、<歌の世界に共に在る>感慨がこみ上げてきました。
紫のグラデーションの衣装を、スポットライトが美しく照らしています。
広がる袖が軽やかに天に飛翔するかのようです。

アンコールのお声をたくさん頂き、ご住職に促され再びマイクを。

初めての会場、初めて出会うお客様やスタッフの方々、一期一会の中での幸せがしみじみと胸に沁み込んできました。
今まで様々な形で支えて下さった沢山の皆様に心から感謝申し上げます。
宴の後に ~即宗院での打ち上げ~

お客様をお見送りした後、全てが片付き整えられ、大広間は仏様が安置されている元の静寂な講堂に戻りました。
宴の後の大慧殿。
「採薪亭」の文字だけがその名残を留めています。
コンサートをお手伝い下さった20名ほどのスタッフと共に、東福寺内の塔頭(たっちゅう)、即宗院(そくしゅういん)に場所を移して打ち上げを行いました。
入口の文字。


普段一般の観光では足を踏み入れることのできない密やかな扉は開かれ、飛び石が静かに続いていました。
手入れの行き届いた端正な庭園。

塵一つ、枯葉一枚、雑草も、掃き清められ、凛とあり続ける美しさがここにもありました。
松の木の剪定以外、お庭の手入れは全てご住職が自らなさっていらっしゃるとのこと、<掃除は自らを清めること、大切な修業>と聞いていましたが、今、目の当たりにして、その清廉な強さが心に伝わってくるようでした。

坂下さんと二人、お庭を眺めながら、コンサートの余韻を味わう幸せなひと時。
やがて、打ち上げの宴もたけなわとなり。
素敵な一日の終わりでした。


