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新しいシャンソンを新しい言葉に乗せて

   シャンソンの訳詞のつれづれに                      ~ 松峰綾音のオフィシャルブログへようこそ ~

軽井沢・浅間高原花便り

 数日前、久しぶりに大好きな軽井沢を訪れました。
 京都から6時間半のドライブ、五月の薫風を受けながら、好きな音楽を聴き、ただ無心に車を走らせていると、心も軽やかになってゆきます。

 5月の信州はまさに春の到来、一斉に花々が咲き誇り、木々が芽吹き、山々を早緑(さみどり)色に染め上げ、命に満ちた美しい季節を感じさせてくれます。

 今年は暖冬だったためか、例年より多くの草木の芽吹きや開花が早く、日差しも殊の外眩しく感じられました。

 今日は、そんな休日のフォトレポート、撮ってきた花々や風景の写真をご紹介してみますね。
 ご一緒に、軽井沢と浅間高原の瑞々しい春の情景をお楽しみいただけたらと思います。

   <落葉松>
    からまつの林を過ぎて、
    からまつをしみじみと見き。
    からまつはさびしかりけり。
    たびゆくはさびしかりけり。

    からまつの林を出でて、
    からまつの林に入りぬ。
    からまつの林に入りて、
    また細く道はつづけり。

 白秋のこの『落葉松』の詩は、私には晩夏か初秋の頃の鬱蒼と深い落葉松林を思わせます。
落葉松の中の朝陽

 今の時期に見る芽吹きの落葉松は、もっと柔らかくて楽しげで。
 無垢な初々しさに満ちた情景です。
落葉松並木

 枯れ木色の冬を脱して、柔らかい芽が吹き出す素敵さに、陶然としながら車を走らせる、・・・道は真っ直ぐに続いてゆきます。

 光を浴びて聳え立つ落葉松。凛とした美しさを感じつつ。


   <石楠花(しゃくなげ)>
 例年はこの時期にはまだ硬い蕾なのですが、今年は季節に先駆けてこんなに鮮やかに開きました。
   シャクナゲ   シャクナゲと落葉松
 落葉松に寄り添うような石楠花。このコントラストは高原の春色です。

   <ミツバツツジとヤマツツジ> 
 どちらがどちらかお分かりになるでしょうか。
 ミツバツツジは小さく咲く紫ピンクの花、花が終わってから葉が出てきて、枝先に三枚の葉がつくことからこの名になったと聞きます。高原に自生し、この時期を可憐に飾る野趣に富んだツツジです。
三つ葉ツツジ ツツジと三つ葉ツツジ
 もう少し大きめの赤い花をつけたヤマツツジが混ざり合って咲き誇っていました。

   <スミレ 水仙 レンギョウ>
 道端に。
 それぞれにそれぞれの美しさが・・・。
スミレ 水仙 レンギョウ

   <芽吹き>
ヤマモミジの花
 気持ちが良いですね。
 青空に映えて。 
 山もみじにも赤い小さな花が咲いています。

   <桜と馬酔木>
 桜とアセビ



 5月に咲く桜と馬酔木(アセビ)。

やはり信州です。




   <浅間山>
 軽井沢から浅間高原に向かう道すがら、艶やかな黒土の畑の向こうに、わずかに雪渓を残した浅間山が、煙を吐きながら悠然と稜線を描いています。
       黒土の畑と浅間山

   <タンポポ>
 やがて路傍にタンポポ。
 懐かしい日本の風景です。
タンポポの原 あぜ道のタンポポ
一面のタンポポの原。 そして、畔道にもタンポポ。

   <二度上峠(にどあげとうげ)>
 浅間高原を展望する高台、二度上峠までドライブしてみました。
 「鼻曲山(はなまがりやま)」というユーモラスで、でもよくありそうな名前の山の稜線がくっきりと見えます。
二度上峠   峠の鳥居
 二度上げ峠の頂上に在る神社への道。鳥居に向かう急階段です。

 ひっそりと当たり前のように道祖神が風景の中に溶け込んでいました。

   <キャベツ畑>
 キャベツの苗
 夏は一面キャベツで埋め尽くされる嬬恋のキャベツ畑ですが、まだ苗のまま、整然と植えつけられて清々しい美しさを見せています。

 ここで育つ真夏のキャベツは美味しいはずですね。

   <朝の散歩>
 夜明け 落葉松林の中で。
せせらぎ

 道のほとりに流れる浅間山の雪解けのせせらぎは、驚くほど水流が早く囂々と力強い水音を立てていました。

 朝のしじまに音が冴えわたります。
 流れる水の音 遠くから落葉松林を渡ってくる風の音


 そして朝の光を眩しく受ける落葉松。

朝陽とカラマツ2 朝陽とカラマツ
 良い一日だと素直に思えて、それがジーンと沁みてくるような不思議な感動がありました。

 そんな5月の休日をお届けしてみました。



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