
12月10日のコンサート『クリスマスの贈り物』、お陰様で無事終了致しました。

満席のお客様にお出で頂き、心より感謝申し上げます。
そして、様々な形で応援して下さった皆様、本当にありがとうございました。
和気藹々とした温かい雰囲気の中で、歌と物語とで綴る<言葉の贈り物>をそれぞれに受け取って頂けたのではと、今思っています。
歌と朗読
コンサートの中に、朗読を挟み込んでいく形のステージを、これまで幾つか見てきましたが、どうしても<歌は歌、朗読は朗読>と、別物になってしまいがちなのが残念な気がしていました。
『新しいシャンソンと朗読の夕べ』シリーズを、随分前から実現したいと思っていたのは、「朗読」と「歌」とがお互いに繋がり合い、更にイメージを喚起し合って、豊かに膨らんでいったら、そこに新たな言葉の魅力が生み出せるのではと考えたためでした。
今回は、童話の中のわかりやすい言葉で、聴く側がそれぞれの可愛い絵を自然に心に描いてゆけるような物語を、読む声や音に託してみたいと思ったのです。
そして、取り上げた絵本は、前回の記事でご紹介した『あなたがだいすき』と、もう一冊、『いちばん しあわせな おくりもの(宮野聡子 作)』という絵本です。

これは、森のはずれに住んでいる「こりす」と「くまくん」とのほのぼのとした愛情溢れる物語です。
文章のニュアンスからは、こりすは女の子、くまくんは男の子であると思われるのですが、
「一生懸命、くまくんに喜んでもらえる贈り物を探そうとするこりすは男性で、何にも欲しがらないで、愛情深く目に見えないものの恩恵を感じ取っているくまくんは女性のように感じる・・・」と朗読のBGMを奏でながらピアニストの坂下さんが呟きました。
坂下さんは、丁寧に物語を読み込んで、時にはこりすになり、時にはくまくんになって、その心の揺れを繊細にメロディーとピアノの音色で表して下さいます。
その中で、朗読していると、語ることも歌うことも同じなのだと心底思えて、自分の声とピアノとの間合いの中に、陶酔するような心地よさを感じました。
コンサートの後、何人かのお客様が、この二つの童話についての感想や解釈を伝えて下さいましたし、その後、これについて、何通ものお手紙を頂いたりして、なかなかの反響だったのです。
具体的に限定されず、想像を広げることが出来るこのような童話の世界には、自由に想像の翼を広げる楽しみがあるのですね。
歌のイメージから私自身が創作した文章も、かなり大胆に取り入れ朗読してみました。
絵本2作、詩2編、シャンソン10曲からなる今回のコンサートでしたが、このシリーズは、今スタートしたところ。
これから、どのように発展させてゆくか、思いが膨らみます。
取り上げる文章も童話だけでなく、小説、エッセイ、詩・・・・第二回目に向かって、既に幾つかの着想が頭の中でグルグルと巡っています。
写真
こうして訳詞作りや演奏活動の日々を過ごしていると、ふとしたことで色々な方たちとの不思議なご縁に遭遇します。
先頃、蒼樹(そうじゅ)さんとおっしゃる写真家の方とお知り合いになり、或る写真展で何枚かの作品を拝見する機会を得ました。

その時発表なさっていたのは、若い音楽家たちの演奏風景だったのですが、躍動感のある印象的な写真が、心にずっと残っていました。
それで、この度のコンサートにお声をおかけしてお願いしたところ、リハーサル風景を撮影して下さいました。
お送り下さったものの中の一部ですが、ご紹介させて頂きます。

モノトーンの写真に、朗読の雰囲気がよく伝わってくる気がします。
素敵なお写真をありがとうございました。
動画
この動画は、コンサートにいらしたお客様が撮って下さったものです。
クリスマスに因んで選曲した、バルバラの『すてきなクリスマス』という曲を歌っているところです。
この曲は、クリスマスの夜、アルマ橋の上で出逢った男女が、それぞれに恋人が待っているにも関わらず、一夜の愛を交わすという、行きずりの恋の物語なのですが、いかにもシャンソン風に、乾いたシニカルなエスプリを効かして、バルバラはさらりと歌い飛ばしています。
一筋縄ではいかない面白さがある曲ですので、詳しくは『訳詞への思い』で改めてご紹介しますね。
You Tubeは曲の前半までUPされています。
この後の種明かし、面白い展開部分はお聴き頂けないのですが、でも綺麗に撮って下さいましたので、今回のライヴの雰囲気が良く伝わるかと・・・。
どうぞお楽しみ下さいね。
撮影してYou TubeにUPして下さいましたのは、石橋美和さんと三宅智子さん、京都府木津川市でfemmeというお洒落なブティックをなさっていらっしゃいます。
ちなみにこの日の衣装は、お二人に見立てて頂きました。
いつもと少し違った感覚のカジュアルなゴージャス感が出ているととても好評でした。
ビデオ撮影も衣装コーディネートも、お世話になり有難うございます。
動画⇒ You Tube
歌い初めは1月24日です
2016年のコンサートは、今回の『クリスマスの贈り物』で終了です。
何故か今年は、夏の『松峰綾音訳詞コンサート10th anniversary』に始まって、8月から12月まで、毎月コンサートライヴで明け暮れる一年となりました。
ステージは、音楽を媒体として、客席と思いを交わすことの出来るかけがえのない場であることを改めて今、実感します。
反面、自分だけの世界に籠って、音楽探しの時間を持つこともとても貴重ですし、勿論その他にも、全く別の仕事、日常、役割等があるわけで、色々な顔を、誰でもが持ちながら、その時その時を一生懸命生きてゆくのでしょう。
それぞれの顔の中で、様々な経験や出会いが待っていることは、とても楽しみなことでもあります。
来年2017年の歌い初めは、1月24日(火)となりました。
「巴里野郎」の通常ライヴへの出演。
芥川浩子さんとの初共演で、18:30開場、19:00開演です。
新たな曲をまた訳詞し、それをご披露してみたいと密かに思っています。
どうぞ楽しみになさって下さいね。

満席のお客様にお出で頂き、心より感謝申し上げます。
そして、様々な形で応援して下さった皆様、本当にありがとうございました。
和気藹々とした温かい雰囲気の中で、歌と物語とで綴る<言葉の贈り物>をそれぞれに受け取って頂けたのではと、今思っています。
歌と朗読
コンサートの中に、朗読を挟み込んでいく形のステージを、これまで幾つか見てきましたが、どうしても<歌は歌、朗読は朗読>と、別物になってしまいがちなのが残念な気がしていました。
『新しいシャンソンと朗読の夕べ』シリーズを、随分前から実現したいと思っていたのは、「朗読」と「歌」とがお互いに繋がり合い、更にイメージを喚起し合って、豊かに膨らんでいったら、そこに新たな言葉の魅力が生み出せるのではと考えたためでした。
今回は、童話の中のわかりやすい言葉で、聴く側がそれぞれの可愛い絵を自然に心に描いてゆけるような物語を、読む声や音に託してみたいと思ったのです。
そして、取り上げた絵本は、前回の記事でご紹介した『あなたがだいすき』と、もう一冊、『いちばん しあわせな おくりもの(宮野聡子 作)』という絵本です。

これは、森のはずれに住んでいる「こりす」と「くまくん」とのほのぼのとした愛情溢れる物語です。
文章のニュアンスからは、こりすは女の子、くまくんは男の子であると思われるのですが、
「一生懸命、くまくんに喜んでもらえる贈り物を探そうとするこりすは男性で、何にも欲しがらないで、愛情深く目に見えないものの恩恵を感じ取っているくまくんは女性のように感じる・・・」と朗読のBGMを奏でながらピアニストの坂下さんが呟きました。
坂下さんは、丁寧に物語を読み込んで、時にはこりすになり、時にはくまくんになって、その心の揺れを繊細にメロディーとピアノの音色で表して下さいます。
その中で、朗読していると、語ることも歌うことも同じなのだと心底思えて、自分の声とピアノとの間合いの中に、陶酔するような心地よさを感じました。
コンサートの後、何人かのお客様が、この二つの童話についての感想や解釈を伝えて下さいましたし、その後、これについて、何通ものお手紙を頂いたりして、なかなかの反響だったのです。
具体的に限定されず、想像を広げることが出来るこのような童話の世界には、自由に想像の翼を広げる楽しみがあるのですね。
歌のイメージから私自身が創作した文章も、かなり大胆に取り入れ朗読してみました。
絵本2作、詩2編、シャンソン10曲からなる今回のコンサートでしたが、このシリーズは、今スタートしたところ。
これから、どのように発展させてゆくか、思いが膨らみます。
取り上げる文章も童話だけでなく、小説、エッセイ、詩・・・・第二回目に向かって、既に幾つかの着想が頭の中でグルグルと巡っています。
写真
こうして訳詞作りや演奏活動の日々を過ごしていると、ふとしたことで色々な方たちとの不思議なご縁に遭遇します。
先頃、蒼樹(そうじゅ)さんとおっしゃる写真家の方とお知り合いになり、或る写真展で何枚かの作品を拝見する機会を得ました。

その時発表なさっていたのは、若い音楽家たちの演奏風景だったのですが、躍動感のある印象的な写真が、心にずっと残っていました。
それで、この度のコンサートにお声をおかけしてお願いしたところ、リハーサル風景を撮影して下さいました。
お送り下さったものの中の一部ですが、ご紹介させて頂きます。


モノトーンの写真に、朗読の雰囲気がよく伝わってくる気がします。
素敵なお写真をありがとうございました。
動画
この動画は、コンサートにいらしたお客様が撮って下さったものです。
クリスマスに因んで選曲した、バルバラの『すてきなクリスマス』という曲を歌っているところです。
この曲は、クリスマスの夜、アルマ橋の上で出逢った男女が、それぞれに恋人が待っているにも関わらず、一夜の愛を交わすという、行きずりの恋の物語なのですが、いかにもシャンソン風に、乾いたシニカルなエスプリを効かして、バルバラはさらりと歌い飛ばしています。
一筋縄ではいかない面白さがある曲ですので、詳しくは『訳詞への思い』で改めてご紹介しますね。
You Tubeは曲の前半までUPされています。
この後の種明かし、面白い展開部分はお聴き頂けないのですが、でも綺麗に撮って下さいましたので、今回のライヴの雰囲気が良く伝わるかと・・・。
どうぞお楽しみ下さいね。
撮影してYou TubeにUPして下さいましたのは、石橋美和さんと三宅智子さん、京都府木津川市でfemmeというお洒落なブティックをなさっていらっしゃいます。
ちなみにこの日の衣装は、お二人に見立てて頂きました。
いつもと少し違った感覚のカジュアルなゴージャス感が出ているととても好評でした。
ビデオ撮影も衣装コーディネートも、お世話になり有難うございます。
動画⇒ You Tube
歌い初めは1月24日です
2016年のコンサートは、今回の『クリスマスの贈り物』で終了です。
何故か今年は、夏の『松峰綾音訳詞コンサート10th anniversary』に始まって、8月から12月まで、毎月コンサートライヴで明け暮れる一年となりました。
ステージは、音楽を媒体として、客席と思いを交わすことの出来るかけがえのない場であることを改めて今、実感します。
反面、自分だけの世界に籠って、音楽探しの時間を持つこともとても貴重ですし、勿論その他にも、全く別の仕事、日常、役割等があるわけで、色々な顔を、誰でもが持ちながら、その時その時を一生懸命生きてゆくのでしょう。
それぞれの顔の中で、様々な経験や出会いが待っていることは、とても楽しみなことでもあります。
来年2017年の歌い初めは、1月24日(火)となりました。
「巴里野郎」の通常ライヴへの出演。
芥川浩子さんとの初共演で、18:30開場、19:00開演です。
新たな曲をまた訳詞し、それをご披露してみたいと密かに思っています。
どうぞ楽しみになさって下さいね。


