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新しいシャンソンを新しい言葉に乗せて

   シャンソンの訳詞のつれづれに                      ~ 松峰綾音のオフィシャルブログへようこそ ~

京都 七月

   「綾音 達人夜話」第二夜
 まずは、7月21日(土)に開催の「綾音 達人夜話」第二夜のご案内から申し上げます。

 桜繚乱の中の第一夜、4月7日から、早いものでもう三カ月。
 今度は盛夏7月の高瀬川の集いとなります。
 タイトルは「 バレエ・オペラ・ミュージカル・シャンソン 」

   7/21(土)18:00~「綾音・達人夜話 第二夜」
           ゲスト 西田 稔 氏(同志社大学名誉教授)
 「 バレエ・オペラ・ミュージカル・シャンソン 」
 第二夜のkey wordは『 シャンソンへとつながる舞踊と演劇 』
 京都生まれ京都育ちで町家ギャラリーのオーナー、フランスのバレエ・オペラ等に造詣が深く、劇作家ラシーヌの研究者である西田氏に、フランスの音楽舞踊劇の歴史と特徴等について興味深いお話をお伺いします。
 フランスのミュージカルのご紹介もお楽しみに!

 実は、私は中学・高校の頃、演劇部に所属していました。
 なぜか、ギリシャ悲劇やモリエールの喜劇などに皆で凝っていた時期があり、そのいくつかを上演したのですが、西田先生と、色々打ち合わせをする中で、先生がラシーヌやモリエールの専門家でいらして、劇作のことが話題になるにつけ、何だかとても嬉しく不思議なご縁を感じています。
 先生には主にバレエとオペラのお話しを伺い、私はミュージカルとシャンソンを取り上げようと思います。

 貴重な音資料も駆使して、興味深い講演になると思います。
 参加ご希望の方はまだ少し席がありますので、どうぞご連絡くださいね。

   自然の脅威
 さて、お話は変わり。
 京都はさすが千年の都で、歴史的に見ても、自然災害が極端に少なくて、「神さんに守られてるんと違いますか」と普通に語られる街なのですが、最近、地震、豪雨と大変な状況が続いて、にわかに不安が募ってきています。
 地震の時は、「ついに・・・」と覚悟するくらい激しい揺れで、物が落ちてきたりもして怖かったですが、幸いさほど大きな被害もなくお陰様で無事でした。
 豪雨も、実害なく済みましたが、嵐山の辺りに住んでいる友人は、有栖川が決壊しそうで本当に恐怖を感じたと話していました。
 皆で災害への備えのこと等、話題にしている昨今です。

 こういう日々の中、圧倒的な自然の力、その前にある人の無力さを改めて痛感させられますし、だからこそ、平穏な日常の有難さを思い知らされます。

 でも、この度の豪雨では、もっともっと沢山の深刻な被害が生れています。
 今現在もどんなにか大変な思いをされておいでの皆様も多いことでしょう。
 心からお見舞い申し上げ、一日も早い復興をお祈りいたします。


   宵宵山を行く
 7月15日、今日は三連休のなか日ですが、尋常ではない暑さですね。
 京都、昨日は38℃、「今日、明日は40℃近くなるでしょう」との天気予報を聞くだけで卒倒してしまいそうです。
 「でもこれは、室内の風通しの良いところでの気温で、外は更に高いので、熱中症には充分気を付けましょう」と今朝の気象予報士の方が力を入れて語っていました・・・・。
 毎年、こういう猛暑は更新されている気がしませんか。
 日本は、亜熱帯を通り越して、もはや熱帯へと突入したのでしょうか。

 そんな中ですが、京都は一年の数あるお祭りの中でも代表的な<みんなのお祭り>、祇園祭の真っ只中です。

 昨日は「宵宵宵山」、そして今日は「宵宵山」、明日は「宵山」。

 「宵山」というのはお祭り前夜の事。
 祇園祭本番は17日火曜日ですので、その前祝いの夜ということで、言ってみれば12月24日の夜、クリスマスイヴのようなものです。

 前にも何回か祇園祭についてご紹介しましたが、山鉾巡行が行われる本番もさることながら、7月に入るとすぐ、祭りを行うための様々な行事がそこここで行われ、7月そのものが祇園祭一色に染まって行きます。

 本日、「宵宵山」の朝。
朝の錦市場
 我が家近くで。

 我が家は、山鉾巡行の最先端を常に切る長刀鉾(なぎなたぼこ)に卑近距離にあります。
 朝、5時頃。

 さすがに誰もいない錦市場を抜けて四条通りに出ると長刀鉾が朝陽に映えていました。

長刀鉾1 長刀鉾2
 観光客と地元の方たちが押し寄せてくる前の、静寂なひと時です。
二階から鉾へ

 ビルの2階から鉾の中に入る橋が架けられています。巡行の際には、御囃子の他に、祭りの開始を告げるしめ縄を切る稚児もこの橋を渡るのでしょう。

そして、もう一度夕方も、少しだけ視察に出かけてみました。
   人の波   宵山の長刀鉾
 「宵宵山」になると、出店も一斉に立ち、ブラブラと街を歩く人たちで溢れ、これこそが夏の風物詩という風情を見せ始めます。
 浴衣に団扇の老若男女が今年も夏の夜を一杯に飾っています。

 祇園祭は、元々、平安京で疫病が流行した869年に、その災厄の退散を願い、当時の国の数と同じ66本の鉾を立て祇園社(現八坂神社)の神を祭ったのが起源とされています。
 このとんでもない猛暑の中で、更にヒートアップするかのように今年も盛大にお祭り気分が盛り上がっているのは、災厄を収めるというお祭りの原義が、京都人のDNAの中に沸々と再燃されてきているのかもしれないと、ふと思ったりしています・・・。
おはやし

これが、祇園祭り。

この賑わいが夏の到来を告げます。




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