
8月に訪れて以来の軽井沢です。
(以前の記事、軽井沢の休日~落葉松のある風景(一)と(二)に8月の軽井沢文学散策のことが書いてあります。)
このところ仕事が色々立て込んで、かなりハードだったのですが、なんとかやり終えた解放感もあってか・・・・・・眩しい光を受けて輝く黄金色の落葉松が見たくなり、再び、軽井沢にやって来ました。
週末だけの、束の間の休日ですが、この数日は、珍しく10月初めくらいの温かい日和ということで、さすが晴れ女の私!と自画自賛することしきりです。
朝の静謐な空気の中で活動開始。
これぞと思うと、信じられないくらいマメで行動的になってしまう凝り性の性分には、我ながら笑ってしまいます。
11月だから、もしかしたら、もう紅葉は終わってしまったかしら?との予想に反し、今年は紅葉がいつもより少し遅いみたいで、最初に向かった旧軽井沢、三笠辺りの落葉松はまだ色が変わり始めたばかりでした。
降りしきる落葉松の金色の針葉を身に浴びたいと思っていましたので、ならば、もう少し上に行ってみようと即断。
で、中軽井沢を過ぎて、浅間山を眺めながら、浅間高原、北軽井沢に。
千ヶ滝辺りにくると、かなり黄葉していて心が躍ってきます。
暫く浅間山麓を上ると、・・・・(散歩好きの私ですが、さすがに歩いてではありません!)・・・・朝日に染まった赤浅間が。
ご来光を受ける頃が本物なのでしょうから、<朝が明け切って、時間と共に赤い色が冷めかかってきた浅間山>というのが正確な表現でしょうけれど、充分美しく、爽快感満点でした。
そして、一気に浅間高原まで。
閑静な別荘地の中をしばし散策しました。
今はどうだんの赤が真っ盛りでとても綺麗です。
道には落葉松、シイ、橡(クヌギ)などの落ち葉が敷き詰められ、朝の木漏れ日が光の筋を柔らかく映しています。
小さな子供のように、枯れ葉をわざと蹴散らしながら、カサカサという音に耳を傾けて歩くのは何とも愉快です。
見上げると、きらきらと木々の枝に反射する光。
見たかった落葉松の黄金色が、青空に映えて。
何の木なのでしょうか。垣根の間から赤い実が鮮やかに眼に飛び込んできました。
やはり早起きは三文の得ですね。
無風なのにハラハラと音もなく落ちてくる落葉松の金色の針・・・。
でもまだ、ここら辺の落葉松はようやく染まったばかりの艶のある金色です。
きっと後一週間もすれば、乾いたいぶし金のような色に変わり、やがて、落葉松の針の雨になって、目も開けられないくらいに激しく、嵐のように一斉に降り落ちてくるでしょう。木の下に立つと金色の落ち葉が頭にも肩にも一杯に付いてきて、そのまま居たら針の中に埋もれてしまいそうな幻想にとらわれて陶然としてきます。
それが、あっという間に枝だけになって、冬が到来するのですが、この短い季節の変わり目を、じっと見ていたいという気持ちに駆られます。
来年の2月のコンサートに、歌手「バルバラ」の歌の特集をすることを既にお知らせしましたが、彼女の曲に<il automne> という曲があります。
automneとはフランス語で「秋」という名詞なのですが、これを勝手に動詞のような使い方をして表した彼女の造語がこのタイトルです。
強いて訳すなら、「秋になる」とか「秋がやってきている」とかいうニュアンスなのでしょう。
バルバラには、秋を歌った歌がとても多く、この曲はまさに11月の深まりゆく秋を歌っています。
次の機会に、改めてご紹介出来ればと思っていますが、いくつかの11月の情景を次々と歌で綴ってゆく、オムニバス映画を見るような趣向の歌でとても素敵な詩なのです。
初めは、愛をささやき合う恋人同士の場面から始まります。
貴方の豊かな髪は 森の香りがするわ
という訳詞をつけたフレーズを、今日、落ち葉の中を歩いていて、ふと思い出しました。
森の中には、どこからか薪を燃やす煙の匂いと、落葉の匂いが確かに香っています。
<貴方の豊かな髪>もそんな香りだったのではと勝手に納得してしまいました。
午後。
旧軽井沢に戻り、観光スポットですが、久しぶりに雲場の池に行ってみました。
ここまで来ると人がさすがに多いのですが、でも昼下がりの温かい日差しに包まれて、まどろむ様な心地よい時間が流れていました。
池の周りはどうだんと紅葉の鮮やかな赤。
どうだん、季節外れの温かさを春と勘違いしたのか、よく見ると紅葉した葉の中に新芽が吹き始めています。
何と言っても、飛来してきて束の間、戯れている鴨たちの群れが可愛くて心惹かれます。
観光客を恐れることもせず、道の傍らで首をうずめてお昼寝中。
秋のひと時を、ご一緒に楽しんでいただけたでしょうか。
(以前の記事、軽井沢の休日~落葉松のある風景(一)と(二)に8月の軽井沢文学散策のことが書いてあります。)
このところ仕事が色々立て込んで、かなりハードだったのですが、なんとかやり終えた解放感もあってか・・・・・・眩しい光を受けて輝く黄金色の落葉松が見たくなり、再び、軽井沢にやって来ました。
週末だけの、束の間の休日ですが、この数日は、珍しく10月初めくらいの温かい日和ということで、さすが晴れ女の私!と自画自賛することしきりです。
朝の静謐な空気の中で活動開始。
これぞと思うと、信じられないくらいマメで行動的になってしまう凝り性の性分には、我ながら笑ってしまいます。

降りしきる落葉松の金色の針葉を身に浴びたいと思っていましたので、ならば、もう少し上に行ってみようと即断。
で、中軽井沢を過ぎて、浅間山を眺めながら、浅間高原、北軽井沢に。
千ヶ滝辺りにくると、かなり黄葉していて心が躍ってきます。
暫く浅間山麓を上ると、・・・・(散歩好きの私ですが、さすがに歩いてではありません!)・・・・朝日に染まった赤浅間が。

ご来光を受ける頃が本物なのでしょうから、<朝が明け切って、時間と共に赤い色が冷めかかってきた浅間山>というのが正確な表現でしょうけれど、充分美しく、爽快感満点でした。
そして、一気に浅間高原まで。
閑静な別荘地の中をしばし散策しました。
今はどうだんの赤が真っ盛りでとても綺麗です。


道には落葉松、シイ、橡(クヌギ)などの落ち葉が敷き詰められ、朝の木漏れ日が光の筋を柔らかく映しています。
小さな子供のように、枯れ葉をわざと蹴散らしながら、カサカサという音に耳を傾けて歩くのは何とも愉快です。

見上げると、きらきらと木々の枝に反射する光。
見たかった落葉松の黄金色が、青空に映えて。


何の木なのでしょうか。垣根の間から赤い実が鮮やかに眼に飛び込んできました。
やはり早起きは三文の得ですね。
無風なのにハラハラと音もなく落ちてくる落葉松の金色の針・・・。

でもまだ、ここら辺の落葉松はようやく染まったばかりの艶のある金色です。
きっと後一週間もすれば、乾いたいぶし金のような色に変わり、やがて、落葉松の針の雨になって、目も開けられないくらいに激しく、嵐のように一斉に降り落ちてくるでしょう。木の下に立つと金色の落ち葉が頭にも肩にも一杯に付いてきて、そのまま居たら針の中に埋もれてしまいそうな幻想にとらわれて陶然としてきます。
それが、あっという間に枝だけになって、冬が到来するのですが、この短い季節の変わり目を、じっと見ていたいという気持ちに駆られます。
来年の2月のコンサートに、歌手「バルバラ」の歌の特集をすることを既にお知らせしましたが、彼女の曲に<il automne> という曲があります。
automneとはフランス語で「秋」という名詞なのですが、これを勝手に動詞のような使い方をして表した彼女の造語がこのタイトルです。
強いて訳すなら、「秋になる」とか「秋がやってきている」とかいうニュアンスなのでしょう。
バルバラには、秋を歌った歌がとても多く、この曲はまさに11月の深まりゆく秋を歌っています。
次の機会に、改めてご紹介出来ればと思っていますが、いくつかの11月の情景を次々と歌で綴ってゆく、オムニバス映画を見るような趣向の歌でとても素敵な詩なのです。

初めは、愛をささやき合う恋人同士の場面から始まります。
貴方の豊かな髪は 森の香りがするわ
という訳詞をつけたフレーズを、今日、落ち葉の中を歩いていて、ふと思い出しました。
森の中には、どこからか薪を燃やす煙の匂いと、落葉の匂いが確かに香っています。
<貴方の豊かな髪>もそんな香りだったのではと勝手に納得してしまいました。
午後。
旧軽井沢に戻り、観光スポットですが、久しぶりに雲場の池に行ってみました。
ここまで来ると人がさすがに多いのですが、でも昼下がりの温かい日差しに包まれて、まどろむ様な心地よい時間が流れていました。


池の周りはどうだんと紅葉の鮮やかな赤。
どうだん、季節外れの温かさを春と勘違いしたのか、よく見ると紅葉した葉の中に新芽が吹き始めています。
何と言っても、飛来してきて束の間、戯れている鴨たちの群れが可愛くて心惹かれます。



観光客を恐れることもせず、道の傍らで首をうずめてお昼寝中。
秋のひと時を、ご一緒に楽しんでいただけたでしょうか。


