
はたと気づいたら、コンサートまで一カ月を切っていて、俄かに身辺は忙しくなってきました。
毎日のようにステージがあり、コンサートも頻繁になさる歌手の方は本当に凄いなと今更のように敬服してしまいますが、私は私なりに日々結構忙しいので、今、それにコンサート準備が加わり、追い立てられています。
この一週間、コンサート関係の諸事に集中していたら、何だかすっかり世間から遠ざかってしまった気がして、少し外の新鮮な空気でも吸って・・・と思い立ちました。そういえば今日は1月10日で、十日戎(とおかゑびす)。
どこに行くにも<地の利抜群>が我が家の最大の売りですので、今日の散歩は祇園の近くにある、ゑびす神社へ。
では豆知識から。
1月10日は「十日戎」、通称「初戎」と呼ばれ、前日9日は「宵戎」、翌日11日を「残り福」と称して、祭礼の日としています。
えびす様は七福神の中の一人で、釣り竿と鯛を持ってえびす顔でほほえんでいる神様ですよね。・・・・私は小さい頃、えびす様を人のよさそうな漁師のおじいさんだと思い込んでいました。・・・・遠くの海から幸を運んでくるということで、福の神、商売繁盛の神として長く親しまれてきた神様なのですね。
十日戎は関東ではそれほど馴染みはないのですが、やはり商業中心の世界なのか、専ら関西が中心のようで、兵庫の西宮神社、大阪の今宮戎神社、そしてこの京都のゑびす神社が日本三大えびすと言われるそうです。
京都の十日戎は1月8日から12日までの5日間に渡って毎日それぞれの神事が行われ、地元では、これは「えびす様」でも「十日戎」でもなく、「京のえべっさん」、更に略して「えべっさん」と呼び親しまれています。
元旦の朝の八坂神社を、前回の記事で紹介しましたが、それとは及びもつかないくらいの人出で、ゑびす神社までの長い参道は、出店で埋め尽くされ、行列の中で足踏み状態でした。
参拝の帰路の方々は、飾りのついている笹を大事そうに持っていて、反対に参拝に向かう群れ中には、枯れ果てた笹の枝を袋に入れている人が目につきます。
到着。更にこの賑わいです。
さてここから。
境内の中はきらびやかな飾りで埋め尽くされています。
熊手の飾り。これは東京の酉の市と同じ発想でしょうか。熊手で福をかき集めるということなのでしょうね。
福娘の巫女が笹を手にして、奉納の舞を踊り、神棚に供えます。
供えられ清められた笹は、商売繁盛、家運隆昌、吉兆の「福笹」あるいは「お笹」と呼ばれるのだそうですが、これが、側に待機する舞妓さんの手から参拝者に授与されます。
まずはそれを待つ行列。
余りに待つ人が多すぎて、巫女さんの奉納の舞が全く間に合っていません。
手持無沙汰で座っている舞妓さんを横目で、休む間もなく舞い続ける巫女さんはハードワークです。
ようやく神事を通過して舞妓さんのところに積まれた福笹です。
そして、参拝の方たちに分けられ、あっという間にまたなくなります。
舞台裏レポート<1>
福笹は一本につき、3000円でした。でも飛ぶようになくなってゆきます。
舞妓さんの横の立札に、今日の舞妓さんは東映の女優何某・・・と名前が書いてありま
した。舞妓さんにしては随分今風のメークだなと思っていたので、なるほどと納得です。
ようやく手に入れた笹を持って、次はこの笹に付ける縁起物飾りを手に入れる行列です。
絵馬、宝船、熊手、福鯛、福俵、小判、色々な飾りが山と積まれていて、それを参拝者が好みと予算に合わせて選び福笹に付けてもらいます。
舞台裏レポート<2>
飾り物はどれも一つ1000円でした。
出来上がったものも置いてありますが、意外に皆、自分のオーダーメイドにこだ
わって、慎重に飾り選びをしていました。
でも中には「5000円で適当に見繕ってつけてな」と注文していた方も。
笹が重くしなるくらいになると20000円位で、これは周囲の人の注目を集め、
肩に背負われて誇らしげに見えました。
境内は「商売繁盛 笹もってこい」の、えびす囃子の掛け声が、にぎやかに響き続けて、本当にお正月ならではの、そして商売の街の底力みたいなものを感じさせられました。
来るときに参道で目にした、枯れた笹は一年間飾ったものだったようで、「古いお札・お笹を納める所」というのが、ちゃんと設けられていました。
知っていましたか?
えびす様は、耳が不自由なのだそうです。それで、本殿で参拝した後、横の戸を叩いて、もう一度願い事をするのだそうです。
最後の行列は、この、戸を叩く参拝者の群れ。
ちょっと楽しい京のえべっさん散歩でした。
大きい笹を買ってゆくのは、大体はお店をやっていらっしゃる方や、お茶屋さんなどであるようです。
一瞬、どうしようか迷いましたが、飾るスペースも・・・と思いとどまり、レポーターに徹したひと時でした。
毎日のようにステージがあり、コンサートも頻繁になさる歌手の方は本当に凄いなと今更のように敬服してしまいますが、私は私なりに日々結構忙しいので、今、それにコンサート準備が加わり、追い立てられています。
この一週間、コンサート関係の諸事に集中していたら、何だかすっかり世間から遠ざかってしまった気がして、少し外の新鮮な空気でも吸って・・・と思い立ちました。そういえば今日は1月10日で、十日戎(とおかゑびす)。
どこに行くにも<地の利抜群>が我が家の最大の売りですので、今日の散歩は祇園の近くにある、ゑびす神社へ。
では豆知識から。
1月10日は「十日戎」、通称「初戎」と呼ばれ、前日9日は「宵戎」、翌日11日を「残り福」と称して、祭礼の日としています。
えびす様は七福神の中の一人で、釣り竿と鯛を持ってえびす顔でほほえんでいる神様ですよね。・・・・私は小さい頃、えびす様を人のよさそうな漁師のおじいさんだと思い込んでいました。・・・・遠くの海から幸を運んでくるということで、福の神、商売繁盛の神として長く親しまれてきた神様なのですね。
十日戎は関東ではそれほど馴染みはないのですが、やはり商業中心の世界なのか、専ら関西が中心のようで、兵庫の西宮神社、大阪の今宮戎神社、そしてこの京都のゑびす神社が日本三大えびすと言われるそうです。

元旦の朝の八坂神社を、前回の記事で紹介しましたが、それとは及びもつかないくらいの人出で、ゑびす神社までの長い参道は、出店で埋め尽くされ、行列の中で足踏み状態でした。
参拝の帰路の方々は、飾りのついている笹を大事そうに持っていて、反対に参拝に向かう群れ中には、枯れ果てた笹の枝を袋に入れている人が目につきます。



さてここから。
境内の中はきらびやかな飾りで埋め尽くされています。
熊手の飾り。これは東京の酉の市と同じ発想でしょうか。熊手で福をかき集めるということなのでしょうね。
福娘の巫女が笹を手にして、奉納の舞を踊り、神棚に供えます。
供えられ清められた笹は、商売繁盛、家運隆昌、吉兆の「福笹」あるいは「お笹」と呼ばれるのだそうですが、これが、側に待機する舞妓さんの手から参拝者に授与されます。


余りに待つ人が多すぎて、巫女さんの奉納の舞が全く間に合っていません。
手持無沙汰で座っている舞妓さんを横目で、休む間もなく舞い続ける巫女さんはハードワークです。


そして、参拝の方たちに分けられ、あっという間にまたなくなります。
舞台裏レポート<1>
福笹は一本につき、3000円でした。でも飛ぶようになくなってゆきます。
舞妓さんの横の立札に、今日の舞妓さんは東映の女優何某・・・と名前が書いてありま
した。舞妓さんにしては随分今風のメークだなと思っていたので、なるほどと納得です。
ようやく手に入れた笹を持って、次はこの笹に付ける縁起物飾りを手に入れる行列です。


舞台裏レポート<2>
飾り物はどれも一つ1000円でした。
出来上がったものも置いてありますが、意外に皆、自分のオーダーメイドにこだ
わって、慎重に飾り選びをしていました。
でも中には「5000円で適当に見繕ってつけてな」と注文していた方も。
笹が重くしなるくらいになると20000円位で、これは周囲の人の注目を集め、
肩に背負われて誇らしげに見えました。
境内は「商売繁盛 笹もってこい」の、えびす囃子の掛け声が、にぎやかに響き続けて、本当にお正月ならではの、そして商売の街の底力みたいなものを感じさせられました。
来るときに参道で目にした、枯れた笹は一年間飾ったものだったようで、「古いお札・お笹を納める所」というのが、ちゃんと設けられていました。
知っていましたか?
えびす様は、耳が不自由なのだそうです。それで、本殿で参拝した後、横の戸を叩いて、もう一度願い事をするのだそうです。
最後の行列は、この、戸を叩く参拝者の群れ。
ちょっと楽しい京のえべっさん散歩でした。
大きい笹を買ってゆくのは、大体はお店をやっていらっしゃる方や、お茶屋さんなどであるようです。
一瞬、どうしようか迷いましたが、飾るスペースも・・・と思いとどまり、レポーターに徹したひと時でした。


