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新しいシャンソンを新しい言葉に乗せて

   シャンソンの訳詞のつれづれに                      ~ 松峰綾音のオフィシャルブログへようこそ ~

「雨傘」終了致しました

 2月4日、ファッションブティックfemme & Uovoが主催する「 20周年記念パーティーvol.2 松峰綾音訳詞ライブ『雨傘』 」はお陰様で盛会のうちに無事終了致しました。

 いつものコンサートとは一味違った、デザートブッフェ、抽選会、ファッションショーと盛りだくさんで華やかなパーティー、耳と目とお腹と、全部が一杯に満たされてゆく時間でした。

 この一日をより素敵なイベントにしようと、それぞれが自らの持ち場をしっかりと守るチームワークが清々しくて、学園祭を終えたような宴の後の充足感を今感じています。
 そんな一日を写真と共にご報告致しますね。

   パーティーの準備 
 立春の朝、前日までの雪は止み、美しい晴天。
 <何という晴女、全戦全勝、向かうところ敵なし!>といよいよ調子に乗ってしまいます。

 奈良に降り立ったのは10時少し過ぎ。
 端正な佇まいを見せる奈良町の街並みを通りながら「あしびの郷」に向かいました。
お洒落な表示。
あしびの郷2 あしびの郷3 あしびの郷_1
 艶やかな馬酔木(あしび)の灌木が植えられているアプローチを歩いていくと、突き当りにチャペルが見えてきます。
今日の会場はこのチャペルと、これに隣接した宴会場です。

「ファム&ウーボ」のスタッフは既に集合し、甲斐甲斐しく立ち働いていました。

チャペルはすっかりパーティー仕様となり、素敵な衣装に包まれたマネキンが何体も並んでいます。
  マネキン  投票箱
 それぞれのファッションコーディネイトの中で、お客様に一押しを投票をしていただき、その中から抽選をするというパーティーの趣向です。
景品_1
 そして、その景品がこちら。
 さすがファッションブティックの主催だけあって、すべて服飾関係の品、一等はエルメスとのこと、豪華ですね。
フエルト作品_1
 

 フェルト作家山本亜希さんの作品、アクセサリーやバッグが明るい光に映えます。
 今日の私のコンサート「雨傘」にちなんで、フランスから仕入れたという色とりどりのパラソルも会場を飾っていました。
 ファッションショーのテーマも雨を意識して、傘を持ってモデルさんたちが歩くのだとか、そしてショーで着用した服の受注会も行われるということでした。

 コンサート会場の準備も同時進行、各テーブルにプログラムが置かれています。
開演前 プログラム
 私のページです。
 赤い傘のイラストの中にコンサートのご挨拶文を刷り込みました。
準備中の会場

 やがて、テーブルがお客様で一杯になり、談笑で溢れることを思う、・・・本番を待つ弾むような時間が私は大好きです。

 坂下さんと早速リハーサルにかかりました。
 初めての会場での一番のチェックポイントは音響、そして照明。
 入念にチェックします。

   コンサート「雨傘」
 午後12時50分開場。
 ドレスコード:「お気に入りのお洋服」・・・という今回のパーティー。
 皆様、頭を抱えつつも、それに応え、お洒落を楽しんでいらっしゃるご様子で、どなたもご自分らしさが素敵に表れていました。

 東京からの私の友人も、会場で着替えてドレスアップ。
 男性のお客様もちょっと照れながらもダンディーに決めて、ファム面目躍如かと! そういう遊び心って素敵ですよね。

 雰囲気が整った中で、パーティーはスタート、オーナーの挨拶の後で、まずコンサートが始まります。
一部_1

 前半は、「雨の日の物語」とほぼ同様な構成で進めました。
 でも、コンサートは一回一回が全く別物。
 一期一会の時間と人とが織りなすその時一回だけの音楽が流れてゆきます。

 初めてシャンソンの奥深さに触れたとおっしゃった方。
 朗読と詩の世界が、忘れていた心を呼び起こしてくれたと感動してくださった方。
 ・・・普段と違う特別な時間の中で、言葉そのものが持つ力がそれぞれの皆様の心に作用して、別世界の美しいものへ誘われたのかもしれません。
 言葉を発している私自身もまた、導びかれるような心持ちの中で、自然に歌い語っていた時間でした。

 途中、ピアノ演奏を挟んでの早着替え、そして後半は「シネマの情景」というテーマで構成してみました。
二部1 二部2
 20周年記念への祝意を込めて、最後はお客様に唱和して頂きながら「たびだち」で締めくくりました。

   デザートブッフェとファッションショー
 70分通しのコンサートを集中して聴いて頂いた後、絶妙なタイミングで、デザートブッフェタイム。
デザート1 デザート2 デザート3
 美味しそうなスイーツの香り、たくさんの種類のケーキ、果物・・・。
お客様ご挨拶

 皆様のテーブルに入って歓談しながら、ご挨拶、記念写真。

そして抽選会、ファッションショー。

この日のモデルは皆、クラシックバレエやダンスを習っている10代の方たち、
日頃鍛えているだけあってプロポーション抜群で、加えて初々しくて、とても好感が持てました。

バレエ教室の先生が徹底的にレッスンをなさったとのこと、プロ顔負けの堂々としたステージパフォーマンスで、会場からは大きなため息が。

「初めて着用した時は、年齢にそぐわないので洋服に着られている感じがしたのですが、何回か練習しているうちに次第に体に馴染んできて、素敵に着こなせていったのには感動しました。ステージではそれぞれの洋服の魅力をしっかりと伝えてくれていたと思います」
というファムのオーナーの言葉。

ステージ裏での早着替えや、ステージに出る寸前のチェックなど、本当に真剣で、横で見ていても、清々しさが伝わってきます。
真剣勝負の本番が大きな成長と飛躍を促すというのは、音楽に関わる時にも痛感するのですが、これはあらゆる分野に当てはまるのかもしれません。

ファッションショーが終わって、パーティーのフィナーレに、赤いミニドレスで「オーシャンゼリゼ」を。
オーシャンゼリゼ_1
 モデルさんとスタッフさんたち全員の、歌に合わせてのダンス、これも本番前の先生の特訓の賜物です。
 お客様も手拍子で唱和して下さって、とても和やかな終演となりました。

オーシャンゼリゼ2

 色々な形で音楽は生まれ、そこに笑顔や感動がある。
 一人だけではなく、大勢の思いが合わさって、温かい力が生まれる。
そんな余韻を味わいながらの帰路でした。


お越し頂きました皆様、ご一緒にこの企画を実現したスタッフの方々、心から感謝申し上げます。



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「雨の日の物語」第二弾終わりました

 1月13日、市ヶ谷「劇空間えとわ~る」でのコンサートもお陰様で無事終了いたしました。

 前日、急に体調を崩したのですが、朝になったらシャキッと復活!
 「無事これ名馬なり」と昔、音楽仲間がしみじみと語っていたのを思い出しました。
 健康で、粛々と事が進み、そして幕開けに漕ぎつけられることは本当に何にも勝る僥倖であることを改めて痛感します。
 自分も周囲も、人は、様々なアクシデントと常に背中合わせで生かされているのだということに今更ながら感じつつ、麗らかな光を浴びた朝でした。
・・・・この日も勿論、言うまでもなく、日本晴れ。

 今回もカメラマンの沢木瑠璃さんが撮影して下さった素敵な写真を追いながら、コンサートのご報告をさせて頂こうと思います。

   本番まで
 JR市ヶ谷駅から徒歩5~6分、法政大学の校舎に隣接して、「劇空間えとわ~る」はあります。
 坂道を少し登ると、見えてくる入口
   112   113
 そして看板に、赤い傘のポスターが迎えます。

 入口を入るとすぐ左側がコンサートスペース、奥に受付、カウンター、そしてサロンへと続きます。
 スタッフがコートを預かり、サロンで一息、飲み物を召し上って頂くことが出来るちょっと小粋な演出
 優雅な調度品に飾られた心地よいシャンソニエの雰囲気が、コンサート前のひと時を包みます。
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淹れたての珈琲の香り。サロンの片隅に置かれた本と雑誌。

受付に早速プログラムを並べました。
   090    0031
友人から美しい花束が届いていました。
淡い色合いに、優しさが伝わってきます。

本番前、坂下さんと私、まずはステージのチェックから。
そしてリハーサルを入念に行います。
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 花束はピアノの上に。
 チラシの写真の赤い傘は、京都から引き続きここでも活躍、ステージに広げてみました。
 ご予約で全て埋まった文字通りの満員御礼。
 そして、何と今回は、お一人の欠席者もなくご予約のお客様、全員がいらして下さるという奇跡に近い状況で、本当に幸せに思いました。
 お越し下さいましたたくさんの皆様、ありがとうございました。

   コンサート 第一部
  第一部のテーマは「雨傘」
ロイヤルブルーのレース地に黒ベルベットのロマンチックなドレスでスタートしました。
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 大好きなドレスではあるのですが、厚手の生地のためか、はたまた、日頃の旺盛な食欲の為か、明らかに、横に成長しているような・・・。

 プログラムを印刷し終えてから急遽歌うことを決め、詩を作ったばかりの曲、ショパンの『雨だれ』からスタートしました。
 ・・・コンサート準備の間中、なぜかこのメロディーが耳の奥で離れず、繰り返し繰り返し流れ続けていて、では歌うしかないか、という神がかり的決断に至った曲でした。・・・こういうことが時々起るのが自分でも面白いです。

 そして、川端康成の掌編『雨傘』、黒田三郎の詩『蝙蝠傘の詩』の朗読へと続きます。
朗読
 今回は「朗読とシャンソンの夕べ」シリーズの3回目となったわけですが。
 「朗読は、言葉を歌っているように間合いやリズムや抑揚があり、歌は、詩を語るようで言葉が深く聴こえてきました。語りと歌の両方が溶け合って一つの世界に導かれた気がして楽しかったです」と、初めていらして下さったお客様からのご感想が届き、そのように受け止めて頂けたことが何より嬉しく思われました。
 
 これまでのコンサートではずっと、自分の訳詞、作詞で歌うことに一貫して拘ってきたのですが、今回初めて一曲だけ、他の方の作った詩で歌ってみました。
 第一部の最後に歌った『落葉松』、合唱曲としてもよく取り上げられる曲です。
 「雨の日の物語」というテーマの中で、<落葉松の雨>の情景が私には外せないものと感じましたので。
 落葉松の葉が、降りしきる雨のように舞い落ちる風情をどうしても伝えたかったのです。
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 休憩時間。

 第二部の衣装の赤いパンツスーツを着てスタンバイ、かなりリラックスしていますね。
 お客様と共に過ごす時間が何とも言えず心地よくて、高揚感に溢れています。

   コンサート 第二部
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第二部のテーマは「雨の物語」

 第一部より、ドラマチックな曲揃えで、赤をシンボルカラーに据えて構成してみました。
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 坂下さんのご紹介。彼女の楽しそうな笑顔です。
 いつものようにユーモアたっぷりにお話しして下さって、会場の雰囲気も益々和んでいきます。

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 『リベルタンゴ』を歌っています。

 赤いドレスと赤い傘、赤い照明。
 
 <自由を求める>曲の熱情が、真っ赤な光に飲み込まれていくようでした。

  そして、最後の曲は『世界の片隅に』

 アンコールは『たびだち』を客席の皆様と共に合唱しました。
 何回目かのお客様はもうすっかり覚えて、大きな声で唱和して下さり、音楽を通しての絆が結ばれていく温かさと楽しさが胸に沁みてきました。
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    ・・・・・・・・・

 12月の京都「巴里野郎」、そしてこの度の市ヶ谷「劇空間えとわ~る」
 両会場で開催しました「雨の日の物語」はお陰様で無事終了いたしました。

 お越し下さいましたお客様、これまで応援して下さいましたすべての皆様に心から感謝申し上げます。

 次は2月4日(日)奈良「あしびの郷」でのコンサートが控えています。
 これに向かって、またベストを尽くして参りたいと思いますので、どうぞこれからもよろしくお願い致します。



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「雨の日の物語」第一弾無事終わりました

 晴れ女の私、不思議なのですが、本当に、何かのイベントというと必ず晴れるのです。
 12月16日土曜日も天気予報は「一日中雨です!!!」と断定的な予報だったのですが・・・・。
看板
 この一か月雨が降る歌ばかりを練習し続け、タイトルも「雨の日の物語」と命名したからには、今度こそ雨降りと、覚悟していたにもかかわらず、やはり明るい空、傘の要らない一日となりました。
 巴里野郎のいつものボードに赤い傘を差したポスターが張られています。

 本番前にピアニストの坂下さんと、朗読とピアノとのタイミングなどを最終調整しています。すべては入念な準備があってこそ。
リハーサル2 リハーサル1

 そして入場時間、一斉にお客様がいらっしゃり、あっという間に熱気にあふれた会場となりました。
大盛況 立錐の余地なく、当日券はストップせざる得ないという嬉しい悩みに立ち至った今回のコンサートでした。立ち見でもよいからという、有り難いお申し出もあって・・・お越し下さいましたたくさんの皆様、本当にありがとうございました。
雨傘
 ステージには赤い傘をそっと広げてみました。

 ロマンチックな掌編の朗読からスタート。
 静かに耳を傾けて、優しい物語に心を浸して下さり、そしてコンサートの2時間はあっという間に過ぎてゆきました。

 コンサートの内容、その詳細は、まだ市ヶ谷でのツアーがこれからですので、終わるまでお楽しみに取っておくことにしたいと思います。
 1月13日が終わりましたら、改めて詳しくご報告いたします。

 今や常連となって、私のコンサートを心待ちにして下さっている9歳のお嬢さんから、まだ現役で歌い続けていらっしゃるダンディーな93歳の紳士まで、お客様の年齢層は限りなく幅広くて、そういう皆様と一堂に会し、同じ時間を共有させて頂けることが何にもまして幸せに思えました。

 前日に手作りの小さなきんちゃく袋に入った飴のプレゼントが届きました。
 「大阪のおばちゃんの飴袋、明日のお守りに」とユーモアも袋に一杯。

 遠方の友人たちからもいつも直前の励ましメールが届くのですが、その中でも心に大きく響いたのは「芸道の鬼と化せ」の一言でした。

 変な緊張も臆する気持ちも一気に吹き飛んで、ステージに居ることに集中でき、客観的に自分を見つめることが出来た気がしました。

 持つべきは佳き友、そして言葉の持つ力って素敵だなと改めて思った日でもありました。
花束
 頂いた花束。
 皆様に心から感謝申し上げます。

 今はほっと一息、気持ちが解き放たれていますが、年が明ければすぐ東京でのコンサートです。
 気を引き締め、より力を尽くしたいと思います。
 こちらも是非お越しくださいね。


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「パリジェンヌの秋」無事終了致しました

 10月7日、ナーダムでのコンサートはお陰様で無事終了致しました。

 10時半に会場入りした時はまだ外は雨。天気予報は一日雨降り。
 「超雨女なんです。ごめんなさい」と申し訳なさそうに話すファムのオーナー石橋さん、でも、超超晴れ女の私、ほどなく雨は上がり、めでたく光の射す一日となりました。

 初めての会場、初めてのお客様、緊張感と期待感とで朝から気持ちが弾んでいました。
 今日は何枚かの写真と共にコンサートの様子をご報告したいと思います。

   秋の装い
 会場である「jazz point ナーダム」
ナーダム
 ナーダムのマダムはファッションデザイナーでもあり、独自のデザインによるファッションショーなど手掛け、活躍中の方です。
 Jazzに造詣の深いご主人と共に、気持ちよく音楽を味わえるライヴハウスをとの思いで、ナーダムを作られたと伺いました。
ナーダム2
 音響、照明、インテリアに至るまで緻密に計算されていて、調和のとれた心地よい空間を作っています。
 「シャンソンのコンサートを開催するのは初めて」「シャンソンの香り漂う演出を考えたいです」とのお言葉通り、そして更に「パリジェンヌの秋」というテーマを意識して下さったお洒落な心配りが随所にありました。

ステージを趣深く飾る花々や小物の数々はファムのコーディネート、壁のタペストリーのブラウンともよく調和し、ステージを素敵に彩って、晩夏から初秋へと移りゆく季節の空気を伝えています。
    ナーダム1    ナーダム3

吹き抜けの天井と石作りの壁が、中世の教会を訪れたような落ち着いた雰囲気を醸し出していました。
ナーダム座席
 お洒落なテーブルセッティングも既になされていて、どこか素敵なサロンに招かれたようです。
コーヒーカップ
「コンサートは、会場に入った瞬間から始まるもの。会場やスタッフのおもてなしもトータルで味わうもの」という私の持論に合致するものを感じ、大いに意を強くしました。

   「パリジェンヌの秋」
ナーダム写真

ファムのWEBにこのような写真を載せて下さいました。

 コンサートの様子が一目瞭然。

 これを真似して、私も作ってみました。
 如何でしょうか。

 この写真で今回のコンサート「パリジェンヌの秋」を追ってみることに致します。
 ナーダム写真2
 左上の写真、右側の帽子をかぶっていらっしゃる方がファムのオーナーの石橋さん。そして、左側のショートカットの女性がウーボの三宅さん、主催者としてのご挨拶をなさっているところです。
 お二人は、学校も同級で過ごしてきた親友同士で、お店立ち上げの時から20周年を迎える今日まで、変わらず良きパートナーとして助け合ってきた仲間とのこと。快活で温かいお人柄にとても魅力を感じます。
 
 この日の私の衣装もお二人のコーディネートによるものです。

 白いドレスの写真は、第一部「夏の名残り」のステージ。
 夏の名残り、白コットンのレースのワンピースが羽のように軽いのですが、ピンクベージュのスヌードを手に持って秋の演出をしてみました。
 一部の中で『僕になついた猫』を歌った時、突然、フワフワしたピンクの猫を抱えているような気がして、歌いながら思わず抱きしめていました。
ナーダム4
 島崎藤村の『初恋』を朗読しています。秋の初めの林檎畑の情景が私自身の心の中にもくっきりと見えてきた気がしました。
 『初恋』は格調高い文語詩、シャンソンとは異質のものと普通には思われますが、ステージに違和感なく調和して、聴く方の胸に響けば良い、という思いが私には強くありました。
休憩時間

 「言葉を音に乗せて語ってゆく」・・・音楽が流れていても、そうでなくても言葉そのものに音律があることをいつも感じるのです。

 この写真は休憩時間のワンショット。ほっとひと息の顔をしています。

 赤いドレスの写真は、第二部「パリジェンヌの秋」のものです。
 パンツスーツをステージで着用したのは初めてですが、如何でしょうか。
 右端の写真は『リベルタンゴ』を熱唱しているところ。
 真紅がこの曲のイメージにしっくりくるのでは。

 ファムのご案内状に、<ドレスコード「秋めいたアイテム」>と記されていました。

 「これが皆様にはハードルが高く感じられたようなのだけれど、・・・」
 「でも、日常を離れた少し特別な場があって、そこにおしゃれ心を発揮して
 いつもとは違った装いを楽しんで頂けたら素敵なのでは・・・」

 今回のドレスコードの設定には、<日頃の自分を開放する>、そういうお洒落の効用を伝えたいというオーナーのポリシーが込められていたのですね。

 「シャンソンはよくわからないので」という、時々耳にする言葉も同様かなと思うことがあります。
 わからないので足を踏み入れないのではなく、まずは実際に触れて頂けたらきっと印象が変わるはず、・・・私の挑戦です。

 数日前に客様からのこんな感想が届きました。

 「シャンソンのことはよく分からなかったのだけれど、あの迫力に引き込まれていきました。」
 「異世界への扉を開く刺激になりました。」
 「神経にビンビンときて、長編大作の小説を読み切ったような心地よい疲れが漂っています。」

 シャンソン初体験だった方も多くいらしたのですね。
 こんな風に感じて頂け、何より嬉しく思っています。
 お越し下さいました皆様、有難うございました。
 これからも更にパワーアップして行くよう精進して参ります。



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秋のコンサートが始まります

   『パリジェンヌの秋』、明日です
 コンサート前日となりました。
 いつもより少しだけ口数が少なくなり、料理人が包丁を研ぐような気分で、身を正して、来るべき時を待つという心境に入り始めています。
 緊張しますが、実は醍醐味満点の時間なのかもしれません。

 「ファム&ウーボ20周年記念 
 松峰綾音訳詞コンサート『パリジェンヌの秋 ~femmes d’automne~』」

 長いタイトルのコンサート、4月の『をみなごに花びらながれ』からしばらくぶりの本番に、何だか心が浮き立ちます。

 セレクトショップ「ファム」の主催、コーディネートとあって、いつもとまた一味違ったテンポで、今日までの準備が進んできました。

 全体にお洒落で、ファッションのお店ならではコンサートにしたいというこだわりが細部からも伝わってきて、私にはとても新鮮で、新たな発見も色々あったのです。

 会場受付、ステージの装飾、衣装の雰囲気など、全てをトータルで考える雰囲気作り、視覚的にも楽しんで頂けることを狙っているのだと思われます。
 詳細な打ち合わせをしてきたのですが、私も教えて頂けない「当日のお楽しみ!」がいくつかあるようで、いつも全てを自分で準備してきた私にとっては、包みを開ける時を待つような楽しい感覚です。

 今回のコンサート、夏の終わりから秋への季節を背景として、曲の中にそれぞれの女性達の物語を描いて行こうというコンセプトですので、選曲にも色々工夫してみました。
 パリジェンヌ、パリマダムのお洒落で飛び切りエスプリの効いた世界を表出できたら素敵だと。
 そんなつもりで準備をしていると、すっかり自分がパリの街に居るような気がしてきて、一人芝居に没入していくような、うっとりと幸せな時間を過ごしています。

   中秋の名月
 一昨日の月はご覧になりましたか。
 私は京都の自宅のベランダから、かなり長い時間吸い込まれるように眺めていました。煌々として美しい名月でしたね。
渡月橋の満月
 ヨーロッパなどではこんなに冴えた月の夜は、不吉で、何か悪いことが起こると恐れられてきたと聞きます。
 名月を愛でて、思いを馳せ、そこに悠久の命を感じ取るなどという感覚は、独特な日本的な感性であるのでしょう。

 評論家小林秀雄氏の『考えるヒント』の中に、『お月見』という小編があったのを思い出しました。
 こんな書き出しです。

 京都の嵯峨で月見の宴をしていた。もっとも月見の宴というような大袈裟なものではなく、集まって一杯やったのが、たまたま十五夜の夕であったというような事だったらしい。平素、月見などには全く無関心な若い会社員たちが多く、そういう若い人らしく賑やかに酒盛りが始まったが、話の合い間に、誰かが山の方に目を向けると、これに釣られて誰かの目も山の方に向く。月を待つ想いの誰の心にもあるのが、いわず語らずのうちに通じ合っている。やがて、山の端に月が上ると、一座は、期せずしてお月見の気分に支配された。暫くの間、誰の目も月に吸寄せられ、誰も月の事しかいわない。

 この中に、スイス人が何人か混じっていたのですが、彼らはこの状況を異様に感じて、一変したと思える一座の雰囲気(お月見の気分)が、どうしても理解出来ず、「今夜の月には何か異変があるのか」と、怪訝な顔付きで質問したというのです。

 ここから、文章は日本的感性に言及されていきます。

 お月見の晩に、伝統的な月の感じ方が、何処からともなく、ひょいと顔を出す。取るに足らぬ事ではない、私たちが確実に身体でつかんでいる文化とはそういうものだ。文化という生き物が、生き育って行く深い理由のうちには、計画的な飛躍や変異には、決して堪えられない何かが在るに違いない。

そして

「意識的なものの考え方が変わっても、意識出来ぬものの感じ方は容易に変わらない」
「自分たちの感受性の質を変える自由のないのは、皮膚の色を変える自由がないのとよく似たところがある」

 という所感へと続いていきます。

 話が飛躍しますが、フランスの詩を音楽の力を借りながらも、日本語で表現しようとするシャンソンに関わる日々の作業は、こういう感性を包含しつつも、私のこれに向かうささやかな挑戦なのかもしれないと、ふと思いました。

 音楽の持つ普遍性や、日本語=言語の持つ究極の力を信じて、明日のコンサートもベストを尽くすつもりです。

   おまけのお話 お月見のダンゴ
 一昨日届いた「ファム」のオーナーからのほっこりとするメールです。

 兎が居る日本の月は独特で、中秋の名月。
 私も早く色々と準備に取り掛かりたいのに、今日は月を愛でる日。こどもにせがまれお団子を作り、ススキを飾って呑気に外で食べておりました。
さぁ、今から頑張るとします。


 私はお月見はしても、お月見ダンゴを作ったことありませんでした。
 仕事に向かう時のきりっとした眼差しが印象的な彼女の、この感覚が、とても素敵だと思います。

 明日、一緒にコンサート本番です。



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コンサートの準備、順調です

 昨晩の台風、京都市内は暴風雨の直撃で、窓ガラスがしなる音を久しぶりに聞いた気がします。
 今朝は台風一過、晴れ渡った爽やかな空ですが、被害に遭われた皆様も多くいらしたのではないでしょうか。お見舞い申し上げます。

 さて、いつの間にか9月も半ばとなって、秋から冬にかけての幾つかのコンサート準備に日々忙しく過ごしていますが、今日はそんなご報告を三つ。

   「雨の日の物語」~チラシが出来上がりました  
 「新しいシャンソンと朗読の夕べ」シリーズvol.3は,『雨の日の物語』
 12月16日(土)京都「巴里野郎」
 1月13日(土)東京市ヶ谷「劇空間えとわーる」
 詳細は既にお知らせした通りですが、ご案内のチラシが出来上がりましたので、早速ご紹介したいと思います。
雨の日の物語チラシ
シャンソンを彩る様々な雨。
雨に濡れながら、雨を眺めながら、紡がれる様々な物語を、情感溢れる小説、詩、エッセイの朗読と共にお届けして参ります。
 「雨の日の物語」・・・素敵な雨の情景に包まれて、語りと歌とが一つに溶け合いシャンソンに物語が生まれます。

 雨の中に佇むなら、赤い傘を差したい。
 濡れる緑の中をゆっくりと歩きたい。
 肌を冷やす霧雨に包まれて、トレンチコートの襟を立てて。

 ふっと浮かんだそんな情景を親しい友人Aさんにご相談して、撮って頂いたのがこの写真です。

 着慣れたコートに、いつもの髪型、殆ど、お化粧もしてない素の顔で、果たしてこのまま出して良いものか、少し迷ったのですが、でも、遠くに雨の物語を見ているような穏やかな表情が自分ではかなり気に入ってもいるのです。
 「いつ撮影したの?」って聞かれますが、つい最近、今年の夏の写真です。
 そして、背景にはワルシャワの街の雨の情景。
 今回、撮影を引き受けて下さったAさんが以前お撮りになったものを貸して下さいました。
 エキゾチックな建物の影が雨の歩道に光って幻想的ですね。

    『雨傘』川端康成 作 他 朗読
    『雨』J.J.ゴールドマン
    『バルバラ』ジャック・プレヴェール 他

 と、演目を記しましたが、これはごく一部。
 実は、このコンサートで是非ご紹介したくて、今まさに訳詞制作中のものもあるのです。

 チラシが出来ると臨場感が湧きます。
 素敵なコンサートになるように力を尽くしますので、皆様、是非お越しくださいね。


   「パリジェンヌの秋 ~femmes d'automne」開催のご案内
 『ファム&ウーボ 20周年記念 松峰綾音訳詞コンサート「雨傘 ~femmes d’hiver 」』 が来年2月4日(日)に開催されることは既にお知らせしましたが、実は、これに先駆けて、記念コンサートvol.1として「パリジェンヌの秋 ~femmes d'automne」を10月7日(土)に行います。
パリジェンヌの秋チラシ
 40名様までの限定ライヴですが、まだお席に余裕があるようですので、どうぞお越しください。
 京都 精華町 jazz point 那達幕/ナーダム 料金 ¥ 3,500 (ケーキセット付)
 お申し込みは松峰宛てに!

  femmes (ファム)はフランス語で「女性たち」
  d’automne(ドトンヌ)は「秋」
 <秋色のファム><秋を装う女性たち>という意味を込めてタイトルをつけてみました。
 シャンソンの中で、素敵なパリジェンヌ・パリマダムの秋の物語を満喫して頂けたらと思います。
 「ドレスコードは<秋めいたアイテム>」とご案内にあるのは、さすがファッションブティックです。
 「でも、敷居が高いと思わず、ほんの一つでも秋らしい色使いのものなど身について頂くだけで充分です。お洒落を少し意識するだけで日常から離れてとても楽しい気持ちになれますから。」というオーナーMさんの言葉。
 ファム&ウーボは温かく素敵なお店です。
ナーダム1 ナーダム2
 近鉄京都線で新祝園(しんほうその)下車、バスで約10分ほどのところに会場のナーダムはあります。
 少しジャジーな大人の雰囲気を醸し出しながら落ち着いて素敵な空間、音響、照明もこだわりを持っていて、ここでのコンサートが今からとても楽しみです。
       
   「あしびの郷」訪問
 ナーダムで打ち合わせをした同じ日に、「あしびの郷」にも足を延ばしてきました。
 「あしびの郷」は2月4日(日)開催『ファム&ウーボ記念コンサートvol.2「雨傘 ~femmes d’hiver 」』の会場です。
 この日はコンサートとファッションショーをタイアップした記念イベントで、華やかな企画が用意されているのですが、それに相応しい素敵な空間でした。
奈良町の通り あしびの郷入口
奈良駅から、徒歩8~10分、古都の風情を静かに残す奈良町に「あしびの郷」はあります。入口だけ見ると、完全に老舗の漬物屋さん。
その店構えを横目に見ながら奥へと続くアプローチをひたすら歩くと、純和風の中庭の設えが、段々モダンに、お洒落に変わってゆきます。
中庭 教会

会場1
 そして、突き当りにチャペル、その隣に披露宴会場が出現します。
 広々と天井も高く、ガーデンの緑が映えて、素敵!
会場2

 コンサート仕様に暗幕で覆って頂くと、ライティングもこのように雰囲気があります。

漬物屋

 親切に対応して下さる担当の方と入念な打ち合わせをして、帰り際に、お漬物屋さんのお食事処で、和風御膳を頂きました。
心尽くしの一皿一皿がとても美味しく、古都の懐かしい味がしました。


東京から京都、そして色々なご縁が広がって、奈良にも今年は結びつきを持つことが出来たことを幸せに思います。

まずは10月7日から。
後半のコンサートがスタートします。



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動画サイトの開設

 昨日の台風から一転して、今日は何事もなかったかのような気持ちの良い夏空が広がりました。
 穏やかな青空が却って、自然が隠し持っている脅威と、その中で翻弄されながら生きている人間の存在というものを強く感じさせる気がします。

 この度の台風、そして豪雨で大きな被害に遭われた皆様に、心からお見舞い申し上げます。
 天候異変、それに伴う自然災害の目を覆うようなニュースが毎年報じられます。
 大変な渦中にいらっしゃる皆様が、どうぞ一日も早く、いつもの穏やかな日々に戻ることができますように。

   動画サイトの開設
 さて、前々から考えていた動画サイトがこの度立ち上がりましたので、ご案内させていただきます。

 このブログと、そしてWEB松峰綾音を継続してお読み下さっている皆様、いつもありがとうございます。

 そういう皆様から、「ところで、松峰さんの声ってどんななのですか」から始まって、「歌のことを記しているのだから、やはり歌そのものを聴いてみたいです」とか、「特に『訳詞への思い』で紹介のある曲については実際に歌っている歌を流して欲しい」というようなご要望をこれまでにもいくつも頂いていました。

 確かにその通りですよね。

 でも、正直に言うと、「私の立ち位置は、訳詩家である」というような思いもどこかにあって、「自分の歌っている姿を敢えてネットに流すというのも・・・・」というためらいで、逡巡していたのかもしれません。

 そんな背中を押してくれた友人たちや、WEB関係のことが皆目わからない私に力を貸して下さった方々のお蔭で、WEBの中に動画サイトを立ち上げることができたのです。
 普通はそんな大仰に言うことではなく、こういう世界に携わっている人なら誰でもが行っている当たり前のことなのでしょうけれど・・・自分にとっては画期的な一歩ということで・・・。

 これまでのWEBのページに動画集を加えました。

 是非チェックなさってみてくださいね。
 現在はまだyoutubeに4本ほどUPしただけなのですが、これが最初の歩み、皆様にご紹介したい曲を吟味しながら、これから少しずつ増やしてゆこうと思っています。

 「訳詞への思い」でこれまでのように曲紹介をしっかりと記した後、実際の歌もUPしてゆくという手順を踏めたら、より自分らしく発信できるのではという気がします。

 作った詩、紹介した曲がたくさんの方たちに愛され、覚えていただけることは何より嬉しいことではあるのですが、その反面で、大事な作品や歌詞が間違って伝わっていくなどの危険も増えるわけで、生みの親としては二律背反、悩ましいところでもあります。

 でも、これは、楽しんで聴いてくださる多くの方には全く無縁のお話ですね。

 自ら歌われるプロ、アマの方たちに向けて、「歌いたいご希望のおありの方は事前のご相談をお願い致します」という文言を必ず付け加えるようにしています。

 コンサートで取り上げた曲を中心に、今後、動画でもご紹介して参りますので、楽しみになさって下さい。

   おまけのお話1
 今回作成したyoutubeの僕になついた猫」の表紙の黒猫は、この曲を聴いて下さったお客様からの写真を使わせていただきました。
クロ
 愛猫のまさにその名も「クロ」ちゃんです。

 「仔猫は君とまどろむベッドのシーツにくるまり遊ぶ」のですが、シーツと同色で溶け込んでしまいそうな雲みたいにフワフワな<真っ白い猫>が似合うような気もしますし、真っ白なシーツにくっきりと黒い塊のような黒猫が「足元でそっと鳴く」というのもとてもお洒落な情景である気もします。


   おまけのお話2
 夏の恒例、ブルーベリージャムを今年も作ってみました。
 今年はとりわけ新鮮なブルーベリーで、蜂蜜はほんの少しだけしか入れていないのに、自然な甘みが冴えてとても美味しいジャムに仕上がりました。
ブルーベリー ブルーベリージャム
 今年も無心になってジャム作りをする時間が持てたことに感謝しながら、8月を過ごしています。
 皆様も暑さに負けずに乗り切ってくださいね。


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ライヴ・コンサート決まりました

 昨年夏に10周年コンサートを終え、暮れから「シャンソンと朗読の夕べ」シリーズに着手できたこともあって、ここでコンサートはひと休み、どうかしたの?と言われつつ、ただ沈思黙考しておりました。

 ぼんやり夢想する時間もこの上なく心地よいのですが、元々が貧乏性みたいで、どことなく気持ちがそわそわしてきましたし、そんな中で、コンサートのご依頼をいくつか頂き、いよいよ始動しようと思います。

 今日は、新たなライヴ・コンサートのご案内をさせていただきます。

   「雨の日の物語」
  「新しいシャンソンと朗読の夕べ」はお蔭様で大変好評を頂いて、次へのお問い合わせも多く寄せられています。
 この度、「クリスマスの贈り物」「をみなごに花びらながれ」に続く第三弾、vol.3を開催することが決まりました。

 タイトルは「雨の日の物語」 

 シャンソンを彩る様々な雨。
雨に濡れながら、雨を眺めながら、紡がれる様々な物語を、情感溢れる小説、詩、エッセイの朗読と共にお届けして参ります。
 「雨の日の物語」・・・素敵な雨の情景に包まれて、語りと歌とが一つに溶け合いシャンソンに物語が生まれます。


 雨の音にじっと耳を澄ましていると、陶然と深い霧の中に導かれてゆくような気がします。
しとしとと降る優しい雨も、激しく叩きつける暴風雨もそれぞれの詩情に溢れていて、私は超晴れ女ではありますが、雨も大好きなのです。

 今、読書三昧の毎日、朗読でご紹介したい文学作品、随想など夢中で読みふけっています。
 魅力的な文章が沢山あり過ぎて迷ってしまいますが・・・・この上なく楽しい悩みです。

 この度も京都と東京で下記のように開催致します。

    京都公演 2017年12月16日(土) 13:30開場 14:00開演
            出演  松峰綾音 ( 訳詞・vocal、朗読 )
                 坂下文野( piano )
                  於 京都 巴里野郎KYOTO  

    東京公演 2018年1月13日(土) 14:00開場 14:30開演
            出演  松峰綾音 ( 訳詞・vocal、朗読 )
                坂下文野( piano )
                 於 東京市ヶ谷 劇空間 えとわ~る
 

 「劇空間えとわ~る」は初めての会場となりますが、市ヶ谷にあるお洒落で華麗なシャンソニエ、最高のコンディションでシャンソンを味わって欲しいというマダムのコンセプトで、音響・照明にも徹底的にこだわった会場です。
えとわーる1 えとわーる2
 内容等の詳細は、順次ブログにてお知らせして参りますので、楽しみになさって下さい。
            
   「採薪亭演奏会」
 2015年に東福寺大慧殿で、コンサートを行ったのを覚えていて下さるでしょうか。
 『採薪亭演奏会』は、特に和楽を中心に、そして時にはクラシック演奏なども選ばれ、一年に一度だけ開催されている格調高い素敵な演奏会です。
 そんな中で、シャンソンコンサートは初めての試みだったそうですが、幸い好評を頂くことができたようで、来年度の『採薪亭演奏会』に再び「松峰綾音訳詞コンサート」をと、先頃、お声をかけて頂いたのです。
東福寺 大慧殿

 初秋の京都、閑寂で静謐な空気に包まれた東福寺大慧殿で、もう一度歌うことができるのはとても幸せで、今から心が躍ります。

     「採薪亭演奏会」松峰綾音訳詞コンサート in 東福寺 
           2018年9月23日(日)12:00開場 12:30開演
         於 京都 東福寺 大慧殿(だいえでん)=東福寺宗務本院

 詳細は追って。まずは第一報をお知らせ致しました。

   「ファム&ウーボ20周年記念コンサート」
 ファム&ウーボというのは、木津川にあるファッションブティックです。
 ライヴにいらして下さったのがご縁で、その後オーナーの方との親しいお付き合いが続いています。
 この度、オープンから20周年を迎えることになり、その記念イベントに、私のコンサートをとのご依頼を頂きました。

 ファッションショーとタイアップした素敵なパーティーの企画が、目下、進行中なのです。
 10月にプレ・コンサート、そして年明け2月に記念コンサートと2回の開催が決まりました。
 10月は顧客の方中心の会となりそうですので、とりあえず2月のご案内を致しますね。

  ファム&ウーボ20周年記念 松峰綾音訳詞コンサート
           「雨傘 ~femmes d’hiver 」
               2018年2月4日(日)13:00開場 13:30開演 奈良 あしびの郷
 
 奈良町にある素敵なウエディング会場でのコンサート、副タイトルの「femmes d’hiver」は「冬のfemme」「冬の(冬を装う)女性たち」の意味です。

 以上、新しく決定したコンサートのご案内でした。
 いずれのご予約・お問合わせも、管理者のメール(ブログ左下)、または WEB のコンタクトからお願い致します。

 このブログ冒頭の「松峰綾音 ライヴ・コンサート・イベントのお知らせ」に日時一覧をまとめましたのでご参照頂けましたらわかりやすいかと思います。

 素敵なコンサートになるよう努力して参りますので、どうぞ是非お越し下さいますように。



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『をみなごに花びらながれ』ご報告

 お陰様で4月16日の『綜合藝術茶房 喫茶茶会記』での公演も無事終了致しました。

 4月8日の京都コンサートでは桜満開でしたが、16日の東京は、花吹雪乱舞、歩道に積もった花びらが春風にクルクルと巻かれる風情が格別の趣を添えていました。
 抜けるような青空に映える名残の桜が、『をみなごに花びらながれ』のイメージにしっくりと溶け合って、一層風情を増していたように思われます。

 桜花の恵みの中で、両コンサートとも無事終えることが出来ましたことを、皆様から頂きました沢山のお力添えと共に、改めて感謝申し上げます。

 今回もカメラマンの沢木瑠璃さんが撮影して下さった写真を何枚かご紹介しながら、コンサートを振り返ってみたいと思います。


   会場『綜合藝術茶房 喫茶茶会記』
 四谷三丁目駅から徒歩2~3分、こんな普通の路地の片隅に、小さな看板がありました。
『喫茶 茶会記』のボードにフライヤーが貼られています。
看板見つけました 看板アップ  会場への道
 お客様は迷わずいらして下さるでしょうか、・・・この道を進みます。
 皐月の植え込みを右手に見ながら、真っ直ぐ突き当りまで。
ドアの前
 突き当りに再び看板が。
 普通の家のような何気ない佇まいに、おずおずとドアを開けると、玄関のたたき、その横がカウンター、靴を脱ぐと、温かく瀟洒なカフェが広がります。

 その奥の扉を開けるとライヴスペース、今日のコンサート会場となります。

カウンターに置かれたプログラム。
今回もこだわりのお手製で、朗読内容・曲目紹介など記してみました。
プログラム  マスター
 文学青年、あるいは演劇で活躍されていた方かしら、そんな香りを漂わせる優しくダンディーなマスターが入れて下さる珈琲は飛び切り美味しいのです。
小林秀雄
 どこか懐かしい穏やかな空気に包み込まれます。
 子供の頃の隠れ家のような・・・学校の図書室が大好きだった私には、カウンターにさりげなく並べられてある文学書の匂いがふわっと時間を戻してくれる気がしました。
文学的雰囲気



調度品
 私の蔵書と同じ『小林秀雄全集』が並び、そして何冊ものジャズの本、マスターのこだわりが、一つ一つの調度品にもくっきりと反映されていて、居心地の良さを増していました。
楽屋でのくつろぎ

本番前、楽屋での寛ぎタイム、坂下さんと私です。

 お客様から頂戴した10本の深紅の薔薇の花束がピアノの隣に華やかに飾られ、開演を待っていました。


   第一部 『もの狂いの美学』
 ご予約下さったすべてのお客様が既にお席に着いて下さり、満席でコンサートはスタートしました。

 巴里野郎と同様のプログラム、第一部のテーマは「もの狂いの美学」。
朗読の始まり
 坂口安吾の小説『桜の森の満開の下』の朗読から始めました。
 小説の世界を堪能して頂くためには、勿論、全編をそのまま朗読することが好ましいのですが、そうすると、一時間以上必要になってしまいます。
 「新しいシャンソンと朗読の夕べ」、曲と融合させてこそ、ですので、抄編として、所々筋立てをまとめて構成してみました。
 原作の持ち味を損なわずに、ここぞという原文を残して・・・原詩を訳詞に作っていく作業に酷似していると感じながら。

  朗読も歌も全く同様で、声が聴き手の心に届くまでの微妙な間=余韻のようなものが不可欠であると痛感します。
 
 しかも、そういう間というものは、ピアニストとの呼吸、お客様や会場の雰囲気などの様々な条件と相まった、その時一回きりの時間の中で作られてゆくのではないでしょうか。

 そして、この小説は、鬼が登場するおどろおどろしい昔話のようでありながら、実は、寂寥感漂う心模様や美的世界の不条理など、張り詰めた中で複雑に紡がれてゆく小説ですので、読んでいる自分自身が、まず、心を吸い取られていくような感覚をいつも強く感じるのです。

 この日の本番も、そんな幻惑されるような感情の流れにいつの間にか巻き込まれていた気がします。

 朗読の後に続いて、もの狂いをイメージしたシャンソンを4曲歌いました。
笑顔  笑顔(坂下)
 歌い終わって、皆様にご挨拶。
 ようやく我に返った笑顔、私と坂下さんです。

   第二部 『桜前線』
 第二部は桜色のドレスで。
第2部朗読

 詩人、大岡信の随想「言葉の力(抄)」と、三好達治の詩「甃のうへ」の朗読からスタートしました。

 『桜前線』という第二部のテーマは、桜前線が日本中を包み込んで、やがて瑞々しい桜色に染め尽くすように、「をみなご(乙女たち)」の初々しく弾けるような若さを朗読とシャンソンで綴ってゆこうという試みです。
たびだち

 あっという間に時間が過ぎて、フィナーレの「たびだち」です。
今回もお客様とご一緒に歌わせて頂き、客席とのハーモニーが心地よく響いて幸せなコンサートの幕でした。

・・・と言いたいところだったのですが、「アンコールにお応えし、ではもう一曲!」という瞬間にマイクにアクシデントが発生!
急遽マイクを代えて頂き、再びアンコールを歌いました。

「<安吾>と<桜>の魔力が、マイクに悪戯をしたに違いない」と、私は確信しているのです。
桜幻想ですね。
これは、今回のコンサートへの洒脱な贈り物だったに違いありません。

   客席から~「桜の森の満開の下」に寄せて~
 両会場のお客様から、色々なご感想やご意見などを頂き、今、その一つ一つを嬉しく受け止めています。

 特に、朗読で取り上げた文学作品自体への思い・解釈を、皆様それぞれに膨らませて下さったようです。

 一番反響が多かったのは坂口安吾の『桜の森の満開の下』だったのですが、そんな中から、こんな素敵なお便り(抜粋)をご紹介してみたいと思います。

 少し前にNHKの名著を紹介する番組で坂口安吾を取り上げておりまして、番組は観ていないのですが本だけは気になって、買っておりました。
 そこに、偶然にも朗読の題材に取り上げられるのを知って、興味深く「桜の森の満開の下」を読み、これは映像をとDVDを借りて鑑賞致しました。

 人間の心理の変化はとても面白いですし、歌を表現する上でいつも問題視しますので、興味深いです。
 今回の物狂いも人間的なものとして、気味の悪さを通り越して楽しんでおりました。
 暗黒の推理や恐怖では決してなく、心の深いところの愛だと感じました。
 誰にでもあるかも知れない心の中の鬼、孤独を理解した人は純愛に気付くのかも、本の中の人も歌の中の人も愛おしいと思う。
 誰にも知られない恋、自分にも解らない狂気、純愛と言いましょうか?

 
 <朗読が持つ潜在的な力>を今回、改めて実感しました。
 作品について分析するのではなく、ただ、描かれた世界を、自分の感性に従って読み続けてゆく、自分の息や声を、聴く側の心に届けることだけに集中していたのですが、この場合ですと、安吾の世界の持つ、鬼の意味、孤独だからこそ見えてくるピュアなもの、誰しもが持っている狂気と正気とのはざまにある不安、そんなすべてを柔らかく捉えて下さるこのようなご感想を頂いて、本当に嬉しく思いました。

  「をみなごに花びらながれ」を終えた今、今年の桜は、格別の味わいを持って心に刻まれています。



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ライヴ・コンサート のお知らせ

           松峰綾音 ライヴ・コンサート のお知らせ
                       1月・4月のご案内 
                                           (2017.1.22 現在)  
                          (通常のブログはこの下の記事から始まります)

         <1月>   『巴里野郎 ジョイントコンサート 』

お陰様で、大勢の皆様にお出かけいただき、コンサートの素敵なひと時を過ごすことが出来ました。
有難うございました。

4月8日、16日の『をみなごに花びらながれ』にも、是非お越しくださいますように。


                  2017年1月24日(火) 18:30開場 19:00開演
                     出演   芥川浩子(vocal)
                          松峰綾音 (訳詞・vocal)
                          坂下文野(piano)
                      於 巴里野郎KYOTO   料金 ¥3500(ドリンク別)

  芥川浩子さんとの初共演
  1月、新春の寿ぎがまだ少しだけ心に添っている頃。
  華やかにそして穏やかに流れてゆくシャンソンのひと時をごゆっくりとお楽しみ下さい。



          <4月>   『 をみなごに花びらながれ 』
                         松峰綾音 新しいシャンソンと朗読の夕べ vol. 2

  4月8日(京都)、4月16日(東京)の『をみなごに花びらながれ』、両会場とも満員のお客様にお出でいただき、無事終了することができました。有難うございました。
次回コンサートも、日程が決まり次第お知らせ致しますので、どうぞお楽しみに!




                   2017年4月8日(土) 16:30開場 17:00開演
                      出演  松峰綾音 ( 訳詞・vocal、朗読 )
                           坂下文野( piano )
                       於 巴里野郎KYOTO   料金 ドリンク付 ¥4000


をみなごに花びらながれ
 ご好評を頂きましたvol.1に引き続き、「松峰綾音 新しいシャンソンと朗読の夕べ」第二弾は「をみなごに花びらながれ」

 木屋町高瀬川沿い。舞い踊る桜吹雪の中、そして高瀬川が一面に花びらで埋る頃、桜をテーマにvol.2を開催致します。
 「をみなごに花びらながれ」・・・・繚乱の花に包まれて、語りと歌とが一つに溶け合いシャンソンに物語が生まれます。



                    2017年4月16日(日) 14:00開場 14:30開演 
                      出演  松峰綾音 (訳詞・vocal、朗読 )
                           坂下文野(piano)
                       於 綜合藝術茶房 茶会記   
                                   料金 ドリンク付 ¥3500


 京都発信のこのシリーズを東京に!
 「総合藝術茶房 茶会記」での初公演、今回は30名様までの特別公演となります。


  巴里野郎KYOTO
  京都市下京区河原町四条下ル三筋目(信号1つ目)東入ル柳川ビル2F
  TEL 075-361-3535

  綜合藝術茶房 茶会記
  東京都新宿区大京町2-4 1F
  Tel 03-3351-7904

 ご予約・お問合わせは、管理者のメール(ブログ左下)、または WEB のコンタクトからお願い致します。

 コンサートの詳細は、順次ブログにてお知らせして参ります。


   『1月・4月のコンサートご案内』 (2017.1.22記)
       『をみなごに花びらながれ』        (2017.3.9記)

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