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新しいシャンソンを新しい言葉に乗せて

   シャンソンの訳詞のつれづれに                      ~ 松峰綾音のオフィシャルブログへようこそ ~

コンサートの準備、順調です

 昨晩の台風、京都市内は暴風雨の直撃で、窓ガラスがしなる音を久しぶりに聞いた気がします。
 今朝は台風一過、晴れ渡った爽やかな空ですが、被害に遭われた皆様も多くいらしたのではないでしょうか。お見舞い申し上げます。

 さて、いつの間にか9月も半ばとなって、秋から冬にかけての幾つかのコンサート準備に日々忙しく過ごしていますが、今日はそんなご報告を三つ。

   「雨の日の物語」~チラシが出来上がりました  
 「新しいシャンソンと朗読の夕べ」シリーズvol.3は,『雨の日の物語』
 12月16日(土)京都「巴里野郎」
 1月13日(土)東京市ヶ谷「劇空間えとわーる」
 詳細は既にお知らせした通りですが、ご案内のチラシが出来上がりましたので、早速ご紹介したいと思います。
雨の日の物語チラシ
シャンソンを彩る様々な雨。
雨に濡れながら、雨を眺めながら、紡がれる様々な物語を、情感溢れる小説、詩、エッセイの朗読と共にお届けして参ります。
 「雨の日の物語」・・・素敵な雨の情景に包まれて、語りと歌とが一つに溶け合いシャンソンに物語が生まれます。

 雨の中に佇むなら、赤い傘を差したい。
 濡れる緑の中をゆっくりと歩きたい。
 肌を冷やす霧雨に包まれて、トレンチコートの襟を立てて。

 ふっと浮かんだそんな情景を親しい友人Aさんにご相談して、撮って頂いたのがこの写真です。

 着慣れたコートに、いつもの髪型、殆ど、お化粧もしてない素の顔で、果たしてこのまま出して良いものか、少し迷ったのですが、でも、遠くに雨の物語を見ているような穏やかな表情が自分ではかなり気に入ってもいるのです。
 「いつ撮影したの?」って聞かれますが、つい最近、今年の夏の写真です。
 そして、背景にはワルシャワの街の雨の情景。
 今回、撮影を引き受けて下さったAさんが以前お撮りになったものを貸して下さいました。
 エキゾチックな建物の影が雨の歩道に光って幻想的ですね。

    『雨傘』川端康成 作 他 朗読
    『雨』J.J.ゴールドマン
    『バルバラ』ジャック・プレヴェール 他

 と、演目を記しましたが、これはごく一部。
 実は、このコンサートで是非ご紹介したくて、今まさに訳詞制作中のものもあるのです。

 チラシが出来ると臨場感が湧きます。
 素敵なコンサートになるように力を尽くしますので、皆様、是非お越しくださいね。


   「パリジェンヌの秋 ~femmes d'automne」開催のご案内
 『ファム&ウーボ 20周年記念 松峰綾音訳詞コンサート「雨傘 ~femmes d’hiver 」』 が来年2月4日(日)に開催されることは既にお知らせしましたが、実は、これに先駆けて、記念コンサートvol.1として「パリジェンヌの秋 ~femmes d'automne」を10月7日(土)に行います。
パリジェンヌの秋チラシ
 40名様までの限定ライヴですが、まだお席に余裕があるようですので、どうぞお越しください。
 京都 精華町 jazz point 那達幕/ナーダム 料金 ¥ 3,500 (ケーキセット付)
 お申し込みは松峰宛てに!

  femmes (ファム)はフランス語で「女性たち」
  d’automne(ドトンヌ)は「秋」
 <秋色のファム><秋を装う女性たち>という意味を込めてタイトルをつけてみました。
 シャンソンの中で、素敵なパリジェンヌ・パリマダムの秋の物語を満喫して頂けたらと思います。
 「ドレスコードは<秋めいたアイテム>」とご案内にあるのは、さすがファッションブティックです。
 「でも、敷居が高いと思わず、ほんの一つでも秋らしい色使いのものなど身について頂くだけで充分です。お洒落を少し意識するだけで日常から離れてとても楽しい気持ちになれますから。」というオーナーMさんの言葉。
 ファム&ウーボは温かく素敵なお店です。
ナーダム1 ナーダム2
 近鉄京都線で新祝園(しんほうその)下車、バスで約10分ほどのところに会場のナーダムはあります。
 少しジャジーな大人の雰囲気を醸し出しながら落ち着いて素敵な空間、音響、照明もこだわりを持っていて、ここでのコンサートが今からとても楽しみです。
       
   「あしびの郷」訪問
 ナーダムで打ち合わせをした同じ日に、「あしびの郷」にも足を延ばしてきました。
 「あしびの郷」は2月4日(日)開催『ファム&ウーボ記念コンサートvol.2「雨傘 ~femmes d’hiver 」』の会場です。
 この日はコンサートとファッションショーをタイアップした記念イベントで、華やかな企画が用意されているのですが、それに相応しい素敵な空間でした。
奈良町の通り あしびの郷入口
奈良駅から、徒歩8~10分、古都の風情を静かに残す奈良町に「あしびの郷」はあります。入口だけ見ると、完全に老舗の漬物屋さん。
その店構えを横目に見ながら奥へと続くアプローチをひたすら歩くと、純和風の中庭の設えが、段々モダンに、お洒落に変わってゆきます。
中庭 教会

会場1
 そして、突き当りにチャペル、その隣に披露宴会場が出現します。
 広々と天井も高く、ガーデンの緑が映えて、素敵!
会場2

 コンサート仕様に暗幕で覆って頂くと、ライティングもこのように雰囲気があります。

漬物屋

 親切に対応して下さる担当の方と入念な打ち合わせをして、帰り際に、お漬物屋さんのお食事処で、和風御膳を頂きました。
心尽くしの一皿一皿がとても美味しく、古都の懐かしい味がしました。


東京から京都、そして色々なご縁が広がって、奈良にも今年は結びつきを持つことが出来たことを幸せに思います。

まずは10月7日から。
後半のコンサートがスタートします。



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動画サイトの開設

 昨日の台風から一転して、今日は何事もなかったかのような気持ちの良い夏空が広がりました。
 穏やかな青空が却って、自然が隠し持っている脅威と、その中で翻弄されながら生きている人間の存在というものを強く感じさせる気がします。

 この度の台風、そして豪雨で大きな被害に遭われた皆様に、心からお見舞い申し上げます。
 天候異変、それに伴う自然災害の目を覆うようなニュースが毎年報じられます。
 大変な渦中にいらっしゃる皆様が、どうぞ一日も早く、いつもの穏やかな日々に戻ることができますように。

   動画サイトの開設
 さて、前々から考えていた動画サイトがこの度立ち上がりましたので、ご案内させていただきます。

 このブログと、そしてWEB松峰綾音を継続してお読み下さっている皆様、いつもありがとうございます。

 そういう皆様から、「ところで、松峰さんの声ってどんななのですか」から始まって、「歌のことを記しているのだから、やはり歌そのものを聴いてみたいです」とか、「特に『訳詞への思い』で紹介のある曲については実際に歌っている歌を流して欲しい」というようなご要望をこれまでにもいくつも頂いていました。

 確かにその通りですよね。

 でも、正直に言うと、「私の立ち位置は、訳詩家である」というような思いもどこかにあって、「自分の歌っている姿を敢えてネットに流すというのも・・・・」というためらいで、逡巡していたのかもしれません。

 そんな背中を押してくれた友人たちや、WEB関係のことが皆目わからない私に力を貸して下さった方々のお蔭で、WEBの中に動画サイトを立ち上げることができたのです。
 普通はそんな大仰に言うことではなく、こういう世界に携わっている人なら誰でもが行っている当たり前のことなのでしょうけれど・・・自分にとっては画期的な一歩ということで・・・。

 これまでのWEBのページに動画集を加えました。

 是非チェックなさってみてくださいね。
 現在はまだyoutubeに4本ほどUPしただけなのですが、これが最初の歩み、皆様にご紹介したい曲を吟味しながら、これから少しずつ増やしてゆこうと思っています。

 「訳詞への思い」でこれまでのように曲紹介をしっかりと記した後、実際の歌もUPしてゆくという手順を踏めたら、より自分らしく発信できるのではという気がします。

 作った詩、紹介した曲がたくさんの方たちに愛され、覚えていただけることは何より嬉しいことではあるのですが、その反面で、大事な作品や歌詞が間違って伝わっていくなどの危険も増えるわけで、生みの親としては二律背反、悩ましいところでもあります。

 でも、これは、楽しんで聴いてくださる多くの方には全く無縁のお話ですね。

 自ら歌われるプロ、アマの方たちに向けて、「歌いたいご希望のおありの方は事前のご相談をお願い致します」という文言を必ず付け加えるようにしています。

 コンサートで取り上げた曲を中心に、今後、動画でもご紹介して参りますので、楽しみになさって下さい。

   おまけのお話1
 今回作成したyoutubeの僕になついた猫」の表紙の黒猫は、この曲を聴いて下さったお客様からの写真を使わせていただきました。
クロ
 愛猫のまさにその名も「クロ」ちゃんです。

 「仔猫は君とまどろむベッドのシーツにくるまり遊ぶ」のですが、シーツと同色で溶け込んでしまいそうな雲みたいにフワフワな<真っ白い猫>が似合うような気もしますし、真っ白なシーツにくっきりと黒い塊のような黒猫が「足元でそっと鳴く」というのもとてもお洒落な情景である気もします。


   おまけのお話2
 夏の恒例、ブルーベリージャムを今年も作ってみました。
 今年はとりわけ新鮮なブルーベリーで、蜂蜜はほんの少しだけしか入れていないのに、自然な甘みが冴えてとても美味しいジャムに仕上がりました。
ブルーベリー ブルーベリージャム
 今年も無心になってジャム作りをする時間が持てたことに感謝しながら、8月を過ごしています。
 皆様も暑さに負けずに乗り切ってくださいね。


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ライヴ・コンサート決まりました

 昨年夏に10周年コンサートを終え、暮れから「シャンソンと朗読の夕べ」シリーズに着手できたこともあって、ここでコンサートはひと休み、どうかしたの?と言われつつ、ただ沈思黙考しておりました。

 ぼんやり夢想する時間もこの上なく心地よいのですが、元々が貧乏性みたいで、どことなく気持ちがそわそわしてきましたし、そんな中で、コンサートのご依頼をいくつか頂き、いよいよ始動しようと思います。

 今日は、新たなライヴ・コンサートのご案内をさせていただきます。

   「雨の日の物語」
  「新しいシャンソンと朗読の夕べ」はお蔭様で大変好評を頂いて、次へのお問い合わせも多く寄せられています。
 この度、「クリスマスの贈り物」「をみなごに花びらながれ」に続く第三弾、vol.3を開催することが決まりました。

 タイトルは「雨の日の物語」 

 シャンソンを彩る様々な雨。
雨に濡れながら、雨を眺めながら、紡がれる様々な物語を、情感溢れる小説、詩、エッセイの朗読と共にお届けして参ります。
 「雨の日の物語」・・・素敵な雨の情景に包まれて、語りと歌とが一つに溶け合いシャンソンに物語が生まれます。


 雨の音にじっと耳を澄ましていると、陶然と深い霧の中に導かれてゆくような気がします。
しとしとと降る優しい雨も、激しく叩きつける暴風雨もそれぞれの詩情に溢れていて、私は超晴れ女ではありますが、雨も大好きなのです。

 今、読書三昧の毎日、朗読でご紹介したい文学作品、随想など夢中で読みふけっています。
 魅力的な文章が沢山あり過ぎて迷ってしまいますが・・・・この上なく楽しい悩みです。

 この度も京都と東京で下記のように開催致します。

    京都公演 2017年12月16日(土) 13:30開場 14:00開演
            出演  松峰綾音 ( 訳詞・vocal、朗読 )
                 坂下文野( piano )
                  於 京都 巴里野郎KYOTO  

    東京公演 2018年1月13日(土) 14:00開場 14:30開演
            出演  松峰綾音 ( 訳詞・vocal、朗読 )
                坂下文野( piano )
                 於 東京市ヶ谷 劇空間 えとわ~る
 

 「劇空間えとわ~る」は初めての会場となりますが、市ヶ谷にあるお洒落で華麗なシャンソニエ、最高のコンディションでシャンソンを味わって欲しいというマダムのコンセプトで、音響・照明にも徹底的にこだわった会場です。
えとわーる1 えとわーる2
 内容等の詳細は、順次ブログにてお知らせして参りますので、楽しみになさって下さい。
            
   「採薪亭演奏会」
 2015年に東福寺大慧殿で、コンサートを行ったのを覚えていて下さるでしょうか。
 『採薪亭演奏会』は、特に和楽を中心に、そして時にはクラシック演奏なども選ばれ、一年に一度だけ開催されている格調高い素敵な演奏会です。
 そんな中で、シャンソンコンサートは初めての試みだったそうですが、幸い好評を頂くことができたようで、来年度の『採薪亭演奏会』に再び「松峰綾音訳詞コンサート」をと、先頃、お声をかけて頂いたのです。
東福寺 大慧殿

 初秋の京都、閑寂で静謐な空気に包まれた東福寺大慧殿で、もう一度歌うことができるのはとても幸せで、今から心が躍ります。

     「採薪亭演奏会」松峰綾音訳詞コンサート in 東福寺 
           2018年9月23日(日)12:00開場 12:30開演
         於 京都 東福寺 大慧殿(だいえでん)=東福寺宗務本院

 詳細は追って。まずは第一報をお知らせ致しました。

   「ファム&ウーボ20周年記念コンサート」
 ファム&ウーボというのは、木津川にあるファッションブティックです。
 ライヴにいらして下さったのがご縁で、その後オーナーの方との親しいお付き合いが続いています。
 この度、オープンから20周年を迎えることになり、その記念イベントに、私のコンサートをとのご依頼を頂きました。

 ファッションショーとタイアップした素敵なパーティーの企画が、目下、進行中なのです。
 10月にプレ・コンサート、そして年明け2月に記念コンサートと2回の開催が決まりました。
 10月は顧客の方中心の会となりそうですので、とりあえず2月のご案内を致しますね。

  ファム&ウーボ20周年記念 松峰綾音訳詞コンサート
           「雨傘 ~femmes d’hiver 」
               2018年2月4日(日)13:00開場 13:30開演 奈良 あしびの郷
 
 奈良町にある素敵なウエディング会場でのコンサート、副タイトルの「femmes d’hiver」は「冬のfemme」「冬の(冬を装う)女性たち」の意味です。

 以上、新しく決定したコンサートのご案内でした。
 いずれのご予約・お問合わせも、管理者のメール(ブログ左下)、または WEB のコンタクトからお願い致します。

 このブログ冒頭の「松峰綾音 ライヴ・コンサート・イベントのお知らせ」に日時一覧をまとめましたのでご参照頂けましたらわかりやすいかと思います。

 素敵なコンサートになるよう努力して参りますので、どうぞ是非お越し下さいますように。



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『をみなごに花びらながれ』ご報告

 お陰様で4月16日の『綜合藝術茶房 喫茶茶会記』での公演も無事終了致しました。

 4月8日の京都コンサートでは桜満開でしたが、16日の東京は、花吹雪乱舞、歩道に積もった花びらが春風にクルクルと巻かれる風情が格別の趣を添えていました。
 抜けるような青空に映える名残の桜が、『をみなごに花びらながれ』のイメージにしっくりと溶け合って、一層風情を増していたように思われます。

 桜花の恵みの中で、両コンサートとも無事終えることが出来ましたことを、皆様から頂きました沢山のお力添えと共に、改めて感謝申し上げます。

 今回もカメラマンの沢木瑠璃さんが撮影して下さった写真を何枚かご紹介しながら、コンサートを振り返ってみたいと思います。


   会場『綜合藝術茶房 喫茶茶会記』
 四谷三丁目駅から徒歩2~3分、こんな普通の路地の片隅に、小さな看板がありました。
『喫茶 茶会記』のボードにフライヤーが貼られています。
看板見つけました 看板アップ  会場への道
 お客様は迷わずいらして下さるでしょうか、・・・この道を進みます。
 皐月の植え込みを右手に見ながら、真っ直ぐ突き当りまで。
ドアの前
 突き当りに再び看板が。
 普通の家のような何気ない佇まいに、おずおずとドアを開けると、玄関のたたき、その横がカウンター、靴を脱ぐと、温かく瀟洒なカフェが広がります。

 その奥の扉を開けるとライヴスペース、今日のコンサート会場となります。

カウンターに置かれたプログラム。
今回もこだわりのお手製で、朗読内容・曲目紹介など記してみました。
プログラム  マスター
 文学青年、あるいは演劇で活躍されていた方かしら、そんな香りを漂わせる優しくダンディーなマスターが入れて下さる珈琲は飛び切り美味しいのです。
小林秀雄
 どこか懐かしい穏やかな空気に包み込まれます。
 子供の頃の隠れ家のような・・・学校の図書室が大好きだった私には、カウンターにさりげなく並べられてある文学書の匂いがふわっと時間を戻してくれる気がしました。
文学的雰囲気



調度品
 私の蔵書と同じ『小林秀雄全集』が並び、そして何冊ものジャズの本、マスターのこだわりが、一つ一つの調度品にもくっきりと反映されていて、居心地の良さを増していました。
楽屋でのくつろぎ

本番前、楽屋での寛ぎタイム、坂下さんと私です。

 お客様から頂戴した10本の深紅の薔薇の花束がピアノの隣に華やかに飾られ、開演を待っていました。


   第一部 『もの狂いの美学』
 ご予約下さったすべてのお客様が既にお席に着いて下さり、満席でコンサートはスタートしました。

 巴里野郎と同様のプログラム、第一部のテーマは「もの狂いの美学」。
朗読の始まり
 坂口安吾の小説『桜の森の満開の下』の朗読から始めました。
 小説の世界を堪能して頂くためには、勿論、全編をそのまま朗読することが好ましいのですが、そうすると、一時間以上必要になってしまいます。
 「新しいシャンソンと朗読の夕べ」、曲と融合させてこそ、ですので、抄編として、所々筋立てをまとめて構成してみました。
 原作の持ち味を損なわずに、ここぞという原文を残して・・・原詩を訳詞に作っていく作業に酷似していると感じながら。

  朗読も歌も全く同様で、声が聴き手の心に届くまでの微妙な間=余韻のようなものが不可欠であると痛感します。
 
 しかも、そういう間というものは、ピアニストとの呼吸、お客様や会場の雰囲気などの様々な条件と相まった、その時一回きりの時間の中で作られてゆくのではないでしょうか。

 そして、この小説は、鬼が登場するおどろおどろしい昔話のようでありながら、実は、寂寥感漂う心模様や美的世界の不条理など、張り詰めた中で複雑に紡がれてゆく小説ですので、読んでいる自分自身が、まず、心を吸い取られていくような感覚をいつも強く感じるのです。

 この日の本番も、そんな幻惑されるような感情の流れにいつの間にか巻き込まれていた気がします。

 朗読の後に続いて、もの狂いをイメージしたシャンソンを4曲歌いました。
笑顔  笑顔(坂下)
 歌い終わって、皆様にご挨拶。
 ようやく我に返った笑顔、私と坂下さんです。

   第二部 『桜前線』
 第二部は桜色のドレスで。
第2部朗読

 詩人、大岡信の随想「言葉の力(抄)」と、三好達治の詩「甃のうへ」の朗読からスタートしました。

 『桜前線』という第二部のテーマは、桜前線が日本中を包み込んで、やがて瑞々しい桜色に染め尽くすように、「をみなご(乙女たち)」の初々しく弾けるような若さを朗読とシャンソンで綴ってゆこうという試みです。
たびだち

 あっという間に時間が過ぎて、フィナーレの「たびだち」です。
今回もお客様とご一緒に歌わせて頂き、客席とのハーモニーが心地よく響いて幸せなコンサートの幕でした。

・・・と言いたいところだったのですが、「アンコールにお応えし、ではもう一曲!」という瞬間にマイクにアクシデントが発生!
急遽マイクを代えて頂き、再びアンコールを歌いました。

「<安吾>と<桜>の魔力が、マイクに悪戯をしたに違いない」と、私は確信しているのです。
桜幻想ですね。
これは、今回のコンサートへの洒脱な贈り物だったに違いありません。

   客席から~「桜の森の満開の下」に寄せて~
 両会場のお客様から、色々なご感想やご意見などを頂き、今、その一つ一つを嬉しく受け止めています。

 特に、朗読で取り上げた文学作品自体への思い・解釈を、皆様それぞれに膨らませて下さったようです。

 一番反響が多かったのは坂口安吾の『桜の森の満開の下』だったのですが、そんな中から、こんな素敵なお便り(抜粋)をご紹介してみたいと思います。

 少し前にNHKの名著を紹介する番組で坂口安吾を取り上げておりまして、番組は観ていないのですが本だけは気になって、買っておりました。
 そこに、偶然にも朗読の題材に取り上げられるのを知って、興味深く「桜の森の満開の下」を読み、これは映像をとDVDを借りて鑑賞致しました。

 人間の心理の変化はとても面白いですし、歌を表現する上でいつも問題視しますので、興味深いです。
 今回の物狂いも人間的なものとして、気味の悪さを通り越して楽しんでおりました。
 暗黒の推理や恐怖では決してなく、心の深いところの愛だと感じました。
 誰にでもあるかも知れない心の中の鬼、孤独を理解した人は純愛に気付くのかも、本の中の人も歌の中の人も愛おしいと思う。
 誰にも知られない恋、自分にも解らない狂気、純愛と言いましょうか?

 
 <朗読が持つ潜在的な力>を今回、改めて実感しました。
 作品について分析するのではなく、ただ、描かれた世界を、自分の感性に従って読み続けてゆく、自分の息や声を、聴く側の心に届けることだけに集中していたのですが、この場合ですと、安吾の世界の持つ、鬼の意味、孤独だからこそ見えてくるピュアなもの、誰しもが持っている狂気と正気とのはざまにある不安、そんなすべてを柔らかく捉えて下さるこのようなご感想を頂いて、本当に嬉しく思いました。

  「をみなごに花びらながれ」を終えた今、今年の桜は、格別の味わいを持って心に刻まれています。



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ライヴ・コンサート のお知らせ

           松峰綾音 ライヴ・コンサート のお知らせ
                       1月・4月のご案内 
                                           (2017.1.22 現在)  
                          (通常のブログはこの下の記事から始まります)

         <1月>   『巴里野郎 ジョイントコンサート 』

お陰様で、大勢の皆様にお出かけいただき、コンサートの素敵なひと時を過ごすことが出来ました。
有難うございました。

4月8日、16日の『をみなごに花びらながれ』にも、是非お越しくださいますように。


                  2017年1月24日(火) 18:30開場 19:00開演
                     出演   芥川浩子(vocal)
                          松峰綾音 (訳詞・vocal)
                          坂下文野(piano)
                      於 巴里野郎KYOTO   料金 ¥3500(ドリンク別)

  芥川浩子さんとの初共演
  1月、新春の寿ぎがまだ少しだけ心に添っている頃。
  華やかにそして穏やかに流れてゆくシャンソンのひと時をごゆっくりとお楽しみ下さい。



          <4月>   『 をみなごに花びらながれ 』
                         松峰綾音 新しいシャンソンと朗読の夕べ vol. 2

  4月8日(京都)、4月16日(東京)の『をみなごに花びらながれ』、両会場とも満員のお客様にお出でいただき、無事終了することができました。有難うございました。
次回コンサートも、日程が決まり次第お知らせ致しますので、どうぞお楽しみに!




                   2017年4月8日(土) 16:30開場 17:00開演
                      出演  松峰綾音 ( 訳詞・vocal、朗読 )
                           坂下文野( piano )
                       於 巴里野郎KYOTO   料金 ドリンク付 ¥4000


をみなごに花びらながれ
 ご好評を頂きましたvol.1に引き続き、「松峰綾音 新しいシャンソンと朗読の夕べ」第二弾は「をみなごに花びらながれ」

 木屋町高瀬川沿い。舞い踊る桜吹雪の中、そして高瀬川が一面に花びらで埋る頃、桜をテーマにvol.2を開催致します。
 「をみなごに花びらながれ」・・・・繚乱の花に包まれて、語りと歌とが一つに溶け合いシャンソンに物語が生まれます。



                    2017年4月16日(日) 14:00開場 14:30開演 
                      出演  松峰綾音 (訳詞・vocal、朗読 )
                           坂下文野(piano)
                       於 綜合藝術茶房 茶会記   
                                   料金 ドリンク付 ¥3500


 京都発信のこのシリーズを東京に!
 「総合藝術茶房 茶会記」での初公演、今回は30名様までの特別公演となります。


  巴里野郎KYOTO
  京都市下京区河原町四条下ル三筋目(信号1つ目)東入ル柳川ビル2F
  TEL 075-361-3535

  綜合藝術茶房 茶会記
  東京都新宿区大京町2-4 1F
  Tel 03-3351-7904

 ご予約・お問合わせは、管理者のメール(ブログ左下)、または WEB のコンタクトからお願い致します。

 コンサートの詳細は、順次ブログにてお知らせして参ります。


   『1月・4月のコンサートご案内』 (2017.1.22記)
       『をみなごに花びらながれ』        (2017.3.9記)

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京都公演無事終わりました

 4月8日の「巴里野郎」でのコンサート、お陰様で、満員のお客様にお出で頂き、好評のうちに終えることが出来ました。
 お越し下さいましたお客様、様々な形で応援して下さいました皆様に改めてお礼申し上げます。

   桜満開の中で
 この日を待ち兼ねたように絢爛と咲く桜に包まれて、昼下がり、会場の「巴里野郎」に向かいました。
ヒトに埋まる木屋町
 土曜日ということもあり、京都の街はお花見客で溢れていました。
 地元、観光、外国人、巴里野郎の傍の高瀬川沿いは写真を撮る人たちの大渋滞で前に進めないくらいの賑わい。

 「いつもよりも1時間以上もゆとりをもって3時過ぎに家を出たのですが、バスの中に閉じ込められ、嵐山脱出に小1時間もかかってしまいました。
 こんなことは、北嵯峨に住み始めていらい初めての経験です。」
 いつも開場と同時にお越しくださるお客様、第一部の後半に、お疲れのご様子を見せながら、ようやく辿り着かれました。
 いつまでも開花せず、ずっと待たされた分、この日に人出が集中してしまったのでしょうね。

 雨が降ったり止んだりの少し残念なお天気ではありましたが、しっとりと、桜は何だかいつもより艶めかしい風情を漂わせていた気がします。

 開場と共に、美しく花開いた桜の枝を一杯に抱えたお客様が入られました。
 ご自身もシャンソンやフランス語に造詣の深い素敵なご婦人、淡い桜色のコートに身を包んだ優雅な佇まいに、その桜の花束が優しく溶け合っていました。

 「能舞台に添えられた一枝の紅葉が深山を表すように、この桜の一枝が「桜の森」を出現させられればという思いを込めて」というお心を添えて。
桜の花と
 早速、大きな花瓶に活け、ステージの横に飾らせて頂きました。
 会場の色合いが一瞬で、桜に彩られた不思議な華やかさに変わりました。

 <桜の季節 ほんの少しのお手伝いができたら嬉しく存じます>
 ・・・添えられたカードの言葉の、素敵なお心尽くしが胸に沁みて、コンサートが始まる前から、幸せな高揚感に満たされていました。
 本当に有難うございます。

   第一部の始まり。

 花びらが舞い踊るようなキラキラとした美しいピアノの音色に導かれながら、「桜の森の満開の下」の朗読からスタートです。
朗読
 
夜桜をイメージしたこんなドレスを選んでみました。

  本当は沢山ご報告したいのですが、16日の東京公演にいらして下さる方にも新鮮味を味わって頂きたく、コンサートの詳細をお伝えするのは、控えておこうと思います。
  改めて東京公演が終わりましたら!・・・今しばらくお待ちくださいね。


   客席から
 お客様から、色々なご感想やねぎらいのお言葉を頂きました。

 文学作品の幾編かを朗読した今回のコンサートですが、味わい方、受け止め方、解釈もそれぞれ多様で、自由に思いを広げて下さったようです。
 その一端を伺わせて頂くことで、私自身もまた新たな発見をしています。

 既に、素敵なお便りが沢山届いていますが、これもまた、東京公演後に、改めてご紹介させて頂きたいと思います。

 そして、今回は、8歳のKちゃんもお客様として来て下さいました。
 感受性の豊かそうな眼差しが印象的なお嬢さん。
 今回のテーマは難解かもしれませんし、小説の気味悪い描写や世界に、彼女がショックを受けたらと思うと少し心配でした。

 案の定、クライマックスの場面では、声を忍ばせてしくしくと泣いていたみたい・・・怖かったのかな、悲しかったのかな。

 でもコンサートの最後まで静かに耳を傾けていて下さり、終わってから、ママに「また連れてきてね」と囁いたと伺いました。
 今度はKちゃんのために心温まる物語を沢山用意しますから、またいつでも聴きに来て下さいね。

 朗読と歌を融合したこの度のコンサート、自分にとっては自然な逢着点である気もしています。

   夜桜を眺めながら~~高瀬川のほとりの画廊で~
 終演後、お客様たちと夜桜見物をしました。
   ライトアップ
 解放感と充足感の中で見る桜は、雨に濡れ殊の外美しく思えました。
 お客様のお一人が近くの画廊でオーナーをなさっているのですが、ご自身のギャラリーで慰労会を開いてくださいました。
辿り着くと既に大勢。楽しく賑やかな打ち上げの夜でした。
夜桜見物2  画廊の上から
 画廊から眺めた桜、眼下に高瀬川の川面が波打って流れているのも見えます。

 パワーを更に充足させて、次は16日の「茶会記」での公演に臨みたいと思います。
 引き続きどうぞご期待下さいますように。


 

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『をみなごに花びらながれ』

 3月、風の冷たさの中にも、どこかふんわりとした早春の息吹が感じられる季節になりました。

 長いことブログ記事を更新せず、大変申し訳ありませんでした。
 重度の花粉症が、今年も益々酷くなり、完全ダウンしております。
 北山杉との闘いに敗れ、日々疲れ果て呻いている京都での私ですが、時間は容赦なく流れ、4月のコンサートが段々近づいてきました。

 桜をテーマにした今回のコンサートですが、いつの間にか桜は、蕾が膨み、黒い幹や枝に心なしかほのかに赤みが加わって、全身で美しく花開くエネルギーを漲らせていることを感じます。


   2葉の写真 ~護国寺の寒桜
初咲きの寒桜


 護国寺近くにお住いの友人Aさんが、「境内の一番咲きのカンザクラです」と送って下さった美しい写真です。


 2月の下旬、まだ京都では雪がちらついている頃でしたが、寒気の中に凛として瑞々しく春の予感を漂わせるこの写真に思わず見とれてしまいました。


満開の寒桜



そして、昨日届いた写真。
「カンザクラは満開になりました」との言葉とともに。
短い間に季節は確実に移っていたのですね。

朝の光の中に桜はよく映えます。
そして閑寂で威風堂々とした護国寺の佇まいをくっきりと際立たせて、絢爛と咲き誇っています。

   『甃(いし)のうへ』
 4月のコンサートタイトルは『をみなごに花びらながれ』ですが、これは三好達治の詩『甃のうへ』の一節から採ったことは前にもお話しした通りです。

 「をみなご」は古語で「乙女たち」の意。
 まだ幼さの残る女の子たちと言っても良いかもしれません。

 ちなみに、「おみな」も女性を指しますが、「お」の表記にすると、女性一般、年配者も含んだ言葉となります。一方「を」は、穢れなき純粋無垢な女の子を指すのが本来の違いだったようですが、今はそんな厳密な使い分けはなされていませんね。・・・古語豆知識でした。

 「甃」はお寺の石畳、敷き石のこと。
 乙女たちが桜吹雪の舞い散る中、静かに語らいながら、古寺の石畳を歩んでいく。石畳の上には白い花びらが降り積もり、目を上げると、澄んだ青空に桜が眩しく映えている。
 お寺の廂(ひさし)の風鐸に、幾星霜を経た揺らぎない美しさの矜持を感じる。
 歩みを進める甃の上に、自分の影も静かに歩んでゆく。

 艶やかで、閑寂で、孤高な、美の世界がこの詩には横溢している気がします。

 この詩が読まれたのは、実は護国寺なのではと言われているのです。
 偶然にもお送り頂いた2枚の写真が、殊の外くっきりと印象付けられます。

 では、詩をご紹介してみます。

   『甃のうへ』
                           三好達治 作

  あはれ花びらながれ をみなごに花びらながれ
  をみなごしめやかに語らひあゆみ
  うららかの跫(あし)音空にながれ
  をりふしに瞳をあげて
  翳(かげ)りなきみ寺の春をすぎゆくなり
  み寺のいらかみどりにうるほひ
  廂(ひさし)々に
  風鐸(ふうたく)のすがたしづかなれば
  ひとりなる
  わが身の影をあゆまする甃(いし)のうへ


   物狂いの桜
 散り際の桜の風情にもまた、何とも言えない思いを掻き立てられます。
 満開の桜
 はかなげというよりはむしろ、妖艶な凄さを感じてしまいます。

 随分前に(数年前のブログに)一度、散り際の桜について書いたことがあったのを思い出しました。
 今回のコンサートにもつながりますので、もう一度、下記に、その時の文章をご紹介してみますね。


 散る桜の中に狂気を見るという感覚は、日本人特異な感じ方かと思いますが、私にも何となく頷ける気がします。
 咲くも散るも、他の花とは違った不思議な特別なエネルギーを感じるのでしょうか?
       ・・・・(中略)・・・・  
 
 坂口安吾の小説に『桜の森の満開の下』という作品があります。
 山賊の頭領が主人公なのですが、彼は、自らが略奪した美女にすっかり心を奪われ、彼女の言いなりになってしまいます。この女性は実はとんでもなく我儘で残虐な性格で、次第に無理難題を男に要求するようになります。
 或る時、命じられる儘に、女を背負って満開の桜の下にさしかかるのですが、その時、女は・・・・。
 小説終盤の、花びらだけが降りしきる描写が何ともリアルでかなり背筋が寒くなります。これを読むとしばらくは桜が恐い花に思えてきますので、何事も経験、機会があったら覚悟して読んでみて下さいね!

 梶井基次郎も『桜の樹の下には』の中で、桜があんなに美しいのは、「桜の樹の下には屍体が埋まっている」からだ、などと物騒なことを記しています。
 
 桜の真ん中に立って、降りしきる花吹雪に巻かれていると、二人の作家が夢想したように、魂までもが遠くに運ばれてゆくような一瞬の恍惚感を私も感じてしまいます。
  
    ・・・・・・・・
 
 この小説、抜粋しながら今度のコンサートで、取り上げてみたいと思っています。

 日本的な独自の感覚で捉えられる「桜」と、フランスのエスプリが凝縮された「シャンソン」、・・・・対極にある両者の接点を模索しつつ、今コンサートの準備を進めています。

 是非、皆様ご期待くださいね。
 各会場共、座席数に限りがございますので、お早めにお問い合わせ、お申込みいただけたら幸いです。



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1月・4月のコンサートご案内

 まだどこかに新年の余韻は残るものの、時間は飛ぶように過ぎてお正月もいつの間にか遠のいてゆきます。

 京都は先週、街中でも10㎝程雪が積もって、五山の稜線が白くくっきりと輝いていました。
 北海道や東北は、今年はいつにない積雪となるのでしょうか。
 テレビの映像を見ながら、富山に住んでいた幼い頃、大雪の年には雪が屋根まで積もって、窓が開けられないことがあったのを思い出しました。
 雪下ろしの過酷さ、しもやけの掻痒感、暗く閉ざされた空から降り続ける雪、・・・雪遊びの楽しさの裏側にそんな日々の生活がありました。

 年が明け、コンサート準備に慌ただしく動いていたのですが、今年の春までの予定が固まって参りましたので、今日はそのご報告をさせていただきます。


   <1月>   『 巴里野郎 ジョイントコンサート 』
 昨年末このブログでもご案内致しましたので、覚えていて下さる方もおいでかと思うのですが。

   2017年1月24日(火) 18:30開場 19:00開演 於 巴里野郎
         出演   芥川浩子(vocal)
              松峰綾音 (訳詞・vocal)
               坂下文野(piano)
                     
 24日火曜日、2日後に迫ってきました。
 芥川浩子さんとの初共演、いつもソロコンサートを行っていますので、他の方とジョイントするのは前回の堀内環さんに次いでお二人目なのです。
 新たな経験の中できっと色々な発見を得られるのではと、とても楽しみです。
 新年でもありますので、二曲新曲を用意してみました。初めて曲を発表する時ってワクワクする期待感と緊張感がありますが、ベストを尽くしたいと思います。


   <4月>   『 をみなごに花びらながれ 』                        
 昨年12月10日に行いました「 松峰綾音 新しいシャンソンと朗読の夕べvol.1 『クリスマスの贈り物』 」ですが、お陰様で大変好評で、第二弾はいつなのかと嬉しいお問い合わせをいくつも頂いていました。
 桜の頃・・・とずっと前から考えていた企画があるのですが、これをvol.2として開催することに致しました。
をみなごに花びらながれ

 コンサートタイトルは

   「をみなごに花びらながれ」
     松峰綾音 新しいシャンソンと朗読の夕べ vol. 2

 
 京都と東京で行いたいと思います。
 出来上がったばかりのチラシはこちらです。



  <京都 4月8日>
    2017年4月8日(土) 16:30開場 17:00開演  於 巴里野郎KYOTO
        出演  松峰綾音 ( 訳詞・vocal、朗読 )
             坂下文野( piano )
                 
 百花繚乱
 『巴里野郎』は木屋町高瀬川沿いにあるライヴハウス。

 4月、青空の下に映える桜も、また灯りに照らし出された夜桜もはっとするほど風情があり素敵です。
 4月8日、今年の桜はどんなでしょうか。
川面の花びら
 名残りの桜がはらはらと風に巻かれ、舞い踊る花吹雪、そして高瀬川は一面に花びらで埋まっているでしょうか。

  「をみなごに花びらながれ」

 三好達治の詩に『甃(いし)のうへ』という一編があります。
 大好きなこの詩の一節を、タイトルにしてみました。
 詳細はゆっくりまたご紹介致しますね。
 
 繚乱の花に包まれて、語りと歌とが一つに溶け合いシャンソンに物語が生まれます。

  <東京 4月16日>
   2017年4月16日(日) 14:00開場  14:30開演 於 綜合藝術茶房 茶会記
        出演  松峰綾音 (訳詞・vocal、朗読 )
             坂下文野(piano)
      
  京都『巴里野郎』からの発信としてスタートし、これから続けてゆくこの新シリーズですが、東京でも初公演です。

 京都と同様、坂下文野さんとのライヴツアー、そして、会場も初挑戦。

 四谷三丁目にある『総合藝術茶房 茶会記』という喫茶店に併設された、とても居心地の良いちょっと不思議で素敵な音楽空間で、今回は30名様までの特別公演となります。

 会場、ライヴ内容等のご案内は改めてさせて頂きますので、お楽しみになさって下さい。

 上記ライヴコンサート(1月・4月)のご予約・お問合わせは、管理者のメール(ブログ左下)、または WEB のコンタクトからお願い致します。

 皆様、是非お越し下さいますように。



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『クリスマスの贈り物』ご報告

 12月10日のコンサート『クリスマスの贈り物』、お陰様で無事終了致しました。
プログラム
 満席のお客様にお出で頂き、心より感謝申し上げます。
 そして、様々な形で応援して下さった皆様、本当にありがとうございました。
 和気藹々とした温かい雰囲気の中で、歌と物語とで綴る<言葉の贈り物>をそれぞれに受け取って頂けたのではと、今思っています。

   歌と朗読
 コンサートの中に、朗読を挟み込んでいく形のステージを、これまで幾つか見てきましたが、どうしても<歌は歌、朗読は朗読>と、別物になってしまいがちなのが残念な気がしていました。

 『新しいシャンソンと朗読の夕べ』シリーズを、随分前から実現したいと思っていたのは、「朗読」と「歌」とがお互いに繋がり合い、更にイメージを喚起し合って、豊かに膨らんでいったら、そこに新たな言葉の魅力が生み出せるのではと考えたためでした。

 今回は、童話の中のわかりやすい言葉で、聴く側がそれぞれの可愛い絵を自然に心に描いてゆけるような物語を、読む声や音に託してみたいと思ったのです。

そして、取り上げた絵本は、前回の記事でご紹介した『あなたがだいすき』と、もう一冊、『いちばん しあわせな おくりもの(宮野聡子 作)』という絵本です。
おくりもの 表紙
 これは、森のはずれに住んでいる「こりす」と「くまくん」とのほのぼのとした愛情溢れる物語です。

 文章のニュアンスからは、こりすは女の子、くまくんは男の子であると思われるのですが、
 「一生懸命、くまくんに喜んでもらえる贈り物を探そうとするこりすは男性で、何にも欲しがらないで、愛情深く目に見えないものの恩恵を感じ取っているくまくんは女性のように感じる・・・」と朗読のBGMを奏でながらピアニストの坂下さんが呟きました。

 坂下さんは、丁寧に物語を読み込んで、時にはこりすになり、時にはくまくんになって、その心の揺れを繊細にメロディーとピアノの音色で表して下さいます。
 その中で、朗読していると、語ることも歌うことも同じなのだと心底思えて、自分の声とピアノとの間合いの中に、陶酔するような心地よさを感じました。

 コンサートの後、何人かのお客様が、この二つの童話についての感想や解釈を伝えて下さいましたし、その後、これについて、何通ものお手紙を頂いたりして、なかなかの反響だったのです。

 具体的に限定されず、想像を広げることが出来るこのような童話の世界には、自由に想像の翼を広げる楽しみがあるのですね。

 歌のイメージから私自身が創作した文章も、かなり大胆に取り入れ朗読してみました。

 絵本2作、詩2編、シャンソン10曲からなる今回のコンサートでしたが、このシリーズは、今スタートしたところ。
 これから、どのように発展させてゆくか、思いが膨らみます。

 取り上げる文章も童話だけでなく、小説、エッセイ、詩・・・・第二回目に向かって、既に幾つかの着想が頭の中でグルグルと巡っています。


   写真
 こうして訳詞作りや演奏活動の日々を過ごしていると、ふとしたことで色々な方たちとの不思議なご縁に遭遇します。

 先頃、蒼樹(そうじゅ)さんとおっしゃる写真家の方とお知り合いになり、或る写真展で何枚かの作品を拝見する機会を得ました。
 リハーサル2
その時発表なさっていたのは、若い音楽家たちの演奏風景だったのですが、躍動感のある印象的な写真が、心にずっと残っていました。

 それで、この度のコンサートにお声をおかけしてお願いしたところ、リハーサル風景を撮影して下さいました。

 お送り下さったものの中の一部ですが、ご紹介させて頂きます。
      リハーサル1    リハーサル3
 モノトーンの写真に、朗読の雰囲気がよく伝わってくる気がします。
 素敵なお写真をありがとうございました。

   動画
 この動画は、コンサートにいらしたお客様が撮って下さったものです。
 
 クリスマスに因んで選曲した、バルバラの『すてきなクリスマス』という曲を歌っているところです。
 
 この曲は、クリスマスの夜、アルマ橋の上で出逢った男女が、それぞれに恋人が待っているにも関わらず、一夜の愛を交わすという、行きずりの恋の物語なのですが、いかにもシャンソン風に、乾いたシニカルなエスプリを効かして、バルバラはさらりと歌い飛ばしています。
  一筋縄ではいかない面白さがある曲ですので、詳しくは『訳詞への思い』で改めてご紹介しますね。

 You Tubeは曲の前半までUPされています。
 この後の種明かし、面白い展開部分はお聴き頂けないのですが、でも綺麗に撮って下さいましたので、今回のライヴの雰囲気が良く伝わるかと・・・。
どうぞお楽しみ下さいね。

 撮影してYou TubeにUPして下さいましたのは、石橋美和さんと三宅智子さん、京都府木津川市でfemmeというお洒落なブティックをなさっていらっしゃいます。
 ちなみにこの日の衣装は、お二人に見立てて頂きました。
 いつもと少し違った感覚のカジュアルなゴージャス感が出ているととても好評でした。
ビデオ撮影も衣装コーディネートも、お世話になり有難うございます。
動画⇒ You Tube

   歌い初めは1月24日です
  2016年のコンサートは、今回の『クリスマスの贈り物』で終了です。

 何故か今年は、夏の『松峰綾音訳詞コンサート10th anniversary』に始まって、8月から12月まで、毎月コンサートライヴで明け暮れる一年となりました。

 ステージは、音楽を媒体として、客席と思いを交わすことの出来るかけがえのない場であることを改めて今、実感します。

 反面、自分だけの世界に籠って、音楽探しの時間を持つこともとても貴重ですし、勿論その他にも、全く別の仕事、日常、役割等があるわけで、色々な顔を、誰でもが持ちながら、その時その時を一生懸命生きてゆくのでしょう。

 それぞれの顔の中で、様々な経験や出会いが待っていることは、とても楽しみなことでもあります。


 来年2017年の歌い初めは、1月24日(火)となりました。
 「巴里野郎」の通常ライヴへの出演。
 芥川浩子さんとの初共演で、18:30開場、19:00開演です。
 新たな曲をまた訳詞し、それをご披露してみたいと密かに思っています。
 どうぞ楽しみになさって下さいね。





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ライヴ・コンサートのお知らせ

松峰綾音 ライヴ・コンサート のお知らせ

11月・12月のご案内
            (2016.10.30 現在)
                           (通常のブログはこの下の記事から始まります)

  <11月>   『巴里野郎 ジョイントコンサート』

2016年11月25日(金)18:30開場 19:00開演

 お陰様で、皆様にお出かけいただき、和やかで、楽しいコンサートとなりました。
有難うございました。

12月10日の『クリスマスの贈り物』にも、是非、お越しください。


       出演 堀内環(vocal)
           松峰綾音( ヌーベルシャンソン訳詞・vocal)
           坂下文野(piano)
             於 巴里野郎KYOTO   料金 ドリンク付き ¥5000-

   
  シャンソンの真髄を極めるベテラン堀内環氏との3回目のジョイントライブ。
  堀内環氏の歌う味わい深い名曲の数々、そして松峰綾音が贈る新しいシャンソンの風。
  息の合ったコラボをどうぞお楽しみ下さい。


 <12月>   『クリスマスの贈り物』
          松峰綾音 新しいシャンソンと朗読の夕べ vol. 1

               2016年12月10日(土) 17:00開場 17:30開演 

   新シリーズ『新しいシャンソンと朗読の夕べ』、満席となり、皆様からご好評を頂き、終えることができました。有難うございました。
 次回 vol.2 も日程が決まり次第お知らせいたします。 
 ご期待ください。
     
クリスマスの贈り物パンフ

  出演 松峰綾音( ヌーベルシャンソン訳詞・vocal、朗読 )
      坂下文野(piano)
     於 巴里野郎KYOTO   料金 ドリンク付き ¥4000-


 
巴里野郎の新シリーズ「松峰綾音 新しいシャンソンと朗読の夕べ」
記念すべき第一回目は「クリスマスの贈り物」

クリスマスに寄せて、語りと歌とが一つに溶け合ってシャンソンに物語が生まれます。

巴里野郎KYOTO
京都市下京区河原町四条下ル三筋目(信号1つ目)東入ル柳川ビル2F
TEL 075-361-3535
ご予約・お問合わせは、巴里野郎または 管理者のメール(ブログ左下)、または WEB のコンタクトからお願い致します

 コンサートの詳細は、順次ブログにてお知らせして参ります。


   ライヴの季節 ~11月そして12月 (2016.11.5 記)  

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